32 / 432
壊れる心 ✼
しおりを挟む
アルファ厶が手をかざすと、壁の上の方についてる突起物から、お湯のシャワーが出てきた。俺の身体を濡らすとシャワーを止めて、容器に入った石けんを泡立てて俺の身体を洗っていく。
ほぼ毎日アルファ厶と風呂に入り、必ず身体を洗われ、アルファ厶の手でイカされていた。俺をイかせた後には、アルファ厶も俺の素股で大量の白濁を吐き出していた。
今日もアルファ厶の怪しい手の動きで、俺の息が熱くなる。頭の中ではライラのことが気になって、とてもそんな気分にはなれない筈なのに、俺の身体がアルファ厶の愛撫に反応して喜んでしまっている。
アルファ厶に耳朶をしゃぶられ、乳首を引っ張られて性器を握りしめられた。
「んあっ!あ…っ、ふ…ぅ」
「カナ…、俺のカナ…、今日はここを触ってもいいか?」
「んぅ…、えっ…?」
アルファ厶の長い指が、俺の後孔をクルリと撫でる。
「…あ、そこは…っ」
「大丈夫だ。優しくする。俺はカナの全てを知りたい…」
耳元で熱い息を吹きかけられて、俺の背中に痺れが走った。
泡のヌメリを利用して、アルファ厶の指がツプリと入る。
「やぁ…、あっ、は…ぁ」
「カナ…、はあっ、熱いな…」
アルファ厶の指が深くまで入ってくる。
ずいぶんと久しぶりの後ろの刺激に腰を震わせ、俺は息を乱して背中を仰け反らせた。
「…カナ。もしやカナは、ここを使ったことがあるのか?」
アルファ厶の問いに、俺は少しだけ振り向いて、小さく頷く。
「ふぅ、んっ、俺…前の世界で、あっ…ん、恋人、がいたから…」
「なにっ?恋人…。そいつと、こんなことをしたのか?」
「ああっ!」
いきなりとても敏感な所を強く押されて、俺は顎を上げて大きく叫んだ。
「なんだ。ずいぶんと良さそうだな。そうか…カナは慣れているのだな。なら、遠慮などしなくてもいいか…」
「やっ、ま…って!慣れてなんかないっ!だって…あっ、その人と数回抱き合った…だけ…やぁっ!」
「だまれ!何回であろうと、そいつは俺のカナに触れたんだろうがっ。くそっ!ムカムカするっ」
俺の耳の傍で怒鳴り声を上げて、アルファ厶の指が増やされ、俺の後孔を乱暴にかき混ぜる。
初めに感じていた気持ち良さが消えて、引きつる痛みに涙で滲む視界で下を見ると、俺の太ももに一筋の血が流れ落ちていた。
血を目にした途端、俺は身体を震わせてアルファ厶に懇願する。
「い、いやだっ。アル…もうやめてっ。痛いから…やめて…」
「は?痛い筈がないだろうが。おまえは慣れてるのだからな」
「だからっ!慣れてなんかないってばっ!なんで俺ばっか責めんの?アルだって、色んなことしてきたんだろっ?婚約者もいるじゃんかっ!あっ、いたっ!」
いきなりガブリと強く肩を噛まれて、俺は痛みに顔を歪める。
「だまれっ!俺は王だ。この国で一番偉いのだ。その俺に指図をするな!ライラのことも、おまえには関係ないっ」
「アル……」
ずっと我慢していた涙が、滝のように流れ出した。もう文句を言う気力も抵抗する力も無くなり、俺は泣きじゃくりながらアルファ厶に身を任せる。
アルファ厶は、暫くは俺の背中にキスをして後孔をいじっていたけど、ふいに指を引き抜いて俺から離れると、黙って風呂場から出て行ってしまった。
バタン!とドアが閉まる音がするなり俺はその場に倒れ込み、長い時間泣き続けた。思う存分泣いて少しだけ落ち着くと、身体の泡を落として風呂場から出た。
尻の痛みに顔を歪めながら身体を拭き、ジンジンとする肩に気づいて壁についてある鏡を見る。
俺の肩にはくっきりと歯型の痕がつき、血が滲んでいた。
ほぼ毎日アルファ厶と風呂に入り、必ず身体を洗われ、アルファ厶の手でイカされていた。俺をイかせた後には、アルファ厶も俺の素股で大量の白濁を吐き出していた。
今日もアルファ厶の怪しい手の動きで、俺の息が熱くなる。頭の中ではライラのことが気になって、とてもそんな気分にはなれない筈なのに、俺の身体がアルファ厶の愛撫に反応して喜んでしまっている。
アルファ厶に耳朶をしゃぶられ、乳首を引っ張られて性器を握りしめられた。
「んあっ!あ…っ、ふ…ぅ」
「カナ…、俺のカナ…、今日はここを触ってもいいか?」
「んぅ…、えっ…?」
アルファ厶の長い指が、俺の後孔をクルリと撫でる。
「…あ、そこは…っ」
「大丈夫だ。優しくする。俺はカナの全てを知りたい…」
耳元で熱い息を吹きかけられて、俺の背中に痺れが走った。
泡のヌメリを利用して、アルファ厶の指がツプリと入る。
「やぁ…、あっ、は…ぁ」
「カナ…、はあっ、熱いな…」
アルファ厶の指が深くまで入ってくる。
ずいぶんと久しぶりの後ろの刺激に腰を震わせ、俺は息を乱して背中を仰け反らせた。
「…カナ。もしやカナは、ここを使ったことがあるのか?」
アルファ厶の問いに、俺は少しだけ振り向いて、小さく頷く。
「ふぅ、んっ、俺…前の世界で、あっ…ん、恋人、がいたから…」
「なにっ?恋人…。そいつと、こんなことをしたのか?」
「ああっ!」
いきなりとても敏感な所を強く押されて、俺は顎を上げて大きく叫んだ。
「なんだ。ずいぶんと良さそうだな。そうか…カナは慣れているのだな。なら、遠慮などしなくてもいいか…」
「やっ、ま…って!慣れてなんかないっ!だって…あっ、その人と数回抱き合った…だけ…やぁっ!」
「だまれ!何回であろうと、そいつは俺のカナに触れたんだろうがっ。くそっ!ムカムカするっ」
俺の耳の傍で怒鳴り声を上げて、アルファ厶の指が増やされ、俺の後孔を乱暴にかき混ぜる。
初めに感じていた気持ち良さが消えて、引きつる痛みに涙で滲む視界で下を見ると、俺の太ももに一筋の血が流れ落ちていた。
血を目にした途端、俺は身体を震わせてアルファ厶に懇願する。
「い、いやだっ。アル…もうやめてっ。痛いから…やめて…」
「は?痛い筈がないだろうが。おまえは慣れてるのだからな」
「だからっ!慣れてなんかないってばっ!なんで俺ばっか責めんの?アルだって、色んなことしてきたんだろっ?婚約者もいるじゃんかっ!あっ、いたっ!」
いきなりガブリと強く肩を噛まれて、俺は痛みに顔を歪める。
「だまれっ!俺は王だ。この国で一番偉いのだ。その俺に指図をするな!ライラのことも、おまえには関係ないっ」
「アル……」
ずっと我慢していた涙が、滝のように流れ出した。もう文句を言う気力も抵抗する力も無くなり、俺は泣きじゃくりながらアルファ厶に身を任せる。
アルファ厶は、暫くは俺の背中にキスをして後孔をいじっていたけど、ふいに指を引き抜いて俺から離れると、黙って風呂場から出て行ってしまった。
バタン!とドアが閉まる音がするなり俺はその場に倒れ込み、長い時間泣き続けた。思う存分泣いて少しだけ落ち着くと、身体の泡を落として風呂場から出た。
尻の痛みに顔を歪めながら身体を拭き、ジンジンとする肩に気づいて壁についてある鏡を見る。
俺の肩にはくっきりと歯型の痕がつき、血が滲んでいた。
0
お気に入りに追加
1,656
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
嫌われ者は異世界で王弟殿下に愛される
希咲さき
BL
「もう、こんなとこ嫌だ…………」
所謂王道学園と呼ばれる学校に通っていた、ごく普通の高校生の仲谷枢(なかたにかなめ)。
巻き込まれ平凡ポジションの彼は、王道やその取り巻きからの嫌がらせに傷つき苦しみ、もうボロボロだった。
いつもと同じく嫌がらせを受けている最中、枢は階段から足を滑らせそのままーーー……。
目が覚めた先は………………異世界だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
自分の生まれた世界で誰にも愛されなかった少年が、異世界でたった1人に愛されて幸せになるお話。
*第9回BL小説大賞 奨励賞受賞
*3/15 書籍発売しました!
現在レンタルに移行中。3話無料です。
無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~
白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。
そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!?
前世は嫌われもの。今世は愛されもの。
自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!!
****************
というようなものを書こうと思っています。
初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。
暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。
なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。
この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。
R15は保険です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる