33 / 57
第三十三話 覚悟
しおりを挟む
賊に見つからない様に懸命に走りそして身を潜めていた。何度転んだことか手足は傷つき、顔も着物も酷く汚れていた。
(何処さいくだ……)
やがて賊は道をそれると、道から見えない位奥まで森を進み休息した。数人は警戒し周囲を見ていた。
道からそれた事を伝えるにはどうするべきか考えつつ、ゆっくりと動き道へと戻れば棒切れを拾い自分の名前と進む先を道に記したのである。
「おら、自分の名前書けて良かっただな、これで気づいてくれるだよ。でもなんだな……今一つ……」
少し躊躇った後、袖を引きちぎり棒に被せそれを地面へ刺した。貴重な着物だが緊急事態ゆえ仕方も無い。後で回収し直せば良いのだ。
「これなら分り易いだで」
元の場所まで戻れば、状況を観察していた。小平太達が此処へ向かっている事は確実である、ならばこのままつかず離れず後を追い、目印を立ててゆけば良いのだ。
「声を出せばその場で殺すからな、脅しじゃねえぞ」
「うぅぅ……」
「泣くでねえ、そろそろ出っと。買い付け人が待ってんだ、日暮れまでには村に戻りてえ」
荷車が乱暴に蹴られれば、泣いていた子も黙ったようだ。
(日暮れまでには戻りてえって……結構遠いだな……あれ? 布さ足りんだか?)
身を潜め歩き追えば間もなく、進方角を変えた。賊は人目を避けて森の中を進むようである。すずはもう片方の袖も破れば、今度はそれを裂いて棒に巻き付けたのである。
「おいおい、あまっ子。それは一体何の真似だ?」
「だっ!」
髪の毛が総立ちになる程驚いたのは仕方も無い。前ばかり気にしていたが、いつの間にか賊の一人が背後に回っていたのである。
「ちっ! 袖がねえって事は、その調子で細かく目印にしやがったな」
「だ、だ、だ、お、おら知んねえだよ……目印ってなんの話だで……おら此処で兎さ追ってただけだで……何処さいっただかな……すばしこいだな、仕方ねえ諦めて帰るだ……」
「おいおい、とぼけても無駄だ。ん? ……おめえ随分と可愛らしいな。これは高く売れそうだ」
「だっ! とんでもねえ、離せっ!」
後ろ手に掴まれ仲間の元に連れていかれれば、顔が歪に腫れ上がり血だらけとなった男が激しくすずを罵っていた。
「このくそがき! 自分からやって来たか! ぶっ殺してやる!」
「だ……、……まずい……」
「おい! よせ、この娘は高く売れる、それよりも問題はこれだ目印に使いやがった」
袖が無い事を知れば皆が一斉にすずを見た。
「何処からだ」
「……ちっと手前からだで」
「嘘をつけ、道を外れた所からだろ」
「だ……」
「しかし、追手が来るとしたら馬に違いねえ。そんな目印気づいてもらえねえぞ」
「違いねえ、あまっ子残念だが期待しても無駄だ」
すずは何も言わずに黙っていた、口を開けば余計な事を言いかねないのは自分が一番知っているからだ。
「おすずちゃん……、……こわいよ……」
「だ!」
一馬が泣きだしそうな表情ですずの名を呼んだのである。すずは止めろと目くばを送るも遅かったようだ。
「そうか、知り合いだったな。なぁ、このあまっ子殺さねえ代わりににこのガキ殺しても構ねえか?」
「あぁ? 売り物だぞ、ぬかしてんじゃねえ」
「おらよ、此処までされたらどうにも気が治まんねえ。はらわた煮えくりかえってんだ」
「ちっ! しゃぁねえ、だけどその分おめえの取り分から引くからな」
「構わねえよ」
「だ! やめるだ、そんなことしても何にもなんねえ!」
荷車から降ろされた一馬は自分が殺される事を知り、泣き叫ぶだけである。
「だ、だ、だ、ほんとに止めるだ!」
「おすずちゃん! 助けて!」
逃げ場のない急傾斜前に連れて行ったのは、殺した後にそこから突き落とす為であろう。男は刀を抜くと鬼の形相を見せたのであった。
「あまっこ! よく見ておけ! このガキはおめえの所為で死ぬんだ、可哀そうにな」
「やだぁぁぁ!」
どうすべきか考えようにも頭の中は真っ白であった。間もなく男の刀が動きを見せたのであった。
「だぁぁぁぁ! やめろぉぉ!!」
山中に響く程の大声であった。目印と足跡を追った小平太たちはその声を聞き場所を突き止めた所である。
すずの手を後ろ手に掴んでいる男の爪先を思い切り踏みつけて身を屈めれば、男の手から離れ一目散に走り、一馬を突き飛ばしたのである。
しかし危機を脱した一馬に対し自分は急斜面を転がり落ちてしまったのである。
「だっぁ! ぐぁっ! ぐっっ! うっ……うぅぅぅ!」
急斜面を勢いよく転がれば、何かの拍子に身体は宙へ浮き地面へと何度も叩きつけられた。下まで転げ落ちようやく止まったものの、経験の無い強烈な痛みが腰の辺りに広がっていた。
「うぅぅ……いでえぇ……い、岩にでも……うぅぅ……あ、当たっただか……うぅぅっ、いでぇ……足もやっちまっただ……」
右手指のほとんどと足首が折れあらぬ方を向いていた、腕を見れば裂傷と擦り傷で血だらけだが、そんな傷はどうでも良かった。問題は背中と腰に広がる得体の知れない強烈な痛みの原因である。
自分を落ち着かせ、恐る恐る手を伸ばし痛む箇所を探れば、あろう事か大人の親指程もある枝の様なものが背中に刺さっていた、恐々と腹を確かめれば貫通はしていないようだが、かなり深くまで刺さっている事は解った。
(……とんでもねえことになっただ、いでぇ、どうすんだ、一馬様助けねえと……うぅぅ、藤十郎様とお琴様が悲しむだ……うぅ、いでぇ)
渾身の力で身体を動かすも、強烈な痛みに襲われていた。
(……いでぇ……だ、だめだ……動けねえ……藤十郎様……お琴様……おら、助けに行くのさ無理だ……だども、どうすんだ……何とかしねえと……小平太様……早くきてくれ……)
徐々に意識が薄れてゆく中で自分の死を覚悟し始めれば、黒丸が今までになく絡んできた理由を知った。
(そっか、それでおらの事止めていただか……教えてくれてたんだな……、……だども、おら世話になった藤十郎様とお琴様に悲しい思いさせたくなかっただよ……仕方ねえだよ……)
間もなくして、崖上が騒がしく成り始めた事で、小平太達が助けに来てくれた事を知ったのであった。
「……こ、小平太様だ……」
(皆来てくれただか、いっぱいいるだな……これでお子達は安心だで……おらの目印さ役にたって良かっただ……ぐぅぅぅ……いでぇ……なんだ、震えが止まらねえ……寒いだよ)
安心した事で気が抜けたのか、急激に寒気に襲われれば意識も遠のき始めてしまったのである。
(一馬様助かっただよな……藤十郎様もお琴様も悲しまねえで済むだな……だども……小平太様……おら、もう駄目かもわかんねえ……)
(何処さいくだ……)
やがて賊は道をそれると、道から見えない位奥まで森を進み休息した。数人は警戒し周囲を見ていた。
道からそれた事を伝えるにはどうするべきか考えつつ、ゆっくりと動き道へと戻れば棒切れを拾い自分の名前と進む先を道に記したのである。
「おら、自分の名前書けて良かっただな、これで気づいてくれるだよ。でもなんだな……今一つ……」
少し躊躇った後、袖を引きちぎり棒に被せそれを地面へ刺した。貴重な着物だが緊急事態ゆえ仕方も無い。後で回収し直せば良いのだ。
「これなら分り易いだで」
元の場所まで戻れば、状況を観察していた。小平太達が此処へ向かっている事は確実である、ならばこのままつかず離れず後を追い、目印を立ててゆけば良いのだ。
「声を出せばその場で殺すからな、脅しじゃねえぞ」
「うぅぅ……」
「泣くでねえ、そろそろ出っと。買い付け人が待ってんだ、日暮れまでには村に戻りてえ」
荷車が乱暴に蹴られれば、泣いていた子も黙ったようだ。
(日暮れまでには戻りてえって……結構遠いだな……あれ? 布さ足りんだか?)
身を潜め歩き追えば間もなく、進方角を変えた。賊は人目を避けて森の中を進むようである。すずはもう片方の袖も破れば、今度はそれを裂いて棒に巻き付けたのである。
「おいおい、あまっ子。それは一体何の真似だ?」
「だっ!」
髪の毛が総立ちになる程驚いたのは仕方も無い。前ばかり気にしていたが、いつの間にか賊の一人が背後に回っていたのである。
「ちっ! 袖がねえって事は、その調子で細かく目印にしやがったな」
「だ、だ、だ、お、おら知んねえだよ……目印ってなんの話だで……おら此処で兎さ追ってただけだで……何処さいっただかな……すばしこいだな、仕方ねえ諦めて帰るだ……」
「おいおい、とぼけても無駄だ。ん? ……おめえ随分と可愛らしいな。これは高く売れそうだ」
「だっ! とんでもねえ、離せっ!」
後ろ手に掴まれ仲間の元に連れていかれれば、顔が歪に腫れ上がり血だらけとなった男が激しくすずを罵っていた。
「このくそがき! 自分からやって来たか! ぶっ殺してやる!」
「だ……、……まずい……」
「おい! よせ、この娘は高く売れる、それよりも問題はこれだ目印に使いやがった」
袖が無い事を知れば皆が一斉にすずを見た。
「何処からだ」
「……ちっと手前からだで」
「嘘をつけ、道を外れた所からだろ」
「だ……」
「しかし、追手が来るとしたら馬に違いねえ。そんな目印気づいてもらえねえぞ」
「違いねえ、あまっ子残念だが期待しても無駄だ」
すずは何も言わずに黙っていた、口を開けば余計な事を言いかねないのは自分が一番知っているからだ。
「おすずちゃん……、……こわいよ……」
「だ!」
一馬が泣きだしそうな表情ですずの名を呼んだのである。すずは止めろと目くばを送るも遅かったようだ。
「そうか、知り合いだったな。なぁ、このあまっ子殺さねえ代わりににこのガキ殺しても構ねえか?」
「あぁ? 売り物だぞ、ぬかしてんじゃねえ」
「おらよ、此処までされたらどうにも気が治まんねえ。はらわた煮えくりかえってんだ」
「ちっ! しゃぁねえ、だけどその分おめえの取り分から引くからな」
「構わねえよ」
「だ! やめるだ、そんなことしても何にもなんねえ!」
荷車から降ろされた一馬は自分が殺される事を知り、泣き叫ぶだけである。
「だ、だ、だ、ほんとに止めるだ!」
「おすずちゃん! 助けて!」
逃げ場のない急傾斜前に連れて行ったのは、殺した後にそこから突き落とす為であろう。男は刀を抜くと鬼の形相を見せたのであった。
「あまっこ! よく見ておけ! このガキはおめえの所為で死ぬんだ、可哀そうにな」
「やだぁぁぁ!」
どうすべきか考えようにも頭の中は真っ白であった。間もなく男の刀が動きを見せたのであった。
「だぁぁぁぁ! やめろぉぉ!!」
山中に響く程の大声であった。目印と足跡を追った小平太たちはその声を聞き場所を突き止めた所である。
すずの手を後ろ手に掴んでいる男の爪先を思い切り踏みつけて身を屈めれば、男の手から離れ一目散に走り、一馬を突き飛ばしたのである。
しかし危機を脱した一馬に対し自分は急斜面を転がり落ちてしまったのである。
「だっぁ! ぐぁっ! ぐっっ! うっ……うぅぅぅ!」
急斜面を勢いよく転がれば、何かの拍子に身体は宙へ浮き地面へと何度も叩きつけられた。下まで転げ落ちようやく止まったものの、経験の無い強烈な痛みが腰の辺りに広がっていた。
「うぅぅ……いでえぇ……い、岩にでも……うぅぅ……あ、当たっただか……うぅぅっ、いでぇ……足もやっちまっただ……」
右手指のほとんどと足首が折れあらぬ方を向いていた、腕を見れば裂傷と擦り傷で血だらけだが、そんな傷はどうでも良かった。問題は背中と腰に広がる得体の知れない強烈な痛みの原因である。
自分を落ち着かせ、恐る恐る手を伸ばし痛む箇所を探れば、あろう事か大人の親指程もある枝の様なものが背中に刺さっていた、恐々と腹を確かめれば貫通はしていないようだが、かなり深くまで刺さっている事は解った。
(……とんでもねえことになっただ、いでぇ、どうすんだ、一馬様助けねえと……うぅぅ、藤十郎様とお琴様が悲しむだ……うぅ、いでぇ)
渾身の力で身体を動かすも、強烈な痛みに襲われていた。
(……いでぇ……だ、だめだ……動けねえ……藤十郎様……お琴様……おら、助けに行くのさ無理だ……だども、どうすんだ……何とかしねえと……小平太様……早くきてくれ……)
徐々に意識が薄れてゆく中で自分の死を覚悟し始めれば、黒丸が今までになく絡んできた理由を知った。
(そっか、それでおらの事止めていただか……教えてくれてたんだな……、……だども、おら世話になった藤十郎様とお琴様に悲しい思いさせたくなかっただよ……仕方ねえだよ……)
間もなくして、崖上が騒がしく成り始めた事で、小平太達が助けに来てくれた事を知ったのであった。
「……こ、小平太様だ……」
(皆来てくれただか、いっぱいいるだな……これでお子達は安心だで……おらの目印さ役にたって良かっただ……ぐぅぅぅ……いでぇ……なんだ、震えが止まらねえ……寒いだよ)
安心した事で気が抜けたのか、急激に寒気に襲われれば意識も遠のき始めてしまったのである。
(一馬様助かっただよな……藤十郎様もお琴様も悲しまねえで済むだな……だども……小平太様……おら、もう駄目かもわかんねえ……)
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
戦国の華と徒花
三田村優希(または南雲天音)
歴史・時代
武田信玄の命令によって、織田信長の妹であるお市の侍女として潜入した忍びの於小夜(おさよ)。
付き従う内にお市に心酔し、武田家を裏切る形となってしまう。
そんな彼女は人並みに恋をし、同じ武田の忍びである小十郎と夫婦になる。
二人を裏切り者と見做し、刺客が送られてくる。小十郎も柴田勝家の足軽頭となっており、刺客に怯えつつも何とか女児を出産し於奈津(おなつ)と命名する。
しかし頭領であり於小夜の叔父でもある新井庄助の命令で、於奈津は母親から引き離され忍びとしての英才教育を受けるために真田家へと送られてしまう。
悲嘆に暮れる於小夜だが、お市と共に悲運へと呑まれていく。
※拙作「異郷の残菊」と繋がりがありますが、単独で読んでも問題がございません
【他サイト掲載:NOVEL DAYS】
大和型戦艦4番艦 帝国から棄てられた船~古(いにしえ)の愛へ~
花田 一劫
歴史・時代
東北大地震が発生した1週間後、小笠原清秀と言う青年と長岡与一郎と言う老人が道路巡回車で仕事のために東北自動車道を走っていた。
この1週間、長岡は震災による津波で行方不明となっている妻(玉)のことを捜していた。この日も疲労困憊の中、老人の身体に異変が生じてきた。徐々に動かなくなる神経機能の中で、老人はあることを思い出していた。
長岡が青年だった頃に出会った九鬼大佐と大和型戦艦4番艦桔梗丸のことを。
~1941年~大和型戦艦4番艦111号(仮称:紀伊)は呉海軍工廠のドックで船を組み立てている作業の途中に、軍本部より工事中止及び船の廃棄の命令がなされたが、青木、長瀬と言う青年将校と岩瀬少佐の働きにより、大和型戦艦4番艦は廃棄を免れ、戦艦ではなく輸送船として生まれる(竣工する)ことになった。
船の名前は桔梗丸(船頭の名前は九鬼大佐)と決まった。
輸送船でありながらその当時最新鋭の武器を持ち、癖があるが最高の技量を持った船員達が集まり桔梗丸は戦地を切り抜け輸送業務をこなしてきた。
その桔梗丸が修理のため横須賀軍港に入港し、その時、長岡与一郎と言う新人が桔梗丸の船員に入ったが、九鬼船頭は遠い遥か遠い昔に長岡に会ったような気がしてならなかった。もしかして前世で会ったのか…。
それから桔梗丸は、兄弟艦の武蔵、信濃、大和の哀しくも壮絶な最後を看取るようになってしまった。
~1945年8月~日本国の降伏後にも関わらずソビエト連邦が非道極まりなく、満洲、朝鮮、北海道へ攻め込んできた。桔梗丸は北海道へ向かい疎開船に乗っている民間人達を助けに行ったが、小笠原丸及び第二号新興丸は既にソ連の潜水艦の攻撃の餌食になり撃沈され、泰東丸も沈没しつつあった。桔梗丸はソ連の潜水艦2隻に対し最新鋭の怒りの主砲を発砲し、見事に撃沈した。
この行為が米国及びソ連国から(ソ連国は日本の民間船3隻を沈没させ民間人1.708名を殺戮した行為は棚に上げて)日本国が非難され国際問題となろうとしていた。桔梗丸は日本国から投降するように強硬な厳命があったが拒否した。しかし、桔梗丸は日本国には弓を引けず無抵抗のまま(一部、ソ連機への反撃あり)、日本国の戦闘機の爆撃を受け、最後は無念の自爆を遂げることになった。
桔梗丸の船員のうち、意識のないまま小島(宮城県江島)に一人生き残された長岡は、「何故、私一人だけが。」と思い悩み、残された理由について、探しの旅に出る。その理由は何なのか…。前世で何があったのか。与一郎と玉の古の愛の行方は…。
明日の海
山本五十六の孫
歴史・時代
4月7日、天一号作戦の下、大和は坊ノ岬沖海戦を行う。多数の爆撃や魚雷が大和を襲う。そして、一発の爆弾が弾薬庫に被弾し、大和は乗組員と共に轟沈する、はずだった。しかし大和は2015年、戦後70年の世へとタイムスリップしてしまう。大和は現代の艦艇、航空機、そして日本国に翻弄される。そしてそんな中、中国が尖閣諸島への攻撃を行い、その動乱に艦長の江熊たちと共に大和も巻き込まれていく。
世界最大の戦艦と呼ばれた戦艦と、艦長江熊をはじめとした乗組員が現代と戦う、逆ジパング的なストーリー←これを言って良かったのか
主な登場人物
艦長 江熊 副長兼砲雷長 尾崎 船務長 須田 航海長 嶋田 機関長 池田
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる