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その4 魔物討伐隊

第62話 アザム

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獅子の頭部をした大鷲の魔物ダェーヴァ
エラティ隊長の大活躍、わたしのフォローと護衛団の人たちの迎撃で残り一体まで数を減らしている。

最後の一体のアンズー。
それでも怯えるコト無く、上空を旋回し、地上を襲う。

ビュッ!!

にゃにか重いモノが空を切る轟音がして。
凄まじい勢いでアンズーが跳ね飛ばされる。

にゃにごとかと見てみれば、先端に錘のついた長い棒。
先端はハンマーみたいにゃ物かしら。
長い棒に着いたハンマーが振り回されたんだわ。
遠心力の乗ったそれを喰らったアンズー。

魔物ダェーヴァの身体が不自然に折り曲がって、マトモに飛行も出来ず下へ落ちて来る。
身体の骨が多数折れてるわ。
背骨ごとやられたのかもしれにゃい。
人間にゃら即死。
さすが魔物ダェーヴァ
まだバタバタと暴れてる。
けど飛び立つコトは出来にゃい。
護衛団の戦士たちに囲まれて、剣や槍でトドメを刺されてるわ。

あのハンマーを操ったのは?
大柄な男性。
ガッシリした肉体、クマさんみたいにゃ雰囲気。
アザム団長ね。

ハンマーを振る瞬間。
身体中の筋肉が盛り上がり。
貌も鬼のような凄まじい形相を一瞬していたのだけれど。

現在のアザム団長はもういつも通り。
温和なクマさんみたいな風情。

「さすがだね、アザム団長」

「何を言っている。
 活躍したのはエラティの方だろう。
 俺もさすがに少しは良いトコロ見せんと。
 団長として恥ずかしいからな」

アザム団長は2メートル近いんじゃにゃいかしら。
そんにゃ大男。
その背を超える長さの棒。
3メートルくらい有るのかも。
その先端に鉄のハンマーが着いているの。
これで勢いよく振って、打ちつけたにゃら、にゃんでもバラバラね。


とりあえず、襲って来たアンズーは全部倒したみたいね。

戦士たちが死体の後始末をしている。
頭部を斬り落として、身体を積み上げてる。

「貴重な肉だからな。
 血抜きして搬送するんだぞ」

やっぱり食用に回すのね。
護衛団の人たちも食べるのかしら。
分からないで市場で買う人にとっては普通のトリ肉でしょうけど。
獅子の貌をしたバケモノの姿を見てる人たち、良く食用にしようと思えるわ。
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