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第2章:ダンジョン攻略編(孤高ダンジョン)
第31話 妖蟲大女郎蜘蛛
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異世界サバイバルセットでダンジョン…31話目
第31話 妖蟲大女郎蜘蛛
僕は今、天井のクモの巣から糸でぶら下がる複数の巨大クモと、向き合っているのだ。
11階層から15階層までは、クモの巣だった。ダンジョンの薄暗い天井や壁はクモの糸が張り巡らされ、怪奇で不気味な雰囲気を醸《かも》し出している。
そのクモの巣は、柔軟で強靭な糸で編まれており、引っかかった獲物は決して逃がさない、凶悪な牢獄だ。
全長が1メートルほどある巨大クモが、そしてそのクモの8個ある赤く光る眼が、暗い場所から、こちらをじっと見ている。いったい何匹いるのだろうか、周囲一面にその眼が無数に赤く浮かび上がっているのだ。
それにだ、このクモ達の気配が全くしないのが、またまた不気味だ。
そして、15階層のボスは、妖蟲クイーンスパイダー。上半身が人型であり、長い髪を振り乱したその顔は、般若のごとく狂暴で醜悪な形相だ。ここの巨大クモたちの母でありボスでもある大女郎蜘蛛。足を延ばした全長が5メートルはあるであろう凶悪な女郎蜘蛛なのだ。
妖蟲クイーンスパイダーのドロップは、通常が魔石か毒消しポーション。レアが黒魔石、超レアがクモの糸だ。黒魔石は、魔道武器制作に、クモの糸は、丈夫で美しい高級織物の素材である。
もちろんレアアイテムは、超高額でやり取りされている逸品であるようだ。そして、この15階層でのダンジョンドロップが、スキル書『隠密』だ。
ここでのオッサンの指令は、、、
「よし!15階層のボスまでに、最低でもレベルを25まで上げるんじゃ。」
と言われた。ここは巨大クモがわらわら出てくるようだ。一挙に大量に狩れるからレベル上げも簡単だろうと、いとも簡単に仰ってくれる。もちろんドロップ品は全て回収するようにとのお達しだった。ぐぬぬ。。。
いやいや、怖いって。こんな恐ろしい光景を見せられて、無謀にも一人飛び込ませるなんて、鬼だ、悪魔だ!
「こんなん無理だって。前に進むのに躊躇《ちゅうちょ》してしまうのは仕方がないだろ!」
しかしだ、尻込みしている、そんな僕の、かわいいお尻を蹴っ飛ばしてくる大鬼がいるのだ。
「わぁぁぁぁ---!」、本当に、蹴とばしやがった!!!
そして、まさに今、巨大クモと向き合っているという訳だ。
しかしだ、クモはこちらをじっと見てはいるが、僕に襲い掛かろうとはしない。じっと見つめ合い、お見合いをした状態で時はすぎる。あれっと思い、僕が首をかしげると、向かい合っているクモも首を傾げ、なんだか、クモの頬が赤くなっているように見える。
「えええええええええ!」
そして、巨大クモ達は、最奥部にある、一番巨大なクモの巣の、少し毛色の違う数匹の斑巨大クモへと突進していくではないか。
そして、しばらくお互いでやり合うと、再び僕の所まで来る。そして顔を赤くしてまたまた斑巨大クモへと突進していく。それを何度も繰り返している内に、この辺りのクモは、すべて居なくなった。
あまりの壮絶で摩訶不思議な光景に惚《ほう》けている僕。
そして、あちこちに魔石が散らばっていて、全ての経験値が僕に入ってきたのだ。ええ、いいのか、こんなんでーーー!!!
巨大クモ達は、僕のクールかつダンディな魅力にメロメロになったらしい。なんか、すごくゴメン。
そんなこんなで、釣ったクモ達を使っての狩りは、かなり順調に進み、15階層までやってきたのだ。生き残った僕よりレベルの高いクモは、僕の所まで来る間にボロボロになっていて、そのクモをさくっとやればいいと言うわけなのだ。
そして、僕のレベルは25になっていた。そして、サバイバルセットもLv6になった。今回のスキルは回復とアイテム収納が(中)へとアップしていた。これは嬉しいかもです。
レベルが上がった事で、<肉体強化>の時間制限が約15分に上がっていた。レベル1上がるごとに1分の延長になるようだ。
************************************
<ステータス>
名前 : 新田 蓮(あらた れん)
性別 : 男
年齢 : 18歳
レベル : 25
HP : 225
MP : 81
STR : 74
INT : 68
DEF : 48
RES : 72
DEX : 106
AGI : 65
LUK : 55
□魔法:
・火魔法
・土魔法
□スキル:
<異世界サバイバルセット>Lv6
・言語理解 ・簡易鑑定→ ・石投げ→
・飲み水整水 ・回復(中) ・浄化
・アイテム収納(中) ・着火
・周辺MAP制作(範囲小)→ ・気配察知
・状態異常回復→ ・釣り→
<シンクロナイゼーション>→
[同期] ・ [解除]
<肉体強化>強化時間15分
************************************
そして、レベル25になった事で、これから15階層のボス、妖蟲クイーンスパイダーへと決戦へと向かうことになった。
クイーンスパイダーは毒をまき散らし、大量のクモ達を産み出し、その子供たちを、けし掛けて来る凶悪な女郎蜘蛛だとの情報が入っている。
「ん?」
『大量のクモ達を産み出し、その子供たちを、けし掛けて…』
「へ?」
なんだか、デジャブ?
そして、僕はボス部屋へと入っていくのだった。あ、ちなみにここでレベル2上げて、スキル書も数枚ゲットしました。
約2,100文字
第31話 妖蟲大女郎蜘蛛を編集
カクヨム記法の挿入詳細
ルビ
加茂川かもがわの水
加茂川《かもがわ》の水
傍点
絵画の鑑賞
絵画の鑑賞
本文を整形
段落先頭を字下げ
第31話 妖蟲大女郎蜘蛛
僕は今、天井のクモの巣から糸でぶら下がる複数の巨大クモと、向き合っているのだ。
11階層から15階層までは、クモの巣だった。ダンジョンの薄暗い天井や壁はクモの糸が張り巡らされ、怪奇で不気味な雰囲気を醸《かも》し出している。
そのクモの巣は、柔軟で強靭な糸で編まれており、引っかかった獲物は決して逃がさない、凶悪な牢獄だ。
全長が1メートルほどある巨大クモが、そしてそのクモの8個ある赤く光る眼が、暗い場所から、こちらをじっと見ている。いったい何匹いるのだろうか、周囲一面にその眼が無数に赤く浮かび上がっているのだ。
それにだ、このクモ達の気配が全くしないのが、またまた不気味だ。
そして、15階層のボスは、妖蟲クイーンスパイダー。上半身が人型であり、長い髪を振り乱したその顔は、般若のごとく狂暴で醜悪な形相だ。ここの巨大クモたちの母でありボスでもある大女郎蜘蛛。足を延ばした全長が5メートルはあるであろう凶悪な女郎蜘蛛なのだ。
妖蟲クイーンスパイダーのドロップは、通常が魔石か毒消しポーション。レアが黒魔石、超レアがクモの糸だ。黒魔石は、魔道武器制作に、クモの糸は、丈夫で美しい高級織物の素材である。
もちろんレアアイテムは、超高額でやり取りされている逸品であるようだ。そして、この15階層でのダンジョンドロップが、スキル書『隠密』だ。
ここでのオッサンの指令は、、、
「よし!15階層のボスまでに、最低でもレベルを25まで上げるんじゃ。」
と言われた。ここは巨大クモがわらわら出てくるようだ。一挙に大量に狩れるからレベル上げも簡単だろうと、いとも簡単に仰ってくれる。もちろんドロップ品は全て回収するようにとのお達しだった。ぐぬぬ。。。
いやいや、怖いって。こんな恐ろしい光景を見せられて、無謀にも一人飛び込ませるなんて、鬼だ、悪魔だ!
「こんなん無理だって。前に進むのに躊躇《ちゅうちょ》してしまうのは仕方がないだろ!」
しかしだ、尻込みしている、そんな僕の、かわいいお尻を蹴っ飛ばしてくる大鬼がいるのだ。
「わぁぁぁぁ---!」、本当に、蹴とばしやがった!!!
そして、まさに今、巨大クモと向き合っているという訳だ。
しかしだ、クモはこちらをじっと見てはいるが、僕に襲い掛かろうとはしない。じっと見つめ合い、お見合いをした状態で時はすぎる。あれっと思い、僕が首をかしげると、向かい合っているクモも首を傾げ、なんだか、クモの頬が赤くなっているように見える。
「えええええええええ!」
そして、巨大クモ達は、最奥部にある、一番巨大なクモの巣の、少し毛色の違う数匹の斑巨大クモへと突進していくではないか。
そして、しばらくお互いでやり合うと、再び僕の所まで来る。そして顔を赤くしてまたまた斑巨大クモへと突進していく。それを何度も繰り返している内に、この辺りのクモは、すべて居なくなった。
あまりの壮絶で摩訶不思議な光景に惚《ほう》けている僕。
そして、あちこちに魔石が散らばっていて、全ての経験値が僕に入ってきたのだ。ええ、いいのか、こんなんでーーー!!!
巨大クモ達は、僕のクールかつダンディな魅力にメロメロになったらしい。なんか、すごくゴメン。
そんなこんなで、釣ったクモ達を使っての狩りは、かなり順調に進み、15階層までやってきたのだ。生き残った僕よりレベルの高いクモは、僕の所まで来る間にボロボロになっていて、そのクモをさくっとやればいいと言うわけなのだ。
そして、僕のレベルは25になっていた。そして、サバイバルセットもLv6になった。今回のスキルは回復とアイテム収納が(中)へとアップしていた。これは嬉しいかもです。
レベルが上がった事で、<肉体強化>の時間制限が約15分に上がっていた。レベル1上がるごとに1分の延長になるようだ。
************************************
<ステータス>
名前 : 新田 蓮(あらた れん)
性別 : 男
年齢 : 18歳
レベル : 25
HP : 225
MP : 81
STR : 74
INT : 68
DEF : 48
RES : 72
DEX : 106
AGI : 65
LUK : 55
□魔法:
・火魔法
・土魔法
□スキル:
<異世界サバイバルセット>Lv6
・言語理解 ・簡易鑑定→ ・石投げ→
・飲み水整水 ・回復(中) ・浄化
・アイテム収納(中) ・着火
・周辺MAP制作(範囲小)→ ・気配察知
・状態異常回復→ ・釣り→
<シンクロナイゼーション>→
[同期] ・ [解除]
<肉体強化>強化時間15分
************************************
そして、レベル25になった事で、これから15階層のボス、妖蟲クイーンスパイダーへと決戦へと向かうことになった。
クイーンスパイダーは毒をまき散らし、大量のクモ達を産み出し、その子供たちを、けし掛けて来る凶悪な女郎蜘蛛だとの情報が入っている。
「ん?」
『大量のクモ達を産み出し、その子供たちを、けし掛けて…』
「へ?」
なんだか、デジャブ?
そして、僕はボス部屋へと入っていくのだった。あ、ちなみにここでレベル2上げて、スキル書も数枚ゲットしました。
約2,100文字
第31話 妖蟲大女郎蜘蛛を編集
カクヨム記法の挿入詳細
ルビ
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