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一章
8・初めて
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「ん…イテテ」
ランスは自分がどこに居るのだろうと辺りを見渡した。なんだか酷く頭痛がする。
「ランスさん、起きたか」
タウの声にランスは慌てて飛び起きた。ゆったりしたガウンを着せられている。サイズからしてタウのものだろう。下は下着だけのようだ。まだ履いていてホッとしたランスである。
「た、タウ様!ごめんなさい。パーティーで迷惑掛けちゃって」
ランスがしょんぼりしながら言うと、タウがベッドに腰掛けてくる。
「お酒を飲んだのは初めてだったのか?」
「あ、あれ、お酒だったんだ」
今更気が付いて、ランスは恥ずかしさで顔が熱くなった。パーティーにいたのはほとんど大人で、しかもその場で酒が振る舞われるのは当然だろう。パーティーに出たことがなくても、それくらいは予測できるはずだ。
「ごめんなさい、俺、知らなくて」
ランスがきゅっと目を閉じて再び謝ると、タウに抱き寄せられていた。
「タウ様…?」
ランスが目を開けると青い目がこちらを見ている。綺麗な色だなと思っている間に口付けられていた。
「ん…ひゃ…タウさま…ん」
舌で舌を絡め取られて吸われるとびくり、と腰が跳ねてしまう。
「や…らめ…」
ちゅ、という音がやけに耳にざらついて、ランスは体を震わせながらもなんとかタウに応えた。
「あ…」
気が付くと中心に熱がこもり、反応しているのが分かる。
「あ…ごめんなさい」
はしたないと反射的に思い謝ったが、この熱は簡単には引いてくれない。ランスはどうしようと目をぎゅっと閉じた。恥ずかしい気持ちと申し訳ない気持ちがないまぜになっている。もう泣いてしまいそうな気持ちだ。
「ランスさん」
優しいタウの声にランスは窺うように目を開けた。
「ランスさん、大丈夫。私に任せてほしい」
任せてと言われたが、ランスにはさっぱりである。恋人がなにをするのか、ランスは知らなかった。今まで庭師としての知識を得るために必死だったせいもある。
「タウ様…どうすればいいの?」
「触る」
「え!」
ランスは驚いてしまった。ここは排泄物を出すところであり、主人に触らせていい場所ではない。
「だ、駄目です!!汚いし!」
「なら風呂場でなら触らせてくれるのか?」
タウの提案にランスは考えた。確かに風呂であれば洗えるが、主人に洗わせていい場所なのだろうかと悶々とする。だがタウはもう面倒になったのか、ランスを軽々担いで、風呂場に向かっている。このあたりは温泉が湧いているらしい。ランスは普段、そのお湯で体を清めている。
「た、タウ様!本当に触るの?!」
「触らなくては処理できない」
「そ、それなら自分で出来るから!」
「ランスさんをこうしたのは私だ。私が責任を取る」
タウのはっきりした口調に、ランスは黙ることしかできなかった。主人の言うことなのだからここは聞くべきなのだろう。
脱衣所であっさり下着を剥ぎ取られたランスは再びタウに抱きかかえられている。そっと椅子に座らせられる。後ろにはタウがいる。ぐい、と左側の太ももを掴まれて広げさせられた。
「あ…」
眼の前にはピカピカに磨かれた鏡があり、ランスは自分の痴態に赤くなった。
「ランスさん、どうか怖がらないでほしい」
「で、でも」
きゅ、とタウはランスのを握り込む。ランスは恥ずかしさのあまり目を閉じた。頭の中はパニックである。優しく握られた手をゆるゆる動かされ、ランスは喘いだ。
「っ…ひん…は…」
「ランスさん、痛くないだろうか」
痛いはずがない。ランスは首を横に振った。タウの手は大きい。全てを包みこまれてしまうような感覚にランスは震えた。
「あひ・・・っ」
もう出そうだとランスは焦った。このままではタウの手に出してしまう。
「や、だめ、タウ様!」
「出した方が楽になる」
タウの手の動きが激しくなり、ランスはあっという間に吐精してしまった。
「っはあ・・・はあ。ご、ごめんなさ・・っ?」
ランスはどきりとした。腰に熱を感じる。
「あ、た、タウ様?」
ランスが困って言うとタウも困ったようにしている。
「ランスさんの可愛らしさに耐えられなかった」
タウの言葉にランスは顔が熱くなった。
「俺が、可愛いなんて」
「いや、ランスさんは可愛らしい」
それなら!とランスは椅子から立ち上がった。
「今度は俺がする!あ・・タウ様が良ければだけど」
「ランスさん、無理は」
「無理なんてしてないです」
ランスはドキドキしながらその場に跪いた。タウのものをそっと握りこむ。く、とタウが苦しそうに喘いだので不安になったがなんとか手を上下に動かしてみた。
「あ、おっきい」
片手だけでは全て握りこめず両手を使って擦り上げる。どうすればタウが気持ちよくなるだろうとランスは考えてふと思い立った。
「ら、ランスさん?」
ランスは彼のものを口に含んだ。大きすぎてすべては口に入りきらないが、舌先でぺろぺろと舐めてみる。
「ランスさん、ん」
先端から先走りが溢れて来た。タウが感じてくれているのだと分かりランスは嬉しくなった。
「ランスさん、も・・・」
タウが肩を軽く叩いてきた。達するのが近いのだろう。ランスはちゅっと先端を吸った瞬間だった。
「っ・・・」
どくどくと脈打った性器から精液が溢れて来る。ランスはその熱に驚いた。口の端から精液が漏れて来る。
「ランスさん、ありがとう。ほら出して」
ランスは精液をごくんと飲み込んでしまった。
「あ・・飲んじゃった」
タウが力が抜けたのか笑っている。
「ランスさん、湯船で温まろう」
湯船に浸かって二人はのんびりした。
ランスは自分がどこに居るのだろうと辺りを見渡した。なんだか酷く頭痛がする。
「ランスさん、起きたか」
タウの声にランスは慌てて飛び起きた。ゆったりしたガウンを着せられている。サイズからしてタウのものだろう。下は下着だけのようだ。まだ履いていてホッとしたランスである。
「た、タウ様!ごめんなさい。パーティーで迷惑掛けちゃって」
ランスがしょんぼりしながら言うと、タウがベッドに腰掛けてくる。
「お酒を飲んだのは初めてだったのか?」
「あ、あれ、お酒だったんだ」
今更気が付いて、ランスは恥ずかしさで顔が熱くなった。パーティーにいたのはほとんど大人で、しかもその場で酒が振る舞われるのは当然だろう。パーティーに出たことがなくても、それくらいは予測できるはずだ。
「ごめんなさい、俺、知らなくて」
ランスがきゅっと目を閉じて再び謝ると、タウに抱き寄せられていた。
「タウ様…?」
ランスが目を開けると青い目がこちらを見ている。綺麗な色だなと思っている間に口付けられていた。
「ん…ひゃ…タウさま…ん」
舌で舌を絡め取られて吸われるとびくり、と腰が跳ねてしまう。
「や…らめ…」
ちゅ、という音がやけに耳にざらついて、ランスは体を震わせながらもなんとかタウに応えた。
「あ…」
気が付くと中心に熱がこもり、反応しているのが分かる。
「あ…ごめんなさい」
はしたないと反射的に思い謝ったが、この熱は簡単には引いてくれない。ランスはどうしようと目をぎゅっと閉じた。恥ずかしい気持ちと申し訳ない気持ちがないまぜになっている。もう泣いてしまいそうな気持ちだ。
「ランスさん」
優しいタウの声にランスは窺うように目を開けた。
「ランスさん、大丈夫。私に任せてほしい」
任せてと言われたが、ランスにはさっぱりである。恋人がなにをするのか、ランスは知らなかった。今まで庭師としての知識を得るために必死だったせいもある。
「タウ様…どうすればいいの?」
「触る」
「え!」
ランスは驚いてしまった。ここは排泄物を出すところであり、主人に触らせていい場所ではない。
「だ、駄目です!!汚いし!」
「なら風呂場でなら触らせてくれるのか?」
タウの提案にランスは考えた。確かに風呂であれば洗えるが、主人に洗わせていい場所なのだろうかと悶々とする。だがタウはもう面倒になったのか、ランスを軽々担いで、風呂場に向かっている。このあたりは温泉が湧いているらしい。ランスは普段、そのお湯で体を清めている。
「た、タウ様!本当に触るの?!」
「触らなくては処理できない」
「そ、それなら自分で出来るから!」
「ランスさんをこうしたのは私だ。私が責任を取る」
タウのはっきりした口調に、ランスは黙ることしかできなかった。主人の言うことなのだからここは聞くべきなのだろう。
脱衣所であっさり下着を剥ぎ取られたランスは再びタウに抱きかかえられている。そっと椅子に座らせられる。後ろにはタウがいる。ぐい、と左側の太ももを掴まれて広げさせられた。
「あ…」
眼の前にはピカピカに磨かれた鏡があり、ランスは自分の痴態に赤くなった。
「ランスさん、どうか怖がらないでほしい」
「で、でも」
きゅ、とタウはランスのを握り込む。ランスは恥ずかしさのあまり目を閉じた。頭の中はパニックである。優しく握られた手をゆるゆる動かされ、ランスは喘いだ。
「っ…ひん…は…」
「ランスさん、痛くないだろうか」
痛いはずがない。ランスは首を横に振った。タウの手は大きい。全てを包みこまれてしまうような感覚にランスは震えた。
「あひ・・・っ」
もう出そうだとランスは焦った。このままではタウの手に出してしまう。
「や、だめ、タウ様!」
「出した方が楽になる」
タウの手の動きが激しくなり、ランスはあっという間に吐精してしまった。
「っはあ・・・はあ。ご、ごめんなさ・・っ?」
ランスはどきりとした。腰に熱を感じる。
「あ、た、タウ様?」
ランスが困って言うとタウも困ったようにしている。
「ランスさんの可愛らしさに耐えられなかった」
タウの言葉にランスは顔が熱くなった。
「俺が、可愛いなんて」
「いや、ランスさんは可愛らしい」
それなら!とランスは椅子から立ち上がった。
「今度は俺がする!あ・・タウ様が良ければだけど」
「ランスさん、無理は」
「無理なんてしてないです」
ランスはドキドキしながらその場に跪いた。タウのものをそっと握りこむ。く、とタウが苦しそうに喘いだので不安になったがなんとか手を上下に動かしてみた。
「あ、おっきい」
片手だけでは全て握りこめず両手を使って擦り上げる。どうすればタウが気持ちよくなるだろうとランスは考えてふと思い立った。
「ら、ランスさん?」
ランスは彼のものを口に含んだ。大きすぎてすべては口に入りきらないが、舌先でぺろぺろと舐めてみる。
「ランスさん、ん」
先端から先走りが溢れて来た。タウが感じてくれているのだと分かりランスは嬉しくなった。
「ランスさん、も・・・」
タウが肩を軽く叩いてきた。達するのが近いのだろう。ランスはちゅっと先端を吸った瞬間だった。
「っ・・・」
どくどくと脈打った性器から精液が溢れて来る。ランスはその熱に驚いた。口の端から精液が漏れて来る。
「ランスさん、ありがとう。ほら出して」
ランスは精液をごくんと飲み込んでしまった。
「あ・・飲んじゃった」
タウが力が抜けたのか笑っている。
「ランスさん、湯船で温まろう」
湯船に浸かって二人はのんびりした。
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