27 / 392
冒険者編 5
しおりを挟む
‘
中は天井を見上げるほど広くて高い空間が広がってて、中を丸くくり抜いたような巨大な部屋だった。
その奥に石でできた祭壇があって、数段の階段と上に動かない石の塊が飾ってあった。
「シリウス、あの岩はもしや…」
『ゴーレム』
エルナト先生の言葉にコクリと頷いて、紙で書いて答えた。
その直後、岩が擦れるような異様な音が空間に響いた。
「来ますぞ!」
私を先頭に後方の二人も武器を出して構えてる。
岩の塊が動き出して、どんどん人間みたいな形に変化してってる。
そして音が鳴り止むと同時に、巨人のようなゴーレムが現れた。
顔の形は無く丸みを帯びていて、胴体は人に近い形だけどどこか歪だった。
石で出来た階段をズシンズシンと重量を感じさせながら降りてくる。
「たしかゴーレムは旧世界での錬金術でしか造られなかったものです。それがこのような場所に存在していたとは…この目で見ることができ、感無量ですね」
エルナト先生はこんな状況でも初めてみたゴーレムに感動してた。
この状況で流石だと思うよ。
確かにゴーレムなんて滅多に見れないもんね。
この時代に錬金術師は一人もいなくなってしまったから。
祭壇を降りたゴーレムは私達の方へと向き直してる。
体の比重が重いせいか、動きが緩慢じゃなくて動作にぎこちなさを感じるね。
「そっちに行きましたぞ!シリウス!」
タウリの声と同時にゴーレムは私に向かって腕を振り上げてる。
ゴゥゴゥと奇妙な鈍い音が響いて、重力を利用するように拳を下ろした。
ドォドガーンーー!!
自分に向かって垂直に振り下ろされる攻撃なんて余裕で避けられる。
威力が凄いだけで意思のないゴーレムは人形と一緒。
動きの鈍さと行動パターンが単調なせいか、まるで張り合いがないよ。
後方へにジャンプして避けた私は、ここでの戦闘を思い出した。
確かこのゴーレムの急所は頭部にある核。
硬い岩で出来た体を破壊するのは厄介だけど、逆をいえばそれさえなんとかしちゃえば直ぐにでもクリア出来てしまうってこと!
ゴーレムは次にタウリを狙ってる。
「タウリ卿、来ますよ!」
「任されよ!」
ゴーレムは同じ動きしかしないし魔法も出さない。けど、この巨体の攻撃を一撃でも浴びれば普通の人間なら即死か良くても重症は免れない。
私は身体能力を一番強く強化する。
魔力を身体の隅々まで行き渡らせ、鋼鉄のような強靭な肉体を思い描く。
持ってた武器を細身のレイピアからタウリに持たせてたバトルアックスに持ち変えた。
普通の状態ならかなり重みのある斧だけど、強化した今の私の身体には丁度手に馴染む重さだった。
『トルネード』
エルナト先生は風魔法を使って応戦してるけど、ゴーレム相手に風属性は相性が悪い。
ドッシィーン!!
竜巻でゴーレムを浮き上がらせて、地面に叩きつけるけど決定的なダメージにはならない。
数秒でゴーレムは転倒した地面から起き上がる。
「っぐ!ゴーレムとは厄介な輩ですな!」
「ふぅ…流石に硬いですね。岩や土その他の鉱物で構成されているゴーレムには、媒介となる核が存在しているはずですが…」
バトルアックスを握りしめた私はエルナト先生の知識に感心した。
ゴーレムなんてダンジョンでも滅多に出現しないのに、その構成や弱点まで知ってるなんてさすがエルトナ先生!
仮面をつけているから判りづらいけど、尊敬の目をエルナト先生に向けた。
前方にいる二人に気を取られてるゴーレムに背後からジャンプして、背中を伝って肩の部分まで瞬時に登ってく。
「おじょ…シリウスっ!危ないですぞ!」
「何をっ!」
二人が肩に登った私を見て驚いてる。
私は息を吸い込んで、渾身の力を込めて頭部に斧を振り下した。
ガッ!!
瞬時に岩が飛び散って、中心部にあった核もろとも破裂するように破壊された。
「うおわぁ!」
「危ないっ!」
下にいたエルナト先生は咄嗟に風のバリアを張って、飛散した石が当たらないようにしてくれた。
ウソ…私ってここまで馬鹿力なの…。
自分のやった所業に自分でビックリしちゃった。
昔やった餅つきの要領で思いっきり打ち込んでみたけど、ここまで派手に飛び散るとは思わなかったなぁ。
電源を失ったようにゴーレムは途端に動かなくなる。
肩の上に乗ってた私は、黒い手袋に包まれた自分の掌を仮面越しに見る。
私のこの力って、何なんだろう…。魔力を使ってるのに、魔法って感じが全然しないよ。
「シリウス、お見事です。ゴーレムを倒したので隠し部屋の鍵も開きました」
「いやはや…これではわしらの出番もありませんな。ここまで成長されているとは…」
しみじみと語ってるタウリはほっといて、エルナト先生が言うように祭壇の奥にある隠し部屋の鍵がガチリと開く音が聞こえた。
ピョンピョンとゴーレムの体を伝い下へと降りる。
祭壇の前にみんなで移動して、私を先頭に階段を登ってく。
「驚くほど早く攻略出来ましたな…じゃが、これが普通だと思ってもらっては困りますな」
「うむ…それは一理ありますね。シリウスの能力を基準にされると世界の理が変わってしまいます」
んん~?要するに私が規格外だと言いたいのかな?
階段を登りながら背後でグチグチ言われるのは嫌だが、確かに自分でもその自覚はある。
ゲームをやってる時もそうだけど、戦闘においてこの世界はレベルが低過ぎると思っていた。
目立ちたくないからこの能力を発揮するのは一人の時か、もしくはこの二人がいる時以外なるべく標準に沿うよう努めなくちゃ。
階段を登って上にあがると、何かを祀ってあった石の祭壇が出てくる。
このダンジョンは伝説の剣が祀られている唯一の場所。
本来なら主人公と行動を共にする皇太子のレグルス様か、剣士であるアケルナーが手に入れるものなんだけどね。
青白い光が瞬く中、狭いスペースの石の扉が開いて、中から石の棺が出てくる。
それを開くと中から透き通るような銀色に輝くオメガニウム合金の大剣が現れた。
「なんと…素晴らしい輝きですな…かなりの業物ですぞ」
「武器に関しては素人ですが、これは逸品ですね…」
オメガニウム合金とはこの世界での超金属。
神が星々の力を集結させ大地に落としたといわれてる希少なもの。
旧世界ではこのオメガニウム合金を加工できる部族が存在したんだけど、今ではその部族は滅亡しちゃって加工することは不可能。
オメガニウム合金の武器や防具はすでに過去の遺物になってしまってる。
この剣の名はデュランダル。
このゲームでは二番目に強いといわれてる伝説の剣なのだ。
棺の前で跪き、剣を手に取り掲げると青白い光を放ってる。
これはデュランダルが私を主と認めた証。
「美しい…」
エルナト先生の口から自然に言葉が溢れる。
試しに近く積んであった石段に向い剣を振るってみる。
ホントにさほぼ力入れないのに十字に石段がスパッと切れちゃった。まるで豆腐でも切ってるように軽い。
「こ、これは!…なんとも…恐ろしい怪物が誕生してしまいましたな…」
冗談めかして言うタウリを他所に、私はひどく感動してた。
こんなに物凄い切れ味なのに、刃先を手で触っても主人を傷付けない。
伝説の武器、最高だね!これでまた一つ準備が整ったぞ。
目的を達成した私達はダンジョンを後にした。
中は天井を見上げるほど広くて高い空間が広がってて、中を丸くくり抜いたような巨大な部屋だった。
その奥に石でできた祭壇があって、数段の階段と上に動かない石の塊が飾ってあった。
「シリウス、あの岩はもしや…」
『ゴーレム』
エルナト先生の言葉にコクリと頷いて、紙で書いて答えた。
その直後、岩が擦れるような異様な音が空間に響いた。
「来ますぞ!」
私を先頭に後方の二人も武器を出して構えてる。
岩の塊が動き出して、どんどん人間みたいな形に変化してってる。
そして音が鳴り止むと同時に、巨人のようなゴーレムが現れた。
顔の形は無く丸みを帯びていて、胴体は人に近い形だけどどこか歪だった。
石で出来た階段をズシンズシンと重量を感じさせながら降りてくる。
「たしかゴーレムは旧世界での錬金術でしか造られなかったものです。それがこのような場所に存在していたとは…この目で見ることができ、感無量ですね」
エルナト先生はこんな状況でも初めてみたゴーレムに感動してた。
この状況で流石だと思うよ。
確かにゴーレムなんて滅多に見れないもんね。
この時代に錬金術師は一人もいなくなってしまったから。
祭壇を降りたゴーレムは私達の方へと向き直してる。
体の比重が重いせいか、動きが緩慢じゃなくて動作にぎこちなさを感じるね。
「そっちに行きましたぞ!シリウス!」
タウリの声と同時にゴーレムは私に向かって腕を振り上げてる。
ゴゥゴゥと奇妙な鈍い音が響いて、重力を利用するように拳を下ろした。
ドォドガーンーー!!
自分に向かって垂直に振り下ろされる攻撃なんて余裕で避けられる。
威力が凄いだけで意思のないゴーレムは人形と一緒。
動きの鈍さと行動パターンが単調なせいか、まるで張り合いがないよ。
後方へにジャンプして避けた私は、ここでの戦闘を思い出した。
確かこのゴーレムの急所は頭部にある核。
硬い岩で出来た体を破壊するのは厄介だけど、逆をいえばそれさえなんとかしちゃえば直ぐにでもクリア出来てしまうってこと!
ゴーレムは次にタウリを狙ってる。
「タウリ卿、来ますよ!」
「任されよ!」
ゴーレムは同じ動きしかしないし魔法も出さない。けど、この巨体の攻撃を一撃でも浴びれば普通の人間なら即死か良くても重症は免れない。
私は身体能力を一番強く強化する。
魔力を身体の隅々まで行き渡らせ、鋼鉄のような強靭な肉体を思い描く。
持ってた武器を細身のレイピアからタウリに持たせてたバトルアックスに持ち変えた。
普通の状態ならかなり重みのある斧だけど、強化した今の私の身体には丁度手に馴染む重さだった。
『トルネード』
エルナト先生は風魔法を使って応戦してるけど、ゴーレム相手に風属性は相性が悪い。
ドッシィーン!!
竜巻でゴーレムを浮き上がらせて、地面に叩きつけるけど決定的なダメージにはならない。
数秒でゴーレムは転倒した地面から起き上がる。
「っぐ!ゴーレムとは厄介な輩ですな!」
「ふぅ…流石に硬いですね。岩や土その他の鉱物で構成されているゴーレムには、媒介となる核が存在しているはずですが…」
バトルアックスを握りしめた私はエルナト先生の知識に感心した。
ゴーレムなんてダンジョンでも滅多に出現しないのに、その構成や弱点まで知ってるなんてさすがエルトナ先生!
仮面をつけているから判りづらいけど、尊敬の目をエルナト先生に向けた。
前方にいる二人に気を取られてるゴーレムに背後からジャンプして、背中を伝って肩の部分まで瞬時に登ってく。
「おじょ…シリウスっ!危ないですぞ!」
「何をっ!」
二人が肩に登った私を見て驚いてる。
私は息を吸い込んで、渾身の力を込めて頭部に斧を振り下した。
ガッ!!
瞬時に岩が飛び散って、中心部にあった核もろとも破裂するように破壊された。
「うおわぁ!」
「危ないっ!」
下にいたエルナト先生は咄嗟に風のバリアを張って、飛散した石が当たらないようにしてくれた。
ウソ…私ってここまで馬鹿力なの…。
自分のやった所業に自分でビックリしちゃった。
昔やった餅つきの要領で思いっきり打ち込んでみたけど、ここまで派手に飛び散るとは思わなかったなぁ。
電源を失ったようにゴーレムは途端に動かなくなる。
肩の上に乗ってた私は、黒い手袋に包まれた自分の掌を仮面越しに見る。
私のこの力って、何なんだろう…。魔力を使ってるのに、魔法って感じが全然しないよ。
「シリウス、お見事です。ゴーレムを倒したので隠し部屋の鍵も開きました」
「いやはや…これではわしらの出番もありませんな。ここまで成長されているとは…」
しみじみと語ってるタウリはほっといて、エルナト先生が言うように祭壇の奥にある隠し部屋の鍵がガチリと開く音が聞こえた。
ピョンピョンとゴーレムの体を伝い下へと降りる。
祭壇の前にみんなで移動して、私を先頭に階段を登ってく。
「驚くほど早く攻略出来ましたな…じゃが、これが普通だと思ってもらっては困りますな」
「うむ…それは一理ありますね。シリウスの能力を基準にされると世界の理が変わってしまいます」
んん~?要するに私が規格外だと言いたいのかな?
階段を登りながら背後でグチグチ言われるのは嫌だが、確かに自分でもその自覚はある。
ゲームをやってる時もそうだけど、戦闘においてこの世界はレベルが低過ぎると思っていた。
目立ちたくないからこの能力を発揮するのは一人の時か、もしくはこの二人がいる時以外なるべく標準に沿うよう努めなくちゃ。
階段を登って上にあがると、何かを祀ってあった石の祭壇が出てくる。
このダンジョンは伝説の剣が祀られている唯一の場所。
本来なら主人公と行動を共にする皇太子のレグルス様か、剣士であるアケルナーが手に入れるものなんだけどね。
青白い光が瞬く中、狭いスペースの石の扉が開いて、中から石の棺が出てくる。
それを開くと中から透き通るような銀色に輝くオメガニウム合金の大剣が現れた。
「なんと…素晴らしい輝きですな…かなりの業物ですぞ」
「武器に関しては素人ですが、これは逸品ですね…」
オメガニウム合金とはこの世界での超金属。
神が星々の力を集結させ大地に落としたといわれてる希少なもの。
旧世界ではこのオメガニウム合金を加工できる部族が存在したんだけど、今ではその部族は滅亡しちゃって加工することは不可能。
オメガニウム合金の武器や防具はすでに過去の遺物になってしまってる。
この剣の名はデュランダル。
このゲームでは二番目に強いといわれてる伝説の剣なのだ。
棺の前で跪き、剣を手に取り掲げると青白い光を放ってる。
これはデュランダルが私を主と認めた証。
「美しい…」
エルナト先生の口から自然に言葉が溢れる。
試しに近く積んであった石段に向い剣を振るってみる。
ホントにさほぼ力入れないのに十字に石段がスパッと切れちゃった。まるで豆腐でも切ってるように軽い。
「こ、これは!…なんとも…恐ろしい怪物が誕生してしまいましたな…」
冗談めかして言うタウリを他所に、私はひどく感動してた。
こんなに物凄い切れ味なのに、刃先を手で触っても主人を傷付けない。
伝説の武器、最高だね!これでまた一つ準備が整ったぞ。
目的を達成した私達はダンジョンを後にした。
12
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
【完結】あなたに恋愛指南します
夏目若葉
恋愛
大手商社の受付で働く舞花(まいか)は、訪問客として週に一度必ず現れる和久井(わくい)という男性に恋心を寄せるようになった。
お近づきになりたいが、どうすればいいかわからない。
少しずつ距離が縮まっていくふたり。しかし和久井には忘れられない女性がいるような気配があって、それも気になり……
純真女子の片想いストーリー
一途で素直な女 × 本気の恋を知らない男
ムズキュンです♪
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
鬼畜なエロゲ世界にモブ転生!?このままだと鬱ENDらしいので、ヒロイン全員寝取ってハピエン目指します!
ぽんぽこ@書籍発売中!!
ファンタジー
「助けて、このままじゃヒロインに殺される……!!」
気が付いたら俺はエロゲーム世界のモブキャラになっていた。
しかしこのエロゲー、ただヒロインを攻略してエッチなことを楽しむヌルいゲームではない。
主人公の死=世界の崩壊を迎える『ハイスクール・クライシス』というクソゲーだったのだ。
ついでに俺がなっちまったのは、どのルートを選んでも暗殺者であるヒロインたちに殺されるモブキャラクター。このままではゲームオーバーを迎えるのは確定事項。
「俺は諦めねぇぞ……トワりんとのハッピーエンドを見付けるまでは……!!」
モブヒロインの家庭科教師に恋した俺は、彼女との幸せな結末を迎えるルートを探すため、エロゲー特有のアイテムを片手に理不尽な『ハイクラ』世界の攻略をすることにした。
だが、最初のイベントで本来のエロゲー主人公がとんでもないことに……!?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
天才と呼ばれた彼女は無理矢理入れられた後宮で、怠惰な生活を極めようとする
カエデネコ
恋愛
※カクヨムの方にも載せてあります。サブストーリーなども書いていますので、よかったら、お越しくださいm(_ _)m
リアンは有名私塾に通い、天才と名高い少女であった。しかしある日突然、陛下の花嫁探しに白羽の矢が立ち、有無を言わさず後宮へ入れられてしまう。
王妃候補なんてなりたくない。やる気ゼロの彼女は後宮の部屋へ引きこもり、怠惰に暮らすためにその能力を使うことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる