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アシェルに連れられてやってきたのは、庭の奥にある温室。
この温室はアシェル自らが管理している場所。最近はあまり来ていなかったが、幼い頃はここで一緒になって遊んだり、昼寝をしたりしていた思い出深い場所でもある。
そんな温室の花に囲まれるようにして、中央にお茶の用意が整っていた。
アシェルにエスコートされるまま椅子に座ると、向かい合ったアシェルが薔薇の花が浮かんだお茶を出てきた。
「うわぁ……綺麗……」
「ふふ、ローズの為に用意してたんだ。この薔薇も君の為に品種改良した、世界に一つだけの薔薇なんだよ?」
「そ、そうなんですね……嬉しいです」
嬉しそうに微笑見ながら言われたが、当のローズは引き攣る顔を誤魔化しながら笑顔を作るのが精一杯。
その薔薇の色はローズの瞳の色と同じ淡い紫色をしてる。シスコンもここまで来たら狂気すら感じるが、薔薇には罪は無い。
薔薇が浮かぶカップを手に取り一口、口に入れると一瞬で薔薇の香りに包まれた。鼻につくような匂いではなく、爽やかな匂いで自然と笑顔になる。
「喜んでくれたようで良かったよ」
そう言いながらお茶を口にするアシェル。お茶を飲んでいるだけなのに、仕草の一つ一つが綺麗でつい目を奪われる。
「なに?」
「あ、いえ、何でもありません」
見蕩れていたなんて恥ずかしくて言えない。
サッと顔を背けたが耳がまでは隠せず、赤くなっているのがバレバレで、クスクスと笑う声が聞こえた。
「ねえ、この間の話、覚えてる?そろそろ、その答えを教えてくれない?」
肘をつきながら問われ、先程まで赤くなっていた顔が急速に青くなったのが分かる。
この話題を振られるのが嫌で、アシェルと少し距離を取っていたが、ほとぼりも冷めてきただろうと思ったのが間違いだった。
今回はゼノもいないから助けは望めない。それに、この人は私の口から答えを聞くまでは諦めないだろう。
ローズは意を決したように、拳を握り顔を上げた。
「兄様が仰る通り、レオン殿下との婚約を白紙に戻したいと思っております」
「それは何故?」
剣呑な光を灯しながら眇められた。
今更誤魔化した所で、この人には通用しない。そう思ったローズは、一呼吸置いてから口を開いた。
「私は王太子妃になる資格がないからです」
「僕はそう思わないけど、断言するからには理由があるんだよね?」
「……殿下よりも愛する方がおるのです……」
罪悪感から伏せ目ガチで声が小さくなってしまったが、アシェルには良く聞こえたらしく「へぇ」と返事が返ってきた。
「その相手は、あの影の男かな?」
「…………」
この人はどこまで私の事を知り尽くしているのだろうと思うほど、的確についてくる。
「返事がない……という事は肯定していると取るけど?」
威圧するようにこちらを睨みつけてきて目が合わせられず、黙って俯いた。すると、呆れるような溜息が聞こえた。
当然だ。王太子と婚約中に他の男性に目移りするなんて、節操のない女の証拠。それが自身の愛する妹となれば、ショックよりも呆れるのが正解だ。
「殿下との婚約を喜んでくれていた兄様には、大変申し訳ないと思っております……」
頭を下げて謝罪をすると「誰が喜んでたって?」と声がかかった。
「誰がって、それは兄様が……」
「おかしいな。僕は嬉しいとは一言も言ってないと思うよ?おめでとうすら言っていないと思うけど?」
「え?」
そう言われれて改めて思い返してみると義母は笑顔で喜んでくれていたが、アシェルはいつも通り笑顔を向けてくれていたが、祝いの言葉はなかった……それが何を意味するのか……
「兄様──……あれ?」
顔を上げてアシェルと目を合わせた瞬間、視界がが歪んだ。
「ああ、ようやく効いてきたかな」
そう言って立ち上がり、力なく倒れ込むローズを腕に包み込んだ。
「ゆっくりお休み。僕のローズ」
その声を最後に、ローズの視界は真っ暗に染まった。
◈◈◈
その頃、ゼノはレオンの執務室で書類を手に顔を顰めていた。
「その顔はやめろ」
「嫌だなぁ、これは生まれつきですよ?」
自身の顔を指さしながら、わざとらしく笑顔作るゼノに溜息を吐きながら、レオンは自分の書類に目を向けている。
「お前が書類整理を苦手にしているのは知っているが、これもお前の仕事だろ?」
諭すように言われ「へいへい」と気だるそうにしながらも、手を休めることはしない。
文句は言うが、自分の仕事には責任を持っている事をレオンは知っている。
「最近ローズの姿を見ないが……どうしてる?」
その問いかけにゼノの手が止まった。
少し前までは頻繁にレオンの元を訪れていたが、ここ最近は城へ来てもレオンと顔を合わさずに帰ることが多い。
そう言えば、レオンの顔を見ると罪悪感に苛まれると言っていたのを思い出した。
愛する婚約者が自分の元を訪れないと知れば、不安になるのは当たり前の事。ただ、ローズの本当の気持ちを知っているゼノとしては筆舌にしがたい。
「もお~、少し会わないだけで寂しくなっちゃったんですか?」
「当たり前だろ。毎日でも会いたいぐらいだ」
不安にならないように出来るだけ明るく軽口で言ってみるが、レオンの返答を聞いて騙しているようで負い目を感じる。
(現に騙してるんだけどさ)
心の中で自嘲するかのように呟いた。
「姫さんは元気ですよ。元気過ぎて俺が振り回されてるぐらいだ」
「はは、ゼノが振り回されてるなんて珍しいな」
「殿下も苦労しますよ?」
「上等じゃないか。好きな女性に振り回されるなんて喜ばしい事だな」
そんなことを言われたらまともに顔を見られなくなる……とゼノは「はは」と乾いた笑いを浮かべながら目を逸らした。
「ああ、そうだ。戻ったらローズに婚姻の日取りが決まったと伝えてくれ。今度会った時に詳しい話をすると」
書類を片付け、帰る準備をしているゼノに声を掛けた。
「……了解。伝えときますよ」
不自然にならないように、満面の笑みで応えた。
この温室はアシェル自らが管理している場所。最近はあまり来ていなかったが、幼い頃はここで一緒になって遊んだり、昼寝をしたりしていた思い出深い場所でもある。
そんな温室の花に囲まれるようにして、中央にお茶の用意が整っていた。
アシェルにエスコートされるまま椅子に座ると、向かい合ったアシェルが薔薇の花が浮かんだお茶を出てきた。
「うわぁ……綺麗……」
「ふふ、ローズの為に用意してたんだ。この薔薇も君の為に品種改良した、世界に一つだけの薔薇なんだよ?」
「そ、そうなんですね……嬉しいです」
嬉しそうに微笑見ながら言われたが、当のローズは引き攣る顔を誤魔化しながら笑顔を作るのが精一杯。
その薔薇の色はローズの瞳の色と同じ淡い紫色をしてる。シスコンもここまで来たら狂気すら感じるが、薔薇には罪は無い。
薔薇が浮かぶカップを手に取り一口、口に入れると一瞬で薔薇の香りに包まれた。鼻につくような匂いではなく、爽やかな匂いで自然と笑顔になる。
「喜んでくれたようで良かったよ」
そう言いながらお茶を口にするアシェル。お茶を飲んでいるだけなのに、仕草の一つ一つが綺麗でつい目を奪われる。
「なに?」
「あ、いえ、何でもありません」
見蕩れていたなんて恥ずかしくて言えない。
サッと顔を背けたが耳がまでは隠せず、赤くなっているのがバレバレで、クスクスと笑う声が聞こえた。
「ねえ、この間の話、覚えてる?そろそろ、その答えを教えてくれない?」
肘をつきながら問われ、先程まで赤くなっていた顔が急速に青くなったのが分かる。
この話題を振られるのが嫌で、アシェルと少し距離を取っていたが、ほとぼりも冷めてきただろうと思ったのが間違いだった。
今回はゼノもいないから助けは望めない。それに、この人は私の口から答えを聞くまでは諦めないだろう。
ローズは意を決したように、拳を握り顔を上げた。
「兄様が仰る通り、レオン殿下との婚約を白紙に戻したいと思っております」
「それは何故?」
剣呑な光を灯しながら眇められた。
今更誤魔化した所で、この人には通用しない。そう思ったローズは、一呼吸置いてから口を開いた。
「私は王太子妃になる資格がないからです」
「僕はそう思わないけど、断言するからには理由があるんだよね?」
「……殿下よりも愛する方がおるのです……」
罪悪感から伏せ目ガチで声が小さくなってしまったが、アシェルには良く聞こえたらしく「へぇ」と返事が返ってきた。
「その相手は、あの影の男かな?」
「…………」
この人はどこまで私の事を知り尽くしているのだろうと思うほど、的確についてくる。
「返事がない……という事は肯定していると取るけど?」
威圧するようにこちらを睨みつけてきて目が合わせられず、黙って俯いた。すると、呆れるような溜息が聞こえた。
当然だ。王太子と婚約中に他の男性に目移りするなんて、節操のない女の証拠。それが自身の愛する妹となれば、ショックよりも呆れるのが正解だ。
「殿下との婚約を喜んでくれていた兄様には、大変申し訳ないと思っております……」
頭を下げて謝罪をすると「誰が喜んでたって?」と声がかかった。
「誰がって、それは兄様が……」
「おかしいな。僕は嬉しいとは一言も言ってないと思うよ?おめでとうすら言っていないと思うけど?」
「え?」
そう言われれて改めて思い返してみると義母は笑顔で喜んでくれていたが、アシェルはいつも通り笑顔を向けてくれていたが、祝いの言葉はなかった……それが何を意味するのか……
「兄様──……あれ?」
顔を上げてアシェルと目を合わせた瞬間、視界がが歪んだ。
「ああ、ようやく効いてきたかな」
そう言って立ち上がり、力なく倒れ込むローズを腕に包み込んだ。
「ゆっくりお休み。僕のローズ」
その声を最後に、ローズの視界は真っ暗に染まった。
◈◈◈
その頃、ゼノはレオンの執務室で書類を手に顔を顰めていた。
「その顔はやめろ」
「嫌だなぁ、これは生まれつきですよ?」
自身の顔を指さしながら、わざとらしく笑顔作るゼノに溜息を吐きながら、レオンは自分の書類に目を向けている。
「お前が書類整理を苦手にしているのは知っているが、これもお前の仕事だろ?」
諭すように言われ「へいへい」と気だるそうにしながらも、手を休めることはしない。
文句は言うが、自分の仕事には責任を持っている事をレオンは知っている。
「最近ローズの姿を見ないが……どうしてる?」
その問いかけにゼノの手が止まった。
少し前までは頻繁にレオンの元を訪れていたが、ここ最近は城へ来てもレオンと顔を合わさずに帰ることが多い。
そう言えば、レオンの顔を見ると罪悪感に苛まれると言っていたのを思い出した。
愛する婚約者が自分の元を訪れないと知れば、不安になるのは当たり前の事。ただ、ローズの本当の気持ちを知っているゼノとしては筆舌にしがたい。
「もお~、少し会わないだけで寂しくなっちゃったんですか?」
「当たり前だろ。毎日でも会いたいぐらいだ」
不安にならないように出来るだけ明るく軽口で言ってみるが、レオンの返答を聞いて騙しているようで負い目を感じる。
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心の中で自嘲するかのように呟いた。
「姫さんは元気ですよ。元気過ぎて俺が振り回されてるぐらいだ」
「はは、ゼノが振り回されてるなんて珍しいな」
「殿下も苦労しますよ?」
「上等じゃないか。好きな女性に振り回されるなんて喜ばしい事だな」
そんなことを言われたらまともに顔を見られなくなる……とゼノは「はは」と乾いた笑いを浮かべながら目を逸らした。
「ああ、そうだ。戻ったらローズに婚姻の日取りが決まったと伝えてくれ。今度会った時に詳しい話をすると」
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