45 / 65
45. ウシ戦(2)
しおりを挟む
ウシ(オス)を何とか倒すことができた。
倒れた牛の解体を選択してドロップを確認する。
・ウシの肉x3
・ウシの角x2
・ウシの皮x2
・ウシのフン
いつもの敵よりドロップが多いみたい。
角とフンが付いてきた。
この世界では生き物はウンチをしないけれど、ウシはドロップでフンがある。変だけどゲームだから適当なんだろう。
●ウシのフン
ウシの排泄物。枯葉とまぜて高級堆肥になる。
種別:素材
レア度:2 ランク:2
なるほどね。肥料になるのね。
これはぜひ、薬草のランクアップのためにも必要だね。
近くには、メス牛もいた。角がなく、おっぱいが大きいから判別可能だ。
「んー。メス牛ちゃんは優しそうな顔してるから、戦うのはちょっと待って」
クルミが待ったをする。そして私に太陽草を要求してきたので、実体化して渡す。
「ほーら、ほら、ウシちゃん。ご飯ですよ~」
クルミが太陽草を両手で持って、食べさせようと近づいていく。
私とサクラちゃんはおっかなびっくりして、それを見ているだけだ。
『も~』
メス牛はひと鳴きして、近づいてむしゃむしゃ食べだした。
「ミケ、もう1個出して」
「はいよ」
また太陽草を出してクルミに渡す。
ウシはまた呑気に食べだした。
さらにウシは食べて合計4束まるまる食べた。
それをメス牛が食べ終わると、チロリンと珍しく音が鳴った。
『[ウシ(メス)]がテイム可能になりました。テイムしますか?』
ホログラムメッセージが出る。選択肢はクルミの前に浮いている。
「もっちろん、Yes」
『も~』
「よしよし。じゃあ名前を決めないとね。えっとマロンにしよう」
マロンは頭を下げたと思ったら、クルミの前でしゃがみこんだ。
「あれー。どうしたんだろう?」
「これは乗ってくださいっていうことではないでしょうか?」
サクラちゃんが疑問に答える。
クルミはうなずいて、マロンに乗った。
「ちょっと早いけれど戻ろっか?」
私たちはマロンを連れて戻る。先頭はサクラちゃんと私でその後をマロンが続いた。
まだウシ地帯に入りかけの場所なので、すぐトカゲ地帯になった。
マロンがいると、なぜかトカゲが近づいてこない。
これは良いモンスター避けになるぞ。
進むのが遅めなのを除けば、戦闘しなくて済むので便利だった。
家に戻ると、おばあさんがびっくりしていた。
「まぁまぁ。これまた大きな子を連れてきたね。どうしよかね」
相談の結果、昔使っていた家畜小屋を住処にして、まだ雑草が生えているだけの畑の半分をマロンのご飯用にすることになった。
畑の空き地も結構広いので、大丈夫だとのこと。
おじいさんの指導のもと、私たちは領主様の林へ行き、腐葉土を取ってきた。
腐葉土とウシのフンを混ぜて高級肥料を作る。
「ウシは強いからあまり流通していなくてね。枯葉だけより植物が良く育つから高級肥料と呼ばれてる」
とりあえず、混ぜただけだけど、高級肥料はできたみたいだ。
それを薬草畑に撒いておく。
行ったり来たりしたので、けっこう遅くなってしまった。
今日の作業はこの辺にして、また明日。
倒れた牛の解体を選択してドロップを確認する。
・ウシの肉x3
・ウシの角x2
・ウシの皮x2
・ウシのフン
いつもの敵よりドロップが多いみたい。
角とフンが付いてきた。
この世界では生き物はウンチをしないけれど、ウシはドロップでフンがある。変だけどゲームだから適当なんだろう。
●ウシのフン
ウシの排泄物。枯葉とまぜて高級堆肥になる。
種別:素材
レア度:2 ランク:2
なるほどね。肥料になるのね。
これはぜひ、薬草のランクアップのためにも必要だね。
近くには、メス牛もいた。角がなく、おっぱいが大きいから判別可能だ。
「んー。メス牛ちゃんは優しそうな顔してるから、戦うのはちょっと待って」
クルミが待ったをする。そして私に太陽草を要求してきたので、実体化して渡す。
「ほーら、ほら、ウシちゃん。ご飯ですよ~」
クルミが太陽草を両手で持って、食べさせようと近づいていく。
私とサクラちゃんはおっかなびっくりして、それを見ているだけだ。
『も~』
メス牛はひと鳴きして、近づいてむしゃむしゃ食べだした。
「ミケ、もう1個出して」
「はいよ」
また太陽草を出してクルミに渡す。
ウシはまた呑気に食べだした。
さらにウシは食べて合計4束まるまる食べた。
それをメス牛が食べ終わると、チロリンと珍しく音が鳴った。
『[ウシ(メス)]がテイム可能になりました。テイムしますか?』
ホログラムメッセージが出る。選択肢はクルミの前に浮いている。
「もっちろん、Yes」
『も~』
「よしよし。じゃあ名前を決めないとね。えっとマロンにしよう」
マロンは頭を下げたと思ったら、クルミの前でしゃがみこんだ。
「あれー。どうしたんだろう?」
「これは乗ってくださいっていうことではないでしょうか?」
サクラちゃんが疑問に答える。
クルミはうなずいて、マロンに乗った。
「ちょっと早いけれど戻ろっか?」
私たちはマロンを連れて戻る。先頭はサクラちゃんと私でその後をマロンが続いた。
まだウシ地帯に入りかけの場所なので、すぐトカゲ地帯になった。
マロンがいると、なぜかトカゲが近づいてこない。
これは良いモンスター避けになるぞ。
進むのが遅めなのを除けば、戦闘しなくて済むので便利だった。
家に戻ると、おばあさんがびっくりしていた。
「まぁまぁ。これまた大きな子を連れてきたね。どうしよかね」
相談の結果、昔使っていた家畜小屋を住処にして、まだ雑草が生えているだけの畑の半分をマロンのご飯用にすることになった。
畑の空き地も結構広いので、大丈夫だとのこと。
おじいさんの指導のもと、私たちは領主様の林へ行き、腐葉土を取ってきた。
腐葉土とウシのフンを混ぜて高級肥料を作る。
「ウシは強いからあまり流通していなくてね。枯葉だけより植物が良く育つから高級肥料と呼ばれてる」
とりあえず、混ぜただけだけど、高級肥料はできたみたいだ。
それを薬草畑に撒いておく。
行ったり来たりしたので、けっこう遅くなってしまった。
今日の作業はこの辺にして、また明日。
90
お気に入りに追加
256
あなたにおすすめの小説
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
私の召喚獣が、どう考えてもファンタジーじゃないんですけど? 〜もふもふ? いいえ……カッチカチです!〜
空クジラ
SF
愛犬の死をキッカケに、最新VRMMOをはじめた女子高生 犬飼 鈴 (いぬかい すず)は、ゲーム内でも最弱お荷物と名高い不遇職『召喚士』を選んでしまった。
右も左も分からぬまま、始まるチュートリアル……だが戦いの最中、召喚スキルを使った鈴に奇跡が起こる。
ご主人様のピンチに、死んだはずの愛犬コタロウが召喚されたのだ!
「この声? まさかコタロウ! ……なの?」
「ワン」
召喚された愛犬は、明らかにファンタジーをぶっちぎる姿に変わり果てていた。
これはどこからどう見ても犬ではないが、ご主人様を守るために転生した犬(?)と、お荷物職業とバカにされながらも、いつの間にか世界を救っていた主人公との、愛と笑いとツッコミの……ほのぼの物語である。
注意:この物語にモフモフ要素はありません。カッチカチ要素満載です! 口に物を入れながらお読みにならないよう、ご注意ください。
この小説は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています。
言霊付与術師は、VRMMOでほのぼのライフを送りたい
工藤 流優空
SF
社畜?社会人4年目に突入する紗蘭は、合計10連勤達成中のある日、VRMMOの世界にダイブする。
ゲームの世界でくらいは、ほのぼのライフをエンジョイしたいと願った彼女。
女神様の前でステータス決定している最中に
「言霊の力が活かせるジョブがいい」
とお願いした。すると彼女には「言霊エンチャンター」という謎のジョブが!?
彼女の行く末は、夢見たほのぼのライフか、それとも……。
これは、現代とVRMMOの世界を行き来するとある社畜?の物語。
(当分、毎日21時10分更新予定。基本ほのぼの日常しかありません。ダラダラ日常が過ぎていく、そんな感じの小説がお好きな方にぜひ。戦闘その他血沸き肉躍るファンタジーお求めの方にはおそらく合わないかも)
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
インフィニティ・オンライン~ネタ職「商人」を選んだもふもふワンコは金の力(銭投げ)で無双する~
黄舞
SF
無数にあるゲームの中でもβ版の完成度、自由度の高さから瞬く間に話題を総ナメにした「インフィニティ・オンライン」。
貧乏学生だった商山人志はゲームの中だけでも大金持ちになることを夢みてネタ職「商人」を選んでしまう。
攻撃スキルはゲーム内通貨を投げつける「銭投げ」だけ。
他の戦闘職のように強力なスキルや生産職のように戦闘に役立つアイテムや武具を作るスキルも無い。
見た目はせっかくゲームだからと選んだもふもふワンコの獣人姿。
これもモンスターと間違えられやすいため、PK回避で選ぶやつは少ない!
そんな中、人志は半ばやけくそ気味にこう言い放った。
「くそっ! 完全に騙された!! もういっその事お前らがバカにした『商人』で天下取ってやんよ!! 金の力を思い知れ!!」
一度完結させて頂きましたが、勝手ながら2章を始めさせていただきました
毎日更新は難しく、最長一週間に一回の更新頻度になると思います
また、1章でも試みた、読者参加型の物語としたいと思っています
具体的にはあとがき等で都度告知を行いますので奮ってご参加いただけたらと思います
イベントの有無によらず、ゲーム内(物語内)のシステムなどにご指摘を頂けましたら、運営チームの判断により緊急メンテナンスを実施させていただくことも考えています
皆様が楽しんで頂けるゲーム作りに邁進していきますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いしますm(*_ _)m
吉日
運営チーム
大変申し訳ありませんが、諸事情により、キリが一応いいということでここで再度完結にさせていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる