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【夜の治験 初級編】 そうして始まるメイドとしての日々
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熱くて、もどかしくて、苦しくて……ままならない気持ちで、ファルナがそれを伝えれば、グリジットは楽にしてあげると言った。
でも、なかなかそれを与えてくれなくて、焦れた思いでファルナはグリジットの手を噛んだ。
薬が全身に回っているファルナは、これが夜の薬を開発する手伝いだということをすっかり忘れていた。
「せんせ、それ……んっ、はぁ……んっ」
シュミーズの上から胸をやわやわと揉まれ、先端を軽くつままれビクンと身体が跳ねる。
「痛くはないか?」
「んっ……痛く……ないです。でも……」
与えてくれたそれのおかげで、ほんのちょっとだけ満たされた。
じれったい気持ちはまだ収まらない。いや、収まるどころか、渇望する気持ちは止まらない。
「でも、どうしたんだい?」
グリジットは首筋に舌を這わせながら、ファルナに問いかける。
(ああ、先生が聞いてる。……だから、ちゃんと答えないと)
ファルナは、治験の真っ最中だというのは忘れているのに、グリジットとした約束は忠実に守ろうとする。
「それだけじゃ……足りないんです。……もっと」
「そうか」
まるでファルナの答えを知っていたかのように、グリジットは落ち着いた声で頷いた。次いで、大きな手のひらは胸から離れて、下腹部へと移動する。
「ファルナ、少しだけ足を開いてごらん」
「や、……それは」
身体が熱い。そして、足の間が一番熱い。
それを彼に気付かれることがとても恥ずかしいことだとファルナの本能が気付いている。
しかしグリジットは、冷淡に「開きなさい」とファルナに命じる。
「せんせ……、私、恥ずかしい」
「大丈夫。どんなふうになっていたって、私は驚かないし、君を幻滅したりしない」
「ほんと?」
「ああ」
太ももを撫でられながら、きっぱりと言い切られ、ファルナは少しだけ足を広げた。すぐさまその間にグリジット膝が入り込む。
───ピチャ、クチュ。
足の間にグリジットが手を伸ばしたと同時に、水の滴る音がした。
「……んっ、あっ」
グリジットの長い指がファルナの膣口のすぐ上にある蕾に触れた。
そしてその指は、何度もそこをこする。円を描くように。時には、二本の指で軽く挟み、そのまま小刻みに揺らす。
「あっ……せんせっ、それっ……あっ、んっ……んんっ」
面接初日にそこに舌を這わされたことは覚えている。身体がふわふわして、でも、むずむずしてとても変な感覚だった。
でも今は、あの時以上にぞわぞわと何かがせり上がってくる。
「ファルナ、こうされるとどんな感じかい?」
「……んっ、わ、わかんなです」
「わからないのは困るな。ちゃんと答えなさい」
(そんなの私が教えて欲しい)
「そんなの私が教えて欲しい」
つい思ったままを口に出してしまえば、グリジットは低く笑った。
でも、なかなかそれを与えてくれなくて、焦れた思いでファルナはグリジットの手を噛んだ。
薬が全身に回っているファルナは、これが夜の薬を開発する手伝いだということをすっかり忘れていた。
「せんせ、それ……んっ、はぁ……んっ」
シュミーズの上から胸をやわやわと揉まれ、先端を軽くつままれビクンと身体が跳ねる。
「痛くはないか?」
「んっ……痛く……ないです。でも……」
与えてくれたそれのおかげで、ほんのちょっとだけ満たされた。
じれったい気持ちはまだ収まらない。いや、収まるどころか、渇望する気持ちは止まらない。
「でも、どうしたんだい?」
グリジットは首筋に舌を這わせながら、ファルナに問いかける。
(ああ、先生が聞いてる。……だから、ちゃんと答えないと)
ファルナは、治験の真っ最中だというのは忘れているのに、グリジットとした約束は忠実に守ろうとする。
「それだけじゃ……足りないんです。……もっと」
「そうか」
まるでファルナの答えを知っていたかのように、グリジットは落ち着いた声で頷いた。次いで、大きな手のひらは胸から離れて、下腹部へと移動する。
「ファルナ、少しだけ足を開いてごらん」
「や、……それは」
身体が熱い。そして、足の間が一番熱い。
それを彼に気付かれることがとても恥ずかしいことだとファルナの本能が気付いている。
しかしグリジットは、冷淡に「開きなさい」とファルナに命じる。
「せんせ……、私、恥ずかしい」
「大丈夫。どんなふうになっていたって、私は驚かないし、君を幻滅したりしない」
「ほんと?」
「ああ」
太ももを撫でられながら、きっぱりと言い切られ、ファルナは少しだけ足を広げた。すぐさまその間にグリジット膝が入り込む。
───ピチャ、クチュ。
足の間にグリジットが手を伸ばしたと同時に、水の滴る音がした。
「……んっ、あっ」
グリジットの長い指がファルナの膣口のすぐ上にある蕾に触れた。
そしてその指は、何度もそこをこする。円を描くように。時には、二本の指で軽く挟み、そのまま小刻みに揺らす。
「あっ……せんせっ、それっ……あっ、んっ……んんっ」
面接初日にそこに舌を這わされたことは覚えている。身体がふわふわして、でも、むずむずしてとても変な感覚だった。
でも今は、あの時以上にぞわぞわと何かがせり上がってくる。
「ファルナ、こうされるとどんな感じかい?」
「……んっ、わ、わかんなです」
「わからないのは困るな。ちゃんと答えなさい」
(そんなの私が教えて欲しい)
「そんなの私が教えて欲しい」
つい思ったままを口に出してしまえば、グリジットは低く笑った。
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