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本編
蜜夜 1 ※※
しおりを挟むウィルソンが使っている王宮の部屋に通された。
豪華な部屋で、沢山の本や書類が束になり机の上に置いてある。
少し奥に広いベッドが置いてあるのが目に入り、ルーシェはごくりと唾を飲み込む。
「座ってくれ」
ドキドキしながら中へ入り、ソファーに腰かける。ウィルソンも隣へ座り、肩を引き寄せられる。
「もう具合は大丈夫か?」
「は、はい。本当にご心配おかけしました」
「君が無事ならいいんだ」
ウィルソンの気遣いが嬉しい。
ルーシェは思い切って聞いてみる
「その…ウィル様は……私が、気持ち悪くないのですか?」
「なぜ?」
「だって!私…普通じゃないんですよ!?」
つい感情的になり、声を荒げてしまう。そんなルーシェにウィルソンは真っ直ぐ視線を合わせ、冷静に問う。
「では、逆に聞くが、私が君のような転生者だとしたら…君は私を気味悪く思うか?」
「それは!……そんなことはあり得ません……私はウィル様がどんな人でも、私の想いは変わりません」
それは違うと訴える。
ルーシェの頬に手を当て、ウィルソンが優しく微笑む。
「だろう?それは私も同じだ」
ルーシェの目に涙が溢れる。
不安だった。ウィルソンは何者でも構わないと言ったが、それは話しを聞く前だ。
改めて自分の事を話して、どう思われるのか、わからなかった。
「今日の君は泣き虫だな」
「……っ、すみ……ませ…ん…、……ウィル様に……嫌われ…るかも……って……怖くて………」
隣に座っていたウィルソンは、笑いながら抱きしめてくれる。ルーシェもウィルソンにしがみついて泣いた。
おでこやこめかみにキスを落としてくれる。
「それこそあり得ないな。君は私の想いを疑っているのか?」
ルーシェは首を横に振る。疑っているわけじゃない。ただ怖かった。ウィルソンに偏見の目で見られるかもしれないことが。
「あれだけ毎日、愛を囁いているというのに、まだ足りないようだな」
そう言ってルーシェを抱えあげる。
「え!ウィル様!?」
いきなり抱き上げられ、ルーシェはビックリして、涙も引っ込んでしまう。
「君が納得するまで、その身体に教えてやろう」
「あ、あの!大丈夫です!もう十分わかりましたから~!」
ルーシェの声も虚しく、そのまま浴室へと連れて行かれた。
◇
パチャンとお湯が揺れ、喘ぎ声が浴室にこだまする。
「んっ、あぁ!……ウィル、様……っ!」
「どうした?」
背後から耳元で低く囁かれる。舐められながら甘噛みされると堪らず身体が震える。
「んっ、ん!…耳…だめぇ……」
ウィルソンは気にせず耳に愛撫を加えていく。耳の中に舌を差し込まれ、くちゅくちゅと中を舐められると背筋をソクゾクと這うような感覚が走る。
お湯の中でウィルソンの膝の上に乗せられ、後ろから回された手はルーシェの乳房を弄び、薔薇色に色づいた突起を少し強めに摘ままれる。
「あぅ!あっ、ぁ……んん!」
すでに固くなっているウィルソンの高ぶりも、臀部に当たりルーシェの淫欲を煽っている。
「私がどれ程君に執着してるか…わかっていないな」
ようやく耳への愛撫から解放されたが、鼓膜に響くような色気を帯びた言葉に、子宮がきゅんと疼く。
乳房を弄んでいた片方の手が、ルーシェの蜜口にのびる。長い指がするりと入り込み膣内を掻き回す。
「あっ、……あっ!…やぁ!中…お湯が………!」
背中にいくつもの痕を刻み、所有の印を散らしていく。
「はぁ…ん、や…めっ…ひぁ!…あっ、あん!」
様々な箇所を同時に愛撫され、快楽にうち震える。長い指が内壁の感じる部分を執拗に攻め、背中を仰け反らせながら絶頂に達する。
「あっ、あっ!…ああぁ!」
荒い息を吐き、くたりとウィルソンに寄りかかる。
しかし達した後でも、膣内にあるウィルソンの指をぎゅうぎゅうと締め付け、貪欲に絡めとろうとする。
「まだまだ足りないようだな」
ナカから指を抜くと、代わりに蜜口に自身の猛った剛直を宛がい、そのままゆっくりと下から貫いていく。
「やぁっ!…あっ……あぁ!」
「っ…君の…ナカは熱いな………」
内壁がウィルソンの肉棒をうねるように締め付け、秀麗な顔が快楽で歪む。
ウィルソンはそのまま立ち上がり、ルーシェを四つん這いにして、浴槽の縁に手を掴ませた。
勢いのまま激しく腰を打ち付ける。
「はぁう!…あぁ!…や、あっ!、あっ、んあぁ!」
ぶつかり合う度にお湯がバシャバシャと音を立て、浴槽から溢れる。
腰の括れを掴まれながら、太い亀頭で子宮の入り口をガンガン突かれ、蕩けそうな深い愉悦に喘ぎ声が止まらない。
「ひぅ!…あっ、はん……あぅ、んっ!、んっ…んんっ!」
あまりの快楽に自らも腰を振りながら、内壁を激しく収縮させる。
「すご…いな……っ…善すぎ…る………」
ウィルソンも限界が近いのか抽送が激しくなる。
「あぁ!も、もぅ!……っ、はっ、ああぁ!!」
絶頂に達したルーシェのキツい締め付けに耐えきれず、ウィルソンも一層腰を激しく打ち、膣内に熱い飛沫を吐き出す。
「ぐっ!…く……はぁ……」
「はぅ……はぁ……あ……」
ルーシェは激しい快楽の余韻で身体に力が入らず、お湯に沈んでいく。
ウィルソンが慌てて引き上げる。
「ルー、大丈夫か!?」
浴槽から出してもらい、床にペタンと座り込む。軽く湯中りを起こしてしまった。
お湯から出ると、膣内に放たれた白濁が入っていたお湯と共に流れ出る。
「んッ……」
その感覚に身震いが起こる。
ウィルソンがタオルをとって、ルーシェの髪や身体を拭き、抱き抱えて浴室を後にした。
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