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第1章:異世界転移編
第7話 精霊の森とエルフの楽園
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僕の話を聞いたあと、今度は、アリシアが話だした。
「それは、今から10年前だ。この森に、突然ダンジョンが出来たのは…。」
アリシアはポツポツと話し出した。顔は悲痛に歪んでいる。彼女の表情から思い出したくもない本当に辛い出来事だったのだろうことが、手に取るように解る。
「あっという間だった…。
大きな揺れが来て、それが収まったかと思ったとたん、あちらこちらから強大な魔素が漏れだし、どんどん森を蹂躙していった。エルフの楽園だった精霊の森が、凶悪な魔物が跋扈する魔の森へ様変わりするのに、そんなに時間はかからなかった。」
魔の森と化したこの地にいた多くの妖精達はここを去っていったようだ。居なくなった花畑は枯れ果て、木の精霊ドリュアスは、木に結界を張り眠りについたことで、豊に実った実も全て落ち腐ってしまった。そして水の精霊ウィンディーネも、水中深くで眠りについている。その為、水は澱み飲めない水と化してしまったのだった。
「最初は、なんとかしようと努力したのだ…。」
エルフの戦士達はダンジョンに潜り、最下層のダンジョンコアを破壊しようと戦ったのだ。ダンジョンボスのミノタウロスとも何度も壮絶な戦いをし、多くの犠牲も出した。そしてようやく、奴を仕留め、コアを破壊しようと挑んだのだとの事だったが。
「どうしても、破壊出来ないのだ!」
アリシアは、こぶしを机に叩きつけ、悔し気に眼を閉じて下を向いた。
「掴もうとした戦士は、全身を焼かれ灰になった。剣で切ろうとしても、弓で射貫こうとしてもびくともしない、全てが無駄だったんだ!」
とうとう、長老達はこの森を放棄し、他の森を目指す事を決定したようだ。エルフやハーフエルフ達は、まだ魔素に抵抗力があったため、そこそこの魔素であれば、暮らす事に支障はないようだが、ハイエルフと呼ばれる上位種族は精霊と同等な存在の為、魔素が溢れる土地では生きていけないのだそうだ。
「魔素に抵抗があるエルフ達は、人間や他種族が住む街へ避難したり、コアを破壊する術を探るため、またそれを出来る者を探そうと冒険者となった者もいたのだが。すでに10年という歳月が流れてしまった。」
ハイエルフ達は、なんとか移転先を探しだし、他の森で細々と暮らしている現状だ。だが、今のままだと、それもいつか終わりがくる。ハイエルフ達の住む場所は、どんどん狭まってきているのは現実なのだと。
「人間とのハーフである私は、エルフよりもほぼ人間に近い事で、魔素を取り込む事も可能なのだ。そこで、皆と協議した上で、連絡係も兼ねて一人ここに残り、この森を管理していると言うわけだ。」
話が一段落した事で、アリシアはふっと溜息をついて、落ち着きを取り戻そうと、お茶を一口すすった。
里である森の再生を願い、10年という歳月をこの森でたった一人で暮らしていたのかと考えると、彼女の森への愛着と種族への想いに敬意を抱いてしまった。
その事を口にしようかと考えていると、彼女の方から口を開いた。
「そう言えば、ここにダンジョンが出来たのが10年前だ。お前たちの世界にダンジョンが発生した時期とちょうど一致するな。」
「ああ、そうですね。なんか偶然なんですかね?」
「いや、お前がこの地にいる事を考えると、この世界とお前の世界が何らかの形で繋がっているとの仮定が成り立つな。多分、ダンジョンを通して、こちらの世界の魔素がお前の世界に流れ込んでいるため、お前の国には本来は無かったはずの魔法やスキルが使えるようになったのではないだろうか?」
彼女の美しい形の少し尖った顎を、机に肘をついた状態で組んだ手の甲の上に乗せ、首を少し傾けて考える素振りが、なんとも美しかった事で、ちょっとドキッとした。
「一つ聞くが、おまえの国のダンジョンが出来た場所に本来あったものに干渉したと言うことはあるか?」
蓮は、ハタと思い当たった。
「そうですね、地下にできたダンジョンは、地下に通っているインフラ整備、ああ、インフラ整備って言うのは、生活とか産業とかの基盤となる公共整備の事なんですけど。上下水道や各種配管、地下鉄という、地下に作った巨大な馬車を通すトンネルなんだけど、それらの物に全く干渉はしてないようなんです。それに、ダンジョンから魔物が出てきたという事例は今のところないです。」
「やはりな。そうなると、考えられる結論は、もしかしたら、お前の国にあるダンジョンは、こちらの世界そのものではないのか?」
どうだ?という様に、僕に向かって、意見を促すアリシア。
そういえば、不思議な事だとは思っていたけれど、日本にいる時には、何も深く考えないようにしていた。考えても解らないし、ダンジョンとはそう言うものなんだと、思い込んでたように思う。それが、崩落に巻き込まれこちらの世界を知り、疑問に思った事が、今、確信となった。
そう考えると、崩落に巻き込まれ、こちらの世界に来てしまったというのも納得する。それに、神殿の天上に開いていた巨大な穴の説明もつく。あの穴は転移系の扉の様なものだったのかもしれない。
アリシアは、僕が言う事を信じてくれているようだ。最初に会えた人がアリシアのような人で良かったとしみじみ思う。最初の第一印象で悪い人ではない事は感じていた。一人になった不安な気持ちはアリシアも十分理解してくれたのかもしれない。
「そうかもですね、崩落に巻き込まれて、落ちた先がミノタウロスの神殿だったんですよ。その神殿の天上に僕が通ってきただろう巨大な穴が渦を巻くように不自然にぽっかりと開いていて、あんな所から落ちて、よく死ななかったと。」
「え?ミノタウロスの神殿だと?」
「そうなんですよ!もう、慌てたのなんのって。3メートル近くの巨大な二足歩行の牛が、闘牛よろしく猛進してくるんですからね。」
「ちょっと待て!、よくそこから逃げられたな。あの神殿は一方通行のはず。どうやって逃げてきたんだ?悪いが、お前のステータスを見るからに、あの魔獣を一人で倒せるとは思えないのだけどな。」
そう言えば、アリシアの話の中に、ダンジョンコアはどうしても壊せなかったってあったよな。それを壊す方法を今も探しているとも。
「はい、えっと、言い難いんですが、、、」
これって、言っていいのかな?いやいや、言わないといけないよな。
「あのねですね。驚かないでくださいね。」
ちょっと間をおいて、ダンジョンコアをミノタウルスに投げつけて討伐した事、コアが粉々になってしまい消失したことで、そのダンジョンが消滅した事を説明した。
「それは、今から10年前だ。この森に、突然ダンジョンが出来たのは…。」
アリシアはポツポツと話し出した。顔は悲痛に歪んでいる。彼女の表情から思い出したくもない本当に辛い出来事だったのだろうことが、手に取るように解る。
「あっという間だった…。
大きな揺れが来て、それが収まったかと思ったとたん、あちらこちらから強大な魔素が漏れだし、どんどん森を蹂躙していった。エルフの楽園だった精霊の森が、凶悪な魔物が跋扈する魔の森へ様変わりするのに、そんなに時間はかからなかった。」
魔の森と化したこの地にいた多くの妖精達はここを去っていったようだ。居なくなった花畑は枯れ果て、木の精霊ドリュアスは、木に結界を張り眠りについたことで、豊に実った実も全て落ち腐ってしまった。そして水の精霊ウィンディーネも、水中深くで眠りについている。その為、水は澱み飲めない水と化してしまったのだった。
「最初は、なんとかしようと努力したのだ…。」
エルフの戦士達はダンジョンに潜り、最下層のダンジョンコアを破壊しようと戦ったのだ。ダンジョンボスのミノタウロスとも何度も壮絶な戦いをし、多くの犠牲も出した。そしてようやく、奴を仕留め、コアを破壊しようと挑んだのだとの事だったが。
「どうしても、破壊出来ないのだ!」
アリシアは、こぶしを机に叩きつけ、悔し気に眼を閉じて下を向いた。
「掴もうとした戦士は、全身を焼かれ灰になった。剣で切ろうとしても、弓で射貫こうとしてもびくともしない、全てが無駄だったんだ!」
とうとう、長老達はこの森を放棄し、他の森を目指す事を決定したようだ。エルフやハーフエルフ達は、まだ魔素に抵抗力があったため、そこそこの魔素であれば、暮らす事に支障はないようだが、ハイエルフと呼ばれる上位種族は精霊と同等な存在の為、魔素が溢れる土地では生きていけないのだそうだ。
「魔素に抵抗があるエルフ達は、人間や他種族が住む街へ避難したり、コアを破壊する術を探るため、またそれを出来る者を探そうと冒険者となった者もいたのだが。すでに10年という歳月が流れてしまった。」
ハイエルフ達は、なんとか移転先を探しだし、他の森で細々と暮らしている現状だ。だが、今のままだと、それもいつか終わりがくる。ハイエルフ達の住む場所は、どんどん狭まってきているのは現実なのだと。
「人間とのハーフである私は、エルフよりもほぼ人間に近い事で、魔素を取り込む事も可能なのだ。そこで、皆と協議した上で、連絡係も兼ねて一人ここに残り、この森を管理していると言うわけだ。」
話が一段落した事で、アリシアはふっと溜息をついて、落ち着きを取り戻そうと、お茶を一口すすった。
里である森の再生を願い、10年という歳月をこの森でたった一人で暮らしていたのかと考えると、彼女の森への愛着と種族への想いに敬意を抱いてしまった。
その事を口にしようかと考えていると、彼女の方から口を開いた。
「そう言えば、ここにダンジョンが出来たのが10年前だ。お前たちの世界にダンジョンが発生した時期とちょうど一致するな。」
「ああ、そうですね。なんか偶然なんですかね?」
「いや、お前がこの地にいる事を考えると、この世界とお前の世界が何らかの形で繋がっているとの仮定が成り立つな。多分、ダンジョンを通して、こちらの世界の魔素がお前の世界に流れ込んでいるため、お前の国には本来は無かったはずの魔法やスキルが使えるようになったのではないだろうか?」
彼女の美しい形の少し尖った顎を、机に肘をついた状態で組んだ手の甲の上に乗せ、首を少し傾けて考える素振りが、なんとも美しかった事で、ちょっとドキッとした。
「一つ聞くが、おまえの国のダンジョンが出来た場所に本来あったものに干渉したと言うことはあるか?」
蓮は、ハタと思い当たった。
「そうですね、地下にできたダンジョンは、地下に通っているインフラ整備、ああ、インフラ整備って言うのは、生活とか産業とかの基盤となる公共整備の事なんですけど。上下水道や各種配管、地下鉄という、地下に作った巨大な馬車を通すトンネルなんだけど、それらの物に全く干渉はしてないようなんです。それに、ダンジョンから魔物が出てきたという事例は今のところないです。」
「やはりな。そうなると、考えられる結論は、もしかしたら、お前の国にあるダンジョンは、こちらの世界そのものではないのか?」
どうだ?という様に、僕に向かって、意見を促すアリシア。
そういえば、不思議な事だとは思っていたけれど、日本にいる時には、何も深く考えないようにしていた。考えても解らないし、ダンジョンとはそう言うものなんだと、思い込んでたように思う。それが、崩落に巻き込まれこちらの世界を知り、疑問に思った事が、今、確信となった。
そう考えると、崩落に巻き込まれ、こちらの世界に来てしまったというのも納得する。それに、神殿の天上に開いていた巨大な穴の説明もつく。あの穴は転移系の扉の様なものだったのかもしれない。
アリシアは、僕が言う事を信じてくれているようだ。最初に会えた人がアリシアのような人で良かったとしみじみ思う。最初の第一印象で悪い人ではない事は感じていた。一人になった不安な気持ちはアリシアも十分理解してくれたのかもしれない。
「そうかもですね、崩落に巻き込まれて、落ちた先がミノタウロスの神殿だったんですよ。その神殿の天上に僕が通ってきただろう巨大な穴が渦を巻くように不自然にぽっかりと開いていて、あんな所から落ちて、よく死ななかったと。」
「え?ミノタウロスの神殿だと?」
「そうなんですよ!もう、慌てたのなんのって。3メートル近くの巨大な二足歩行の牛が、闘牛よろしく猛進してくるんですからね。」
「ちょっと待て!、よくそこから逃げられたな。あの神殿は一方通行のはず。どうやって逃げてきたんだ?悪いが、お前のステータスを見るからに、あの魔獣を一人で倒せるとは思えないのだけどな。」
そう言えば、アリシアの話の中に、ダンジョンコアはどうしても壊せなかったってあったよな。それを壊す方法を今も探しているとも。
「はい、えっと、言い難いんですが、、、」
これって、言っていいのかな?いやいや、言わないといけないよな。
「あのねですね。驚かないでくださいね。」
ちょっと間をおいて、ダンジョンコアをミノタウルスに投げつけて討伐した事、コアが粉々になってしまい消失したことで、そのダンジョンが消滅した事を説明した。
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