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第1章
第21話 わたしは嫌な予感を覚えて……
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「う、う~~~ん……頭いたい……」
ティスリは、思わず発した自分の声で目が覚めます。
それからうっすらと目を開けて、視線だけで周囲を見回して──
「──ああ、旅館に泊まったんでしたね」
ようやく状況を理解しますが、しかしこの頭痛と怠さはいったいなんだというのでしょう?
だからわたしは昨晩の事を振り返ってみました。
確か昨日は、アルデとこの旅館にやってきて、露天風呂に入った後……
「……あの男の……奇行を目撃したんでしたね……」
思わずとんでもない映像が脳裏に再現して、頬が熱くなるのが分かりました。
唯一の救いだったのは、アルデは衛士だっただけあり筋肉質で、まるで彫刻でも見たかのようだったことでしょうか?
背中の筋肉は綺麗な逆三角形でしたし、正面を見ても、厚い胸板と割れた腹筋は逞しくて、しかも無駄に膨れた筋肉ではなく、実戦によって鍛えられたしなやかさもよく分かり、さらにその下は──
──と、そこまで思い出したところで、わたしは思わず頭を振り、頭痛が激しさを増してしまいました。
「っつぅ……! でも大丈夫、これで何も思い出すことはありません……!」
頭痛の力で記憶を押し込めると、わたしはさらに記憶を進めます。
その後は、無神経なアルデにイライラしてたのですが、そこからの記憶が曖昧です。
確かアルデの謝罪を受けて、東酒を呑み始めたはずですが……
曖昧な記憶を、わたしはパズルのように組み立てていきます。
やがて記憶の輪郭が現れて。
映像が次第に鮮明になり。
なぜかわたしが、アルデの胸板に抱きついているのです……!
しかも、半裸で!?
「ど、どういう──つぅ!?」
驚きのあまり声を出すと頭痛がぶり返し、わたしは顔をしかめます。
頭痛が軽減するのを待ってから、わたしは自分に言い聞かせました。
と、とりあえず、落ち着きましょう?
わたしがアルデに抱きつくだなんて、そんなことあるはずありません。
その前後に、何か必ず伏線があるはずです……!
た、例えば……
そう、襲撃!
どこからか襲撃を受けて、アルデがわたしを庇ってくれたとか!
昨日の警報は、実は襲撃犯が引っかかっていたとか!!
……まぁ、この国でわたしに襲撃をするような度胸の持ち主はいないでしょうけれども……
で、でも今のは一つの例えですから!
たぶんきっと絶対に、そんな非常事態が起こって、だからわたしはアルデに抱きついたはずです!
「ではなぜ半裸なのですか!?」
それでも辻褄が合わなくて、頭痛もお構いなしにわたしは声を上げてました。
こ、これは……寝ている場合ではありません!
アルデに問い詰めないと!
でないとわたしの理性が持ちません!!
わたしは意を決して、重い体に鞭打って立ち上がります。
寝室に置かれた姿鏡で浴衣をチェックし、魔法で髪の毛を整え薄い化粧を施し、急いで部屋を出ます。
そしてリビングに入りますが、アルデはまだ起きていないようです。
アルデが起きてくるまで待つのはもどかしいので、いっそ叩き起こしてやりましょう。ふふ……驚く顔が見物ですね。
そう考えてわたしは、アルデの寝室をノックしました。
「アルデ? まだ寝ているのですか? 起きてください。聞きたいことがあります……!」
しかしアルデは、いっこうに返事をしてくる気配がありません。
「ちょっとアルデ? 聞いてますか? 開けてしまいますよ?」
ドアノブに手を掛けるも、アルデの奇行が脳裏をよぎり、わたしはいっとき躊躇います。
昨日の夜のように、常識人のわたしでは思いも寄らぬ奇行をしている可能性がないとは言い切れません。
例えば朝の運動と称して、何かとんでもないことをしているとか……
「アルデ? いいですか? 開けますからね……!」
いっとき躊躇っていたわたしですが、意を決してその扉を開けました。
「……?」
しかし、寝室にアルデの姿はありません。
掛け布団がはだけていることから、すでに起きたのは間違いなさそうですが……
「どこに行ったのかしら……?」
そうなるとトイレか、あるいは朝風呂でしょうか? であれば戻ってくるまで待つしかなさそうですが……
わたしは首を傾げながらリビングに戻り、とりあえず、酔い覚ましのお茶でも飲もうとしたとき、ローテーブルの上に、一通の手紙があることに気づきます。
この部屋には、わたしとアルデ以外は許可なく入れないはずなのに?
もし手紙があるとしたら、扉の下の隙間から差し込まれるはずなのに、どういうわけかテーブルの上に置かれていました。
「あ、ああ……アルデが拾ってここに置いたのですね……」
それ以外に考えられなかったので、わたしはそう言ってから手紙を取ります。
封筒にはわたしの名前が書かれています。ですが、差出人は書かれていませんし、封蝋もありません。
「………………」
わたしは嫌な予感を覚えて……その手紙を開く手が止まりました。
差出人が書かれていないのだから、必ずしも読む必要はないのですが……
しかし……
昨夜、いちど感じた胸騒ぎがぶり返してしまい、わたしは居ても立っても居られなくなりました。
「まったく……なんだというのかしら……」
わたしは、わざと声に出してから手紙を開きます。
差出人は手紙の中に書かれていて──アルデからでした。
* * *
ティスリへ
昨日一晩いろいろ考えたんだが、やはりオレでは、お前の相手をするには荷が重すぎたよ。
せっかくオレを拾ってくれたのに申し訳ないとは思うが、今回の護衛の話はなかったことにして欲しい。
やはり、住む世界が違ったんだ。
これからは、お互いの世界で生きていくことにしよう。
すまないな、ティスリ。
達者でやってくれ。
アルデ・ラーマより
* * *
わたしはしばらく、その手紙に視線を落としていました。
いったいどれくらいの時間が経ったのか──
──やがてわたしは、つぶやいていました。
「そうなの……分かったわ……」
出てきた言葉は、それだけでした。
ティスリは、思わず発した自分の声で目が覚めます。
それからうっすらと目を開けて、視線だけで周囲を見回して──
「──ああ、旅館に泊まったんでしたね」
ようやく状況を理解しますが、しかしこの頭痛と怠さはいったいなんだというのでしょう?
だからわたしは昨晩の事を振り返ってみました。
確か昨日は、アルデとこの旅館にやってきて、露天風呂に入った後……
「……あの男の……奇行を目撃したんでしたね……」
思わずとんでもない映像が脳裏に再現して、頬が熱くなるのが分かりました。
唯一の救いだったのは、アルデは衛士だっただけあり筋肉質で、まるで彫刻でも見たかのようだったことでしょうか?
背中の筋肉は綺麗な逆三角形でしたし、正面を見ても、厚い胸板と割れた腹筋は逞しくて、しかも無駄に膨れた筋肉ではなく、実戦によって鍛えられたしなやかさもよく分かり、さらにその下は──
──と、そこまで思い出したところで、わたしは思わず頭を振り、頭痛が激しさを増してしまいました。
「っつぅ……! でも大丈夫、これで何も思い出すことはありません……!」
頭痛の力で記憶を押し込めると、わたしはさらに記憶を進めます。
その後は、無神経なアルデにイライラしてたのですが、そこからの記憶が曖昧です。
確かアルデの謝罪を受けて、東酒を呑み始めたはずですが……
曖昧な記憶を、わたしはパズルのように組み立てていきます。
やがて記憶の輪郭が現れて。
映像が次第に鮮明になり。
なぜかわたしが、アルデの胸板に抱きついているのです……!
しかも、半裸で!?
「ど、どういう──つぅ!?」
驚きのあまり声を出すと頭痛がぶり返し、わたしは顔をしかめます。
頭痛が軽減するのを待ってから、わたしは自分に言い聞かせました。
と、とりあえず、落ち着きましょう?
わたしがアルデに抱きつくだなんて、そんなことあるはずありません。
その前後に、何か必ず伏線があるはずです……!
た、例えば……
そう、襲撃!
どこからか襲撃を受けて、アルデがわたしを庇ってくれたとか!
昨日の警報は、実は襲撃犯が引っかかっていたとか!!
……まぁ、この国でわたしに襲撃をするような度胸の持ち主はいないでしょうけれども……
で、でも今のは一つの例えですから!
たぶんきっと絶対に、そんな非常事態が起こって、だからわたしはアルデに抱きついたはずです!
「ではなぜ半裸なのですか!?」
それでも辻褄が合わなくて、頭痛もお構いなしにわたしは声を上げてました。
こ、これは……寝ている場合ではありません!
アルデに問い詰めないと!
でないとわたしの理性が持ちません!!
わたしは意を決して、重い体に鞭打って立ち上がります。
寝室に置かれた姿鏡で浴衣をチェックし、魔法で髪の毛を整え薄い化粧を施し、急いで部屋を出ます。
そしてリビングに入りますが、アルデはまだ起きていないようです。
アルデが起きてくるまで待つのはもどかしいので、いっそ叩き起こしてやりましょう。ふふ……驚く顔が見物ですね。
そう考えてわたしは、アルデの寝室をノックしました。
「アルデ? まだ寝ているのですか? 起きてください。聞きたいことがあります……!」
しかしアルデは、いっこうに返事をしてくる気配がありません。
「ちょっとアルデ? 聞いてますか? 開けてしまいますよ?」
ドアノブに手を掛けるも、アルデの奇行が脳裏をよぎり、わたしはいっとき躊躇います。
昨日の夜のように、常識人のわたしでは思いも寄らぬ奇行をしている可能性がないとは言い切れません。
例えば朝の運動と称して、何かとんでもないことをしているとか……
「アルデ? いいですか? 開けますからね……!」
いっとき躊躇っていたわたしですが、意を決してその扉を開けました。
「……?」
しかし、寝室にアルデの姿はありません。
掛け布団がはだけていることから、すでに起きたのは間違いなさそうですが……
「どこに行ったのかしら……?」
そうなるとトイレか、あるいは朝風呂でしょうか? であれば戻ってくるまで待つしかなさそうですが……
わたしは首を傾げながらリビングに戻り、とりあえず、酔い覚ましのお茶でも飲もうとしたとき、ローテーブルの上に、一通の手紙があることに気づきます。
この部屋には、わたしとアルデ以外は許可なく入れないはずなのに?
もし手紙があるとしたら、扉の下の隙間から差し込まれるはずなのに、どういうわけかテーブルの上に置かれていました。
「あ、ああ……アルデが拾ってここに置いたのですね……」
それ以外に考えられなかったので、わたしはそう言ってから手紙を取ります。
封筒にはわたしの名前が書かれています。ですが、差出人は書かれていませんし、封蝋もありません。
「………………」
わたしは嫌な予感を覚えて……その手紙を開く手が止まりました。
差出人が書かれていないのだから、必ずしも読む必要はないのですが……
しかし……
昨夜、いちど感じた胸騒ぎがぶり返してしまい、わたしは居ても立っても居られなくなりました。
「まったく……なんだというのかしら……」
わたしは、わざと声に出してから手紙を開きます。
差出人は手紙の中に書かれていて──アルデからでした。
* * *
ティスリへ
昨日一晩いろいろ考えたんだが、やはりオレでは、お前の相手をするには荷が重すぎたよ。
せっかくオレを拾ってくれたのに申し訳ないとは思うが、今回の護衛の話はなかったことにして欲しい。
やはり、住む世界が違ったんだ。
これからは、お互いの世界で生きていくことにしよう。
すまないな、ティスリ。
達者でやってくれ。
アルデ・ラーマより
* * *
わたしはしばらく、その手紙に視線を落としていました。
いったいどれくらいの時間が経ったのか──
──やがてわたしは、つぶやいていました。
「そうなの……分かったわ……」
出てきた言葉は、それだけでした。
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