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グロッサ国
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「確かに、それは私が作った毒棘です。毒を塗ったものに比べ、少し触れただけでも毒が回る代物ですよ」
「やっぱり……」
ルイスさんはトゥオルさんの言葉を聞いて納得したようです。
まさかこんな所でルイスさんの知識が役に立つとは思っても見ませんでしたね。
「マリー、コイツは俺が何とかする。……ってか、俺しか相手出来ないと思う。マリーはゴリさん達の方行って!!」
確かに、毒の耐性があるルイスさんが相手した方が良いとは思います。
──が、相手はNO.5。一人では無茶です。
「大丈夫!!マリーが思ってる以上に耐性あるから!!ほらっ!!ゴリさん達苦戦してるし!!」
見れば、ゴリさんとユリウスさん、ヤンさんにティムさんがドゥオさん一人相手に苦戦しています。
シモーネさんとジェムさんは、倒れている方々を手当するのに手一杯の様子。
「──……ちっ!!死なないでくださよ!!」
ルイスさんにそう言い残し、ゴリさん達の加勢に向かいました。
◇◇◇
(ルイス視点)
──さて、格好付けてマリーにはあんな事言ったけど、正直コイツの毒の性質が俺の持っている抗体に上手くハマってくれれば良いんだけど……
「いやぁ、格好良いですね。仲間を守る為に一人で私に立ち向かいますか。……その選択が死を意味するのですがね?」
トゥオルが俺を挑発してきたけど、そんなものにいちいち反応してたらキリがない。
それよりも、早くケリを付けることが先決だ。
「さあ、私も暇ではないのでサクッと殺りますよ?」
トゥオルのヤローは俺に一言言うと、息を吹きかけてきた。
当然、コイツはただ息を吐いてるだけではない。その息には毒が含まれていることは、一目瞭然。
俺は直ぐに鼻と口を塞ぎ、息を吸い込まないようにした。
──とりあえずはこれでやり過ごすか……
そんな甘い考えが間違いだった。
直ぐに俺の体に変化が起きた。
ガクッと足に力が入らなくなり、床に倒れ込んだんだ。
「な、何で!?」
「貴方は私を過小評価し過ぎですね。口と鼻を塞ぐだけで毒を吸収しないとでも?人の体には他にも穴はありますよね?」
くそっ!!油断した。コイツの毒は全身の毛穴からも吸収するようになってんのか!!
──だけどな、お前も俺の事を過小評価してんだよ。
俺はゆっくり立ち上がり、首をコキッと鳴らした。
「──なっ!?何故動けるのです!?この毒は完全に四肢の動きを麻痺させる様に作ってあるのに!!」
案の定、トゥオルのヤローは狼狽えた。
この手の毒は既に摂取済みだ。
毒親が無闇やたらに毒を与えてくれたお陰でな。
それでもやっぱり多少は麻痺が残っているな。
まあ、動けないことは無いけど。
「──くそっ!!生ぬるいやり方ではダメでしたか。次は本気で行かせてもらいますよ?」
トゥオルのヤローは弓を出し、矢を放ってきた。
俺は直ぐに剣を出し、矢を一本一本叩き折っていった。
何本か目の矢を折ろうと剣を下ろした、手応えがない。
見ると、剣が溶けていた。
「何!?」
「ふふっ。今頃気づきましたか?私の毒は何も人間だけではないのですよ」
なるほど、物も溶かす毒を持ち合わせてるってか?
そんな毒、知らないけど……
──俺、生き延びれるかな……
けど、弱音を言ってる場合じゃない。殺らなきゃ殺られる。
それが戦場だ。
そんな事を考えていると、再びトゥオルが息を吐いてきた。
出来るだけ当たらないように避けるけど、空気同様のものを避けるのは限界がある。
「かはっ!!」
やはり多少は吸収してしまった様で血を吐いた。
今回のは、麻痺なんて可愛い物じゃない。
まともに受けたら即死レベル。マジで殺りに来ているのが分かる。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「おやおや?大分苦しそうじゃないですか?」
──……腹立つ
「大丈夫ですよ。今すぐ楽にして差し上げます」
このままじゃ、確実に死ぬな……俺。
……どうスっかなぁ。
その時、ふと思いついた。
──ダメ元でやるしかない……
多分、モロに受けて体が持つのは数分。その間に仕留める。
俺は腰に着けていたカバンを手にし、トゥオル目掛けて全力で走った。
「あはははは!!私に面と向かって挑むとは面白いですね!!良いでしょう、その心意気は買いましょう?」
トゥオルは思った通り、毒を吐き始めた。
「くっ!!……ごほっ!!」
血を吐きながらトゥオルに向かって行く。
──あと、少し……持ってくれよ、俺の体!!
すぐさまカバンの中にある、注射器を出しトゥオルの首にぶっ刺した。
「うわっ!!!」
刺した瞬間トゥオルに壁まで投げつけられたが、無事に体内の中には入れられたはずだ。
「──くっ!!!何をしたんです!!?」
首を押え、俺に聞いてきた。
「ははっ……時期に分かる……ゴホッゴホッ!!」
──これで、駄目ならもう手はねぇぞ?
「何を……ん?……ぐっ!!な、何だ?」
急にトゥオルが苦しみ出した。
どうやら、上手くいったようだ。
「……かはっ!!貴方……私に、何を……!!?」
「はぁ……はぁ……毒を以て毒を制す……って言葉、知ってる?要はそれだよ……」
俺がコイツに打ったのは、ティム特製の毒薬。
全身が毒のコイツには解毒剤なんかじゃコイツは倒せない。それなら毒と毒をぶつけてやる方が効果があると思ったんだけど、正解のようだ。
「……ははっ……まさか、私が……貴方の……勝ち……」
トゥオルはその場に倒れた。
「ゴホッゴホッ……!!」
あぁ~、俺も駄目だ……
「……ス……イス……!!……ルイス!!」
「……あ?……あれ?……俺……生きてる……?」
目を開けると、そこにはジェムが真っ青な顔で俺を見ていた。
「……ゴホッゴホッ……!!」
「あぁ~、無理しないで。解毒剤注射したけど、まだ効いてないから」
「まったく、無茶したわね…………でも、格好良かったわよ」
珍しくシモーネから褒められた。
俺は……生き延びたんだ……俺は勝ったんだ……
「~~~っ!!やったーーーー!!」
「やっぱり……」
ルイスさんはトゥオルさんの言葉を聞いて納得したようです。
まさかこんな所でルイスさんの知識が役に立つとは思っても見ませんでしたね。
「マリー、コイツは俺が何とかする。……ってか、俺しか相手出来ないと思う。マリーはゴリさん達の方行って!!」
確かに、毒の耐性があるルイスさんが相手した方が良いとは思います。
──が、相手はNO.5。一人では無茶です。
「大丈夫!!マリーが思ってる以上に耐性あるから!!ほらっ!!ゴリさん達苦戦してるし!!」
見れば、ゴリさんとユリウスさん、ヤンさんにティムさんがドゥオさん一人相手に苦戦しています。
シモーネさんとジェムさんは、倒れている方々を手当するのに手一杯の様子。
「──……ちっ!!死なないでくださよ!!」
ルイスさんにそう言い残し、ゴリさん達の加勢に向かいました。
◇◇◇
(ルイス視点)
──さて、格好付けてマリーにはあんな事言ったけど、正直コイツの毒の性質が俺の持っている抗体に上手くハマってくれれば良いんだけど……
「いやぁ、格好良いですね。仲間を守る為に一人で私に立ち向かいますか。……その選択が死を意味するのですがね?」
トゥオルが俺を挑発してきたけど、そんなものにいちいち反応してたらキリがない。
それよりも、早くケリを付けることが先決だ。
「さあ、私も暇ではないのでサクッと殺りますよ?」
トゥオルのヤローは俺に一言言うと、息を吹きかけてきた。
当然、コイツはただ息を吐いてるだけではない。その息には毒が含まれていることは、一目瞭然。
俺は直ぐに鼻と口を塞ぎ、息を吸い込まないようにした。
──とりあえずはこれでやり過ごすか……
そんな甘い考えが間違いだった。
直ぐに俺の体に変化が起きた。
ガクッと足に力が入らなくなり、床に倒れ込んだんだ。
「な、何で!?」
「貴方は私を過小評価し過ぎですね。口と鼻を塞ぐだけで毒を吸収しないとでも?人の体には他にも穴はありますよね?」
くそっ!!油断した。コイツの毒は全身の毛穴からも吸収するようになってんのか!!
──だけどな、お前も俺の事を過小評価してんだよ。
俺はゆっくり立ち上がり、首をコキッと鳴らした。
「──なっ!?何故動けるのです!?この毒は完全に四肢の動きを麻痺させる様に作ってあるのに!!」
案の定、トゥオルのヤローは狼狽えた。
この手の毒は既に摂取済みだ。
毒親が無闇やたらに毒を与えてくれたお陰でな。
それでもやっぱり多少は麻痺が残っているな。
まあ、動けないことは無いけど。
「──くそっ!!生ぬるいやり方ではダメでしたか。次は本気で行かせてもらいますよ?」
トゥオルのヤローは弓を出し、矢を放ってきた。
俺は直ぐに剣を出し、矢を一本一本叩き折っていった。
何本か目の矢を折ろうと剣を下ろした、手応えがない。
見ると、剣が溶けていた。
「何!?」
「ふふっ。今頃気づきましたか?私の毒は何も人間だけではないのですよ」
なるほど、物も溶かす毒を持ち合わせてるってか?
そんな毒、知らないけど……
──俺、生き延びれるかな……
けど、弱音を言ってる場合じゃない。殺らなきゃ殺られる。
それが戦場だ。
そんな事を考えていると、再びトゥオルが息を吐いてきた。
出来るだけ当たらないように避けるけど、空気同様のものを避けるのは限界がある。
「かはっ!!」
やはり多少は吸収してしまった様で血を吐いた。
今回のは、麻痺なんて可愛い物じゃない。
まともに受けたら即死レベル。マジで殺りに来ているのが分かる。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「おやおや?大分苦しそうじゃないですか?」
──……腹立つ
「大丈夫ですよ。今すぐ楽にして差し上げます」
このままじゃ、確実に死ぬな……俺。
……どうスっかなぁ。
その時、ふと思いついた。
──ダメ元でやるしかない……
多分、モロに受けて体が持つのは数分。その間に仕留める。
俺は腰に着けていたカバンを手にし、トゥオル目掛けて全力で走った。
「あはははは!!私に面と向かって挑むとは面白いですね!!良いでしょう、その心意気は買いましょう?」
トゥオルは思った通り、毒を吐き始めた。
「くっ!!……ごほっ!!」
血を吐きながらトゥオルに向かって行く。
──あと、少し……持ってくれよ、俺の体!!
すぐさまカバンの中にある、注射器を出しトゥオルの首にぶっ刺した。
「うわっ!!!」
刺した瞬間トゥオルに壁まで投げつけられたが、無事に体内の中には入れられたはずだ。
「──くっ!!!何をしたんです!!?」
首を押え、俺に聞いてきた。
「ははっ……時期に分かる……ゴホッゴホッ!!」
──これで、駄目ならもう手はねぇぞ?
「何を……ん?……ぐっ!!な、何だ?」
急にトゥオルが苦しみ出した。
どうやら、上手くいったようだ。
「……かはっ!!貴方……私に、何を……!!?」
「はぁ……はぁ……毒を以て毒を制す……って言葉、知ってる?要はそれだよ……」
俺がコイツに打ったのは、ティム特製の毒薬。
全身が毒のコイツには解毒剤なんかじゃコイツは倒せない。それなら毒と毒をぶつけてやる方が効果があると思ったんだけど、正解のようだ。
「……ははっ……まさか、私が……貴方の……勝ち……」
トゥオルはその場に倒れた。
「ゴホッゴホッ……!!」
あぁ~、俺も駄目だ……
「……ス……イス……!!……ルイス!!」
「……あ?……あれ?……俺……生きてる……?」
目を開けると、そこにはジェムが真っ青な顔で俺を見ていた。
「……ゴホッゴホッ……!!」
「あぁ~、無理しないで。解毒剤注射したけど、まだ効いてないから」
「まったく、無茶したわね…………でも、格好良かったわよ」
珍しくシモーネから褒められた。
俺は……生き延びたんだ……俺は勝ったんだ……
「~~~っ!!やったーーーー!!」
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