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部屋に入ってきた侍女は黙ってリーゼの手枷と足枷を外した。そして、先程殴られた時に出来た傷を手当するように、綺麗な布を押し当てながら「…なんて事を…」と呟いた。
「リーゼ様。安心してください。私は貴女の味方です」
そう耳にしたが、信用は出来ない。疑うように目を向けると、優しい笑みが返ってきた。
「ふふっ、初対面の人間を疑う事はいい事です。──私はシン様の部下になります。名をカナンと申します」
胸に手を当てて頭を下げるカナンは、見た目も仕草もとても上品で美しく、とても影の者とは思えない。
「シンの…って事はウィル様の──!!」
「しっ。詳しい事はまた別の機会に…今はこの状況を理解する方が先です」
カナンの説明によると、お節介で過保護なウィルフレッドが何かあったら対処出来るようにと、予めカナンを配置させていたらしい。
リーゼが屋敷で襲われた時に手を出さなかったのは、わざと泳がせる為。襲撃者を捕まえたところで、依頼主を吐く可能性が低いと考えたのだ。
「そのせいでリーゼ様にお怪我をさせてしまいました…申し訳ありません」
「いいのよ。この程度かすり傷よ」
カナンは酷く申し訳なさそうに項垂れていたが、リーゼの言葉を聞いて顔を上げた。
「ところで、ここは何処なの?」
部屋の中に窓はあるが、外が見えないように目張りされている。
「ここは、西にある殿下の隠家です」
カナンが言うには、西の土地は森が多く人の出入りも少ない。何かあった際に身を隠すには適した場所だと、数年前から隠家としてロドルフが所有しているらしい。
「元は貴族達の秘密の遊び場としてあったらしいんですが、それを知る者は少ないです。それ故、この場所を把握している者が少ないのも事実」
この部屋の目張りも当時の名残りらしく、ろくな遊びじゃなかった事は容易に想像出来た。
屋敷の場所を知る者が少ないと言う点では厄介だと言えるが、カナンは「大丈夫です」と微笑んだ。
「ここに来るまでに、何か気付いた事はありませんか?」
そう問いかけられたが、手足を拘束された挙句に目隠しまでされていては、気付く事など…
「─これに見覚えありませんか?」
「あれ、その花…」
カナンが手にしていたのは、ウィルフレッドの手紙に同封されていた押花と同じもの。
「匂いを嗅いで見てください」
「─あっ!!この匂い!!」
「ふふ、分かりましたか?」
それは、ここに連れてこられる途中に漂ってきた甘い匂いだった。
「ここまで強い香りを放つ花は珍しいんですよ。そしてこの花は、この土地にしか咲かない花なんです」
ニヤッと不敵な笑みを浮かべた。まるで、何かを察しろと言わんばかりに…
「もしかして…」
すぐに言わんとすることが分かった。
「国の情勢に関心のなかった殿下が相手で良かったですね。自分が凡ミスを犯していると気付いていませんから」
王子を馬鹿呼ばわりする辺りシンの部下だわ。と納得してしまう。
カナンが言いたいのは、同封されていた花が特定の場所にしか咲かない珍しい花。その花がここにあると言うことは、この近くにウィルフレッドらが駐在していることを示している。という事。
「リーゼ様が運ばれてくる前に、シン様へ伝書は送ってありますので、すぐにこの場所を特定してくれると思います。ですが、如何せ雌犬の始末もあるので、少々手間を取られているとは思います」
可愛い顔をして中々の毒舌だ。だが、こういうタイプは嫌いじゃない。
「殿下の方も、すぐには手を出さないはずです。強がってはいますが、内心では旦那様が恐ろしいんでしょうね。弱い奴ほどよく吠えると言う典型的なパターンです。更に自分のより弱い者には横暴な態度を取る。…本当に醜い」
「チッ」と舌打ちしながら呟いた。
「とはいえ、既に王子としての一線を越えてしまいました。旦那様から死ぬほどの恐怖を受けるとは思いますが、彼にとってはこの件が終わった後の方が地獄でしょうね」
それは暗に”廃嫡”という事をに匂わせていた。流石の国王も見切りをつけたという事だろう。
あれだけ息子の不貞を容認していたのに、このままだと自分達にも火の粉が降りかかると分かった瞬間に切り捨てるなんて、なんともロドルフの親らしい…
「さて、そろそろ戻らなければ怪しまれます。申し訳ありませんが、これだけ装着させていただきます」
カナンが手にしていたのは、ベッドの足から伸びる鎖の付いた枷。それを見た瞬間、思わず顔が曇る。
「安心してください。すぐに外れるように細工はしてあります。殿下の目を欺く為です」
その言葉通り、簡単に外れるようになっていた。
「不安だとは思いますが、私がいることを忘れず気を確かに持っていてください。助けは来ます。それまで辛抱してください」
カナンはリーゼの肩を掴みながら真剣な眼差しで伝えてきた。
正直、ここに来た時は不安だった。だが、仲間がいると分かった瞬間には不思議と安心できた。
リーゼは黙って微笑みかけるとカナンも安心した様に微笑み、部屋を後にして行った。
「リーゼ様。安心してください。私は貴女の味方です」
そう耳にしたが、信用は出来ない。疑うように目を向けると、優しい笑みが返ってきた。
「ふふっ、初対面の人間を疑う事はいい事です。──私はシン様の部下になります。名をカナンと申します」
胸に手を当てて頭を下げるカナンは、見た目も仕草もとても上品で美しく、とても影の者とは思えない。
「シンの…って事はウィル様の──!!」
「しっ。詳しい事はまた別の機会に…今はこの状況を理解する方が先です」
カナンの説明によると、お節介で過保護なウィルフレッドが何かあったら対処出来るようにと、予めカナンを配置させていたらしい。
リーゼが屋敷で襲われた時に手を出さなかったのは、わざと泳がせる為。襲撃者を捕まえたところで、依頼主を吐く可能性が低いと考えたのだ。
「そのせいでリーゼ様にお怪我をさせてしまいました…申し訳ありません」
「いいのよ。この程度かすり傷よ」
カナンは酷く申し訳なさそうに項垂れていたが、リーゼの言葉を聞いて顔を上げた。
「ところで、ここは何処なの?」
部屋の中に窓はあるが、外が見えないように目張りされている。
「ここは、西にある殿下の隠家です」
カナンが言うには、西の土地は森が多く人の出入りも少ない。何かあった際に身を隠すには適した場所だと、数年前から隠家としてロドルフが所有しているらしい。
「元は貴族達の秘密の遊び場としてあったらしいんですが、それを知る者は少ないです。それ故、この場所を把握している者が少ないのも事実」
この部屋の目張りも当時の名残りらしく、ろくな遊びじゃなかった事は容易に想像出来た。
屋敷の場所を知る者が少ないと言う点では厄介だと言えるが、カナンは「大丈夫です」と微笑んだ。
「ここに来るまでに、何か気付いた事はありませんか?」
そう問いかけられたが、手足を拘束された挙句に目隠しまでされていては、気付く事など…
「─これに見覚えありませんか?」
「あれ、その花…」
カナンが手にしていたのは、ウィルフレッドの手紙に同封されていた押花と同じもの。
「匂いを嗅いで見てください」
「─あっ!!この匂い!!」
「ふふ、分かりましたか?」
それは、ここに連れてこられる途中に漂ってきた甘い匂いだった。
「ここまで強い香りを放つ花は珍しいんですよ。そしてこの花は、この土地にしか咲かない花なんです」
ニヤッと不敵な笑みを浮かべた。まるで、何かを察しろと言わんばかりに…
「もしかして…」
すぐに言わんとすることが分かった。
「国の情勢に関心のなかった殿下が相手で良かったですね。自分が凡ミスを犯していると気付いていませんから」
王子を馬鹿呼ばわりする辺りシンの部下だわ。と納得してしまう。
カナンが言いたいのは、同封されていた花が特定の場所にしか咲かない珍しい花。その花がここにあると言うことは、この近くにウィルフレッドらが駐在していることを示している。という事。
「リーゼ様が運ばれてくる前に、シン様へ伝書は送ってありますので、すぐにこの場所を特定してくれると思います。ですが、如何せ雌犬の始末もあるので、少々手間を取られているとは思います」
可愛い顔をして中々の毒舌だ。だが、こういうタイプは嫌いじゃない。
「殿下の方も、すぐには手を出さないはずです。強がってはいますが、内心では旦那様が恐ろしいんでしょうね。弱い奴ほどよく吠えると言う典型的なパターンです。更に自分のより弱い者には横暴な態度を取る。…本当に醜い」
「チッ」と舌打ちしながら呟いた。
「とはいえ、既に王子としての一線を越えてしまいました。旦那様から死ぬほどの恐怖を受けるとは思いますが、彼にとってはこの件が終わった後の方が地獄でしょうね」
それは暗に”廃嫡”という事をに匂わせていた。流石の国王も見切りをつけたという事だろう。
あれだけ息子の不貞を容認していたのに、このままだと自分達にも火の粉が降りかかると分かった瞬間に切り捨てるなんて、なんともロドルフの親らしい…
「さて、そろそろ戻らなければ怪しまれます。申し訳ありませんが、これだけ装着させていただきます」
カナンが手にしていたのは、ベッドの足から伸びる鎖の付いた枷。それを見た瞬間、思わず顔が曇る。
「安心してください。すぐに外れるように細工はしてあります。殿下の目を欺く為です」
その言葉通り、簡単に外れるようになっていた。
「不安だとは思いますが、私がいることを忘れず気を確かに持っていてください。助けは来ます。それまで辛抱してください」
カナンはリーゼの肩を掴みながら真剣な眼差しで伝えてきた。
正直、ここに来た時は不安だった。だが、仲間がいると分かった瞬間には不思議と安心できた。
リーゼは黙って微笑みかけるとカナンも安心した様に微笑み、部屋を後にして行った。
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