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アルファルドがイケメンだった件 3
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ハァ……って、盛大にため息を吐いて、頭をガリガリと掻いた。
「…気に入らなかったか?」
「へ……?」
「…お前の様子も……、周りの目もなんだかおかしいからな。…何年か振りにまともに顔を出して……正直、色々と落ち着かん」
片手で顔を抑えて、そっぽを向いちゃったアルファルド。
確かに……そうだよね。
アルファルドって多分、ご両親が亡くなって以来、ずっとあの姿から変わってないと思う。
私も幼い頃のアルファルドはそこまで知らないから断言できないけど、あの鬱陶しい髪をここまでバッサリ切ったのは相当勇気のいることだったと思う。
それを私の為にやってくれたなんて……
そう考えたら、胸の奥がジーンと熱くなった。
「いや……悪い。お前が……美形過ぎて、どんな反応していいか戸惑っただけだ……」
「…びけい?」
「そうだよ! アルファルドがこんなにカッコいいって知ってたら、あんなこと言わなかったのにっ!」
私の言葉にやっぱりまだ首を傾げてるアルファルド。
自分の外見とか気にしないから、何言われてるのかわからないんだろうな。
「…よくわからんが、嫌だったのか?」
「嫌なわけないだろ!? お前の顔なんてもう国宝級いや、もう秘宝級だぞ?! そんなの周りの女がほっとくわけ……」
――ない。
そうだよ。周りの女子たちがこんなイケメンほっとかないよ。
しかもこれから公爵家はポーション収益で莫大な財産が舞い込んでくる。
皇室との確執はまだ払拭してないけど、貴族にも皇室派もいれば反皇室派もいる。
今まで全然相手にされなかったアルファルドだけど、この先レグルス様に次ぐ有力株になることは間違いない。
しかもアルファルドは皇位継承権第三位。
取り入りたい貴族で溢れ返るよね。
これはある意味、アルファルドにとってチャンスだから。
今は後ろ盾も権力も財力も全くない公爵家だけど、これから入る莫大な財産があれば話は変わってくる。
反皇室派貴族がアルファルドとの繋がりを求めて、自分の家の娘と婚姻関係を結ばせようと躍起になるはず。
そしたらアルファルドは――――
「…アトリクス? …どうした?」
下向いて考えに浸ってたけど、声を掛けられてアルファルドの方を見た。
そうじゃなくても、これだけの美貌があれば……今まで相手にしなかった貴族もご令嬢も、きっとアルファルドに惚れちゃうよね。
この前の星夜祭で多少は女慣れしたと思うから、良いタイミングだったのかな。
アルファルドだって公爵家存続の為に、どこかの家門と繋がりをもって跡継ぎだって残さないと……
「…おい、アトリクスっ」
「えっ?」
立ってアルファルド見たままずっと考えてたら、いつの間にか離れてたアルファルドが、私の側まできてた。
ハァ……って、盛大にため息を吐いて、頭をガリガリと掻いた。
「…気に入らなかったか?」
「へ……?」
「…お前の様子も……、周りの目もなんだかおかしいからな。…何年か振りにまともに顔を出して……正直、色々と落ち着かん」
片手で顔を抑えて、そっぽを向いちゃったアルファルド。
確かに……そうだよね。
アルファルドって多分、ご両親が亡くなって以来、ずっとあの姿から変わってないと思う。
私も幼い頃のアルファルドはそこまで知らないから断言できないけど、あの鬱陶しい髪をここまでバッサリ切ったのは相当勇気のいることだったと思う。
それを私の為にやってくれたなんて……
そう考えたら、胸の奥がジーンと熱くなった。
「いや……悪い。お前が……美形過ぎて、どんな反応していいか戸惑っただけだ……」
「…びけい?」
「そうだよ! アルファルドがこんなにカッコいいって知ってたら、あんなこと言わなかったのにっ!」
私の言葉にやっぱりまだ首を傾げてるアルファルド。
自分の外見とか気にしないから、何言われてるのかわからないんだろうな。
「…よくわからんが、嫌だったのか?」
「嫌なわけないだろ!? お前の顔なんてもう国宝級いや、もう秘宝級だぞ?! そんなの周りの女がほっとくわけ……」
――ない。
そうだよ。周りの女子たちがこんなイケメンほっとかないよ。
しかもこれから公爵家はポーション収益で莫大な財産が舞い込んでくる。
皇室との確執はまだ払拭してないけど、貴族にも皇室派もいれば反皇室派もいる。
今まで全然相手にされなかったアルファルドだけど、この先レグルス様に次ぐ有力株になることは間違いない。
しかもアルファルドは皇位継承権第三位。
取り入りたい貴族で溢れ返るよね。
これはある意味、アルファルドにとってチャンスだから。
今は後ろ盾も権力も財力も全くない公爵家だけど、これから入る莫大な財産があれば話は変わってくる。
反皇室派貴族がアルファルドとの繋がりを求めて、自分の家の娘と婚姻関係を結ばせようと躍起になるはず。
そしたらアルファルドは――――
「…アトリクス? …どうした?」
下向いて考えに浸ってたけど、声を掛けられてアルファルドの方を見た。
そうじゃなくても、これだけの美貌があれば……今まで相手にしなかった貴族もご令嬢も、きっとアルファルドに惚れちゃうよね。
この前の星夜祭で多少は女慣れしたと思うから、良いタイミングだったのかな。
アルファルドだって公爵家存続の為に、どこかの家門と繋がりをもって跡継ぎだって残さないと……
「…おい、アトリクスっ」
「えっ?」
立ってアルファルド見たままずっと考えてたら、いつの間にか離れてたアルファルドが、私の側まできてた。
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