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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第68話

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その日の夜、伊川弘二が帰宅すると、部屋がきれいに整理整頓されていて、西山の姿はなかった。
西山が待っていて、自分にすがりついてくるかもしれないと思っていた伊川は複雑な心境だった。
その時、軍司令部から、高知県土佐清水市大岐海岸沖に古代型怪獣出現、陸に向かっていると緊急連絡が入った。
急いで軍本部に向かう伊川。

連絡は西山準にも届いていた。
西山は地球防衛軍本部には行かず、直接、SuperHero準に変身し、高知県に飛んだ。
大岐海岸沖でSuperHero準が怪獣を発見すると、そのままニップル光線で怪獣を撃退し、地球防衛軍本部には寄らず、そのまま家に戻った。

地球防衛軍の戦闘機が大岐海岸に到着した時にはすでに、怪獣は撃退されていて、怪獣の体の一部が海岸に打ち揚げられていた。

「西山がSuperHero準に変身したのか、でも単独行動だな」

「西山、この3日間欠勤だったぞ」

等、防衛軍内でも色々言われていた。
本部に戻った伊川は

「戦闘機が出撃した直後、西山に連絡し、時間がないので怪獣が上陸する前に怪獣の動きを止めるように私が指示いたしました」

と西山を庇った。


そんなことは知らない西山準は家のソファに座り、普段全く見ないテレビを点けっ放しにして、ぼうっとしていた。
西山の家の暗証番号を知っている青木小太郎が

「西山先輩、帰られていますか」

と言って無断で部屋に入ってきた。

「小太郎・・」

西山の目には涙がいっぱい溜まっていた。

「西山先輩、どうしたんすか、大丈夫ですか?」

小太郎が西山の横に座ると、西山が小太郎に抱きついてきた。

「どうしたんっすか?何かあったんっすか?
さっきの大岐海岸の件なら大丈夫っすよ。
伊川隊長が上手く処理してくださいましたよ」

西山準は小太郎に抱きついたまま子供のように大声で泣き出した。

「ああああん、あああああん」

小太郎は西山の頭を撫でながら

「伊川隊長と何かあったんっすね。大丈夫ですよ、先輩。
泣かないでください。大丈夫っす」

小太郎は打算的ではなく、本気で西山を可愛い、愛しいと思った。

「伊川隊長の代わりにはなれないっすけど、西山先輩には俺がいます。
俺が西山先輩を守ります。
西山先輩、泣かないでください」

「あああああん、小太郎。あああああん、小太郎」

これが伊川に西山が嫌われている直接の原因なのに、人間は自分をそう簡単に変えられるものではなかった。
そこに付け込む青木小太郎のような人間がいるのも、どこでも同じ風景だった。
それは男も女も関係なかった。


小太郎は西山の乳首に触ろうとしたが、西山準がさっと胸を手で隠して防御した。

「弘二に、俺が誰にでも乳首を触らせる、誰にでもケツを差し出す淫売野郎だって言われた。
事実だけど、ごめん、小太郎、今日はダメだ。」

「え?隊長、西山先輩にそんなこと言ったんすか。
先輩可哀そうに、ショックだったっしょ」

「ううん、よく考えて見たら弘二の言う通りだ。
弘二が俺から離れていく理由がよく分かった。
でも俺、心に穴が開いたようになって、苦しいんだ。
この苦しさ、何やっても埋まらないんだ」

「西山先輩、めっちゃ可愛い。
先輩、そんなに伊川隊長のこと愛してたんっすね。
でもね、先輩。伊川隊長って所詮ノンケなんっすよ。
先輩だけじゃないっすよ。
ノンケに恋したホモって、みんな苦しんでますよ」

「でも弘二は俺のこと本気で好きだって言ってくれたし、ずっと傍で愛してくれたんだ。
でも、あ、小太郎の言う通りかも。
俺の淫乱さって、弘二には許せないよね。
ホモの小太郎だって嫌気が差すだろ」

「そんなことないっす、先輩。
確かに先輩を俺だけのものにしたいっすけど、先輩の気持ちを縛る気はないっす。
そんなの所詮できっこない、無理だから。
だから俺は、先輩が俺を欲しいってときに現れますって、へへ、俺の方から強引にきてますけどね。
先輩、その心の穴も、きっと時が解決してくれます」

「小太郎、お前本当に22歳か?
27の俺よりもずっと大人だな」

「先輩が純情過ぎるんっすよ。
でも確かに先輩、年下みたいに可愛いっすよ」

「バカ言え、小太郎」

小太郎が西山にキスをした。

「キスだけならいいっしょ?先輩」

寂しかった西山は思わず両手を小太郎の顔に当ててキスをした。
小太郎はこの瞬間を見逃さなかった。
西山のTシャツの下から手を潜り込ませ、西山の両乳首を抓んだ。

「だ、だめ、小太郎」

小太郎は西山の言うことは聞かず、西山のデカ乳首を捻じってぐりぐり揉んだ。

「うん、だめ、小太郎、うん」

「心の穴埋める方法ってこれしかないっす、先輩。
誰かに抱かれて心の穴、少しでも埋めてください」

乳首を弄りまわす小太郎

「小太郎、小太郎、うん、うん」

「可愛いっす、先輩、可愛いっす」

西山はまた自分の淫乱さに負けてしまった。
この夜も小太郎に抱かれて犯されて寂しさを紛らわした。
小太郎に抱かれている時だけ、切なさを少し忘れられた西山だった。
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