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その5 幕間
第67話 口移し
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『虎タル』さん『逃げ足のグレイ』さんから後で聞いたおはにゃし その2
ヴァウーザカの毒で心臓麻痺を起こしかけた護衛団の戦士。
トーヤー隊長が口移しで薬草を飲ませて助かったの。
「……良かった」
「やった、間に合ったぞ」
「さすがだ。
トーヤー隊長」
「……あのあの、トーヤー隊長。
実は俺もヴァウーザカに刺されたんだ。
さっきから心臓が苦しくて……」
「俺も、俺も、心臓が苦しいし。
薬草貰っても自分で噛み砕いて飲み込めそうにないんだよ」
「あっ、ずるいぞ。
俺が先だ。
俺もヴァウーザカに刺されたんだ。
さっきの口移しってヤツで、薬草をくれないか。
頼む、トーヤー隊長」
にゃんだかトーヤー隊長の前には男の人が集まったらしいわ。
軽い傷を負ってたハズの戦士。
まだ森の奥ににゃんか行ってにゃいハズの見にゃらい。
トーヤー隊長、美人だから分からにゃいでもにゃいけど。
……男の人ってやっぱりバカよね。
「そうか、お前ら薬草が欲しいのか。
なら、オレが飲ませてやるぜ」
そこに現れたのはパルミュスさん。
女子プロレスラーみたいにゃ逞しいおんにゃ戦士ね。
ゴキゴキと指を鳴らす。
その腕には盛り上がった筋肉。
「遠慮すんな。
口移しだけじゃねえ。
たっぷり抱きしめてやる」
その筋肉で抱きしめられたら、ベアハッグね。
『熊の抱擁』って意味のプロレス技よ。
強い力で相手の胴を抱き込み締め上げるの。
食らうと背骨から肋骨がミシミシと言って呼吸も出来ないくなるらしいわ。
パルミュスさんがやったら、護衛団の戦士でも肋骨が折れてしまいそう。
「いや……気のせいだったみたいだ」
「は、ははは。
パルミュスの手を煩わせるのはワリイよ」
「自分たちでなんとかするから気にしないでくれ」
男たちは解散していくの。
そんにゃ光景を『虎タル』さん『逃げ足のグレイ』さんは見ていたそうよ。
「危なっかしいヤツラだぜにゃ」
「護衛団にゃんて言ってもみゃー様に比べれば大した事ありませんみゃ」
「でも、まーあの子は頑張ってるじゃねーか」
『虎タル』さんが言ってるのはエステルちゃんね。
ヴァウーザカの毒で心臓麻痺を起こしかけた護衛団の戦士。
トーヤー隊長が口移しで薬草を飲ませて助かったの。
「……良かった」
「やった、間に合ったぞ」
「さすがだ。
トーヤー隊長」
「……あのあの、トーヤー隊長。
実は俺もヴァウーザカに刺されたんだ。
さっきから心臓が苦しくて……」
「俺も、俺も、心臓が苦しいし。
薬草貰っても自分で噛み砕いて飲み込めそうにないんだよ」
「あっ、ずるいぞ。
俺が先だ。
俺もヴァウーザカに刺されたんだ。
さっきの口移しってヤツで、薬草をくれないか。
頼む、トーヤー隊長」
にゃんだかトーヤー隊長の前には男の人が集まったらしいわ。
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トーヤー隊長、美人だから分からにゃいでもにゃいけど。
……男の人ってやっぱりバカよね。
「そうか、お前ら薬草が欲しいのか。
なら、オレが飲ませてやるぜ」
そこに現れたのはパルミュスさん。
女子プロレスラーみたいにゃ逞しいおんにゃ戦士ね。
ゴキゴキと指を鳴らす。
その腕には盛り上がった筋肉。
「遠慮すんな。
口移しだけじゃねえ。
たっぷり抱きしめてやる」
その筋肉で抱きしめられたら、ベアハッグね。
『熊の抱擁』って意味のプロレス技よ。
強い力で相手の胴を抱き込み締め上げるの。
食らうと背骨から肋骨がミシミシと言って呼吸も出来ないくなるらしいわ。
パルミュスさんがやったら、護衛団の戦士でも肋骨が折れてしまいそう。
「いや……気のせいだったみたいだ」
「は、ははは。
パルミュスの手を煩わせるのはワリイよ」
「自分たちでなんとかするから気にしないでくれ」
男たちは解散していくの。
そんにゃ光景を『虎タル』さん『逃げ足のグレイ』さんは見ていたそうよ。
「危なっかしいヤツラだぜにゃ」
「護衛団にゃんて言ってもみゃー様に比べれば大した事ありませんみゃ」
「でも、まーあの子は頑張ってるじゃねーか」
『虎タル』さんが言ってるのはエステルちゃんね。
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