142 / 167
近づく足音
しおりを挟む
◆近づく足音
すると、イズミの体に大きな変化があった。
ガタガタと、その体が痙攣のように揺れ出した。
「ミ、ミノルさん」
次に、イズミの息が荒くなった。人間が呼吸するように上半身が動き出した。明らかに異常な動き方だ。
「ミノルさん、ワタシ、怖いです」
イズミは訴えかけるような顔を僕に向けた。
よほど山田瞳子の思念が怖かったのだろう。こんなイズミの顔を見たのは初めてだ。
「イズミ、中断だ。もういい! ストップ!」
危険だ。思念の読み取りは中止だ。
ここに、来るんじゃなかった。
イズミにこんなことを頼むのではなかった。僕の探究心にイズミをつき合わせるべきではなかったのだ。
激しい後悔が押し寄せてきた。
イズミ、ごめん。
ここから退散だ。
「イズミ、もう行くぞ」
立ち上がろうとすると、山田夫人はツカツカと僕の正面に歩み寄り、
「あら、逃げなくてもいいじゃない。井村さん、もっとお話しましょうよ」
と言ったかと思うと、山田瞳子は、タイトスカートの片脚を上げ、ソファーの脇のテーブルにヒールの踵をドンッと乗せた。
備え付けの灰皿が傾き、煙草の灰がリノリウムの床にパラパラと落ちた。
「おいっ!」無駄とは分かっていても、抗議の声を上げた。
この女流の人の脅かし方なのか、そこまでして、イズミを拝借しようとするのか。
だがな、絶対にイズミは渡さない! いつかの如月カオリの時のように、拉致されるのは御免だ。
「私は、そちらの幼女型ドールに、ちょっと興味があるだけなのよ」
その言い方は、「いいから、寄越せ!」と言っているとしか思えない。
イズミは、ガタガタと震えている。いつものイズミではない。
すると、イズミの表情が変わった。
「お母さん・・助けて! ミチル、怖いの」
そう小さく言った。イズミより更に子供っぽい声だ。
その声・・
この瞬間、イズミの中のもう一人の人格、ミチルが顔を出した。
イズミの中に隠れていたミチルが、母の助けを呼んでいる。
ミチルが呼んでいるのは、島本さんだ。
ミチルは、島本さんの思念が創り上げた模造の心だ。その心が、母親を呼んでいる。
すると、イズミの頭がカクンと一度揺れ、
「ミノルさん、もう一体、ドールが来ます」と言った。
今度はいつものイズミの可愛い声。
夫人のお仲間のドールが来るのか?
まずいな、出口から来られたんじゃ、挟み撃ちだ。
イズミの言葉を聞いた山田瞳子が、
「あら、さすがは、外製のドールねえ。察知力もあるし、それに、他に別人格があるようね。本当に興味深いわ」とニヤリと笑った。
そんな山田夫人に、
「悪いけれど、奥さんと話したくないんだ。それにイズミも貸さないし、もう奥さんの思念を読ませたりはしない」
これっきり、夫人とは関わらない。そう宣言するように言った。
だが、夫人の方ではそうではなかったようだ。
「あら、井村さん、私にそんなことを言っていいのかしら? 私の力で、あなたの社会的地位なんてどうとでもなるのよ」
脅す気かよ。
山田瞳子の夫の山田課長がどれほどの力を持っているかはわからない。だが、草壁会長のブログに山田夫人が登場しているということは、会長とも懇意にしていると推測される。
仮に会長からの圧力があれば、僕のような小さな立場の人間は、埃を振り払うよりも簡単かもしれない。
だが、こんな言い方をされてまで会社にしがみ付くつもりもない。そんな気になった。
僕は、イズミの手を引き、すっと立ち上がった。
その様子を見た山田瞳子は、「チッ」と大きな舌打ちをした。そして、傍らの男型ドールに、こう言った。
「その幼女ドール、無理やりにでも担いで、私の家に運んできて頂戴!」
夫人は、こちらの気持ちなどお構いなしだ。おそらくそんなやり方でこれまでやってきたのだろう。
男型ドールの腕がイズミに伸びてきた。相手は男のドール。おそらく、その力は僕など及ぶところではないだろう。
僕はイズミをしっかりと抱き寄せた。イズミも僕にしがみ付くように抱きついた。
イズミ・・僕が守るからな。
そう決心し、この場を去ろうとする僕の肩を男型ドールが掴んだ。掴まれ、そして、ねじられた。
手加減はなかった。
「いてええっ!」
静かな廊下に僕の声が響き渡った。
そんな声を出したのは何年ぶりだろう。おそらく子供の時以来だ。
あまりの痛さに、イズミを抱いていた両腕の力が緩んだ。
その僅かな隙に、男型ドールがイズミの腰を掴み込み、ぐいと引いた。
「お母さん!」
またイズミの声がミチルに変わった。「お母さん、助けて!」そう言った。
「おほほっ」
山田夫人が声高らかに笑った。そして、
「お嬢ちゃん、あなたのお母さんなんて、どこにもいないし、誰も助けになんて来ないわよ」とふざけ口調で言った。
その時だった。
ツカツカと、ヒールの音が響くのが聞こえた。こちらに近づいてくる。速い!
もう一人のドールは、女性型なのか?
そう思った瞬間。
ブーンッ、とスラックスの長い脚が僕の目の前を横切った。
パンツスーツを着た女性の脚。いや、A型ドールの脚だ。見覚えがある。
グシャッ、
異様な音が聞こえた。何かが破壊された音だ。見ると、
女型ドールのつま先が、男ドールの下腹部に沈み込んでいた。女ドールの瞬発力は、男型ドールを遥かに上回っていたようだ。
回し蹴りの脚を元の位置に戻した女型ドールは、サングラスを外し、その碧い瞳を見せた。
その髪型は、いつか見たポニーテールだ。ふわっと香水の匂いがした。山田瞳子とは別の匂いだ。
その様子を見た山田夫人が、大きくこう言った。
「カオリ!」
その女型ドールは、新タイプのA型ドールの如月カオリだった。
相変わらず、そのイメージは女スパイ、もしくは女豹のようだ。あのお色気ドールのローズとはまた異なる雰囲気を持つ。
如月カオリは、震えているイズミを眺めて、
「ミチルが、目覚めたのね」
と、言った。その目は優しかった。
如月カオリの脳に当たる部分は、草壁会長の亡き妻の思念のコピーだ。
それは同時に、草壁ミチルの育ての母親の思念でもある。
如月カオリにとって、ミチルは娘に当たるわけだが、
当のイズミ本人は、島本さんの思念で創られたドールだ。その中にミチルという心が住んでいるに過ぎない。
如月カオリは、イズミにとっても、イズミの別人格のミチルにとっても全く接点はない。
如月カオリにとっての娘は、ホール内でピアノを弾いている人間の草壁ミチルだ。
だが、草壁ミチルは、自分の義母の脳をコピーしたドールがいるとは夢にも思っていないだろう。
すると、イズミの体に大きな変化があった。
ガタガタと、その体が痙攣のように揺れ出した。
「ミ、ミノルさん」
次に、イズミの息が荒くなった。人間が呼吸するように上半身が動き出した。明らかに異常な動き方だ。
「ミノルさん、ワタシ、怖いです」
イズミは訴えかけるような顔を僕に向けた。
よほど山田瞳子の思念が怖かったのだろう。こんなイズミの顔を見たのは初めてだ。
「イズミ、中断だ。もういい! ストップ!」
危険だ。思念の読み取りは中止だ。
ここに、来るんじゃなかった。
イズミにこんなことを頼むのではなかった。僕の探究心にイズミをつき合わせるべきではなかったのだ。
激しい後悔が押し寄せてきた。
イズミ、ごめん。
ここから退散だ。
「イズミ、もう行くぞ」
立ち上がろうとすると、山田夫人はツカツカと僕の正面に歩み寄り、
「あら、逃げなくてもいいじゃない。井村さん、もっとお話しましょうよ」
と言ったかと思うと、山田瞳子は、タイトスカートの片脚を上げ、ソファーの脇のテーブルにヒールの踵をドンッと乗せた。
備え付けの灰皿が傾き、煙草の灰がリノリウムの床にパラパラと落ちた。
「おいっ!」無駄とは分かっていても、抗議の声を上げた。
この女流の人の脅かし方なのか、そこまでして、イズミを拝借しようとするのか。
だがな、絶対にイズミは渡さない! いつかの如月カオリの時のように、拉致されるのは御免だ。
「私は、そちらの幼女型ドールに、ちょっと興味があるだけなのよ」
その言い方は、「いいから、寄越せ!」と言っているとしか思えない。
イズミは、ガタガタと震えている。いつものイズミではない。
すると、イズミの表情が変わった。
「お母さん・・助けて! ミチル、怖いの」
そう小さく言った。イズミより更に子供っぽい声だ。
その声・・
この瞬間、イズミの中のもう一人の人格、ミチルが顔を出した。
イズミの中に隠れていたミチルが、母の助けを呼んでいる。
ミチルが呼んでいるのは、島本さんだ。
ミチルは、島本さんの思念が創り上げた模造の心だ。その心が、母親を呼んでいる。
すると、イズミの頭がカクンと一度揺れ、
「ミノルさん、もう一体、ドールが来ます」と言った。
今度はいつものイズミの可愛い声。
夫人のお仲間のドールが来るのか?
まずいな、出口から来られたんじゃ、挟み撃ちだ。
イズミの言葉を聞いた山田瞳子が、
「あら、さすがは、外製のドールねえ。察知力もあるし、それに、他に別人格があるようね。本当に興味深いわ」とニヤリと笑った。
そんな山田夫人に、
「悪いけれど、奥さんと話したくないんだ。それにイズミも貸さないし、もう奥さんの思念を読ませたりはしない」
これっきり、夫人とは関わらない。そう宣言するように言った。
だが、夫人の方ではそうではなかったようだ。
「あら、井村さん、私にそんなことを言っていいのかしら? 私の力で、あなたの社会的地位なんてどうとでもなるのよ」
脅す気かよ。
山田瞳子の夫の山田課長がどれほどの力を持っているかはわからない。だが、草壁会長のブログに山田夫人が登場しているということは、会長とも懇意にしていると推測される。
仮に会長からの圧力があれば、僕のような小さな立場の人間は、埃を振り払うよりも簡単かもしれない。
だが、こんな言い方をされてまで会社にしがみ付くつもりもない。そんな気になった。
僕は、イズミの手を引き、すっと立ち上がった。
その様子を見た山田瞳子は、「チッ」と大きな舌打ちをした。そして、傍らの男型ドールに、こう言った。
「その幼女ドール、無理やりにでも担いで、私の家に運んできて頂戴!」
夫人は、こちらの気持ちなどお構いなしだ。おそらくそんなやり方でこれまでやってきたのだろう。
男型ドールの腕がイズミに伸びてきた。相手は男のドール。おそらく、その力は僕など及ぶところではないだろう。
僕はイズミをしっかりと抱き寄せた。イズミも僕にしがみ付くように抱きついた。
イズミ・・僕が守るからな。
そう決心し、この場を去ろうとする僕の肩を男型ドールが掴んだ。掴まれ、そして、ねじられた。
手加減はなかった。
「いてええっ!」
静かな廊下に僕の声が響き渡った。
そんな声を出したのは何年ぶりだろう。おそらく子供の時以来だ。
あまりの痛さに、イズミを抱いていた両腕の力が緩んだ。
その僅かな隙に、男型ドールがイズミの腰を掴み込み、ぐいと引いた。
「お母さん!」
またイズミの声がミチルに変わった。「お母さん、助けて!」そう言った。
「おほほっ」
山田夫人が声高らかに笑った。そして、
「お嬢ちゃん、あなたのお母さんなんて、どこにもいないし、誰も助けになんて来ないわよ」とふざけ口調で言った。
その時だった。
ツカツカと、ヒールの音が響くのが聞こえた。こちらに近づいてくる。速い!
もう一人のドールは、女性型なのか?
そう思った瞬間。
ブーンッ、とスラックスの長い脚が僕の目の前を横切った。
パンツスーツを着た女性の脚。いや、A型ドールの脚だ。見覚えがある。
グシャッ、
異様な音が聞こえた。何かが破壊された音だ。見ると、
女型ドールのつま先が、男ドールの下腹部に沈み込んでいた。女ドールの瞬発力は、男型ドールを遥かに上回っていたようだ。
回し蹴りの脚を元の位置に戻した女型ドールは、サングラスを外し、その碧い瞳を見せた。
その髪型は、いつか見たポニーテールだ。ふわっと香水の匂いがした。山田瞳子とは別の匂いだ。
その様子を見た山田夫人が、大きくこう言った。
「カオリ!」
その女型ドールは、新タイプのA型ドールの如月カオリだった。
相変わらず、そのイメージは女スパイ、もしくは女豹のようだ。あのお色気ドールのローズとはまた異なる雰囲気を持つ。
如月カオリは、震えているイズミを眺めて、
「ミチルが、目覚めたのね」
と、言った。その目は優しかった。
如月カオリの脳に当たる部分は、草壁会長の亡き妻の思念のコピーだ。
それは同時に、草壁ミチルの育ての母親の思念でもある。
如月カオリにとって、ミチルは娘に当たるわけだが、
当のイズミ本人は、島本さんの思念で創られたドールだ。その中にミチルという心が住んでいるに過ぎない。
如月カオリは、イズミにとっても、イズミの別人格のミチルにとっても全く接点はない。
如月カオリにとっての娘は、ホール内でピアノを弾いている人間の草壁ミチルだ。
だが、草壁ミチルは、自分の義母の脳をコピーしたドールがいるとは夢にも思っていないだろう。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
俺は異端児生活を楽しめているのか(日常からの脱出)
れ
SF
学園ラブコメ?異端児の物語です。書くの初めてですが頑張って書いていきます。SFとラブコメが混ざった感じの小説になっております。
主人公☆は人の気持ちが分かり、青春出来ない体質になってしまった、
それを治すために色々な人が関わって異能に目覚めたり青春を出来るのか?が醍醐味な小説です。
時々、僕は透明になる
小原ききょう
青春
影の薄い僕と、7人の個性的、異能力な美少女たちとの間に繰り広げられる恋物語。
影の薄い僕はある日透明化した。
それは勉強中や授業中だったり、またデート中だったり、いつも突然だった。
原因が何なのか・・透明化できるのは僕だけなのか?
そして、僕の姿が見える人間と、見えない人間がいることを知る。その中間・・僕の姿が半透明に見える人間も・・その理由は?
もう一人の透明化できる人間の悲しく、切ない秘密を知った時、僕は・・
文芸サークルに入部した僕は、三角関係・・七角関係へと・・恋物語の渦中に入っていく。
時々、透明化する少女。
時々、人の思念が見える少女。
時々、人格乖離する少女。
ラブコメ的要素もありますが、
回想シーン等では暗く、挫折、鬱屈した青春に、
圧倒的な初恋、重い愛が描かれます。
(登場人物)
鈴木道雄・・主人公の男子高校生(2年2組)
鈴木ナミ・・妹(中学2年生)
水沢純子・・教室の窓際に座る初恋の女の子
加藤ゆかり・・左横に座るスポーツ万能女子
速水沙織・・後ろの席に座る眼鏡の文学女子 文芸サークル部長
小清水沙希・・最後尾に座る女の子 文芸サークル部員
青山灯里・・文芸サークル部員、孤高の高校3年生
石上純子・・中学3年の時の女子生徒
池永かおり・・文芸サークルの顧問、マドンナ先生
「本山中学」
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
怪獣特殊処理班ミナモト
kamin0
SF
隕石の飛来とともに突如として現れた敵性巨大生物、『怪獣』の脅威と、加速する砂漠化によって、大きく生活圏が縮小された近未来の地球。日本では、地球防衛省を設立するなどして怪獣の駆除に尽力していた。そんな中、元自衛官の源王城(みなもとおうじ)はその才能を買われて、怪獣の事後処理を専門とする衛生環境省処理科、特殊処理班に配属される。なんとそこは、怪獣の力の源であるコアの除去だけを専門とした特殊部隊だった。源は特殊処理班の癖のある班員達と交流しながら、怪獣の正体とその本質、そして自分の過去と向き合っていく。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる