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シリウスとアルファルド
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結局寝ずに帝都まで戻って来た。
着いた時にはもう昼間の日差しが眩しい時間になってるし。
仮面の中でふぁ~と欠伸をして、帝都にある冒険者ギルドまで移動した。
とりあえずタラゼドに報告しないといけないんだよね。早めに終わらせて帰ってすぐ寝たいよ……
いつもなら帝都の冒険者ギルドなんて人が多すぎるから行かないんだけど、タラゼドが今日は帝都の冒険者ギルドに居るって聞いてたから。
意外と昼間の方が人も少ないだろうから、まぁいいか……なんて思いながら他の支部より大きな造りの冒険者ギルドの扉を開けた。
開閉式の扉を押すと一斉に中にいた冒険者達の視線が私に向けられてる。
んー……、やっぱり結構人が多いな。田舎の支部とは大違いだ。
テーブルに座っている戦士や、そのへんの壁に凭れてる剣士とか魔法使い、壁に貼られてる依頼書を見てたフードの冒険者まで……
ザワッと空気が一変に変わった気がする。
あー……、やっぱりシリウスの姿って目立つよね。
いつもはムーリフの冒険者ギルドとか、その辺の小さい支部にしか行かないからなぁ。
帝都は冒険者のギルド本部だから、人も多くて今まで避けてたんだけど……
ガヤガヤしてたギルド内が一斉にシーン……と静まり返る中、私が歩く足音だけがやけに大きく響いてる。
私を見ながらひそひそ話してる。
「うわっ!すげー……、SS冒険者のシリウスだ!俺、初めて見たっ……」
「流石だな。あの威厳あるオーラはやはり只者じゃない」
「スタンピードの英雄がこの目で見れるなんて、今日はツイてるな……最近だとあまり姿を見せないらしいぞ」
「呪われるって噂は本当なのかしら?」
他の冒険者がカウンターまでの道を脇に避けて空けていく中、歩いて周りの声を拾っていく。
ふむふむ、なるほどね~。
だいたいが好奇心からくるものね。
ま、最近じゃアトリクスばっかで散々な思いしかしてないからなぁ。シリウスは今じゃ周りの評価が高いから、悪い気はしないよね。
そのままカウンターまで歩いて行くと、ギルドの受付嬢が私を怯えた眼で見てる。
こういう反応も久々で逆に新鮮だな~。
カウンターに紙を置いて辺でサラサラと書いて、目の前で震えてる受付嬢へと渡した。
「え、SS級冒険者のシリウスさんですね……。た、た、只今グランドマスターを呼んで来まぁすッ!」
バタバタと逃げるように受付の奥へと消えた受付嬢。
うーん、そんなに怖いかなぁ? 新人ぽい子みたいだから仕方ないか。
カウンターで腕を組んで待ってると、しばらくして慌てた様子のタラゼドが中から出てきた。
「シリウスっ! 昨日依頼した火炎龍の討伐がもう終わったのか!?」
出てくるや否や、バカでかい声で話しかけてくるからまた周りの視線が一斉に私へと集まってる。
ハァ……ちょっと…勘弁してよ……
「か、か、火炎龍!? 嘘だろっ……」
「ど、ドラゴンの討伐をソロで……、しかも火炎龍は最上位種以上の強さだぞ!」
「そういえば辺境でドラゴンが出たって噂があったな」
「やはりヤツは化け物だ……」
ざわざわと喧騒を感じて、こっちを向いてるタラゼドを見ながら、腕を組んだまま緩やかな殺気を身に纏わせるとタラゼドも気付いたみたいに済まなそうな顔をしてた。
「……っと、悪いな。こっち来いっ」
ため息をついて中に案内される。
しばらく話して、一応証拠みたいな形でドラゴンの一部を持ってきたからそれを出して、とりあえず状況と討伐したことだけ紙で伝えた。
ベクルックス辺境伯の討伐確認が取れるまで、そのまま報酬の大金はギルド預かりにしてもらった。
ドラゴン討伐だからかなりの大金だね。
お金に困ってないから、正直必要はないんだけど。
この討伐だけで100万G。この世界の物価相場にしたら相当な報酬だよ。
「すまんなっ、助かったぞシリウス! お前にしか出来ない依頼だった……また頼む」
タラゼドとも長い付き合いになってきてるし、借りを作っとくのも悪くないからね。
でも一応だいぶ渋った後コクリと頷く。タラゼドも珍しくホッしたみたいに笑顔を見せてた。
要件も済んだから、また嫌な注目浴びながらギルドを出た。
外の方が人通りが少なくて、でもシリウスってある意味目立つから通りすがる人の視線を集めてた。
うぅ……、とにかく眠い……早く帰ろう……
もうアカデミアに戻ろうと道端歩いてたら、ギルドを出た脇で声を掛けられた。
「…シリウス卿、ですよね?」
ん……? この声って……
耳に響く心地良い低音の聞き慣れた声。
振り向くと長身の男が立ってる。
フード被ってて分かりづらいけど、この長身の人物って……もしかして、アルファルドぉ!?
フードから長い濡羽色の前髪がはみ出て見えてる。
腰に帯剣してて、体格も良いし、アカデミアの制服も着てないから見た感じじゃアルファルドだって全然わかんない!
うわっ! こんなところで会うなんて~!! シリウスの姿でなんて会いたくないのにぃーー!
アルファルドは左胸に手を当てて、私に敬意を示す動作をしてる。
「…シリウス卿、貴方にずっとお会いしたかった……」
頭を下げ、腰も低くして私にお辞儀でもしてるみたいだった。
「…貴方が俺を覚えているかわかりませんが、3年ほど前に一度お会いして、それ以来助けて頂いてる者です」
ゆっくり顔を上げて、私の方をジッと見てる。
胸に置いた手はそのままで、私に見せる態度とはまるで違う様子でスラスラと語ってる。
「…訳あってここでは名乗れません。ですが、ずっと貴方に感謝をお伝えしたかったのです」
ど、どうしよう……
誰よりも良く知ってるし、3年前どころか毎日会ってるんだけどな……
休みの日だからお仕事だもんね。眠くてそこまで考えてなかったなぁ。まさか冒険者ギルドで会うとは。
ひたすら謝辞を私に語ってるアルファルド。
ごめん、アルファルド……徹夜で移動してめちゃくちゃ寝不足でダルいし、ちょっと疲れてるからもう解放して。
懐から青く染まった紙を取り出して、サラサラと書いてアルファルドに渡した。
「…っ! シリウス卿……ありがとうございます!」
フードと前髪で顔が隠れてるけど、毎日見てるから雰囲気で分かる。
アルファルドの尊敬の眼差し。憧れの人に会えた喜びで舞い上がってる感じだよね。
感動してるアルファルドに背を向けて、足を強化し風魔法を発生させて一気にその場から跳躍する。
「――なっ! …シリウス卿っ!」
呆然と見上げてるアルファルドに片手を上げて立ち去った。もう昼過ぎてるし、仕事帰りかな?
アルファルド、お仕事お疲れさまっ! またアカデミアでね~。
アルファルドが見上げる中、帰路に着くべくアカデミアの方へと戻った。
結局寝ずに帝都まで戻って来た。
着いた時にはもう昼間の日差しが眩しい時間になってるし。
仮面の中でふぁ~と欠伸をして、帝都にある冒険者ギルドまで移動した。
とりあえずタラゼドに報告しないといけないんだよね。早めに終わらせて帰ってすぐ寝たいよ……
いつもなら帝都の冒険者ギルドなんて人が多すぎるから行かないんだけど、タラゼドが今日は帝都の冒険者ギルドに居るって聞いてたから。
意外と昼間の方が人も少ないだろうから、まぁいいか……なんて思いながら他の支部より大きな造りの冒険者ギルドの扉を開けた。
開閉式の扉を押すと一斉に中にいた冒険者達の視線が私に向けられてる。
んー……、やっぱり結構人が多いな。田舎の支部とは大違いだ。
テーブルに座っている戦士や、そのへんの壁に凭れてる剣士とか魔法使い、壁に貼られてる依頼書を見てたフードの冒険者まで……
ザワッと空気が一変に変わった気がする。
あー……、やっぱりシリウスの姿って目立つよね。
いつもはムーリフの冒険者ギルドとか、その辺の小さい支部にしか行かないからなぁ。
帝都は冒険者のギルド本部だから、人も多くて今まで避けてたんだけど……
ガヤガヤしてたギルド内が一斉にシーン……と静まり返る中、私が歩く足音だけがやけに大きく響いてる。
私を見ながらひそひそ話してる。
「うわっ!すげー……、SS冒険者のシリウスだ!俺、初めて見たっ……」
「流石だな。あの威厳あるオーラはやはり只者じゃない」
「スタンピードの英雄がこの目で見れるなんて、今日はツイてるな……最近だとあまり姿を見せないらしいぞ」
「呪われるって噂は本当なのかしら?」
他の冒険者がカウンターまでの道を脇に避けて空けていく中、歩いて周りの声を拾っていく。
ふむふむ、なるほどね~。
だいたいが好奇心からくるものね。
ま、最近じゃアトリクスばっかで散々な思いしかしてないからなぁ。シリウスは今じゃ周りの評価が高いから、悪い気はしないよね。
そのままカウンターまで歩いて行くと、ギルドの受付嬢が私を怯えた眼で見てる。
こういう反応も久々で逆に新鮮だな~。
カウンターに紙を置いて辺でサラサラと書いて、目の前で震えてる受付嬢へと渡した。
「え、SS級冒険者のシリウスさんですね……。た、た、只今グランドマスターを呼んで来まぁすッ!」
バタバタと逃げるように受付の奥へと消えた受付嬢。
うーん、そんなに怖いかなぁ? 新人ぽい子みたいだから仕方ないか。
カウンターで腕を組んで待ってると、しばらくして慌てた様子のタラゼドが中から出てきた。
「シリウスっ! 昨日依頼した火炎龍の討伐がもう終わったのか!?」
出てくるや否や、バカでかい声で話しかけてくるからまた周りの視線が一斉に私へと集まってる。
ハァ……ちょっと…勘弁してよ……
「か、か、火炎龍!? 嘘だろっ……」
「ど、ドラゴンの討伐をソロで……、しかも火炎龍は最上位種以上の強さだぞ!」
「そういえば辺境でドラゴンが出たって噂があったな」
「やはりヤツは化け物だ……」
ざわざわと喧騒を感じて、こっちを向いてるタラゼドを見ながら、腕を組んだまま緩やかな殺気を身に纏わせるとタラゼドも気付いたみたいに済まなそうな顔をしてた。
「……っと、悪いな。こっち来いっ」
ため息をついて中に案内される。
しばらく話して、一応証拠みたいな形でドラゴンの一部を持ってきたからそれを出して、とりあえず状況と討伐したことだけ紙で伝えた。
ベクルックス辺境伯の討伐確認が取れるまで、そのまま報酬の大金はギルド預かりにしてもらった。
ドラゴン討伐だからかなりの大金だね。
お金に困ってないから、正直必要はないんだけど。
この討伐だけで100万G。この世界の物価相場にしたら相当な報酬だよ。
「すまんなっ、助かったぞシリウス! お前にしか出来ない依頼だった……また頼む」
タラゼドとも長い付き合いになってきてるし、借りを作っとくのも悪くないからね。
でも一応だいぶ渋った後コクリと頷く。タラゼドも珍しくホッしたみたいに笑顔を見せてた。
要件も済んだから、また嫌な注目浴びながらギルドを出た。
外の方が人通りが少なくて、でもシリウスってある意味目立つから通りすがる人の視線を集めてた。
うぅ……、とにかく眠い……早く帰ろう……
もうアカデミアに戻ろうと道端歩いてたら、ギルドを出た脇で声を掛けられた。
「…シリウス卿、ですよね?」
ん……? この声って……
耳に響く心地良い低音の聞き慣れた声。
振り向くと長身の男が立ってる。
フード被ってて分かりづらいけど、この長身の人物って……もしかして、アルファルドぉ!?
フードから長い濡羽色の前髪がはみ出て見えてる。
腰に帯剣してて、体格も良いし、アカデミアの制服も着てないから見た感じじゃアルファルドだって全然わかんない!
うわっ! こんなところで会うなんて~!! シリウスの姿でなんて会いたくないのにぃーー!
アルファルドは左胸に手を当てて、私に敬意を示す動作をしてる。
「…シリウス卿、貴方にずっとお会いしたかった……」
頭を下げ、腰も低くして私にお辞儀でもしてるみたいだった。
「…貴方が俺を覚えているかわかりませんが、3年ほど前に一度お会いして、それ以来助けて頂いてる者です」
ゆっくり顔を上げて、私の方をジッと見てる。
胸に置いた手はそのままで、私に見せる態度とはまるで違う様子でスラスラと語ってる。
「…訳あってここでは名乗れません。ですが、ずっと貴方に感謝をお伝えしたかったのです」
ど、どうしよう……
誰よりも良く知ってるし、3年前どころか毎日会ってるんだけどな……
休みの日だからお仕事だもんね。眠くてそこまで考えてなかったなぁ。まさか冒険者ギルドで会うとは。
ひたすら謝辞を私に語ってるアルファルド。
ごめん、アルファルド……徹夜で移動してめちゃくちゃ寝不足でダルいし、ちょっと疲れてるからもう解放して。
懐から青く染まった紙を取り出して、サラサラと書いてアルファルドに渡した。
「…っ! シリウス卿……ありがとうございます!」
フードと前髪で顔が隠れてるけど、毎日見てるから雰囲気で分かる。
アルファルドの尊敬の眼差し。憧れの人に会えた喜びで舞い上がってる感じだよね。
感動してるアルファルドに背を向けて、足を強化し風魔法を発生させて一気にその場から跳躍する。
「――なっ! …シリウス卿っ!」
呆然と見上げてるアルファルドに片手を上げて立ち去った。もう昼過ぎてるし、仕事帰りかな?
アルファルド、お仕事お疲れさまっ! またアカデミアでね~。
アルファルドが見上げる中、帰路に着くべくアカデミアの方へと戻った。
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