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入学準備編 4
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しばらく話して帝都へ戻ると、エルナト先生はそのまま帰って行っちゃった。
もう少し話したかったけど、アカデミアの教授を引き止めておけないし。
私も宿屋へ戻ると改めてエルナト先生との約束を思い出す。
何だかウズウズしてきて、私の闘争心に一気に火が着いた。
宿屋の女将さんに図書館の場所を聞いて、復習も兼ねて行くことにした。
「うわぁ!デカっ……」
帝国図書館はこの帝国内で一番大きい図書館。
ゲームでは出てたけど、ホントに巨大。めちゃくちゃ広い神殿みたいな造り。
身分証を見せて中へ入ると、たくさん人がいるのに静まり返ってる。
書物も見上げるくらい高い本棚に入って山のように並んでて、帝国中の書物や他国の蔵書とかもあるみたいだった。
そこでエルナト先生が好きそうな魔道書や歴史書を探し、籠もりきりで勉強に明け暮れた。
何日も何日も通い詰めて勉強してた。
ある日、歴史書の辺りで本を探してた時。
ん?旧世界における聖魔大戦記録書?
ふと、一冊の本の前で足を止めた。
随分古びた本で、中も捲ったら壊れそうなくらいボロボロだった。
全く目立たない本だったのに、何故か目についた。
エルナト先生から旧世界の話はほぼ聞いたと思ってたけど、聖魔大戦の話なんて無かった。
て、いうより、聖魔大戦て何?聞いたこともないなぁ。
かろうじて読めるくらい滲んだ文字。
そーっと捲らないと中の紙が取れちゃいそう。
それでも何か気になって、一枚ずつゆっくり読みながらめくっていった。
予想以上に面白くて嘘か本当かわからないけど、知らない出来事がたくさん書いてあった。
それに時間も忘れるくらい夢中になって読んだ。
要訳するとこう。
その昔、まさに旧世界の時代。
その頃には天使と悪魔がいた。
相対するこの種族は、争いを繰り返していた。
ある日天使の族長と、悪魔の王が衝突した。
その衝撃により2つあったうちのルナ(月)が一つ消失した。
そしてこのルナ消失時の衝撃により、惑星の四分の一の大陸が消失。
この時それぞれの力を司っていた神々と悪魔達が同時に倒れ、光、闇、雷、氷の4大元素が同じくして失われる事となる。
戦いは熾烈を極め、地上にいた多くの生命を奪った。
この戦いを悲しんだ星々の神は願いを込め、ある存在を地上に創り出した。
そして、この長きに渡る戦いに終止符を打つ者が現れる。
この者が戦いを終結させ、それぞれの種族を封印し天と地へと還した。
全ての力の根源を消し去る者。
この者を“超越者”と呼ぶ。
読み終えると、閉館時間になってた。
館内に響くチャイムの音にハッとして窓の外を見ると茜色にもう染まってた。
え……、何…これ………?
天使と悪魔……超越者…?こんなの…知らない…。
頭がボーとして、現実じゃないみたいな。
まだ夢の中にいるような浮遊感がある。
「すみません、閉館時間です」
司書に声をかけられハッとした。
「あっ、はい…。今、出ます」
「その本はこちらで戻しておきますね」
「…ありがとうございます…」
古びた本を渡すと、急いで席を立った。
本棚の方へ向かう司書をもう一度振り返る。
その司書さんの後ろ姿を見て、今度こそ出口へと向かった。
「ん?…これは何語だ?おかしいなぁ…こんな本あったかな?」
そんな司書さんの呟きは、私の耳には聞こえなかった。
しばらく話して帝都へ戻ると、エルナト先生はそのまま帰って行っちゃった。
もう少し話したかったけど、アカデミアの教授を引き止めておけないし。
私も宿屋へ戻ると改めてエルナト先生との約束を思い出す。
何だかウズウズしてきて、私の闘争心に一気に火が着いた。
宿屋の女将さんに図書館の場所を聞いて、復習も兼ねて行くことにした。
「うわぁ!デカっ……」
帝国図書館はこの帝国内で一番大きい図書館。
ゲームでは出てたけど、ホントに巨大。めちゃくちゃ広い神殿みたいな造り。
身分証を見せて中へ入ると、たくさん人がいるのに静まり返ってる。
書物も見上げるくらい高い本棚に入って山のように並んでて、帝国中の書物や他国の蔵書とかもあるみたいだった。
そこでエルナト先生が好きそうな魔道書や歴史書を探し、籠もりきりで勉強に明け暮れた。
何日も何日も通い詰めて勉強してた。
ある日、歴史書の辺りで本を探してた時。
ん?旧世界における聖魔大戦記録書?
ふと、一冊の本の前で足を止めた。
随分古びた本で、中も捲ったら壊れそうなくらいボロボロだった。
全く目立たない本だったのに、何故か目についた。
エルナト先生から旧世界の話はほぼ聞いたと思ってたけど、聖魔大戦の話なんて無かった。
て、いうより、聖魔大戦て何?聞いたこともないなぁ。
かろうじて読めるくらい滲んだ文字。
そーっと捲らないと中の紙が取れちゃいそう。
それでも何か気になって、一枚ずつゆっくり読みながらめくっていった。
予想以上に面白くて嘘か本当かわからないけど、知らない出来事がたくさん書いてあった。
それに時間も忘れるくらい夢中になって読んだ。
要訳するとこう。
その昔、まさに旧世界の時代。
その頃には天使と悪魔がいた。
相対するこの種族は、争いを繰り返していた。
ある日天使の族長と、悪魔の王が衝突した。
その衝撃により2つあったうちのルナ(月)が一つ消失した。
そしてこのルナ消失時の衝撃により、惑星の四分の一の大陸が消失。
この時それぞれの力を司っていた神々と悪魔達が同時に倒れ、光、闇、雷、氷の4大元素が同じくして失われる事となる。
戦いは熾烈を極め、地上にいた多くの生命を奪った。
この戦いを悲しんだ星々の神は願いを込め、ある存在を地上に創り出した。
そして、この長きに渡る戦いに終止符を打つ者が現れる。
この者が戦いを終結させ、それぞれの種族を封印し天と地へと還した。
全ての力の根源を消し去る者。
この者を“超越者”と呼ぶ。
読み終えると、閉館時間になってた。
館内に響くチャイムの音にハッとして窓の外を見ると茜色にもう染まってた。
え……、何…これ………?
天使と悪魔……超越者…?こんなの…知らない…。
頭がボーとして、現実じゃないみたいな。
まだ夢の中にいるような浮遊感がある。
「すみません、閉館時間です」
司書に声をかけられハッとした。
「あっ、はい…。今、出ます」
「その本はこちらで戻しておきますね」
「…ありがとうございます…」
古びた本を渡すと、急いで席を立った。
本棚の方へ向かう司書をもう一度振り返る。
その司書さんの後ろ姿を見て、今度こそ出口へと向かった。
「ん?…これは何語だ?おかしいなぁ…こんな本あったかな?」
そんな司書さんの呟きは、私の耳には聞こえなかった。
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