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本編
10】これからの選択(下) ※
しおりを挟む俺のもそこそこ大きいとは思っていたが、負けを感じた。色だって…、なんだか歴戦の猛者を見る気分だ。
俺と同じ男の物なのに、なんだろう…、とっても惹かれる。痺れるような感覚が頭に広がる。
自分の扱く手が無意識に動く。亀頭も含めて、撫でるように扱いていた。ゆったり、ねっとりと撫でて扱く。自慰をしてる気分だ。
あ、教えるんだった…。
彼のをぼんやり見ながら、扱く。この昂ぶりはなんだろう…。
「陛下、身体の奥から魔力を手に流してその先にまで流す感じで…」
ぼやっと、言葉が出ているが、魔王の逸物から目が離せない。口の中が乾いて、否、唇が乾くだけで、唾液はたっぷりだ…。
唇を舐めていた。
ああ……。もっと…。
「上手く出来んな…。やってみてくれぬか?」
へ?
不意に俺を握る手が取られ、彼のに導かれる。
心の準備も何もなく、握った。
ドクドクと熱と脈動が手に伝わってくる。もっと掌に感じたくて、凹凸を確かめたくて、擦り付けるように撫でて握る。
張り出たエラの縁に指を這わせて、形を確認しながら、亀頭へ移動し、つるりとした感触を指先に感じながら、鈴口に指先を進める。
「勇者殿の指使いは、なかなかに、腰にくる…」
気づいたら、もたれかかるように俺の肩が魔王の胸についていた。自分のと彼のを同時に扱いてる。手が止まらない。お、俺は…ッ。
彼のから手を引こうとして、彼の手で手を押さえられる。
彼の手が動き、一緒に動かされる。
押し付けられる圧でより強く掌に硬さや皮の蠢き、血管の凹凸が感じられる。
顔に熱が上がってくる。
めちゃくちゃ恥ずいッ!
「教えよ」
命令するのに慣れてる、否、当たり前の声音で言ってくる。抗えない。
「俺が流す…」彼を見上げていた。
「舐めてみたそうな顔だな」
鼻がつきそうな距離に顔がある。
キスが出来そうだ…。
娼館に行った時は、商売では口づけはしないと言われて、俺の唇は誰とも合わせた事はない…。
魔王の唇は、柔らかそうで…。
指先に魔力を流し、両手で掴み、彼の逸物に魔力を纏わせる。
俺は彼の脚に跨り、腰を揺らしながら、目を見つめ合い、彼の逸物に満遍なくしっかりと魔力を纏わせていった。
息が触れ合う。
魔王の手が俺の耳を触り、こめかみから生え際を撫でなから後頭部に添えられる。
引き寄せようとする力に抵抗する事なく従う。
あと少しで、唇が触れ合うというところで、魔王の私室の扉が勢いよく開いた。
「もうッ! ちょっと目を離したら! ナニ?!」
扉が重みで勝手に閉まる音がした時には、彼女は俺を魔王から引き離していた。
「ダロン、しっかりしてッ」
「へ? しっかりしてるよ。魔王に教えてたんだ」
頭にモヤがかかった感じで、ふわふわしてるが、大丈夫だ。
「その通り、教えてもらっていた。これで、浄化してやれる」
足元の魔人を引き寄せた。
うつ伏せに組み敷き、躊躇なく逸物を小さな尻を割り開いて差し込んだ。
魔人の背が反り返え、震えながら受け入れている。
ズブズブと挿さり込んでいる。
気持ち良さそうだと思って見つめてしまった。
「もうッ、何おっぱ始めてるのよッ」
アリスンがぷりぷりと魔王に文句を言ってる。いつもの彼女だ。ちょっとワイルド系? こんなのを見せられてるのに…。
「ん? 浄化をな。彼が変化し過ぎて、浄化を勇者殿に頼んだのだが、断られて」
「当たり前でしょ。んー、浄化は、必要ね」
アリスンは俺のを手を触れずに下着で器用にしまい込んだ。
「毎度毎度、淫夢見せられて、慣れた自分が嫌だわ。しかし、生は、違うわね…」
「おお、アリスンは予知夢が見れるのか」
魔王が腰をゆるゆる動かしてる。
「まあね。ダロン、悔しいけどあなたも手伝って。魔力はあなたのでしょ? 魔王の後ろに回って、タイミングを合わせて。私は心臓と額から魔力を流すわ」
言われるまま魔王の後ろに回る。しまわれた前がきつい。腰にくる。なんだコレ…。
アリスンが魔人の額と背中に手を当てる。
「勇者殿、名を呼んでも良いか? 俺の事は、エヴァンと呼んでくれ」
「馴れ馴れしいわよッ」
間髪入れず、アリスンが入ってきた。
「名を呼ぶのは構わない…」
魔王の背に手を当てる。
顔を、目を合わせなかったら、なんとかふわふわが抜けてきた。アレはなんだったのだろう。
「いくわよ」
「おお、イくぞ」
「エヴァンは出しちゃダメ」
「え? なぜじゃ?」
「穢れが出ちゃうんでしょ?」
「耐えるのか?」
苦しげに魔王が言ってる…。
「うふふ、私に淫夢を見せ続けた報いよ」
「なんたる女子じゃぁああ…」
「ダロン、エヴァンの合図に合わせて」
俺は目を閉じる。魔王の逸物を感じる。魔力を纏った肉棒が魔人の中を往復してる。変な気分になってきた…。自分の前が下着から飛び出て来てしまった。
手が無意識に扱いていた。
アリスンが何か言ってる気がするが、よく分からないが、魔王の声はよく聞こえた。
「ダロン、そろそろだ…」
「俺も…」
俺たちの呼吸が重なる気がした。
「もうッ」
アリスンの舌打ちのようなのが聞こえた?
「いまァアンッ!」
奥深くに突き刺さった時に声がした。
魔法を放出する。
魔人の中に俺の聖魔法が撃ち込まれ広がる。
魔人の中でアリスンの魔力とリンクした。
彼女の中にまで自分が取り込まれた気分だ。
射精していた。
どろりとした白露を手で受けた状態で、ぼんやりしていた。魔王の背につけた手が離せない。このまま魔王と繋がっていたい気分だった…。
射精の余韻だろうか…。
手の上に布が被せられる。それで前も覆われてた。アリスンだった。顔が赤い。やっぱり恥ずかしいよね。
「ありがとう。彼の変化が以前の状態になったよ」
魔王が、ヘコヘコ腰振りして、グリっと腰を魔人に押し付けるとふるると震えて…、スッキリした顔をしてる。
「ダロン、行くわよ。ここに居たら、次は貴方よ」
アリスンに急かさられる。
別に構わない気分だと言ったら、怒るだろうか…。
始末をして、支度し振り返ると、魔王が困った笑顔で手を振ってた。
魔人の背中から黒い蝙蝠のような翼が生えていたが、崩れるように抜け落ちた。
「アレが穢れが凝縮した物よ」
アリスンの手を引かれて、エヴァンの私室を出た。
廊下を歩きながら、まだぼやっとするなぁと、繋がれてる彼女の手を見ていた。
急に彼女が止まった。
彼女にぶつかってしまった。前のめりになる身体をなんとかしようと踏ん張る。
彼女が振り返り、俺たちの唇が重なった。突然の事で驚いた。でも、これが当たり前のしっくりくる事だと思った。
廊下の向こうの人影がこちらを見てた事に気づかなかった。
=====================
やっと、エロに入ってきた( ̄▽ ̄;)
さて、次回、固定カップル誕生なるかな~。
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