フェアリーゲート

護國鬼

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第7章 再びの異世界

ギルドへ

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 アキドンとの大口取り引きを済まし、エルフの族長とも挨拶を交わした後、柊はミラに連れられて里のとある建物

へとやって来ていた。それは、以前の狩りの際に話しに出てきた冒険者ギルドであった。

 「ウッドのスキルとか気になるよね?」

 カラリアが振り返りながら、ギルドの扉を開けて中に入って行く。続いてミラや柊も続く。

 ギルドの中は、思っていたよりも人影が少なく、数人の人族の冒険者と里の者らしきエルフが談笑している位だ。

 「あれは、きっとアキドンさんの商隊の護衛の冒険者ね。」ミラが人族の冒険者を見て言う。


 「エルフの里は小さくは無いんだけど、里の皆が優秀な戦士だからね、大抵の依頼はエルフの冒険者で済んでしま

うの。」ミラが重ねて説明する。

 「説明は良いからさぁ、早くウッドの冒険者登録をしようよ!」カラリアが焦れたように促す。

 「はいはい、じゃあ受付に行きましょう。」


 木で出来た受付に座っていたのも、やはりエルフだった。

 「冒険者ギルドエルフの里支店へようこそ。登録ですか、ご依頼ですか?」


 「ヤッホー、アレリア。今日はね、この間から噂のウッドの冒険者登録に来たんだよ!」カラリアが受付嬢と話し

出す。

 「もう、カラリアったら、アレリアそういう訳なの、お願い出来るかしら?」


 「ウッドさんというと、あの香辛料を大量に里に持ち込んだり、ゴブリンの軍団を半壊させたあのウッドさんで

すか?」

 「そうよ。」

 「分かりました。では、此方の書類に名前と得意な武器、特技等をご記入下さい。そして、ギルドの規定事項を

良く読んで、最後にまた名前をお願いします。あと、署名以外は任意となりますので無記入でも、構いません。」


 「分かりました。」柊は羊皮紙で出来た書類に署名だけを済ました。これも加護のおかげなのか、こちらの文字

をスラスラと書くことが出来た。

 「あら、ウッドさんの本名はマコト ヒイラギさんとおっしゃるのですね?」

 
 「はい、本名だと皆さんが発音しにくいのでウッドで通しています。」

 「分かりました。では、最後にこの、鑑定の水晶に手をかざして下さい。1回利用すると、あとはステ一タスと

言うだけで、自分のステータスが見れるようになる優れものなんですよ。」


 「分かりました。では。」柊は鑑定の水晶に手をかざした。


    ヒイラギ マコト

    Lv32

    力   112

    魔力  76

    防御  124

    素早さ 88

    スキル

    剣技B

    槍技B

    斧技B

    射撃B

    アイテムボックス(中)

    鑑定(中)

    全状態異常耐性(小)

    加護

    風の精霊王の加護


 「何なんですか、これは!!」アレリアが叫ぶ。

 「一般の人族の場合ステータスはLv10、数値は20が平均でスキルも1つか2つで、しかも、加護まで!!」

 「あ~、やっぱり、こうなったか。」っとウトレア。

 「狩りの時、マッドボアの突進を受け止めたりしていたもんねぇ。」っとカラリア。

 「ちょっとした上級冒険者並みですね。」っとミラ。

 
 一通り意見が出終わった後、アレリアは、

 「これは、最低ランクのFから始めさせる訳にはいきません。とりあえずCランクで始めて貰います。」

 っと何とか気力を振り絞って受付の業務を進めていった。




 久しぶりの投稿ですみませんm(._.)m職場で部署移動があり、ドタドタしています。iPadで書いているのですが、機種等によっては行が乱れることが有るみたいです。すみませんm(._.)mご意見、感想お待ちしてます!
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