44 / 102
その3 女神さまの指令
第43話 オリーブ茶を飲む女神様
しおりを挟む
わたしのツメ攻撃でノックダウンしたトラ猫。
やり過ぎちゃったかしら。
大丈夫ね。
この猫はボスににゃるだけあってタフにゃの。
すぐ復活するわ。
片目に傷のある灰色猫がはにゃしかけて来る。
ボスの片腕ね。
「アネ……違った。
みゃーサマ、ひどいですぜにゃ。
神様の遣いならそうと言っていただけりゃ、最初から絡んだりしませんでしたにゃ。
これからは天使サマと呼ばせていただきますにゃ」
「これ以上変にゃにゃまえで呼ぶにゃー!」
わたしは灰色猫も引っかいておく。
わたしの怒りのツメを受けて、灰色猫もノックダウンね。
あらっ、この状況を説明してくれるネコがいにゃくにゃっちゃった。
「にゃーっはっはっは。
にゃーっはっはっはっは」
お家の庭から笑い声が聞こえて来るわ。
この笑い声は……
庭を埋め尽くすようなたくさんのネコたち。
中心に立つ人物にみんな頭を下げて貢ぎ物を差し出してるの。
カツブシやら、生魚にマタタビやらいろいろ。
ネコたちに囲まれて上機嫌に笑っているのは。
小さい女の子。
頭のネコミミがピクピク動く。
ネコ耳幼女神。
バステト様がわたしの家の庭に立っていた。
幼女がわたしの家で勝手にお茶を飲んでいるの。
ヘレーナさんやエステルちゃんと一緒に暮らすわたしのお家。
ヘレーナさんは買い物にお出かけ。
エステルちゃんは護衛団で槍の修練をしているハズにゃの。
いっぱい居たネコたちは追い出したわ。
ヘレーナさんが何時帰って来るか分からにゃい。
こんにゃたくさんのネコたち見たら、ビックリしちゃうわ。
「アタシがヘレーナに説明してあげてもいーのよ」
「止めてください、バステト様」
ヘレーナさんはごく普通の人間の奥さま。
いきにゃり女神様にはにゃしかけられたら卒倒しちゃうわ。
「そーお、お茶のお礼してあげよっか、
とおもったんだけどニャー」
この女神はヘレーナさんのオリーブ茶がお気に入り。
オリーブの樹から取った葉っぱを乾燥してお湯で煮だすお茶にゃんだけど。
ヘレーナさんのお茶は一味違うらしい。
わたしは残念にゃがら猫舌だから飲めにゃいわ。
バステト様に言わせると、傷の無い茶葉を選び、丁寧に焙煎しているのが良いらしい。
この幼女ネコミミ女神はあの新春祭の日以来、たまにわたしのお家に現れるの。
そして勝手に上がり込んでお茶を飲んじゃうの。
今してるみたいに
そうね。
そろそろ新春祭の日、わたしににゃにが起きたのか、キチンと思い出しておこうかしら。
やり過ぎちゃったかしら。
大丈夫ね。
この猫はボスににゃるだけあってタフにゃの。
すぐ復活するわ。
片目に傷のある灰色猫がはにゃしかけて来る。
ボスの片腕ね。
「アネ……違った。
みゃーサマ、ひどいですぜにゃ。
神様の遣いならそうと言っていただけりゃ、最初から絡んだりしませんでしたにゃ。
これからは天使サマと呼ばせていただきますにゃ」
「これ以上変にゃにゃまえで呼ぶにゃー!」
わたしは灰色猫も引っかいておく。
わたしの怒りのツメを受けて、灰色猫もノックダウンね。
あらっ、この状況を説明してくれるネコがいにゃくにゃっちゃった。
「にゃーっはっはっは。
にゃーっはっはっはっは」
お家の庭から笑い声が聞こえて来るわ。
この笑い声は……
庭を埋め尽くすようなたくさんのネコたち。
中心に立つ人物にみんな頭を下げて貢ぎ物を差し出してるの。
カツブシやら、生魚にマタタビやらいろいろ。
ネコたちに囲まれて上機嫌に笑っているのは。
小さい女の子。
頭のネコミミがピクピク動く。
ネコ耳幼女神。
バステト様がわたしの家の庭に立っていた。
幼女がわたしの家で勝手にお茶を飲んでいるの。
ヘレーナさんやエステルちゃんと一緒に暮らすわたしのお家。
ヘレーナさんは買い物にお出かけ。
エステルちゃんは護衛団で槍の修練をしているハズにゃの。
いっぱい居たネコたちは追い出したわ。
ヘレーナさんが何時帰って来るか分からにゃい。
こんにゃたくさんのネコたち見たら、ビックリしちゃうわ。
「アタシがヘレーナに説明してあげてもいーのよ」
「止めてください、バステト様」
ヘレーナさんはごく普通の人間の奥さま。
いきにゃり女神様にはにゃしかけられたら卒倒しちゃうわ。
「そーお、お茶のお礼してあげよっか、
とおもったんだけどニャー」
この女神はヘレーナさんのオリーブ茶がお気に入り。
オリーブの樹から取った葉っぱを乾燥してお湯で煮だすお茶にゃんだけど。
ヘレーナさんのお茶は一味違うらしい。
わたしは残念にゃがら猫舌だから飲めにゃいわ。
バステト様に言わせると、傷の無い茶葉を選び、丁寧に焙煎しているのが良いらしい。
この幼女ネコミミ女神はあの新春祭の日以来、たまにわたしのお家に現れるの。
そして勝手に上がり込んでお茶を飲んじゃうの。
今してるみたいに
そうね。
そろそろ新春祭の日、わたしににゃにが起きたのか、キチンと思い出しておこうかしら。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
独身おじさんの異世界ライフ~結婚しません、フリーな独身こそ最高です~
さとう
ファンタジー
町の電気工事士であり、なんでも屋でもある織田玄徳は、仕事をそこそこやりつつ自由な暮らしをしていた。
結婚は人生の墓場……父親が嫁さんで苦労しているのを見て育ったため、結婚して子供を作り幸せな家庭を作るという『呪いの言葉』を嫌悪し、生涯独身、自分だけのために稼いだ金を使うと決め、独身生活を満喫。趣味の釣り、バイク、キャンプなどを楽しみつつ、人生を謳歌していた。
そんなある日。電気工事の仕事で感電死……まだまだやりたいことがあったのにと嘆くと、なんと異世界転生していた!!
これは、異世界で工務店の仕事をしながら、異世界で独身生活を満喫するおじさんの物語。
前世で眼が見えなかった俺が異世界転生したら・・・
y@siron
ファンタジー
俺の眼が・・・見える!
てってれてーてってれてーてててててー!
やっほー!みんなのこころのいやしアヴェルくんだよ〜♪
一応神やってます!( *¯ ꒳¯*)どやぁ
この小説の主人公は神崎 悠斗くん
前世では色々可哀想な人生を歩んでね…
まぁ色々あってボクの管理する世界で第二の人生を楽しんでもらうんだ〜♪
前世で会得した神崎流の技術、眼が見えない事により研ぎ澄まされた感覚、これらを駆使して異世界で力を開眼させる
久しぶりに眼が見える事で新たな世界を楽しみながら冒険者として歩んでいく
色んな困難を乗り越えて日々成長していく王道?異世界ファンタジー
友情、熱血、愛はあるかわかりません!
ボクはそこそこ活躍する予定〜ノシ
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
上流貴族の地位を継げないようなので大人しく一般人になります
夏樹
ファンタジー
旧題:異世界人で上流貴族な一般人
日本で家族に捨てられてしまったシュン。そんな世界に絶望して身投げをしたが、異世界転生して、しかも上流貴族だった!?
けれど、魔法が使えないので上流貴族になれないというせいで、またしても両親に捨てられてしまう。
果たして、シュンは両親を見返すことが出来るのか!?
属性的な魔法は使えないようですが偉人たちが作った無属性的魔法は使えるそうです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)
朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。
「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」
生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。
十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。
そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。
魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。
※『小説家になろう』でも掲載しています。
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
転生幼児は夢いっぱい
meimei
ファンタジー
日本に生まれてかれこれ27年大学も出て希望の職業にもつき順風満帆なはずだった男は、
ある日親友だと思っていた男に手柄を横取りされ左遷されてしまう。左遷された所はとても忙しい部署で。ほぼ不眠不休…の生活の末、気がつくとどうやら亡くなったらしい??
らしいというのも……前世を思い出したのは
転生して5年経ってから。そう…5歳の誕生日の日にだった。
これは秘匿された出自を知らないまま、
チートしつつ異世界を楽しむ男の話である!
☆これは作者の妄想によるフィクションであり、登場するもの全てが架空の産物です。
誤字脱字には優しく軽く流していただけると嬉しいです。
☆ファンタジーカップありがとうございました!!(*^^*)
今後ともよろしくお願い致します🍀
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる