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26話
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「何か少しでも兄上の役に立ちたいって思うんだけどなぁ」
色々考えてはみるものの、自分の平凡な頭は、ちっとも良案をもたらしてくれない。
僕は当局の事務会館の庭で、青い海を眺めながら溜め息をついた。
今日は快晴。まぶしい太陽の下で、キラキラと輝いている海がとても綺麗だ。
この庭は、そんなに大きくはないのだが、よく手入れされた芝生と花壇が気持ちよく、ゆっくりと海を眺めるのには、ちょうどよかった。
「しかし、御身が再び害されることがあれば、一大事ですから……」
傍に控えているフレデリクの言葉に、その隣に立つエヴァンも深く頷く。
要は、危ないから余計なことはするなと言いたいのだろう。
「そうだけどさぁ」
僕は唇を尖らせると、大いに拗ねてみせた。
海に落ちた日から、僕は対外的には療養という名目で、ほぼ自室に閉じこもっていた。
王都には帰らなくてもいいことになったが、僕の身を案じた兄から外出を制限されたのだ。
兄上に心配はかけたくないけど、ろくに部屋から出ないのは、やっぱり気が滅入るよなぁ~。
今日は許可を得た上で、フレデリクとエヴァンを連れて、都市当局の事務会館に来ていた。
会館だと領主の目が届くし、僕がここに来ることは兄以外知らないので、さすがに人目の多い場所で、無計画に襲われることはないだろうと考えたのだ。
数日前、港で子供に声をかけた男が捕まった。
固定具に細工したのもその男だったが、やはり金銭で雇われただけの浮浪者だったようで、その先の捜査は難航していると聞いていた。
「兄上が大変だっていうのに、僕はのんびりしてるだけなんてさ。このままだと、こっちに残った意味もないし」
今日だって、ラオネスの政の中心地にいるのに、何をするわけでもない。
軽く皆に挨拶しながら、気晴らしにぶらついているだけ。
この後、海岸なら散歩してもいいと言われたので、少しだけ海に行く予定だった。
これって、騎士と侍従を連れて遊んでる、ただの無能王子だよね……。
「ずっと、お部屋で勉強に勤しんでおられるではありませんか。瞬く間に次の本をお求めになるので、クロード様が感心していらっしゃいましたよ」
そう言って、フレデリクは優しく微笑む。
「読書する時間は、豊富にあるからね」
僕は苦笑しながら答えた。
部屋で出来ることは限られているので、兄の執務室にある資料や本を借りては読みまくっていた。
たまにフレデリクやエヴァンを相手にボードゲームやカードゲームをしてみたりもするのだが、頭脳系のゲームは二人共とんでもなく強いので、僕は早々に戦意を喪失していた。
「そろそろ、社交界に顔を出した方がいいかなぁとも思うんだけど。色んな人が僕を心配してくれてるみたいだし」
「テオドール様がお出ましにとなれば、事前に広く知れ渡ることになりますので、現状では難しいかと」
「ですよね……」
エヴァンの冷静な意見に、僕は大きく気落ちした。
「ソレル商会からはお見舞いをもらっちゃったし。マリウスのお兄さんにだけでも、会っておきたいんだけどな~」
僕が海に落ちたという話は、ラオネス中を駆け巡った。
ソレル商会にも、すぐに情報が届いたのだろう。
僕の好きな紅茶やハーブティーの盛大な詰め合わせと共に、マリウスの兄から丁重なお見舞い文をいただいた。
前から会いたいと思っていたし、是非とも直接お礼を言いたいのだけれど……。
「では、館にお招きしましょうか。内々に軽いお茶会をということならば、クロード様もお許しくださるでしょう」
エヴァンは目もとを綻ばせながら言葉を続けた。
「ソレル商会には、肩肘を張らないお茶会であることを、重々にお伝えしておきます」
「ふふ。ありがとう」
もらったお見舞い文には、一目でも僕の姿を、と書いてあった。
お茶会に誘っても、きっと嫌な顔はされないだろう。
「ずっと部屋にこもりきりだから、お茶会楽しみだよ! 沢山お菓子を用意してもらわないと。マリウスのお兄さん、甘い物は好きかなぁ?」
さっそく、僕主催の小さなお茶会に心を弾ませていると、庭の隅を横切っている渡り廊下に、見知った二人の男性が連れ立って現れた。
二人は僕の姿を見て華麗に微笑むと、側まで来て敬礼をしてきた。
「こんにちは。今日はお二人でお仕事ですか?」
僕は二人の男性、ガディオ伯爵とバッツィーニ伯爵に声をかけた。
二人は短く首肯すると、すぐに僕にお見舞いの言葉をかけてきた。
ガディオ伯爵は、海に落下した現場を見ているので、特に心配しているようだった。
「念のために大人しくしていましたけど、怪我はしなかったので大丈夫ですよ」
「殿下とテュレンヌ卿が海の中に落ちていくのを目にした時には、どんな悪夢かと思いましたよ」
「僕も驚いて、最初は何が起こったのか分かりませんでした。フレデリクのおかげで無傷ですみましたよ」
ガディオ伯爵は気遣わしげな顔をしながら、騎士に視線をうつした。
「卿はお怪我をされたとか……」
フレデリクは僕に目礼すると、口を開いた。
「お気遣いをいただくほどの怪我ではありませんので、どうかご心配はなさらずに」
これ以上、話を掘りさげられることを、フレデリクは好まないだろうと思い、僕は話題を変えることにした。
「お二人は、普段から一緒にお仕事をされているのですか?」
バッツィーニ伯爵が、僕の問いに声を出して笑った。
相変わらず、笑いのツボが分からない。
「ラオネスの屋台骨であるガディオ伯爵と、末端商人のような私が、仕事上でご一緒させていただく機会など、普段はありませんよ。今日は船舶ギルド関連の許可状をいただきにまいりました」
「ご謙遜がお上手ですね。バッツィーニ伯爵のお名前は、貴国では敏腕貴族と名高いとか。レモンを西部沿岸の名産物に押しあげ、財政難に苦しむ貴族たちを救ったというのは、我が国でも頻繁に耳にしますよ」
「これはこれは……噂話にとんでもない尾ひれがついて、大魚になっておりますね」
へぇ~……。
バッツィーニ伯爵領ではレモンの栽培に力を入れてるって言ってたけど、そんな一大プロジェクトを成功させてたんだ。
伯爵同士の、謙遜と称賛が混ざった貴族トークを微笑みながら聞いていると、ガディオ伯爵の視線がこちらに向いた。
別に僕のことは気にせずに話をしてくれても構わないのだけれど。
むしろ、放置で構わないのだけれど。
「殿下はお気を悪くなさるかもしれませんが……。ドラントの工場の者たちが、殿下がご快癒されたら、是非とも再度ご視察をと」
そういえば、海に落ちたせいで、工場内の見学ができていなかった。
「嫌な気持ちになんてなりませんよ。工場には行ってないですもんね。また、兄上とお話しして検討したいと思います」
工場の人たちが、僕を望んでくれるのは嬉しいことだ。
「ありがとうございます。殿下の塩漬けに対するご講評に、皆が感服しておりました」
「えっ、いや、感服なんて……。調子に乗って、根拠のないことを言ってしまったなって……」
「殿下のご高説を、今一度たまわりたいと申している者ばかりですよ」
ええっ!?
ど、どうしようっ。
あの時はテキトーなことを言っちゃっただけで、特に深い知識とか広い見識とか、何もないんだけどっ~~~!!!
「固定具を外した子供や家族にも、御慈悲をお与えくださったと、漁師たちも沸いておりました」
「お、御慈悲……」
ずいぶんと御大層な言葉に、少し引いてしまう。
「そんな大きな話ではないですよ。一生懸命お父さんのお手伝いをしていた子に罪はありません。もちろん、その子の家族もです。ただ、それだけですよ」
「テュレンヌ卿がお怪我をされたというのに、寛大でいらっしゃいますね」
「私もテオドール様と同じ考えですから。罪に問われるべきは、騒動を仕組んだ人物です」
爽やかに答えるフレデリクに、ガディオ伯爵がシニカルな笑みを浮かべた。
「素晴らしいですね。美しく正しい世界で、当然のように生きつづけられることが、心底羨ましいです」
ん――?
穏やかな口調だが、中身は痛烈な嫌味であろう。
僕たちの間に流れていた和やかな空気が、若干ピリついた。
そりゃあ、貴族の間では、ちょっとした嫌味や当てこすりなんて日常茶飯事だけど。
フレデリクを馬鹿にするような物言いは、ちょっと捨ておけない。
たしなめようかと思ったら、バッツィーニ伯爵が口を開いた。
「美しく正しくあろうとするからこそ、こんなに愛らしい王子殿下の寵臣の座を射止めることができるのですよ。それこそ、羨ましいかぎりです」
「ありがとうございます。テオドール様の騎士であることは、私の人生で、最大の喜びであり幸福です」
嫌味のフォローに回ったバッツィーニ伯爵と微笑むフレデリクを前に、ガディオ伯爵がわずかに眉根をよせる。
「……この後、業務が立て込んでおりますので失礼させていただきます。バッツィーニ伯爵の許可状は、取り急ぎ手配させますので」
「では、私は事務室へ向かいましょう」
二人は頭をさげると、来た時と同様に揃って渡り廊下を歩いていった。
色々考えてはみるものの、自分の平凡な頭は、ちっとも良案をもたらしてくれない。
僕は当局の事務会館の庭で、青い海を眺めながら溜め息をついた。
今日は快晴。まぶしい太陽の下で、キラキラと輝いている海がとても綺麗だ。
この庭は、そんなに大きくはないのだが、よく手入れされた芝生と花壇が気持ちよく、ゆっくりと海を眺めるのには、ちょうどよかった。
「しかし、御身が再び害されることがあれば、一大事ですから……」
傍に控えているフレデリクの言葉に、その隣に立つエヴァンも深く頷く。
要は、危ないから余計なことはするなと言いたいのだろう。
「そうだけどさぁ」
僕は唇を尖らせると、大いに拗ねてみせた。
海に落ちた日から、僕は対外的には療養という名目で、ほぼ自室に閉じこもっていた。
王都には帰らなくてもいいことになったが、僕の身を案じた兄から外出を制限されたのだ。
兄上に心配はかけたくないけど、ろくに部屋から出ないのは、やっぱり気が滅入るよなぁ~。
今日は許可を得た上で、フレデリクとエヴァンを連れて、都市当局の事務会館に来ていた。
会館だと領主の目が届くし、僕がここに来ることは兄以外知らないので、さすがに人目の多い場所で、無計画に襲われることはないだろうと考えたのだ。
数日前、港で子供に声をかけた男が捕まった。
固定具に細工したのもその男だったが、やはり金銭で雇われただけの浮浪者だったようで、その先の捜査は難航していると聞いていた。
「兄上が大変だっていうのに、僕はのんびりしてるだけなんてさ。このままだと、こっちに残った意味もないし」
今日だって、ラオネスの政の中心地にいるのに、何をするわけでもない。
軽く皆に挨拶しながら、気晴らしにぶらついているだけ。
この後、海岸なら散歩してもいいと言われたので、少しだけ海に行く予定だった。
これって、騎士と侍従を連れて遊んでる、ただの無能王子だよね……。
「ずっと、お部屋で勉強に勤しんでおられるではありませんか。瞬く間に次の本をお求めになるので、クロード様が感心していらっしゃいましたよ」
そう言って、フレデリクは優しく微笑む。
「読書する時間は、豊富にあるからね」
僕は苦笑しながら答えた。
部屋で出来ることは限られているので、兄の執務室にある資料や本を借りては読みまくっていた。
たまにフレデリクやエヴァンを相手にボードゲームやカードゲームをしてみたりもするのだが、頭脳系のゲームは二人共とんでもなく強いので、僕は早々に戦意を喪失していた。
「そろそろ、社交界に顔を出した方がいいかなぁとも思うんだけど。色んな人が僕を心配してくれてるみたいだし」
「テオドール様がお出ましにとなれば、事前に広く知れ渡ることになりますので、現状では難しいかと」
「ですよね……」
エヴァンの冷静な意見に、僕は大きく気落ちした。
「ソレル商会からはお見舞いをもらっちゃったし。マリウスのお兄さんにだけでも、会っておきたいんだけどな~」
僕が海に落ちたという話は、ラオネス中を駆け巡った。
ソレル商会にも、すぐに情報が届いたのだろう。
僕の好きな紅茶やハーブティーの盛大な詰め合わせと共に、マリウスの兄から丁重なお見舞い文をいただいた。
前から会いたいと思っていたし、是非とも直接お礼を言いたいのだけれど……。
「では、館にお招きしましょうか。内々に軽いお茶会をということならば、クロード様もお許しくださるでしょう」
エヴァンは目もとを綻ばせながら言葉を続けた。
「ソレル商会には、肩肘を張らないお茶会であることを、重々にお伝えしておきます」
「ふふ。ありがとう」
もらったお見舞い文には、一目でも僕の姿を、と書いてあった。
お茶会に誘っても、きっと嫌な顔はされないだろう。
「ずっと部屋にこもりきりだから、お茶会楽しみだよ! 沢山お菓子を用意してもらわないと。マリウスのお兄さん、甘い物は好きかなぁ?」
さっそく、僕主催の小さなお茶会に心を弾ませていると、庭の隅を横切っている渡り廊下に、見知った二人の男性が連れ立って現れた。
二人は僕の姿を見て華麗に微笑むと、側まで来て敬礼をしてきた。
「こんにちは。今日はお二人でお仕事ですか?」
僕は二人の男性、ガディオ伯爵とバッツィーニ伯爵に声をかけた。
二人は短く首肯すると、すぐに僕にお見舞いの言葉をかけてきた。
ガディオ伯爵は、海に落下した現場を見ているので、特に心配しているようだった。
「念のために大人しくしていましたけど、怪我はしなかったので大丈夫ですよ」
「殿下とテュレンヌ卿が海の中に落ちていくのを目にした時には、どんな悪夢かと思いましたよ」
「僕も驚いて、最初は何が起こったのか分かりませんでした。フレデリクのおかげで無傷ですみましたよ」
ガディオ伯爵は気遣わしげな顔をしながら、騎士に視線をうつした。
「卿はお怪我をされたとか……」
フレデリクは僕に目礼すると、口を開いた。
「お気遣いをいただくほどの怪我ではありませんので、どうかご心配はなさらずに」
これ以上、話を掘りさげられることを、フレデリクは好まないだろうと思い、僕は話題を変えることにした。
「お二人は、普段から一緒にお仕事をされているのですか?」
バッツィーニ伯爵が、僕の問いに声を出して笑った。
相変わらず、笑いのツボが分からない。
「ラオネスの屋台骨であるガディオ伯爵と、末端商人のような私が、仕事上でご一緒させていただく機会など、普段はありませんよ。今日は船舶ギルド関連の許可状をいただきにまいりました」
「ご謙遜がお上手ですね。バッツィーニ伯爵のお名前は、貴国では敏腕貴族と名高いとか。レモンを西部沿岸の名産物に押しあげ、財政難に苦しむ貴族たちを救ったというのは、我が国でも頻繁に耳にしますよ」
「これはこれは……噂話にとんでもない尾ひれがついて、大魚になっておりますね」
へぇ~……。
バッツィーニ伯爵領ではレモンの栽培に力を入れてるって言ってたけど、そんな一大プロジェクトを成功させてたんだ。
伯爵同士の、謙遜と称賛が混ざった貴族トークを微笑みながら聞いていると、ガディオ伯爵の視線がこちらに向いた。
別に僕のことは気にせずに話をしてくれても構わないのだけれど。
むしろ、放置で構わないのだけれど。
「殿下はお気を悪くなさるかもしれませんが……。ドラントの工場の者たちが、殿下がご快癒されたら、是非とも再度ご視察をと」
そういえば、海に落ちたせいで、工場内の見学ができていなかった。
「嫌な気持ちになんてなりませんよ。工場には行ってないですもんね。また、兄上とお話しして検討したいと思います」
工場の人たちが、僕を望んでくれるのは嬉しいことだ。
「ありがとうございます。殿下の塩漬けに対するご講評に、皆が感服しておりました」
「えっ、いや、感服なんて……。調子に乗って、根拠のないことを言ってしまったなって……」
「殿下のご高説を、今一度たまわりたいと申している者ばかりですよ」
ええっ!?
ど、どうしようっ。
あの時はテキトーなことを言っちゃっただけで、特に深い知識とか広い見識とか、何もないんだけどっ~~~!!!
「固定具を外した子供や家族にも、御慈悲をお与えくださったと、漁師たちも沸いておりました」
「お、御慈悲……」
ずいぶんと御大層な言葉に、少し引いてしまう。
「そんな大きな話ではないですよ。一生懸命お父さんのお手伝いをしていた子に罪はありません。もちろん、その子の家族もです。ただ、それだけですよ」
「テュレンヌ卿がお怪我をされたというのに、寛大でいらっしゃいますね」
「私もテオドール様と同じ考えですから。罪に問われるべきは、騒動を仕組んだ人物です」
爽やかに答えるフレデリクに、ガディオ伯爵がシニカルな笑みを浮かべた。
「素晴らしいですね。美しく正しい世界で、当然のように生きつづけられることが、心底羨ましいです」
ん――?
穏やかな口調だが、中身は痛烈な嫌味であろう。
僕たちの間に流れていた和やかな空気が、若干ピリついた。
そりゃあ、貴族の間では、ちょっとした嫌味や当てこすりなんて日常茶飯事だけど。
フレデリクを馬鹿にするような物言いは、ちょっと捨ておけない。
たしなめようかと思ったら、バッツィーニ伯爵が口を開いた。
「美しく正しくあろうとするからこそ、こんなに愛らしい王子殿下の寵臣の座を射止めることができるのですよ。それこそ、羨ましいかぎりです」
「ありがとうございます。テオドール様の騎士であることは、私の人生で、最大の喜びであり幸福です」
嫌味のフォローに回ったバッツィーニ伯爵と微笑むフレデリクを前に、ガディオ伯爵がわずかに眉根をよせる。
「……この後、業務が立て込んでおりますので失礼させていただきます。バッツィーニ伯爵の許可状は、取り急ぎ手配させますので」
「では、私は事務室へ向かいましょう」
二人は頭をさげると、来た時と同様に揃って渡り廊下を歩いていった。
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