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第4章:帝国編
第101話 悲しい真相
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ガリオンは以前は大手のクランに所属しており、その中で何人かとパーティーを組んでいた。羽振りも良く、結構な稼ぎがあったことで、少し天狗になっていたかもしれない。
クランで下働きをしていた妻と知り合い結婚をしたが、その当時は家の事は全て妻に任せ、自分は好き勝手に自由に生きていたのだ。だが、ある日突然生まれたばかりの子供を残し妻が亡くなってしまった。
突然の死に、最初は信じられず死因を教会に問い詰めたのだが、教会から彼女は以前から重い病気にかかっていて、手の施しようがなかったと言われたのだ。出会った頃と違い、ふっと暗い顔をするようにはなっていたが、だがそれが、重い病気だったとは全く分からなかったのだ。
失ったものの大きさ。失って初めて大切なものが何だったのかが分かったのだが、後悔をしてももう遅すぎた。
そして、ガリオンは生き方を変える事にした。
自分が一番守らなければいけないもの、それは妻が残してくれたかけがえのないもの。
ガリオンは妻が亡くなった事をきっかけでパーティーを抜け、クランも辞めた。子供のために、自由が利くソロ冒険者として活動する事にしたからだ。
◇◇◇
ガリオンが抜けたパーティーメンバーに一時期フレルと言うエルフがいた。気のいい男で、とても気が合ってよく二人で飲みに行ったり、夢を語ったりしていた。
ところがだ、そのフレルが行方不明になった。その前の日に割のいい仕事があって、いい臨時収入になるから、ちょっとバイトで行って来る、とそう言っていたように思う。
だが、その日以来、フレルはパーティーにもクランにも姿を見せなくなる。
しばらく連絡が取れなくなった事を心配して、ギルドに問い合わせたのだが、その”割のいい仕事”と言うのがギルドを通した仕事でなかった事で、結局は分からずじまいで終わった。それ以来、彼の姿を街で見る事はなくなったのだ。
そのフレルがレンを襲った犯人であり、見る影もなく変わり果てた姿をガリオンの前に晒しているのだ。
そして、そのフレルから当時の事の真相を知る事になった。
◇◇◇
フレルはパーティーメンバーのガリオンとはとても仲が良く、家にもちょくちょく遊びに行っていた。もちろんクランで働いていたガリオンの奥さんとも顔見知りであった。
ある日の事、彼は街で偶然に会ったガリオンの妻から相談を受ける事になる。奥さんは教会へ行く途中だったそうだ。
「教会の神父様がとても困っているとの相談を受けたんですの。主人に口を利いてほしいと言われて。ですが、主人はなかなか家に帰ってきませんし。クランにも行ってみたのですが、会えなくて。そこでどうしようかと……」
それで、謝りに一人で教会へ行く事にしたそうだ。
「どんな相談なんですか?俺で良ければ話してください」
「はい。実はここ教会が精霊の森の泉の水を入手する事が出来なくなってしまったというのです」
「それはどうしてですか?エルフの長老様とラウド聖教の間で話はまとまっていると聞いてますが」
教会はエルフの長老様との話し合いで、聖水に使う水は森からの使者によって定期的にラウド聖教国へと送られていた。ただし、その量は毎回決まっているのだ。
「ええ、私も詳しい事情はしりません。ただ、他国で流行り病がまん延した事で薬を作る為に大量の水を消費してしまったのだそうで。その為に、こちらの教会では独自に用意しないといけなくなったのだとか」
それが本当だとしたら、大変な事だ。聖水は冒険者にしても大事なポーションの材料でもある。
「そこで、冒険者ギルドに相談しようかどうしようかと悩んでおられましたの。ただ、教会の仕事ですからそこに金銭は発生させてはいけないと、ほどほど困ったものだとおっしゃってて。そこで……」
夫が大手クランのメンバーである事を知って相談されたのだと思います。と奥さんは言っていた。
「分かりました。私でよければ一緒に行きましょう」
俺は奥さんと一緒に教会へ向かう事にした。が、それが悪夢の始まりだった。
◇◇◇
「教会で何があったのか!」
「いや、行ったのは教会じゃなかったんだ」
「じゃ、どこだったんだ?」
教会の手前で神父の代理だという男が出てきて、ラウド聖教国の大使館に連れて行かれた。その時は、なんら疑問にも思わなかったんだ―――。
森に入って水を汲む。そして汲んだ事の証拠として杭のようなものを置くと言うのが頼まれごとだった。長老様には許可を得ているとのことだった。
最初は、ちょっとした人助け、ボランティア気分だったんだが……。
そこで、俺は一人で森に入り、ラウドの神官に言われた通り、水を汲んだあと、近くに証拠としての杭を置いて帰るという事を何度か行ったんだが……。
でも、なんか可笑しい事に気付いたんだ。
それをラウドで確認しようとしたら、今度は、奥さんを人質に取られてしまって、いう事を聞かないと殺すと言われたんだよ。そして俺は強制的に首輪をつけられてしまった。教会が何をしようとしたかを知った俺を放置できなかったようだ。
俺は甘かったんだ。まさか、ラウドがそんな事をするとは考えた事なかったんだよ。
ただし、ラウド聖教国が組織的に関わっていた訳じゃなく、サンチェスコ司教という奴とその取り巻きの神官。その神官の一人が裏で帝国と繋がっていたらしい。
本当は最初から森に入れる冒険者の俺が目当てだったんだ。
お前の奥さんは、【加護ナシ】と言う事でラウドで育った人だったそうだ。そしてサンチェスコ司教の工作員として俺たちの所属していたクランへ侵入しての工作活動を行っていたらしい。だがそこでお前と知り合って、愛してしまったんだ。
それを知った司教は、彼女の夫の命を人質にとった上、教会から解放してやるという条件で、俺を罠にはめた。
首輪をつけられた俺は、もうサンチェスコ司教の言いなりだ。長い時間をかけ、精霊の森を魔の森に変え、そこを出て行ったエルフを拉致し、帝国の裏組織で働かされるようになった。
お前の奥さんは自分のせいで俺を奴隷落ちさせた上、森が魔の森へと変貌した事に耐えられなかったんだよ。ドンドン、精神的に追い込まれて行き、とうとう、自ら命を絶った。
ウソじゃない。それが真相だよ。
クランで下働きをしていた妻と知り合い結婚をしたが、その当時は家の事は全て妻に任せ、自分は好き勝手に自由に生きていたのだ。だが、ある日突然生まれたばかりの子供を残し妻が亡くなってしまった。
突然の死に、最初は信じられず死因を教会に問い詰めたのだが、教会から彼女は以前から重い病気にかかっていて、手の施しようがなかったと言われたのだ。出会った頃と違い、ふっと暗い顔をするようにはなっていたが、だがそれが、重い病気だったとは全く分からなかったのだ。
失ったものの大きさ。失って初めて大切なものが何だったのかが分かったのだが、後悔をしてももう遅すぎた。
そして、ガリオンは生き方を変える事にした。
自分が一番守らなければいけないもの、それは妻が残してくれたかけがえのないもの。
ガリオンは妻が亡くなった事をきっかけでパーティーを抜け、クランも辞めた。子供のために、自由が利くソロ冒険者として活動する事にしたからだ。
◇◇◇
ガリオンが抜けたパーティーメンバーに一時期フレルと言うエルフがいた。気のいい男で、とても気が合ってよく二人で飲みに行ったり、夢を語ったりしていた。
ところがだ、そのフレルが行方不明になった。その前の日に割のいい仕事があって、いい臨時収入になるから、ちょっとバイトで行って来る、とそう言っていたように思う。
だが、その日以来、フレルはパーティーにもクランにも姿を見せなくなる。
しばらく連絡が取れなくなった事を心配して、ギルドに問い合わせたのだが、その”割のいい仕事”と言うのがギルドを通した仕事でなかった事で、結局は分からずじまいで終わった。それ以来、彼の姿を街で見る事はなくなったのだ。
そのフレルがレンを襲った犯人であり、見る影もなく変わり果てた姿をガリオンの前に晒しているのだ。
そして、そのフレルから当時の事の真相を知る事になった。
◇◇◇
フレルはパーティーメンバーのガリオンとはとても仲が良く、家にもちょくちょく遊びに行っていた。もちろんクランで働いていたガリオンの奥さんとも顔見知りであった。
ある日の事、彼は街で偶然に会ったガリオンの妻から相談を受ける事になる。奥さんは教会へ行く途中だったそうだ。
「教会の神父様がとても困っているとの相談を受けたんですの。主人に口を利いてほしいと言われて。ですが、主人はなかなか家に帰ってきませんし。クランにも行ってみたのですが、会えなくて。そこでどうしようかと……」
それで、謝りに一人で教会へ行く事にしたそうだ。
「どんな相談なんですか?俺で良ければ話してください」
「はい。実はここ教会が精霊の森の泉の水を入手する事が出来なくなってしまったというのです」
「それはどうしてですか?エルフの長老様とラウド聖教の間で話はまとまっていると聞いてますが」
教会はエルフの長老様との話し合いで、聖水に使う水は森からの使者によって定期的にラウド聖教国へと送られていた。ただし、その量は毎回決まっているのだ。
「ええ、私も詳しい事情はしりません。ただ、他国で流行り病がまん延した事で薬を作る為に大量の水を消費してしまったのだそうで。その為に、こちらの教会では独自に用意しないといけなくなったのだとか」
それが本当だとしたら、大変な事だ。聖水は冒険者にしても大事なポーションの材料でもある。
「そこで、冒険者ギルドに相談しようかどうしようかと悩んでおられましたの。ただ、教会の仕事ですからそこに金銭は発生させてはいけないと、ほどほど困ったものだとおっしゃってて。そこで……」
夫が大手クランのメンバーである事を知って相談されたのだと思います。と奥さんは言っていた。
「分かりました。私でよければ一緒に行きましょう」
俺は奥さんと一緒に教会へ向かう事にした。が、それが悪夢の始まりだった。
◇◇◇
「教会で何があったのか!」
「いや、行ったのは教会じゃなかったんだ」
「じゃ、どこだったんだ?」
教会の手前で神父の代理だという男が出てきて、ラウド聖教国の大使館に連れて行かれた。その時は、なんら疑問にも思わなかったんだ―――。
森に入って水を汲む。そして汲んだ事の証拠として杭のようなものを置くと言うのが頼まれごとだった。長老様には許可を得ているとのことだった。
最初は、ちょっとした人助け、ボランティア気分だったんだが……。
そこで、俺は一人で森に入り、ラウドの神官に言われた通り、水を汲んだあと、近くに証拠としての杭を置いて帰るという事を何度か行ったんだが……。
でも、なんか可笑しい事に気付いたんだ。
それをラウドで確認しようとしたら、今度は、奥さんを人質に取られてしまって、いう事を聞かないと殺すと言われたんだよ。そして俺は強制的に首輪をつけられてしまった。教会が何をしようとしたかを知った俺を放置できなかったようだ。
俺は甘かったんだ。まさか、ラウドがそんな事をするとは考えた事なかったんだよ。
ただし、ラウド聖教国が組織的に関わっていた訳じゃなく、サンチェスコ司教という奴とその取り巻きの神官。その神官の一人が裏で帝国と繋がっていたらしい。
本当は最初から森に入れる冒険者の俺が目当てだったんだ。
お前の奥さんは、【加護ナシ】と言う事でラウドで育った人だったそうだ。そしてサンチェスコ司教の工作員として俺たちの所属していたクランへ侵入しての工作活動を行っていたらしい。だがそこでお前と知り合って、愛してしまったんだ。
それを知った司教は、彼女の夫の命を人質にとった上、教会から解放してやるという条件で、俺を罠にはめた。
首輪をつけられた俺は、もうサンチェスコ司教の言いなりだ。長い時間をかけ、精霊の森を魔の森に変え、そこを出て行ったエルフを拉致し、帝国の裏組織で働かされるようになった。
お前の奥さんは自分のせいで俺を奴隷落ちさせた上、森が魔の森へと変貌した事に耐えられなかったんだよ。ドンドン、精神的に追い込まれて行き、とうとう、自ら命を絶った。
ウソじゃない。それが真相だよ。
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