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二話 飾らない二人

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「いや…違うんだ…。良かったよ。ずっと君に会いたかったんだ。」

「ホントにどうしちゃったの? ハリソンさん。熱でもあるんじゃない? 」

 まるで口説き文句のようなハリソンの熱っぽい台詞に、サンドラは、一瞬驚いたように目をしばたいてから笑う。
 彼女は、バッグと上着を隣の椅子に戻すと、いつもの席に座りなおす。
 肩に回していた栗色の髪がはらりと背中に落ち、振り向いた彼女の瞳が、隣へどうぞと促していた。
 
 仄かにカウンターを照らす蝋燭の光が、ハリソンを見る彼女の瞳を、金色へと染めていた。

*

 ハリソンが、彼女とこの店で初めて会ったのは十年ちょっと前になる。

 この店に通うようになって少ししたころ、サンドラが初めてこの店にやってきた。
 彼女は、とても緊張した様子で、表情は硬く、暗い店内を所在無さげにキョロキョロと眺め、やっと諦めたようにカウンターに座る。

 まだ時間が早かった事もあって、店にはテーブル席に座るハリソンしか居なかった。

 美味い酒を静かに飲むのが、この店の暗黙のルールだ。
 他に見知った顔を見たとしても、お互いに黙礼するくらいで済ませる。
 女性だけで来る人達も居たが、声を掛けるような無粋な態度を取る者は居なかった。

 彼女の事は気にはなったが、ハリソンは敢えて意識の外に追いやろうとする。

『ハリソンさん。今日はとっておきのワインがある。飲んでみるかい? 』

 既に常連と言えるほどになっていたハリソンに、カウンターの奥でグラスを磨いていたバーテンダーから声が掛かる。

『あ、いいね。いただくよ。』

 バーテンダーがおすすめの酒が入った時には、こうして試飲を勧められる事があり、ハリソンはすっかり酒の銘柄に詳しくなっていた。

『貴女も飲む? 』

 バーテンダーが居心地が悪そうに縮こまっていた彼女にも声を掛ける。

 最初は自分に掛けられた声なのか解らず、キョロキョロを辺りを見渡していた彼女は、自分意外に誰も居ないのだと気が付くと、こくり、と頷いた。

『じゃあ、せっかくだし、ハリソンさんもこっちに来なよ。』

 せっかくなのでとバーテンダーに勧められ、カウンターに座り、隣り合って頂く事となった。

 磨きあげられたグラスが、カウンターに並んで座った二人の前に並べられる。
 ワイングラスには、まるで宝石を思わせる、薄い琥珀色のワインが注がれていく。

 ハリソンは早速グラスを取ると、香りを楽しみ一口含む。
 その口に広がる世界に、思わず目を見開いてしまう。

 そのワインは、まろやかで、柔らかく、甘く、そしてとても優しく、溶けるように舌の上を滑って行く。
 そして喉を過ぎると、じんわりと胸が暖かくなった。
 思わず隣を見ると、彼女もその美味しさに驚いたのか、表情には驚きが溢れていた。

『このお酒、とっても美味しいですね! 』

『そうだね。幸せを酒にしたような……そんな感じがする。』

『あ……確かに! 』

 彼女、サンドラは、そんなハリソンの言葉を聞いて初めて笑顔を見せた。

 酒場どころか、お酒を飲むのも初めてだと言うサンドラと、そんな話から意気投合し、この店で会った時には、一緒に飲むようになっていた。

 以来、十年以上の歳月が流れた。

 特に約束をしてはいなかったが、ハリソンが店に行くと、不思議とサンドラと会う事が出来た。

『わたしたち、時の巡り合わせが良いんだね。』

 店で顔を合わせるたび、そう言っていつもサンドラはいたずらっぽく笑った。

*

 初めて会った頃の僅かに少女の雰囲気を残した表情が、大人になった今の彼女に重なる。

「大丈夫。熱に浮かされてる訳じゃないから。この一ヶ月というもの、ずっと君に会えないかと思って、この店にちょくちょく顔を出してたんだ。」

「そうなの? わたしは……ちょっと忙しくて、なかなかここに来られなくて。そう言えば、これだけ間が開いちゃったのは初めてかな……。それで、聞かせたい話って? 」

 首を傾げながらサンドラは言う。

「ここで最後に会った時に、俺がメンバーに大迷惑を掛けてしまった話をサンドラさんに聞いてもらったよね? 」

「ええ。ハリソンさんの失敗で、お弟子さんに迷惑を掛けちゃったってお話でしょ? これも良い機会かも知れないし、我々も若い人の指導に当たりましょうかと笑ったお話しね? 」

 うんうんと相づちを打っていたサンドラは、その時の光景を思い出したのか、クスリと笑う。

「そうそう。サンドラさんに、そう言われて、ずいぶん楽になった。」

「あの日のあなたは、酷い顔をしてたもの。どうしちゃったのかって心配したんだから。」

 サンドラは眉根を寄せる。

「あの時は、心配を掛けてしまってすまない。それで、もう仕事を完全に弟子に任せる事にしたんだ。」

「そうなの? わたしもちょうど弟子に任せようって、残った仕事を片付けてたの。ここしばらくお店に来られなかったのは、それが理由。」

「へぇ! 君のところのお弟子さんも、とうとう一人前なんだ。それはおめでとう! まずは、二人の弟子の門出を祝って乾杯だね。」

*

 ハリソンとサンドラが意気投合したのは、なんとなく馬があっただけではない。
 お互いに初めての弟子を取ったばかりで、人を育てる難しさに、何度も壁に当たり、傷つき、そして悩んでいた。
 お互いに、似た環境にあった事で、話は尽きなかった。

 それに、二人は、なぜかお互いに飾る事なく、自分の弱いところや格好悪いところを、すんなりと話すことが出来た。

 ただ、ハリソンは、自分がそれなりに名前の通った冒険者であることを、彼女に伝えられていなかった。
 サンドラも同じように、自分自身の仕事に関して、肝心なところはボカして話す事も理由の一つではあった。
 魔法を使ったり、素材を集めたりする事が必要だと言った断片的な事は聞いていたが、具体的には何も解らないままだった。

 この酒場で会って、会話を楽しみ、そして扉の前で別れる。
 それがいつしかルールとなっていた。

 彼女の事をもっと知りたいと思った事は、一度や二度では無い。
 ただ、そうなると自分の事も告げねばならなくなる。
 冒険者と言う仕事は、血生臭く、安定も無い。好奇心を持たれる事はあっても、それが決して女性に対して好感を得られるものではない事を、ハリソンは良く理解していた。

*

「ありがとう。ハリソンさん。じゃあ、今日はお祝いね。二人の弟子と、二人の新米師匠が、やっと一人前になったって。」

「一人前になれたのかな……? うん。それじゃ、我々の未来に……乾杯。」

 二人はにこやかに笑って、グラスを合わせる。

「それでね…聞いてくれる? ハリソンさん。ウチの子ったら、店を任せるって言ったら、突然頑張り出しちゃって。それに、師匠は邪魔だから早く嫁に行ってくれなんて言って来るの。 自分は彼がいるからもう大丈夫って。」

 ハリソンは、嬉しそうに話すサンドラの姿を、目に焼き付けるようにして眺める。

 田舎に引っ込んでしまえば、こうして彼女の姿を見に来る事も出来ない。
 片道で馬車を乗り継いで二週間も掛かる国の北の果て、国境にほど近いスリザリア伯爵領の小さな村に、彼の実家はあったからだ。

 農場の仕事を、一月近く空ける事は簡単ではない。王都に来る方法が他に無い訳ではなかったが、おいそれと使える方法では無かった。

「でね、ウチの子が……どうしたの? ハリソンさん。」

 じっと見つめる視線に気がついて、嬉しそうに話していたサンドラは、話を止めると怪訝そうにハリソンに尋ねた。

 ハリソンは、目を閉じ、それからゆっくりと話し出した。

「……実はね、こうしてこの店で君と会うのは、今日が最後になると思う。」

「えっ…………どう……して……? 」

 サンドラは、ハリソンの言葉に目を丸くして息を飲む。

「俺は……俺は冒険者なんだ。それでもう身体が付いて行かなくなって来てる。」

「そう…だったの…? もしかして、前に聞いた失敗のこと……? 」

「そう。なんでもない魔物相手に遅れを取って、怪我をしたんだ。ウチの弟子……ローガンが見つけてきた薬屋が良い店でね、今はこの通り傷一つ無いんだけど。」

 ハリソンは左袖を捲って、傷一つない二の腕を見せた。

「……もしかして……田舎に帰るの? 確か……お兄さんが農場を手伝って欲しいって……。」

 仕事には関係の無い、自分の故郷の話は、ハリソンは何度かサンドラに聞かせた事があった。
 遠くに見える山々や、美しい自然の事、農作業の辛さや、実りの秋の喜び、薬草摘みや実家近くの泉の魚の話……。
 ずっと王都で育ったと言うサンドラは、その話を聞いて、いつか行ってみたいと言ってくれていた。

「そう。それも今回引退を決めた理由なんだ。畑を耕しながら、子供たちに戦いかたを教えるのも悪くないってね。俺の田舎の辺りに来てくれる冒険者も少ないしさ。」

「いつ……出発するの? 」

 消え入りそうな声で、サンドラはうつむいたまま聞く。

「明後日、朝一番の馬車で出る。次の馬車は二ヶ月後になっちゃうからね。」

 王国を東西に分断するように流れるサンスケット河は、雪解け水による増水によって、渡し船が出せなくなる。
 王国の主要街道である南北道も、この時期だけは山岳地帯の隘路を大回りするしかない。
 そのため、馬車であれば二週間の距離が、一月以上掛かる事も珍しくなかった。

「…………。」

 顔を伏せてしまったサンドラの目から、涙がこぼれ落ちる。
 突然の話に、どう応えたら良いのかわからない。そんな風にも見えた。

「それで……サンドラさんに聞いてもらいたい話があるんだ。」

「……いやだ! 聞きたくない! 」

 顔を伏せて、自分の耳を両手で塞ぐサンドラの手を、ハリソンの手が優しく包む。

「この一ヶ月、ずっと君に話したいと思ってたんだ。もし……。もしも、君が良いなら、俺と一緒に来てくれないか? 」

「それは……どういう……いみ? 」

 涙をポロポロとこぼすサンドラは、真っ赤になった目を大きく見開いて、ハリソンの目を見つめ返す。

「俺と結婚して欲しいんだ。今までこの王都でやって来られたのも、君が話を聞いてくれて、共に考えてくれたからだ。俺には君が居ない暮らしなんて、考える事が出来ない。だから、これからはずっと側に居てくれないか? 」

「えっ…………? 」

「こんなギリギリになってしまってすまない。だから、ずっとサンドラさんに伝えたかったんだ。」

「……突然……突然そんなこと言われても、『はい、そうですか。』なんて言えるわけない……言えるわけないよ! 」

「サンドラさん……。あの……。」

「ごめんなさい。今日は帰る! 」

 ハリソンは腰のポーチから小さな箱を取り出そうとして、手を滑らせて落としてしまう。
 その一瞬の隙をついて、サンドラは自分の上着とバッグを引ったくるように掴むと、滑るようにして扉から出ていってしまった。

「あ! 待ってくれ! サンドラ! 」

 転げ落ちた箱を手で掴み、ハリソンはあわてて彼女を追い掛けるが、扉を開けた先には袋小路の広場が見えるばかりで、彼女の姿は既に見えなくなっていた。

「ハリソンさん? 扉を閉めてくれないですか? 」

 放心状態でいたハリソンの背中に、バーテンダーの女から声が掛かる。
 他のテーブルからも、何事かと言う視線を感じ、ハリソンはあわてて重い木製の扉を閉めた。

「……すまない。俺も帰るよ。精算してくれるかい? 彼女の分も。」

 やり取りの全てを聞かれていただろうバーテンダーに、顔を赤くしながらハリソンは言う。

「なに、あなたたちは時の巡り合わせが良いんだ。案じる事はないよ。今日の分はツケておくから、また君たち二人で来た時に支払ってくれたらいい。」

 バーテンダーの口調は、普段と変わらない淡々としたものだった。

「いや……俺はもう……。」

「わかってる。だからこそだよ。いつかあなたたちは、ここにまた来るんだから。」

 この十年、一切変わらないように見えるそのバーテンダーは、まるで予言のように言いきると、ハリソンににこりと笑い掛けた。

「…ああ。わかった。ありがとう。」

 初めて見た彼女の笑顔に、ハリソンは素直に礼を言う事が出来た。

*

「遅いじゃないか! どこで道草を食ってたんだよ! 師匠! 」

「おう。ローガン。どうしたんだ? 」

 どうやって帰って来たのかも解らないまま、ハリソンが自宅に着くと、自分の部屋の前に居た人影が大声をあげる。
 努めて平静を装おって、部屋の前で待っていたローガンに、ハリソンは話し掛けた。

「『おう。』じゃないよ! 今日でこの部屋も最後だろ? だから一人で感傷に浸ってるんじゃないかって様子を見に来たんだ。それに、明日の件もあるし。」

「そうか。まずは入れよ。久しぶりだろ? 」

「ああ……うん。」

 いつもと何ら変わらないハリソンの落ち着いた声に毒気を抜かれたのか、大人しくローガンはハリソンの言葉に従う。

 ハリソンが住んでいた部屋は、ローガンを引き取ると決めた時に借りたものだった。
 十を数える前に、札付きの悪ガキとして悪名を轟かせていたローガンとの暮らしは、最初は毎日が戦場に居るようなものだった。

「ま、適当に座ってくれ。もう片付いちまってるから、何もなくてすまんな。」

 ハリソンは、行李に手を伸ばすと、中からスキットルと小さな木のカップを取り出し、ローガンと自分の前に置き、スキットルの中身の火酒を注ぐ。

「……なんだか、あの時みたいだな。師匠。」

 食事用のテーブルのいつもの位置に着いたローガンは、懐かしそうな目をして、共に暮らした部屋を眺める。

 この部屋に初めてローガンを連れて来た時も、今と同じように備え付けの家具以外には何もない部屋だった。
 だが、ローガンは初めて見る部屋を喜び、自分専用の部屋がある事に萎縮した。

 ローガンが一人前の冒険者と認められ、この部屋を出て行ってからもう五年になる。
 世界が全て敵であるかのように、大人たちを睨み付けていた少年は、いつのまにか優しい目をした青年になっていた。

「…ローガンは俺の事を恨んではいないのか? 」

「はあ!? 俺が? 師匠を? なんで? 」

 しばし感傷に浸っていたローガンは、ハリソンから突然投げ掛けられた言葉に驚いて答える。

「いや、俺がそれしか知らなかったって事もあるが、お前に冒険者って生き方を強制しちまっただろ? 」

「…あのさぁ。師匠。俺がイヤイヤ冒険者やってるように見える? 」

 ハリソンの問いかけに、ローガンは一瞬絶句すると、呆れたように質問で返す。

「いや、見えないな。ただ、他の人生だって選べただろうに、俺がその機会すら奪っちまったんじゃないかって、そんな気になる事もある。」

「師匠は冒険者だったことを後悔してんのか? 」

 不服そうにローガンはハリソンに尋ね返す。

「まさか。俺は小さな頃から冒険者に憧れてたからな。ドラゴンを倒し、姫様を連れて帰って来るんだって、ガキの頃はいつも考えてた。ローガンだって騎士になりたいって言ってただろ? 」

「いつの話をしてんだよ、師匠。そりゃ俺がここに来たばっかの頃の話じゃんか。」

「今は違うのか? 」

「そりゃ、師匠を一番近くで見てたからな。」

「どういう意味だよ。」

「だから、師匠をずっと見てきて、俺もああなりたいって思ったから、俺は今、冒険者をやってんの! 」

 そう言って、恥ずかしいのかローガンはぷいと横を向く。
 そんな彼の頭を、ハリソンは乱暴に撫でた。

 そんな不器用な男の愛情表現は、こぼれ落ちそうになった涙を、ハリソンが、なんとか我慢出来るようになるまで続いた。

*

「師匠。明日の送別会は昼過ぎからだからな! ちゃんと遅れずに来てくれよ! 」

「分かったって。忘れずに行くから。」

 一刻ほど思い出話に花を咲かせ、ローガンは安心したような表情を浮かべて帰って行く。
 どうやら、引退を決めた後、ハリソンのあまりにも穏やかな表情に、もしかしたら突然居なくなってしまうかもしれないという不安を覚えていたようだった。

 明日の午後、ハリソンのささやかな送別会が街の酒場で開かれる事になっていた。
 そんなものは要らないよと言ってはいた。
 
『こういうものは形が大事だ。』

 と、成人の儀を面倒くさいと断ろうとしたローガンに言った事を逆手に取られ、申し訳ない気分を抱えながら、参加をすることを決めていた。

「さて、俺も明日は出来るだけ挨拶に回らないとな。」

 表情ひとつで、大事な人を不安にさせてしまう事もある。
 パンと両の手で頬を叩き、ハリソンは暗い顔からいつもの微笑みを作る。
 
 一番の心残りは頭の片隅に出来るだけ追いやって、ベッドに敷いた寝袋に潜り込んだハリソンは、眠る事に決めた。
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