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帝都へ出発編 1
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帝都から自宅に戻って、アルファルドの栄養状態を知ってしまった私は、シリウスの名前で荷馬車いっぱいの大量の食材をドラコニス公爵家へ送った。
お金とか宝石類で送ることも考えたけど…、借金の返済に当てられたら意味ないし。
ゲーム始まるまで手出しするのは我慢しようとしたけど無理。
余計なお世話だってわかってるよ。
でもさ、気付くのが遅すぎたなって思うくらいショックだった。
本当なら借金も全部返済して、何不自由なく生活させてあげたい!
でも、それを私がシリウスの名前で全部やったらダメな気がする。アルファルドの為にならないよね。
だから今はこれだけで我慢。
でもさ、ただの傍観者にはなりたくないからこのくらいは許してほしい。
それから週に1回定期的に食材を届けるようにした。
◇
色々な出来事が終わり、ようやく落ち着いてきた頃。
私は15歳になっていた。
この頃にはほとんど男として生活して、シリウスとしても冒険者稼業を満喫してた。
爵位だ、勲章だ…って初めは騒いでた冒険者達も、早々普通の状態に戻ってた。
ま、基本冒険者って他人のことは気にしないしね。そのほうが私も安心だよ。
私が助けた冒険者達も、改めてお礼を言いにギルドを訪れてくれた。
壁に貼ってあった依頼書を見てた時だった。
やっぱりまだまだ復興に関する依頼書が多いな…。壁の修理とか、家畜小屋の立て直し…なんてのもある。
コレって冒険者関係なくない??
なんだか冒険者がよろず屋的なものみたくなってるし。
それだけ人手が足りないってことなのかなぁ?
「あっ、いたいた!シリウス!」
声をかけられ、一瞬わからなかった。
どこかで見たような3人組。男2人に女1人のパーティ。
入り口で声をかけてきたリーダー的な1人の男と他の2名も、私を見つけて近づいてくる。
シリウスになって絡まれることはあっても、話しかけられることは少なくて、こうして会話するのは珍しい。
スタンピードが終わってから、助けた人が自分の元へ来てくれて多少は慣れてきた。
「久しぶりだな、シリウス…いや、シリウス准伯爵様か?スタンピードの時は本当に助かった!」
「バカっ!助かりました、でしょ!」
あっ、思い出した!Aランク冒険者の3人組だった。名前までは覚えてないけど、3人とも元気そうで良かったよ。
『かえなくていい』
と書く。
「おっ、今まで通りで大丈夫か?ふぃ~、良かったよ。そう言ってくれて」
「そうそう、あの時はありがとね!感謝してるわ!お貴族様になっても、冒険者続けるんでしょ?英雄さんっ」
「アンタは俺達冒険者の希望の星だぜ!冒険者でも英雄になれるんだ!帝国の騎士団共めザマア~みやがれ!」
この3人は相変わらず騒がしいな。まくし立てるように話しかけられて、とりあえず頷いた。
「この前の借りは必ず返すから、なにか困った事があったら遠慮なく言ってくれよ!」
「あ~でも私達の助けなんて必要になるかしら?」
「何でもするぜ!任せとけー!」
あっ…そういえば。と思い出して、紙にサラサラと書いた。
目の前に出すと三人が顔を寄せて読む。
『あのオトコは?』
「あの男?…?…はて?……、あぁっ!もしかしてユーリに付き纏ってたヤツのことか?!」
「…………アイツ…?あのクズは、今頃モンスターの餌にでもなってるわっ」
「……ま、聞かないでやってくれや」
触れてはいけない部分に触れてしまったのか、じゃあな~と手を振ってユーリという女性を宥めながら出ていった。
スタンピードの爪痕は未だに色濃く残ってて、人々もまだ休まっていない。
倒しそこねた下級モンスターもいるから、冒険者ギルドもフル稼働で対応に当たってる。サーラもかなり忙しそうだね。
私は男の生活に慣れつつ、魔法アカデミアに入るための準備をしてた。
基本的に魔法が使える貴族なら誰でも入れるけど、試験や実技もあるんだ。
あと数ヶ月でサジタリア魔法アカデミアに入る。
エルナト先生が教授として在席することになって、私がアカデミアに入学したい意思を示したら快諾してくれた。
とりあえず、筆記は全く問題ない。
これまでエルナト先生と学んだこと、元々ある知識をプラスしたら上位は間違いないね。
問題は実技なんだよね~…。風魔法は補助的なものしか使えないし、攻撃魔法は無理だし。
あと経歴を偽るために別の人物に成り変わらないと…。
マタルのいる情報ギルドから私と同じ位の年で、人知れず暮らしてる貴族か平民。
子沢山で一人くらい居なくなってもわからない…実際に失踪している人物を探してもらった。
意外にも候補は沢山いた。
男爵家の5男とか、子爵家の7男とか…もう、いてもいなくてもわからないみたいな適当な立ち位置の人間。
でも結局色々厳選して選んだのは、帝都から離れてるレプス近くに住んでる平民で、小さな商店を営んでる家の6男、年は同じく15歳。
稼業は長男が継いでいて、この子のご両親は不幸にもスタンピードの時に亡くなってしまった。これを見て選んだのもあった。
アカデミア入学時には16歳になってる。
風属性の魔法を発現して、今現在失踪中。ま、ホントは冒険者になってるらしいよ。
貴族の子息も考えたけど、しがらみが多くて面倒だし。
目を付けられて家門がどうとか言われて正体バレても困るからさ。
それでいうとやっぱり平民が一番!
名前はアトリクス。
彼は名前と経歴をギルドで売って、今では別の人物として生活してる。
てもこういう人って意外と多いんだよね。
学園ではこの名前でいこうと思う。
アトリクスになってアルファルドと友達…いや、親友になるんだ。
一人ぼっちのアルファルドに寄り添って、彼を孤独から救い出す。
そしたら、たとえ主人公のポラリスに振られても、魔界王デネボラを呼び出そうなんて考えないはず!
私がアルファルドの連鎖する不幸を、必ず阻止して見せるからっ!!
帝都から自宅に戻って、アルファルドの栄養状態を知ってしまった私は、シリウスの名前で荷馬車いっぱいの大量の食材をドラコニス公爵家へ送った。
お金とか宝石類で送ることも考えたけど…、借金の返済に当てられたら意味ないし。
ゲーム始まるまで手出しするのは我慢しようとしたけど無理。
余計なお世話だってわかってるよ。
でもさ、気付くのが遅すぎたなって思うくらいショックだった。
本当なら借金も全部返済して、何不自由なく生活させてあげたい!
でも、それを私がシリウスの名前で全部やったらダメな気がする。アルファルドの為にならないよね。
だから今はこれだけで我慢。
でもさ、ただの傍観者にはなりたくないからこのくらいは許してほしい。
それから週に1回定期的に食材を届けるようにした。
◇
色々な出来事が終わり、ようやく落ち着いてきた頃。
私は15歳になっていた。
この頃にはほとんど男として生活して、シリウスとしても冒険者稼業を満喫してた。
爵位だ、勲章だ…って初めは騒いでた冒険者達も、早々普通の状態に戻ってた。
ま、基本冒険者って他人のことは気にしないしね。そのほうが私も安心だよ。
私が助けた冒険者達も、改めてお礼を言いにギルドを訪れてくれた。
壁に貼ってあった依頼書を見てた時だった。
やっぱりまだまだ復興に関する依頼書が多いな…。壁の修理とか、家畜小屋の立て直し…なんてのもある。
コレって冒険者関係なくない??
なんだか冒険者がよろず屋的なものみたくなってるし。
それだけ人手が足りないってことなのかなぁ?
「あっ、いたいた!シリウス!」
声をかけられ、一瞬わからなかった。
どこかで見たような3人組。男2人に女1人のパーティ。
入り口で声をかけてきたリーダー的な1人の男と他の2名も、私を見つけて近づいてくる。
シリウスになって絡まれることはあっても、話しかけられることは少なくて、こうして会話するのは珍しい。
スタンピードが終わってから、助けた人が自分の元へ来てくれて多少は慣れてきた。
「久しぶりだな、シリウス…いや、シリウス准伯爵様か?スタンピードの時は本当に助かった!」
「バカっ!助かりました、でしょ!」
あっ、思い出した!Aランク冒険者の3人組だった。名前までは覚えてないけど、3人とも元気そうで良かったよ。
『かえなくていい』
と書く。
「おっ、今まで通りで大丈夫か?ふぃ~、良かったよ。そう言ってくれて」
「そうそう、あの時はありがとね!感謝してるわ!お貴族様になっても、冒険者続けるんでしょ?英雄さんっ」
「アンタは俺達冒険者の希望の星だぜ!冒険者でも英雄になれるんだ!帝国の騎士団共めザマア~みやがれ!」
この3人は相変わらず騒がしいな。まくし立てるように話しかけられて、とりあえず頷いた。
「この前の借りは必ず返すから、なにか困った事があったら遠慮なく言ってくれよ!」
「あ~でも私達の助けなんて必要になるかしら?」
「何でもするぜ!任せとけー!」
あっ…そういえば。と思い出して、紙にサラサラと書いた。
目の前に出すと三人が顔を寄せて読む。
『あのオトコは?』
「あの男?…?…はて?……、あぁっ!もしかしてユーリに付き纏ってたヤツのことか?!」
「…………アイツ…?あのクズは、今頃モンスターの餌にでもなってるわっ」
「……ま、聞かないでやってくれや」
触れてはいけない部分に触れてしまったのか、じゃあな~と手を振ってユーリという女性を宥めながら出ていった。
スタンピードの爪痕は未だに色濃く残ってて、人々もまだ休まっていない。
倒しそこねた下級モンスターもいるから、冒険者ギルドもフル稼働で対応に当たってる。サーラもかなり忙しそうだね。
私は男の生活に慣れつつ、魔法アカデミアに入るための準備をしてた。
基本的に魔法が使える貴族なら誰でも入れるけど、試験や実技もあるんだ。
あと数ヶ月でサジタリア魔法アカデミアに入る。
エルナト先生が教授として在席することになって、私がアカデミアに入学したい意思を示したら快諾してくれた。
とりあえず、筆記は全く問題ない。
これまでエルナト先生と学んだこと、元々ある知識をプラスしたら上位は間違いないね。
問題は実技なんだよね~…。風魔法は補助的なものしか使えないし、攻撃魔法は無理だし。
あと経歴を偽るために別の人物に成り変わらないと…。
マタルのいる情報ギルドから私と同じ位の年で、人知れず暮らしてる貴族か平民。
子沢山で一人くらい居なくなってもわからない…実際に失踪している人物を探してもらった。
意外にも候補は沢山いた。
男爵家の5男とか、子爵家の7男とか…もう、いてもいなくてもわからないみたいな適当な立ち位置の人間。
でも結局色々厳選して選んだのは、帝都から離れてるレプス近くに住んでる平民で、小さな商店を営んでる家の6男、年は同じく15歳。
稼業は長男が継いでいて、この子のご両親は不幸にもスタンピードの時に亡くなってしまった。これを見て選んだのもあった。
アカデミア入学時には16歳になってる。
風属性の魔法を発現して、今現在失踪中。ま、ホントは冒険者になってるらしいよ。
貴族の子息も考えたけど、しがらみが多くて面倒だし。
目を付けられて家門がどうとか言われて正体バレても困るからさ。
それでいうとやっぱり平民が一番!
名前はアトリクス。
彼は名前と経歴をギルドで売って、今では別の人物として生活してる。
てもこういう人って意外と多いんだよね。
学園ではこの名前でいこうと思う。
アトリクスになってアルファルドと友達…いや、親友になるんだ。
一人ぼっちのアルファルドに寄り添って、彼を孤独から救い出す。
そしたら、たとえ主人公のポラリスに振られても、魔界王デネボラを呼び出そうなんて考えないはず!
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