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SuperHero準「乳首が感じるSuperHero物語」 第28話
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昼ちょっと前、
「父ちゃん、帰ったで」
と玄関を開ける音と共に若い男の声がした。
伊川が
「息子の青木小太郎だ。どうすればいいんだ」
と困惑していると、小太郎が部屋に入ってきて
「あれ?お客さんですか?
あ、もしかして地球防衛軍の伊川隊長であらせられますか!」
とびっくりして尋ねた。
「あ、いや、あ」
伊川が慌てていると、
「伊川隊長ですよね?
地球防衛軍のHPでお見かけしました。
昨夜のマッチョ星人来襲で飯田高原に来られたんでしょ?」
もう嘘はつけないと伊川も観念した。
「そうだ。星人との戦闘で部下が負傷して、お宅にお邪魔している。
すまん」
「いえ、とんでもありません。
あれ?そこに寝ている方、あっ!西山準隊員ですよね?
SuperHero準に変身して地球を守っている西山隊員ですよね」
小太郎は、興奮して立て続けに質問してきた。
困り果てた顔の伊川を見た小太郎は、
「あ、失礼いたしました。
何も聞きません。
どうぞゆっくりされてください。
何かお困りのことがありましたら何なりと申しつけ下さい」
と非常に勘がよく、礼儀正しい若者だった。
「あ、ありがとう」
伊川はとっさに答えた。
そこへ小太郎の父親が帰ってきた。
「父ちゃん、冬休みで帰ってきたで。
地球防衛軍のお客さんが来ちょんで」
{ああ、そんことで飯田高原は大変な騒ぎになっちょる。
伊川さん、伊川さん}
「あ、はい。大変な騒ぎとは?」
{地球防衛軍の人たちが、あんたらを探しよる。
わしにも知らんか聞いてきたが、一応知らんと答えたんやが、どうしたらいいかえ}
伊川は少し考えて
「ありがとうございます。
まだ西山の意識が戻らないので、厚かましいお願いですが、もう少しここに匿っていただけませんか」
と小太郎の父親に頼んだ。
「父ちゃん、この方は地球防衛軍の隊長なんや。
きっとなんかの事情がおありなんや。
俺たちで協力できることはしたいんや。
父ちゃん、俺からも頼む」
と小次郎も伊川を援護した。
{バカたれ、息子のお前に言われんでも、そうするわ。
でも伊川さん、あんた隊長やったんやな。
大したもんや、とにかくうちで、あんたらを匿えばいいんやな?}
「恩に着ます。ありがとうございます。
小太郎君もありがとう」
「いや、とんでもないっす」
青木小太郎は恥ずかしそうに返事をした。
実際、飯田高原の現場では地球防衛軍の科学捜査部は大忙しだった。
現場が、あまりにも妙だったからである。
血痕や大きな糞の山、黄色い液体の池、以前の現場でも見られた精液とみられる塊、伊川の戦闘機も発見された。
西山が乗っていたと思われる戦闘機の残骸もあちこちで見つかった。
しかし、伊川弘二隊長も、西山準隊員もいない。
科学捜査部にも、何があったのか想像もできなかった。
戦闘が行われたと思われる一帯には民家はなく、少数のビニールハウスがあるだけで目撃者も見つからなかった。
「いつもマッチョ星人との戦闘現場は迷宮入りする」
と捜査部員もぼやいた。
その日の夜、青木小太郎は伊川に
「西山準隊員を病院に連れて行かなくて大丈夫すか?
ここでは、点滴も受けられないし、意識がないので水も飲ませることができません」
と心配そうに聞いた。
「小太郎君、君は地球防衛軍に入隊したいそうだな」
「あ、はい。親父から聞いたんすか?」
「なら秘密を守れると信じて言うが、西山はSuperHero準だ。
西山の体にはSuperHeroの血も流れている。
こうして横になっているだけで、二、三日で回復するんだ」
「あ、すみません、でもすげえっすね。
さすが正義の味方SuperHero準っすね」
伊川はこの言葉には答えず黙って西山の頭を撫でていた。
「明日には目を覚ませよ、準」
それを見ていた青木小太郎は、なぜか胸が熱くなるのだった。
「父ちゃん、帰ったで」
と玄関を開ける音と共に若い男の声がした。
伊川が
「息子の青木小太郎だ。どうすればいいんだ」
と困惑していると、小太郎が部屋に入ってきて
「あれ?お客さんですか?
あ、もしかして地球防衛軍の伊川隊長であらせられますか!」
とびっくりして尋ねた。
「あ、いや、あ」
伊川が慌てていると、
「伊川隊長ですよね?
地球防衛軍のHPでお見かけしました。
昨夜のマッチョ星人来襲で飯田高原に来られたんでしょ?」
もう嘘はつけないと伊川も観念した。
「そうだ。星人との戦闘で部下が負傷して、お宅にお邪魔している。
すまん」
「いえ、とんでもありません。
あれ?そこに寝ている方、あっ!西山準隊員ですよね?
SuperHero準に変身して地球を守っている西山隊員ですよね」
小太郎は、興奮して立て続けに質問してきた。
困り果てた顔の伊川を見た小太郎は、
「あ、失礼いたしました。
何も聞きません。
どうぞゆっくりされてください。
何かお困りのことがありましたら何なりと申しつけ下さい」
と非常に勘がよく、礼儀正しい若者だった。
「あ、ありがとう」
伊川はとっさに答えた。
そこへ小太郎の父親が帰ってきた。
「父ちゃん、冬休みで帰ってきたで。
地球防衛軍のお客さんが来ちょんで」
{ああ、そんことで飯田高原は大変な騒ぎになっちょる。
伊川さん、伊川さん}
「あ、はい。大変な騒ぎとは?」
{地球防衛軍の人たちが、あんたらを探しよる。
わしにも知らんか聞いてきたが、一応知らんと答えたんやが、どうしたらいいかえ}
伊川は少し考えて
「ありがとうございます。
まだ西山の意識が戻らないので、厚かましいお願いですが、もう少しここに匿っていただけませんか」
と小太郎の父親に頼んだ。
「父ちゃん、この方は地球防衛軍の隊長なんや。
きっとなんかの事情がおありなんや。
俺たちで協力できることはしたいんや。
父ちゃん、俺からも頼む」
と小次郎も伊川を援護した。
{バカたれ、息子のお前に言われんでも、そうするわ。
でも伊川さん、あんた隊長やったんやな。
大したもんや、とにかくうちで、あんたらを匿えばいいんやな?}
「恩に着ます。ありがとうございます。
小太郎君もありがとう」
「いや、とんでもないっす」
青木小太郎は恥ずかしそうに返事をした。
実際、飯田高原の現場では地球防衛軍の科学捜査部は大忙しだった。
現場が、あまりにも妙だったからである。
血痕や大きな糞の山、黄色い液体の池、以前の現場でも見られた精液とみられる塊、伊川の戦闘機も発見された。
西山が乗っていたと思われる戦闘機の残骸もあちこちで見つかった。
しかし、伊川弘二隊長も、西山準隊員もいない。
科学捜査部にも、何があったのか想像もできなかった。
戦闘が行われたと思われる一帯には民家はなく、少数のビニールハウスがあるだけで目撃者も見つからなかった。
「いつもマッチョ星人との戦闘現場は迷宮入りする」
と捜査部員もぼやいた。
その日の夜、青木小太郎は伊川に
「西山準隊員を病院に連れて行かなくて大丈夫すか?
ここでは、点滴も受けられないし、意識がないので水も飲ませることができません」
と心配そうに聞いた。
「小太郎君、君は地球防衛軍に入隊したいそうだな」
「あ、はい。親父から聞いたんすか?」
「なら秘密を守れると信じて言うが、西山はSuperHero準だ。
西山の体にはSuperHeroの血も流れている。
こうして横になっているだけで、二、三日で回復するんだ」
「あ、すみません、でもすげえっすね。
さすが正義の味方SuperHero準っすね」
伊川はこの言葉には答えず黙って西山の頭を撫でていた。
「明日には目を覚ませよ、準」
それを見ていた青木小太郎は、なぜか胸が熱くなるのだった。
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