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旅行編

やきもち 2 ※※

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「私としては、たまには君にも妬いてほしいものだ」

 寄りかかっていた頭を上げて、ウィルソンを見ると即座に否定する。

「私も嫉妬くらいします!ウィル様はとても素敵な方ですから……全てに妬いていたらキリがありません!私はただ…見て見ぬ振りをしているだけです」
 
 学園のご令嬢や女生徒、社交界の貴婦人、王宮の使用人、その辺を歩いている見ず知らずの女性……。
 嫉妬の対象など選り取り見取り、選びたい放題だ。
 それこそルーシェがウィルソンと婚約破棄でもして別れたら、引く手数多のウィルソンは争奪戦になるだろう。
 
「他の女など眼中にないが、君に嫉妬されるのは悪くない」

「っ…」

 フッと笑いながら背中に回っていた手に力が入り、少し離れていた身体が近くまで引き寄せられる。
 ウィルソンの秀麗な顔が間近に迫り、顔が赤くなる。
 
「ルー…」

 声に甘さが含まれ、ウィルソンの前髪がルーシェのおでこにかかるとギュッと瞳を閉じる。

 唇に柔らかな感触が触れ、何度も離れてはまた重なり合う。

「ん……」

 じゃれ合うような軽いキスから、次第に深く激しいものへと変わっていく。
 ルーシェはウィルソンの背中に手を回し、ギュッと上着を握り締める。

「ふ……はぁ………んっ……っ………ん!」

 ウィルソンの舌がするりと入り、舌をなぞりながら絡める。

「…んっ!ふぁ……ぁ……ん」

(ちょっと待って…この流れはマズい……!)

 不埒な手がルーシェの服の前ボタンを外すと、中に侵入し素肌を撫でる。
 脇腹を撫でながら徐々に上がり、乳房を優しく揉みながら敏感な頂きを指で愛撫する。

「んん!」

 指の腹で擦られると、びくびくと甘い快楽が
身体を支配する。キュッキュッと刺激される度に痺れるような愉悦に身体が跳ねる。
 
「待っ……ふっ、ん……んっ」

 ウィルソンの胸を押して止めさせようと抵抗しているのだが、重なり合う唇と巧みに与えられる快楽に思うように力が入らない。

(教会までそんなに距離も時間もかからないのに……しかも、また馬車でなんて…)

 このままじゃ来た時の二の舞になってしまう。それは流石に嫌だ。 
 ようやく唇を離してくれたウィルソンは、首筋に口付けをし徐々に下に下りて、ルーシェの膨らみに到達する。

「ウィル…様!待って……あっ、ダメです!」

 身体を捩って抵抗するが、ウィルソンは物ともせず桃色の突起を口に含む。

「やぁっ!」

 舌のぬるりとした感触に背中がぞくぞくと震える。舐めながら吸われると堪らない快楽に制止するのも忘れ喘ぎ声が止まらなくなる。

「んっ!……はっ…ん……ウィル様っ……やめ……やぁ!」

 今朝も散々愛されて更に敏感になっている突起を軽く噛まれるとビクッと身体が跳ねる
 
「あぁ!」

 ルーシェの背中を支えているのとは反対の手が、太股を撫でながらスカートの中に侵入してくる。

「っ!ウィル様…いけません!」

 ハッとして慌ててウィルソン手を止める。

 下を向くとルーシェの膨らみに吸い付いているウィルソンと目が合う。
 ウィルソンは口を離し、ルーシェを見ながらペロリと頂きを舐める。
 
「~~っ!」

 目の前で見せられる卑猥な光景に顔が真っ赤になる。
 
「ウィル様!お戯れはお止め下さい!」
 
 今度こそウィルソンの身体をグッと押して、肌蹴けた服の前をサッと隠す。
 膝の上から降りると、隣の席に座りなおし赤くなりながら乱れた服のボタンを留める。

「何故拒絶するんだ?」

 ルーシェが離れたことで、ウィルソンは不満を露にしている。

「馬車の中でこの様なことはお止め下さい!」

「行きの馬車では善さそうにしていたのに」

「なっ!あ、あの時も止めてほしいとお願いしました!」

 悪びれもなく言ってくるウィルソンに、ルーシェは反抗する。
 触れられるのは嫌ではないが、もう少し時と場所を選んでほしい。
 馬車の中はこんなことをする場所ではないのだ。当たり前のように求めて来られても困ってしまう。

「君は口で嫌がるだけで、身体は素直に私を求めているからな」

 横から肩を抱かれ、耳元で熱っぽく囁かれボッと顔が真っ赤になる。

「違っ、そんな事は……」

「違うのか?」

 揶揄う様な感じではなく、問い詰めるように聞かれ返答に困る。
 確かに、ウィルソンに触られて嫌なことなどない。だが問題は、それがどこで行われているかによるのだ。

「ウィル様に触られるのは、その…好きです。けど、こんなところでするのは嫌です」
 
 スカートをギュッ握り、恥ずかしさを堪えて話す。

「何が嫌なんだ?」

「外に人もいますし、これから教会に行くのにこんな不謹慎な事……」

「神聖な場に赴くのに、私に散々犯されて穢れた身体で足を踏み入れたくないという事か?」

 羞恥を煽るように直接的な言葉を投げ掛けられ、身体が熱くなり更に首元まで真っ赤になる。

「なっ、なっ!ウィル様!わざと言ってますよね!?」

「いや?思った事を口にしたまでだ」

 シレッと言い返しているが、絶対わざとだ。確信犯だ。自分が恥ずかしがるのを見て、楽しんでいるに決まってる。

「もう!知りません!」

 プイッと横を向いてむくれてしまったルーシェに、ウィルソンはクスリと笑う。
 再びルーシェを持ち上げ、後ろ向きで膝の上に乗せる。

「怒らないでくれ。君に触れてしまうと収まりが効かないんだ…まだ教会まで時間がかかるから、駄目か?」

 後ろからギュッと抱きしめられ、情欲を孕んだ声でお願いされる。
 すでに猛っている硬いものをお尻に擦り付けられると、それだけで身体が熱くなる。
 だが、やはり馬車の中でするのには抵抗がある。
 どう返事をしようか迷っている隙に、ウィルソンは手際よくルーシェの秘所に手を伸ばす。

「やっ!」

 スカートの中に手を入れ、下着を捲りすでに濡れている秘列を指でなぞる。
 膣内に長い指を差し込むと、かき混ぜるように指を動かしていく。

「あっ!やぁっ…んっ、ダメ!」

「やはり君の身体は素直だな…物欲しそうに私の指を締め付けているぞ」

 ルーシェの感じる部分を巧みに攻め、せっかく直した服のボタンも後ろから器用に外し、再び露出した乳房もまさぐりだす。

「んっ、はっ…ふ!」

 抵抗するだけ無駄だと思い止めさせるのは諦めた。
 行きの失敗を踏まえ、自分の口を手で塞ぎ声を極力抑える。
 そんなルーシェの努力を踏みにじるように、ウィルソンは容赦なく攻め立てる。

 膣内を指で出し入れし、乳房の頂きを指で擦りながら摘まみ、剥き出しになった肩に吸い付きキスを落としていく。

「あっ!はぁっ…ふぅ……んっ、んん!」
 
 与えられる甘美な快楽に首を振り、生理的な涙が流れる。

「ルー…腰を上げてくれ」

 手を止めたウィルソンがルーシェに促すと、ヨロヨロと腰を浮かす。
 ウィルソンはルーシェの下着を脱がすと、足を左右に開かせ蜜口に昂った切っ先を宛がいズブズブと挿入する。挿入ってくる剛直が気持ち良すぎて口を押さえる手に力が入らない。

「んぁっ!…あ……ッんん!!」

 濡れた秘所は嬉々としてウィルソンの昂りを受け入れ、悦んで内壁を締めながら呑み込んでいく。

「ふあっ…ぁ…あッ!」

 全て収まると息を吐いて一度動きを止める。

「はっ……狭くて…熱い……熔けそうだ……」

 後ろから抱きしめ、小刻みに腰を動かして始める。

「んっ!んん!……っは!」

 一生懸命口を押さえているが、下から突き上げられる度に気持ち良くて声が漏れてしまう。
 
「ルー……善いか?」

 耳朶を軽く噛み、艶を帯びた声で切なげに聞かれるときゅんと子宮が疼く。

「ッ……あっ……んっ!」

 答えられないから首を縦に振ると、ウィルソンは動きを激しくしていく。
 背後から伸びた手が敏感な先端と、蕾を同時に愛撫され、堪らずに膣内を締め付ける。

「あぁ!!…んっ!んっ!やぁ!」

「凄いな……ずっと…こうしていたい……」

 膣内を太いモノで擦られ抉るように突き上げられ、一番感じる奥の部分をガンガン攻められる。
 突かれる度に膣内を締め上げ、頭を振って快楽に身体を仰け反らす。

「はっ!あぁ…ウィル様ぁ…もぅっ!」

 前を愛撫していた手でルーシェの腰を掴むと、動きを激しくしていく。

「んっ!ふぅっ!──ンンッ!!」

 目の前が快楽で弾けると、ルーシェは身体を震わせぐったりと弛緩する。

 ウィルソンも激しく突き上げ、ルーシェの膣内に熱い飛沫を注ぎながら果てた。

「くっ…!ぅ……」

 車内に荒い息遣いが木霊し、ウィルソンは凭れていたルーシェを後ろから抱きしめ、頬にキスを落とした。












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