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緊急電話②
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「私がアパートに戻ると、イズミちゃんが女の人と、アパートの階段を下りてくるのが見えたのよ」
「女の人って・・当然、島本さんの知らない人ですよね?」
「ええ、もちろん見たこともない大人の女性よ。というか、あの女性、ドールじゃないかしら・・」
「ドール!」
国産A型ドールか?
「ええ、たぶん・・あれはドールだと思うわ」
如月カオリか?
「もしかして・・そのドールは、黒のパンツスーツを着て、サングラスをかけていませんでしたか?」
僕が対面した時の如月カオリの衣装はそうだった。
サングラスを外すと、青い瞳だ。
しかし、島本さんはこう答えた。
「違うわ・・赤いジャケットにピンクのタイトなミニスカートよ」
あの女スパイのようなドールは衣装を変えたのか?
「サングラスは?」
「そんなのかけていないわよ・・こんな陽射しの弱い季節に」
「だったら、目は・・目の色が青くなかったですか?」
服は変えても、瞳の色は変わらないはずだ。
「いいえ」と島本さんは否定した。「はっきりとは分からないけれど、私たち日本人と同じように黒だったと思うわ」
イズミを連れていったドールは、あの時のカオリさんではないのか?
「それで、イズミは、どこへ? どこかに連れていかれたんですか?」
あれほど、呼び鈴に出るなと言ったのに。
僕の質問に、「どこかはわからないけれど」と言って、
「私、何だか様子がおかしいと思ったから、私、イズミちゃんに声をかけたのよ。そしたら・・」
「そしたら?」
「そしたら、イズミちゃんは『ワタシは、行かなければなりません』と答えたの」
「行かなければならない?」
「私が『どうして?』って訊いても、二人とも私を無視して、先にどんどん行ってしまったのよ」
一体どこへ?
島本さんをこれ以上責めても仕方ない。悪いのは僕だ。もっと用心するようにイズミに言っておくべきだった。
その時の様子を島本さんは、こう言った。
「あの時のイズミちゃん・・・何だか、暗示でもかけられたみたいだったわ。自分の意思で外に出たのではなかったみたい」
そうだ。イズミは勝手に家を出て行くことなんてしない。
「それから、井村くんの家も気になって、アパートを見上げたの」
「それで、アパートに何か?」
「井村くんの部屋のドアが開けっ放しだから、おかしいと思って、悪いけれど、中に入らせてもらったの」
「そういうことですか」
「ええ、そういうこと・・それで井村くんに、この事を知らせなきゃ、と思って電話をかけたのよ」
島本さんはそう言って一通りのことを説明し終わった。
そして、「イズミちゃん・・どこに連れて行かれたのかしら?」と小さく言った。
「私、井村くんの部屋の鍵を持っていないから、ドアを閉めることができないのよ」
これ以上、島本さんには迷惑はかけられない。
「すぐに帰ります・・島本さん・・この際、仕方がないですから、ドアはそのままにしてください」
泥棒が来ても、家の中に大したものはない。
盗まれて大変なものはイズミだけだった・・
そう思うと・・なんだか胸に込み上げてくるものがあった。
僕はイズミを失ってはいけない。
それにしても・・いったい何が起こっているんだ?
「島本さん、もういいですよ。・・ドアだけ締めて、帰ってくれて。僕はすぐに上司に言って早退させてもらいますから」
僕がそう言うと、
「私、井村くんが帰ってくるまでここにいるわ」
「ええっ・・悪いから別にいいですよ」
他人に迷惑をかける・・他人と繋がる。昔から、そんなことが苦手だった。
「井村くん・・そういうわけにはいかないわ。家は大事にしないと・・この後、私、徳に用事もないから、待っているわよ」
島本さんは引き下がりそうにないので、「すみません。なるべく早く戻りますから、待っててください」と言葉に甘えて、帰宅の行動に移った。
だが、その前に、
僕は携帯の登録NO・・「山田課長」に電話をかけた。
山田課長はワンコールで電話口に出た。
「井村くん・・どうしたんだ?」
「あ、あの、山田課長・・僕のイズミを知りませんか? というか、どこにやったんですか?」
口調が荒くなっているのが、自分でもわかる。
しばらく沈黙があった後、
山田課長は「井村くん・・何の話かね?」と言った。
僕は「しらばっくれないでください!」とでも言わんばかりに、「それは山田課長の方がご存知でしょう」と強く言った。
「・・何のことかわらんなあ・・そもそもイズミとは何だね?」
「イズミは、僕のドールです」
そう強く言ってから、初めてイズミの名を出したことを知った。
「ああ、君のドールの名前か・・『イズミ』というのが君のドールの・・君も私みたいに名前を付けているんだな」
やっぱり、山田課長が・・
「山田課長・・返してくれませんか?」
また山田課長は黙った後、
「君・・井村くん・・申しわけないが、何のことかわからんのだよ」と言った。
知らぬ存ぜぬを貫き通すつもりだな。
しばらくすると、電話の向こうで、
「え?」と言う山田課長の声が聞こえ、その後、
「何だって?」と声が続き、「確かに、私はそうは言ったが・・」
山田課長は誰かと話しているようだ。相手は若い女性の声。
「そりゃ、彼も怒るだろ・・ちゃんと、井村くんに・・」
会話が繋がらない・・山田課長は電話口の向こうで何を話しているんだ?
しばらくすると、山田課長の大きな声が届いた。息を荒げながら、
「すまない、井村くん」と言った。「どうも、私が悪かったようだ」
「女の人って・・当然、島本さんの知らない人ですよね?」
「ええ、もちろん見たこともない大人の女性よ。というか、あの女性、ドールじゃないかしら・・」
「ドール!」
国産A型ドールか?
「ええ、たぶん・・あれはドールだと思うわ」
如月カオリか?
「もしかして・・そのドールは、黒のパンツスーツを着て、サングラスをかけていませんでしたか?」
僕が対面した時の如月カオリの衣装はそうだった。
サングラスを外すと、青い瞳だ。
しかし、島本さんはこう答えた。
「違うわ・・赤いジャケットにピンクのタイトなミニスカートよ」
あの女スパイのようなドールは衣装を変えたのか?
「サングラスは?」
「そんなのかけていないわよ・・こんな陽射しの弱い季節に」
「だったら、目は・・目の色が青くなかったですか?」
服は変えても、瞳の色は変わらないはずだ。
「いいえ」と島本さんは否定した。「はっきりとは分からないけれど、私たち日本人と同じように黒だったと思うわ」
イズミを連れていったドールは、あの時のカオリさんではないのか?
「それで、イズミは、どこへ? どこかに連れていかれたんですか?」
あれほど、呼び鈴に出るなと言ったのに。
僕の質問に、「どこかはわからないけれど」と言って、
「私、何だか様子がおかしいと思ったから、私、イズミちゃんに声をかけたのよ。そしたら・・」
「そしたら?」
「そしたら、イズミちゃんは『ワタシは、行かなければなりません』と答えたの」
「行かなければならない?」
「私が『どうして?』って訊いても、二人とも私を無視して、先にどんどん行ってしまったのよ」
一体どこへ?
島本さんをこれ以上責めても仕方ない。悪いのは僕だ。もっと用心するようにイズミに言っておくべきだった。
その時の様子を島本さんは、こう言った。
「あの時のイズミちゃん・・・何だか、暗示でもかけられたみたいだったわ。自分の意思で外に出たのではなかったみたい」
そうだ。イズミは勝手に家を出て行くことなんてしない。
「それから、井村くんの家も気になって、アパートを見上げたの」
「それで、アパートに何か?」
「井村くんの部屋のドアが開けっ放しだから、おかしいと思って、悪いけれど、中に入らせてもらったの」
「そういうことですか」
「ええ、そういうこと・・それで井村くんに、この事を知らせなきゃ、と思って電話をかけたのよ」
島本さんはそう言って一通りのことを説明し終わった。
そして、「イズミちゃん・・どこに連れて行かれたのかしら?」と小さく言った。
「私、井村くんの部屋の鍵を持っていないから、ドアを閉めることができないのよ」
これ以上、島本さんには迷惑はかけられない。
「すぐに帰ります・・島本さん・・この際、仕方がないですから、ドアはそのままにしてください」
泥棒が来ても、家の中に大したものはない。
盗まれて大変なものはイズミだけだった・・
そう思うと・・なんだか胸に込み上げてくるものがあった。
僕はイズミを失ってはいけない。
それにしても・・いったい何が起こっているんだ?
「島本さん、もういいですよ。・・ドアだけ締めて、帰ってくれて。僕はすぐに上司に言って早退させてもらいますから」
僕がそう言うと、
「私、井村くんが帰ってくるまでここにいるわ」
「ええっ・・悪いから別にいいですよ」
他人に迷惑をかける・・他人と繋がる。昔から、そんなことが苦手だった。
「井村くん・・そういうわけにはいかないわ。家は大事にしないと・・この後、私、徳に用事もないから、待っているわよ」
島本さんは引き下がりそうにないので、「すみません。なるべく早く戻りますから、待っててください」と言葉に甘えて、帰宅の行動に移った。
だが、その前に、
僕は携帯の登録NO・・「山田課長」に電話をかけた。
山田課長はワンコールで電話口に出た。
「井村くん・・どうしたんだ?」
「あ、あの、山田課長・・僕のイズミを知りませんか? というか、どこにやったんですか?」
口調が荒くなっているのが、自分でもわかる。
しばらく沈黙があった後、
山田課長は「井村くん・・何の話かね?」と言った。
僕は「しらばっくれないでください!」とでも言わんばかりに、「それは山田課長の方がご存知でしょう」と強く言った。
「・・何のことかわらんなあ・・そもそもイズミとは何だね?」
「イズミは、僕のドールです」
そう強く言ってから、初めてイズミの名を出したことを知った。
「ああ、君のドールの名前か・・『イズミ』というのが君のドールの・・君も私みたいに名前を付けているんだな」
やっぱり、山田課長が・・
「山田課長・・返してくれませんか?」
また山田課長は黙った後、
「君・・井村くん・・申しわけないが、何のことかわからんのだよ」と言った。
知らぬ存ぜぬを貫き通すつもりだな。
しばらくすると、電話の向こうで、
「え?」と言う山田課長の声が聞こえ、その後、
「何だって?」と声が続き、「確かに、私はそうは言ったが・・」
山田課長は誰かと話しているようだ。相手は若い女性の声。
「そりゃ、彼も怒るだろ・・ちゃんと、井村くんに・・」
会話が繋がらない・・山田課長は電話口の向こうで何を話しているんだ?
しばらくすると、山田課長の大きな声が届いた。息を荒げながら、
「すまない、井村くん」と言った。「どうも、私が悪かったようだ」
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