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5 第4回入院(薬物療法5コース目)

職場の優しさ

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 私の職場は福利厚生がしっかりしていて、病気の長期休業と復帰・抗がん剤治療による短期入院を繰り返したことについては非常に寛大に接してもらっている。ただ、私がこうして治療に専念できるのも制度としての福利厚生だけでなく、職場で不在時にバックアップしてくれる同僚や上司の存在はいかに大きいものかを身をもって実感した。

 実際、1ヶ月以上も仕事に穴を開けた他、数ヶ月週1で1週間休む状態を許容してもらえた。入院に備えていたわけでは無いが、仕事は極力金曜日までに片付け、次週に貯めないよう心がけたり、決済用文書を補助するエクセルシートを作成して事務の効率化を進めたり、来客・問い合わせ客向けに問い合わせや申請などの書類をわかりやすく手引き化するなどを心がけていた。また、経験豊富な同僚が普段から私の仕事を覚えていたこともあって、自分じゃなきゃあかんというような仕事も入院中に携帯電話がバカスカ鳴るなどということもなく、ゆったりとした入院生活を過ごせた。

 ただ、人の心は勝手なもので、自分で事前準備も同僚のフォローも順調だったおかげでトラブルもなく入院生活が過ごせた・・・ということは「俺、会社にいらなくね?」などと勝手なことを思ったのは流石に同僚、上司には話していない。
 もちろん、退院後はそこそこ溜まった仕事もあって、精力的に業務をこなしていき充実した退院後の業務をこなしました。そういう意味では本来仕事は体力を消耗するものではあるものの、心の回復に一役買っているのでは無いかと思った。まあ、いくら心が向上するとはいっても、無理せず休むときには半日だけでも休むのが病状回復の秘訣でした。

 副作用でやられるのは体調だけではない。心もホトホト疲れているってのが本音です。自分以外は自分のしんどさを全く感じることが出来ないっていうのが、他の人に説明しづらいもどかしさがありますけど。
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