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本編

3】勇者一行ってさ…。(前) 微※

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えーと、淫魔ちゃんとの絡みがあります。積極的じゃなく会話的なので、難しい方は、読み飛ばして下さい。話の流れは、多分大丈夫だと思いますm(_ _)m

=============


 
「ねぇ、泣かないの。綺麗なお顔が可愛そうだわ」

 フィンちゃんは優しい。
 優しくお胸に俺を抱きしめて、頭なでなでしてくれる。
 父上も、母上も、兄上たちも、多分、確実に姉上も妹も…俺が見知ってる者たちは皆、この世にいない…。

 その上、恋焦がれていた『聖女』ちゃんもやって来ない。

『聖女』召喚の予算は、この世界に役立つ魔道具に使われた。完成して良かったよ。俺のあれこれ弄くり回したあの研究者たちの努力は報われたのだな…。

 嗚呼…聖女ちゃん…。グッパイ……あっ、グッバイ。

「魔王さま、私のお胸はお気に召さない? チェンジする?」

『魔王さま』呼びが気に入ってしまったようだ。淫魔情報網で明日には領土の隅々まで知れ渡るだろうなぁ…。

「どうして?」

「最近、触り方あっさりの上、一回が長い~。私魅力ない?」

 あー、淫魔に魅力がないってのは言っちゃダメだよなぁ。
 でもさ、こうもお色気ムンムンのお姉さん方とずぅーっと一緒だとね…。お腹いっぱいというか、贅沢にも飽きてきてかなぁ…てね。
 あー、これ言っちゃうと、不味いよなぁ~。
 お疲れって事にするか?

「魔王さまの勃ち悪いね。私のテク落ちた? あっ、そうだ。趣向を変えてみる?」

 彼女が健気のも俺の宝剣を勃たせようと奮闘してる。気分じゃねぇんだよなぁって言えない。彼女も役割を果たそうとしてくれてる訳で…。
 色々アイツに情報ブッ込まれて、俺の原動力の一部の聖女ちゃんが来ないとなるとさ…。

「趣向?」

 一応会話して時間稼ぎしつつ、勃たせる努力をする。ここに居る意義的な事だ。しっかりやるべきだな。

「大柄の筋肉質の彼女の事、褒めてたじゃん」

「ああ、あの子変わってたね」

 アレはちょっと面白かった。

「で、最近入った新入りの男娼さんがさ、元傭兵さんで、うぷぷ…」

 笑っちまったよ。男娼?
 うちの娼館って、男娼の方もやってたのか。

 ココが国って言われても、魔王にされた俺と世話係りにつけられた侍従長、もとい宰相の二人だけだよ。護衛にとか下働きとかが来てたはずだけど、いつの間にか居なくなってたし…。

 そう言えば、ココにいる変化した者の事を、俺を『魔王』認定した者どもは、魔族と言ってるらしい。
 俺は魔人っと称していた。獣が変化したら魔獣だろ? 人間が変化したんだから、魔人じゃん。

 居なくなった者たちに変わって魔人たちが働いてくれてるんだよなぁ。

「ごめんな。聖女ちゃんが来たら、変化した魔人を元に戻してあげれるのに…。俺だけじゃ、あと何年かかるか…。それに…戻してやれるか分からん」

 浄化が俺のえっちにかかってるってなんだかなぁ…。

「魔王さまは凹み過ぎ。私はこのままでも構わないわよ。他の淫魔も同じだと思うわよ。自業自得なところもあるし~」

 明るく言いながら、手だけでなく胸も使って勃たせるのに頑張ってる。
 瘴気の浄化が俺の役目か。初めは『聖女』が来るまで広がりを抑えるだけだったんだけど…。

 引き寄せてしまったんだね、瘴気を…。世界規模…。想像できんが、事実なんだろうなぁ…。

「彼のお尻、大きいのッ。バーンだよ。お馬さんのお尻みたいに筋肉質で綺麗なの。で、名器らしくて、とってもいいんだって。ちょっと妬けちゃう」

 ちょっと勃ってきたか…。名器か…。単語ってクルね。ナイス、フィンちゃん。
 でも、男か…。元傭兵…でかいんだろうなぁ。俺が押し倒されないだろうな…。

「筋肉の胸ってどんなのだろうな…」

「おっ?興味出てきたぁ~? ふかふからしいよぉ~」

「張りのある固さじゃないのか?」

「うふふ…確認してみるのが早いねッ」

 予行練習といって彼女が後ろからするように誘導していく。もうなんでもいいや。
 俺が達しないと浄化は難しいんだからな。
 イマイチ盛り上がらない作業的な長い交わりでなんとか終えた。

 翌日来た彼の大きさにビビったが、話してみると気のいい心優しい男だった。男とのやり方のレクチャーを受けながら、娯しませてもらった。

「陛下、お上手ですぅぅうう…」

 褒められてもなぁ。でも、男の野太い喘ぎ声ってのもイケるな。これ色々やっちゃう?
 この締まりは癖になるね。狭く締まるそこは性器だね。肉襞で包まれて、扱かれる快感たるや、めっちゃ善かった。種壺になる程に注いじゃったよ。
 久々に回数稼いだね。いいねぇ~。名器はウワサじゃなかったと言っておこう。

 そして、ある考えが思い浮かんでいた。




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