152 / 185
第4章
第30話 慌てて視線を逸らしながらも口をとがらせて
しおりを挟む
海のバカンス二日目。アルデ達は、シュノーケリングなるものをするとのこと。
シュノーケリングなんて言葉を聞くのも初めてだが、海に潜ってカラフルな魚を見るんだとか。
黄色とか赤色とか言ってたけど、そんな魚がいるなんてにわかには信じがたいな。それにしても見るだけで食べないとは、お貴族様は不思議な遊びをするもんだ。っていうかカラフルな魚なんて旨くなさそうだけど。
ということでオレは、ナーヴィンと共に桟橋で女性陣を待っていると、ティスリとミアがやってきた。ユイナスとリリィの姿はなかったが、今日も水着選びに難航しているのかもな。
そして朝の挨拶をしてから……ナーヴィンが肩を落とした。
「ティスリさん、今日も水着じゃないんですね……」
そんなナーヴィンに、ティスリは、なぜかこちらをチラチラ見ながら答える。
「ええ……やはり、露出の多いものは苦手ですので……」
「そうですか、残念だなぁ……あ、別にオレ、アルデみたいな下心はないですよ?」
いや、お前こそ下心しかないだろ!?
オレはそうツッコみたくなったが、火に油となりそうだったので我慢する。
というかティスリは、さっきからなんでこっちをチラチラ見てくんの? いまだに、オレがいやらしい視線でミアを見ていると思っているのだろうか?
しかし今日のオレは、可能な限りミアの水着を見ていないぞ! 今日は白色ワンピの水着姿で、昨日とはまた違う水着を着てるんだなぁ……程度には見えてしまうが、それは仕方がないだろ? 今日は上着も羽織ってないんだし………………ゴクリ。
あ、いやいや!? 生唾なんて飲み込んでないし、飲み込んでいたとしたらそれは暑いからだ!
なぜか内心で言い訳をしているオレに、ナーヴィンが聞いてくる。
「なぁアルデ、お前も見たいだろ? ティスリさんの水着姿」
「えっ!?」
ナーヴィンにいきなり話を振られて、オレは思わず言葉に詰まる。
っていうか!
一体どう答えればいいんだよ!? そんな質問に!
ここで下手なことを言えば、またぞろティスリの不興を買うだけだぞ!?
「え、えーっと……」
オレが言い淀んでいたら、ナーヴィンが不思議そうな顔つきになる。
「なんだよ? 見たくないってのか?」
だから!
ちょっとは空気を読めよお前は!?
オレはティスリの様子を窺うと……ティスリは、オレから慌てて視線を逸らしながらも口をとがらせて、さらに頬を赤らめているのは……暑さのせいか?
う、う~~~む……あの表情はどういう感情なんだ? 怒っているようにも見えるし、何かを期待しているようにも見える。
結局のところ……さっぱり分からん。
仕方がないので、オレは正直な意見を言うことにした。こういうときは、正直になったほうがいいのだ、たぶん……
「見たいか見たくないかで言えば……そりゃもちろん見たいさ。オレだって男だし」
「……!?」
その正直な意見に──ティスリが、驚いたかのように目を見開く!?
や、やばい!
あれは、驚きというより怒りの前兆かも!?
だからオレは、ティスリが何かを言う前に捲し立てた!
「だ、だけど! 本人が嫌がっているのに無理強いはよくないだろ! だから水着を着なくてもいいんだって!」
ティスリの様子に気づかないナーヴィンがしつこく食い下がってくる!
「えー? まぁそれはそうだけどさ……でもこの南国で、ティスリさんの美しさを表現しきるにはやっぱり水着が──」
「もういいから出航の準備でもしとけって!」
「なんでだよ!?」
オレがあたふたと話題を逸らせようとしていたら、気づけばリリィとユイナスがやってきていた。
そしてリリィは、頬に手を当ててティスリに言った。
「本当によかったのですか? お姉様。今日はシュノーケリングですし、水着がないと潜れませんわよ?」
どうやら更衣室で、リリィにも水着になることを勧められたようだな。なるほど、それでティスリはちょっと迷った感じの表情になっていたのだろう……たぶん。
ティスリは少し考える様子を見せるも、最終的には「大丈夫です。やはり水着には抵抗がありますので」と答えていた。
そんなティスリに、リリィが別の提案をする。
「あ、肌の露出が気になるのでしたら、ウエットスーツという手もありますわよ?」
「いえ……それも以前に見たことがありますが、なんというかピッチリしすぎてますし……やっぱりいいです」
「そうですか……お姉様には、ぜひ熱帯魚や珊瑚礁を見て頂きたかったのですが……」
どうやらリリィは、ティスリの水着姿が見られなくて残念というよりも、ティスリにカラフルな魚を見せられなくて残念がっているようだな。つまり純粋にバカンスを楽しんでもらいたいらしい。
あのレズっ娘にも、こういう素直な気持ちがあるんだなぁ、とオレは感心していると、いつの間にかユイナスが腕を絡ませてきた。
ややぐったりしながら。
「うう……お兄ちゃん、ちょっと怠いから抱っこして……」
「言わんこっちゃない。だから酒は呑むなと──」
「の、呑んでないもん。ちょっと調子が悪いだけだもん」
「調子が悪いなら休んでないと」
「だ、大丈夫だってば。さっきティスリに回復魔法も掛けてもらったし、半日で回復するって言ってたから」
だから、それこそまさに二日酔いなんだろ……オレはちょっと心配になってリリィに聞いた。
「二日酔いで海に潜るのはまずくないか?」
するとリリィも困り顔で頷く。
「ええ……わたしも止めたのですが、ユイナスがどうしても見たいというので……」
「じゃあやっぱ駄目じゃん。ということで大人しくしてろよ、ユイナス」
「ええ……そんな……」
がっくりと肩を落とすユイナスに、ティスリがぽんっと手を打った。
「それなら、魔法で潜水しましょうか」
ティスリが言うには、魔法で巨大な気泡を作って、その中に入って海に潜るという。 さらにその巨大気泡は海上と繋がっていて、常に新鮮な空気が入ってくるとのこと。
確かにそれなら泳ぐわけではないので、二日酔いのユイナスも大丈夫そうだな。
「あ、それなら……」
そこでオレはティスリに言った。
「ティスリもその魔法で潜ればいいじゃん」
「そう言われてみればそうですね。ではそれぞれの気泡を作って、潜ることにしましょうか」
ということで結局は、全員でシュノーケリングなるものをすることになった。
ちなみにだが……カラフルな魚というのは、オレが想像していた以上に凄かった!
なんというかもう……この世のものとは思えないほどだった!
さらにはティスリの魔法によって、普通では潜れない水深まで潜ることができたのだが、海の底にはカラフルな草まで生えてるしな!
あ、いや……アレは草じゃなくって動物なんだっけ? サンゴとかいってたか。
まぁどっちでもいいか。とにかく想像以上に凄くて度肝を抜かれたな!
さすがのティスリも、その絶景には見惚れたらしく、シュノーケリングが終わるころにはすっかり上機嫌になっていた。
ふぅ……これでなんとか水着の件は失念したようだ。
あとはミアやリリィをなるべく視界に収めないように、そして鼻の下を伸ばさないように気をつけながら、オレは海のレジャーとやらを満喫するのだった。
シュノーケリングなんて言葉を聞くのも初めてだが、海に潜ってカラフルな魚を見るんだとか。
黄色とか赤色とか言ってたけど、そんな魚がいるなんてにわかには信じがたいな。それにしても見るだけで食べないとは、お貴族様は不思議な遊びをするもんだ。っていうかカラフルな魚なんて旨くなさそうだけど。
ということでオレは、ナーヴィンと共に桟橋で女性陣を待っていると、ティスリとミアがやってきた。ユイナスとリリィの姿はなかったが、今日も水着選びに難航しているのかもな。
そして朝の挨拶をしてから……ナーヴィンが肩を落とした。
「ティスリさん、今日も水着じゃないんですね……」
そんなナーヴィンに、ティスリは、なぜかこちらをチラチラ見ながら答える。
「ええ……やはり、露出の多いものは苦手ですので……」
「そうですか、残念だなぁ……あ、別にオレ、アルデみたいな下心はないですよ?」
いや、お前こそ下心しかないだろ!?
オレはそうツッコみたくなったが、火に油となりそうだったので我慢する。
というかティスリは、さっきからなんでこっちをチラチラ見てくんの? いまだに、オレがいやらしい視線でミアを見ていると思っているのだろうか?
しかし今日のオレは、可能な限りミアの水着を見ていないぞ! 今日は白色ワンピの水着姿で、昨日とはまた違う水着を着てるんだなぁ……程度には見えてしまうが、それは仕方がないだろ? 今日は上着も羽織ってないんだし………………ゴクリ。
あ、いやいや!? 生唾なんて飲み込んでないし、飲み込んでいたとしたらそれは暑いからだ!
なぜか内心で言い訳をしているオレに、ナーヴィンが聞いてくる。
「なぁアルデ、お前も見たいだろ? ティスリさんの水着姿」
「えっ!?」
ナーヴィンにいきなり話を振られて、オレは思わず言葉に詰まる。
っていうか!
一体どう答えればいいんだよ!? そんな質問に!
ここで下手なことを言えば、またぞろティスリの不興を買うだけだぞ!?
「え、えーっと……」
オレが言い淀んでいたら、ナーヴィンが不思議そうな顔つきになる。
「なんだよ? 見たくないってのか?」
だから!
ちょっとは空気を読めよお前は!?
オレはティスリの様子を窺うと……ティスリは、オレから慌てて視線を逸らしながらも口をとがらせて、さらに頬を赤らめているのは……暑さのせいか?
う、う~~~む……あの表情はどういう感情なんだ? 怒っているようにも見えるし、何かを期待しているようにも見える。
結局のところ……さっぱり分からん。
仕方がないので、オレは正直な意見を言うことにした。こういうときは、正直になったほうがいいのだ、たぶん……
「見たいか見たくないかで言えば……そりゃもちろん見たいさ。オレだって男だし」
「……!?」
その正直な意見に──ティスリが、驚いたかのように目を見開く!?
や、やばい!
あれは、驚きというより怒りの前兆かも!?
だからオレは、ティスリが何かを言う前に捲し立てた!
「だ、だけど! 本人が嫌がっているのに無理強いはよくないだろ! だから水着を着なくてもいいんだって!」
ティスリの様子に気づかないナーヴィンがしつこく食い下がってくる!
「えー? まぁそれはそうだけどさ……でもこの南国で、ティスリさんの美しさを表現しきるにはやっぱり水着が──」
「もういいから出航の準備でもしとけって!」
「なんでだよ!?」
オレがあたふたと話題を逸らせようとしていたら、気づけばリリィとユイナスがやってきていた。
そしてリリィは、頬に手を当ててティスリに言った。
「本当によかったのですか? お姉様。今日はシュノーケリングですし、水着がないと潜れませんわよ?」
どうやら更衣室で、リリィにも水着になることを勧められたようだな。なるほど、それでティスリはちょっと迷った感じの表情になっていたのだろう……たぶん。
ティスリは少し考える様子を見せるも、最終的には「大丈夫です。やはり水着には抵抗がありますので」と答えていた。
そんなティスリに、リリィが別の提案をする。
「あ、肌の露出が気になるのでしたら、ウエットスーツという手もありますわよ?」
「いえ……それも以前に見たことがありますが、なんというかピッチリしすぎてますし……やっぱりいいです」
「そうですか……お姉様には、ぜひ熱帯魚や珊瑚礁を見て頂きたかったのですが……」
どうやらリリィは、ティスリの水着姿が見られなくて残念というよりも、ティスリにカラフルな魚を見せられなくて残念がっているようだな。つまり純粋にバカンスを楽しんでもらいたいらしい。
あのレズっ娘にも、こういう素直な気持ちがあるんだなぁ、とオレは感心していると、いつの間にかユイナスが腕を絡ませてきた。
ややぐったりしながら。
「うう……お兄ちゃん、ちょっと怠いから抱っこして……」
「言わんこっちゃない。だから酒は呑むなと──」
「の、呑んでないもん。ちょっと調子が悪いだけだもん」
「調子が悪いなら休んでないと」
「だ、大丈夫だってば。さっきティスリに回復魔法も掛けてもらったし、半日で回復するって言ってたから」
だから、それこそまさに二日酔いなんだろ……オレはちょっと心配になってリリィに聞いた。
「二日酔いで海に潜るのはまずくないか?」
するとリリィも困り顔で頷く。
「ええ……わたしも止めたのですが、ユイナスがどうしても見たいというので……」
「じゃあやっぱ駄目じゃん。ということで大人しくしてろよ、ユイナス」
「ええ……そんな……」
がっくりと肩を落とすユイナスに、ティスリがぽんっと手を打った。
「それなら、魔法で潜水しましょうか」
ティスリが言うには、魔法で巨大な気泡を作って、その中に入って海に潜るという。 さらにその巨大気泡は海上と繋がっていて、常に新鮮な空気が入ってくるとのこと。
確かにそれなら泳ぐわけではないので、二日酔いのユイナスも大丈夫そうだな。
「あ、それなら……」
そこでオレはティスリに言った。
「ティスリもその魔法で潜ればいいじゃん」
「そう言われてみればそうですね。ではそれぞれの気泡を作って、潜ることにしましょうか」
ということで結局は、全員でシュノーケリングなるものをすることになった。
ちなみにだが……カラフルな魚というのは、オレが想像していた以上に凄かった!
なんというかもう……この世のものとは思えないほどだった!
さらにはティスリの魔法によって、普通では潜れない水深まで潜ることができたのだが、海の底にはカラフルな草まで生えてるしな!
あ、いや……アレは草じゃなくって動物なんだっけ? サンゴとかいってたか。
まぁどっちでもいいか。とにかく想像以上に凄くて度肝を抜かれたな!
さすがのティスリも、その絶景には見惚れたらしく、シュノーケリングが終わるころにはすっかり上機嫌になっていた。
ふぅ……これでなんとか水着の件は失念したようだ。
あとはミアやリリィをなるべく視界に収めないように、そして鼻の下を伸ばさないように気をつけながら、オレは海のレジャーとやらを満喫するのだった。
0
お気に入りに追加
372
あなたにおすすめの小説
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる