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第五章 アルク野獣の森
第234話 金環形邪蟲その5
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『LVが上がった』
『ショウマは冒険者LVがLV27からLV29になった』
『ケロコは冒険者LVがLV25からLV27になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『ハチコは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『ハチミは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『タマモは冒険者LVがLV22からLV25になった』
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”が消えたらしい。
ショウマ一行は全員LVアップ。
バキバキと生まれては割れていく氷達。
巨大なな氷の塊。
立ち昇る柱のような氷。
そこから突き出た枝のような氷。
それらに阻まれ、“金環形邪蟲”がどうなってるのかサッパリ分からなかった。
でもLVアップしたってコトは倒しきったというコトだ。
ついでにドロップコインも。
ショウマの手に入ったのは金貨が7枚。
さらに何かのアイテムが7個。
魔道核だと思う。
敵はバカでかいミミズ。
何体居たのか良く分かってなかったけど。
多分一体金貨一枚、7体いたのだろう。
ショウマがドロップコインで大金を手に入れるのは久々。
金貨1枚=1万G=およそ100万円だ。
『野獣の森』の魔獣はいくら倒しても銅貨しかドロップしなかったのだ。
最強クラスとエリカが言ってた“双頭熊”。
その魔獣を倒しても銅貨1枚だった。
なんでやねん。
誰か計算マチガイしてない?
まあ金に関して困ってはいない。
大金持ち計画で手に入ってはいる。
『野獣の森』で手に入るドロップ品、魔獣の革。
それを使って革の魔法武具を作成、帝国の街で売り払ってるのだ。
「あ、ああああああ。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”ちゃんー」
蛇お面女は座り込んでしまった。
ショウマ達はドロップ品の確認。
かまってられない。
「あ、あああああーん。
ああーん、あーん。
あああああーん」
女性は泣き出してしまった。
地面にへたり込んだまま。
辺り憚らぬ大声。
涙目とかそんな生易しい状態じゃない。
大粒の涙を噴水の様に流しているのだ。
ショウマは少し慌てる。
泣いちゃった。
泣かしちゃった?
いや、僕なにもやってないよね。
泣かせたのは誰か別の人だよ。
女性を泣かせるなんて、ヒドイ事するなぁ。
慰めようにもやった事ない。
どうしたらいいのか、分からない。
泣いてる女性を慰めるなんて高度なスキル持ってない。
日本での16年この世界に産まれ16年、泣いてる女性を慰めたコト無いのだ。
LV30まで行ったら慰めスキルも手に入らないかな。
ええと、ええと。
涙をお拭き、可愛い子に泣き顔は似合わないぜ。
ムリムリィ!ムリムリィムリィー!。
辺りには従魔少女もいるのだ。
そのセリフを少女達に聞かれるか、それとも死ぬか。
その二択だったら、死ぬ方を選ぶかも。
というか従魔少女がいるじゃん。
泣いてる女子を慰めるのは女子の役目じゃん。
と従魔少女達を見てみる。
ハチ子ハチ美は冷たい顔。
相手は魔獣をショウマ王にけしかけたのだ。
敵である。
泣いてるうちにトドメを刺すべきではないか。
ケロ子、普通なら抱きしめて慰めるはず。
そんなケロ子も今は闇ケロ子。
背中から殺気がまだ消えてない。
モリノナカイカリノチニクルフケロコのままなのだ。
みみっくちゃん。
みみっくちゃんは知らん顔。
手を横に振る、みみっくちゃん知りませーんのポーズ。
ショウマを指さして、泣いてる蛇お面女を指さす。
泣かせたのご主人様でしょう。慰めるのご主人様の役目ですよ。
そんなジェスチャー。
うそー。
僕なにもしてないってば。
まだ蛇のお面をした女性は座り込んで涙を流してる。
「ああーん、あーん。
あああああーん」
ポカリ。
誰か泣いてる女性の頭を叩く。
「あいたっ。
なにするんだ?!」
「何をするんだはこっちのセリフです。
森がボロボロじゃありませんか」
叩いたのも女性。
こちらも仮面を付けてる。
獅子を象った仮面。
「それはあたしのせいじゃないぞ。
あいつのせいだー」
「けしかけたのはアナタでしょう。
大体、“鋼鉄蛞蝓”くらいは大目に見てましたけど。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”を何体も呼び出すなんて。
明らかにやりすぎです」
「なんだよー。
こっちだって困ってるんだ。
この辺はあたしの領地でもあるんだ。
あたしの魔獣を呼んだって文句言わせないぞ」
「アナタの領地は地下でしょう。
ここは地上です。
それにこの辺の地下まではまだ伸びていない筈ですよ」
「いやー、ついそこまでもう伸びてるもんね。
そうじゃなきゃ“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”だって呼び出せないよーだ」
「ウソつきなさい。
まだ10キロは先でしょう。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”の地下移動力が早いだけだわ。
誤魔化そうたって、騙されないから」
……えーと。
帰るか。
女性二人はケンカを始めてしまった。
女子のケンカに割って入るほど無駄な行為は無い。
ここは帰るのがいいカンジ。
『ショウマは冒険者LVがLV27からLV29になった』
『ケロコは冒険者LVがLV25からLV27になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『ハチコは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『ハチミは冒険者LVがLV24からLV26になった』
『タマモは冒険者LVがLV22からLV25になった』
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”が消えたらしい。
ショウマ一行は全員LVアップ。
バキバキと生まれては割れていく氷達。
巨大なな氷の塊。
立ち昇る柱のような氷。
そこから突き出た枝のような氷。
それらに阻まれ、“金環形邪蟲”がどうなってるのかサッパリ分からなかった。
でもLVアップしたってコトは倒しきったというコトだ。
ついでにドロップコインも。
ショウマの手に入ったのは金貨が7枚。
さらに何かのアイテムが7個。
魔道核だと思う。
敵はバカでかいミミズ。
何体居たのか良く分かってなかったけど。
多分一体金貨一枚、7体いたのだろう。
ショウマがドロップコインで大金を手に入れるのは久々。
金貨1枚=1万G=およそ100万円だ。
『野獣の森』の魔獣はいくら倒しても銅貨しかドロップしなかったのだ。
最強クラスとエリカが言ってた“双頭熊”。
その魔獣を倒しても銅貨1枚だった。
なんでやねん。
誰か計算マチガイしてない?
まあ金に関して困ってはいない。
大金持ち計画で手に入ってはいる。
『野獣の森』で手に入るドロップ品、魔獣の革。
それを使って革の魔法武具を作成、帝国の街で売り払ってるのだ。
「あ、ああああああ。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”ちゃんー」
蛇お面女は座り込んでしまった。
ショウマ達はドロップ品の確認。
かまってられない。
「あ、あああああーん。
ああーん、あーん。
あああああーん」
女性は泣き出してしまった。
地面にへたり込んだまま。
辺り憚らぬ大声。
涙目とかそんな生易しい状態じゃない。
大粒の涙を噴水の様に流しているのだ。
ショウマは少し慌てる。
泣いちゃった。
泣かしちゃった?
いや、僕なにもやってないよね。
泣かせたのは誰か別の人だよ。
女性を泣かせるなんて、ヒドイ事するなぁ。
慰めようにもやった事ない。
どうしたらいいのか、分からない。
泣いてる女性を慰めるなんて高度なスキル持ってない。
日本での16年この世界に産まれ16年、泣いてる女性を慰めたコト無いのだ。
LV30まで行ったら慰めスキルも手に入らないかな。
ええと、ええと。
涙をお拭き、可愛い子に泣き顔は似合わないぜ。
ムリムリィ!ムリムリィムリィー!。
辺りには従魔少女もいるのだ。
そのセリフを少女達に聞かれるか、それとも死ぬか。
その二択だったら、死ぬ方を選ぶかも。
というか従魔少女がいるじゃん。
泣いてる女子を慰めるのは女子の役目じゃん。
と従魔少女達を見てみる。
ハチ子ハチ美は冷たい顔。
相手は魔獣をショウマ王にけしかけたのだ。
敵である。
泣いてるうちにトドメを刺すべきではないか。
ケロ子、普通なら抱きしめて慰めるはず。
そんなケロ子も今は闇ケロ子。
背中から殺気がまだ消えてない。
モリノナカイカリノチニクルフケロコのままなのだ。
みみっくちゃん。
みみっくちゃんは知らん顔。
手を横に振る、みみっくちゃん知りませーんのポーズ。
ショウマを指さして、泣いてる蛇お面女を指さす。
泣かせたのご主人様でしょう。慰めるのご主人様の役目ですよ。
そんなジェスチャー。
うそー。
僕なにもしてないってば。
まだ蛇のお面をした女性は座り込んで涙を流してる。
「ああーん、あーん。
あああああーん」
ポカリ。
誰か泣いてる女性の頭を叩く。
「あいたっ。
なにするんだ?!」
「何をするんだはこっちのセリフです。
森がボロボロじゃありませんか」
叩いたのも女性。
こちらも仮面を付けてる。
獅子を象った仮面。
「それはあたしのせいじゃないぞ。
あいつのせいだー」
「けしかけたのはアナタでしょう。
大体、“鋼鉄蛞蝓”くらいは大目に見てましたけど。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”を何体も呼び出すなんて。
明らかにやりすぎです」
「なんだよー。
こっちだって困ってるんだ。
この辺はあたしの領地でもあるんだ。
あたしの魔獣を呼んだって文句言わせないぞ」
「アナタの領地は地下でしょう。
ここは地上です。
それにこの辺の地下まではまだ伸びていない筈ですよ」
「いやー、ついそこまでもう伸びてるもんね。
そうじゃなきゃ“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”だって呼び出せないよーだ」
「ウソつきなさい。
まだ10キロは先でしょう。
“#金環形邪蟲_メタルワーム__#”の地下移動力が早いだけだわ。
誤魔化そうたって、騙されないから」
……えーと。
帰るか。
女性二人はケンカを始めてしまった。
女子のケンカに割って入るほど無駄な行為は無い。
ここは帰るのがいいカンジ。
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