39 / 56
第7章 再びの異世界
ギルドへ
しおりを挟む
アキドンとの大口取り引きを済まし、エルフの族長とも挨拶を交わした後、柊はミラに連れられて里のとある建物
へとやって来ていた。それは、以前の狩りの際に話しに出てきた冒険者ギルドであった。
「ウッドのスキルとか気になるよね?」
カラリアが振り返りながら、ギルドの扉を開けて中に入って行く。続いてミラや柊も続く。
ギルドの中は、思っていたよりも人影が少なく、数人の人族の冒険者と里の者らしきエルフが談笑している位だ。
「あれは、きっとアキドンさんの商隊の護衛の冒険者ね。」ミラが人族の冒険者を見て言う。
「エルフの里は小さくは無いんだけど、里の皆が優秀な戦士だからね、大抵の依頼はエルフの冒険者で済んでしま
うの。」ミラが重ねて説明する。
「説明は良いからさぁ、早くウッドの冒険者登録をしようよ!」カラリアが焦れたように促す。
「はいはい、じゃあ受付に行きましょう。」
木で出来た受付に座っていたのも、やはりエルフだった。
「冒険者ギルドエルフの里支店へようこそ。登録ですか、ご依頼ですか?」
「ヤッホー、アレリア。今日はね、この間から噂のウッドの冒険者登録に来たんだよ!」カラリアが受付嬢と話し
出す。
「もう、カラリアったら、アレリアそういう訳なの、お願い出来るかしら?」
「ウッドさんというと、あの香辛料を大量に里に持ち込んだり、ゴブリンの軍団を半壊させたあのウッドさんで
すか?」
「そうよ。」
「分かりました。では、此方の書類に名前と得意な武器、特技等をご記入下さい。そして、ギルドの規定事項を
良く読んで、最後にまた名前をお願いします。あと、署名以外は任意となりますので無記入でも、構いません。」
「分かりました。」柊は羊皮紙で出来た書類に署名だけを済ました。これも加護のおかげなのか、こちらの文字
をスラスラと書くことが出来た。
「あら、ウッドさんの本名はマコト ヒイラギさんとおっしゃるのですね?」
「はい、本名だと皆さんが発音しにくいのでウッドで通しています。」
「分かりました。では、最後にこの、鑑定の水晶に手をかざして下さい。1回利用すると、あとはステ一タスと
言うだけで、自分のステータスが見れるようになる優れものなんですよ。」
「分かりました。では。」柊は鑑定の水晶に手をかざした。
ヒイラギ マコト
Lv32
力 112
魔力 76
防御 124
素早さ 88
スキル
剣技B
槍技B
斧技B
射撃B
アイテムボックス(中)
鑑定(中)
全状態異常耐性(小)
加護
風の精霊王の加護
「何なんですか、これは!!」アレリアが叫ぶ。
「一般の人族の場合ステータスはLv10、数値は20が平均でスキルも1つか2つで、しかも、加護まで!!」
「あ~、やっぱり、こうなったか。」っとウトレア。
「狩りの時、マッドボアの突進を受け止めたりしていたもんねぇ。」っとカラリア。
「ちょっとした上級冒険者並みですね。」っとミラ。
一通り意見が出終わった後、アレリアは、
「これは、最低ランクのFから始めさせる訳にはいきません。とりあえずCランクで始めて貰います。」
っと何とか気力を振り絞って受付の業務を進めていった。
久しぶりの投稿ですみませんm(._.)m職場で部署移動があり、ドタドタしています。iPadで書いているのですが、機種等によっては行が乱れることが有るみたいです。すみませんm(._.)mご意見、感想お待ちしてます!
へとやって来ていた。それは、以前の狩りの際に話しに出てきた冒険者ギルドであった。
「ウッドのスキルとか気になるよね?」
カラリアが振り返りながら、ギルドの扉を開けて中に入って行く。続いてミラや柊も続く。
ギルドの中は、思っていたよりも人影が少なく、数人の人族の冒険者と里の者らしきエルフが談笑している位だ。
「あれは、きっとアキドンさんの商隊の護衛の冒険者ね。」ミラが人族の冒険者を見て言う。
「エルフの里は小さくは無いんだけど、里の皆が優秀な戦士だからね、大抵の依頼はエルフの冒険者で済んでしま
うの。」ミラが重ねて説明する。
「説明は良いからさぁ、早くウッドの冒険者登録をしようよ!」カラリアが焦れたように促す。
「はいはい、じゃあ受付に行きましょう。」
木で出来た受付に座っていたのも、やはりエルフだった。
「冒険者ギルドエルフの里支店へようこそ。登録ですか、ご依頼ですか?」
「ヤッホー、アレリア。今日はね、この間から噂のウッドの冒険者登録に来たんだよ!」カラリアが受付嬢と話し
出す。
「もう、カラリアったら、アレリアそういう訳なの、お願い出来るかしら?」
「ウッドさんというと、あの香辛料を大量に里に持ち込んだり、ゴブリンの軍団を半壊させたあのウッドさんで
すか?」
「そうよ。」
「分かりました。では、此方の書類に名前と得意な武器、特技等をご記入下さい。そして、ギルドの規定事項を
良く読んで、最後にまた名前をお願いします。あと、署名以外は任意となりますので無記入でも、構いません。」
「分かりました。」柊は羊皮紙で出来た書類に署名だけを済ました。これも加護のおかげなのか、こちらの文字
をスラスラと書くことが出来た。
「あら、ウッドさんの本名はマコト ヒイラギさんとおっしゃるのですね?」
「はい、本名だと皆さんが発音しにくいのでウッドで通しています。」
「分かりました。では、最後にこの、鑑定の水晶に手をかざして下さい。1回利用すると、あとはステ一タスと
言うだけで、自分のステータスが見れるようになる優れものなんですよ。」
「分かりました。では。」柊は鑑定の水晶に手をかざした。
ヒイラギ マコト
Lv32
力 112
魔力 76
防御 124
素早さ 88
スキル
剣技B
槍技B
斧技B
射撃B
アイテムボックス(中)
鑑定(中)
全状態異常耐性(小)
加護
風の精霊王の加護
「何なんですか、これは!!」アレリアが叫ぶ。
「一般の人族の場合ステータスはLv10、数値は20が平均でスキルも1つか2つで、しかも、加護まで!!」
「あ~、やっぱり、こうなったか。」っとウトレア。
「狩りの時、マッドボアの突進を受け止めたりしていたもんねぇ。」っとカラリア。
「ちょっとした上級冒険者並みですね。」っとミラ。
一通り意見が出終わった後、アレリアは、
「これは、最低ランクのFから始めさせる訳にはいきません。とりあえずCランクで始めて貰います。」
っと何とか気力を振り絞って受付の業務を進めていった。
久しぶりの投稿ですみませんm(._.)m職場で部署移動があり、ドタドタしています。iPadで書いているのですが、機種等によっては行が乱れることが有るみたいです。すみませんm(._.)mご意見、感想お待ちしてます!
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
ドグラマ3
小松菜
ファンタジー
悪の秘密結社『ヤゴス』の三幹部は改造人間である。とある目的の為、冷凍睡眠により荒廃した未来の日本で目覚める事となる。
異世界と化した魔境日本で組織再興の為に活動を再開した三人は、今日もモンスターや勇者様一行と悲願達成の為に戦いを繰り広げるのだった。
*前作ドグラマ2の続編です。
毎日更新を目指しています。
ご指摘やご質問があればお気軽にどうぞ。
半分異世界
月野槐樹
ファンタジー
関東圏で学生が行方不明になる事件が次々にしていた。それは異世界召還によるものだった。
ネットでも「神隠しか」「異世界召還か」と噂が飛び交うのを見て、異世界に思いを馳せる少年、圭。
いつか異世界に行った時の為にとせっせと準備をして「異世界ガイドノート」なるものまで作成していた圭。従兄弟の瑛太はそんな圭の様子をちょっと心配しながらも充実した学生生活を送っていた。
そんなある日、ついに異世界の扉が彼らの前に開かれた。
「異世界ガイドノート」と一緒に旅する異世界
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
異世界営生物語
田島久護
ファンタジー
相良仁は高卒でおもちゃ会社に就職し営業部一筋一五年。
ある日出勤すべく向かっていた途中で事故に遭う。
目覚めた先の森から始まる異世界生活。
戸惑いながらも仁は異世界で生き延びる為に営生していきます。
出会う人々と絆を紡いでいく幸せへの物語。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる