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第五章 アルク野獣の森
第226話 鋼鉄蛞蝓その2
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「よーし、次行こう」
「はい、ショウマ王。
そこの枝にもいます」
ハチ美が指差す。
ショウマの近くの木の枝。
葉っぱに隠れて“鋼鉄蛞蝓”は見えない。
『全てを閉ざす氷』
ショウマは枝もかき分けず、魔法を使う。
“鋼鉄蛞蝓”を確認しなくてもいーや。
そんなコトしてると逃げるし。
枝ごと凍らせちゃえ。
『LVが上がった』
『ショウマは冒険者LVがLV20からLV21になった』
『ケロコは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『ハチコは冒険者LVがLV15からLV16になった』
『ハチミは冒険者LVがLV15からLV16になった』
『タマモは冒険者LVがLV7からLV9になった』
凍り付く“鋼鉄蛞蝓”を見てさえいないけど。
LVは上がった。
キター、キタキタ! 経験値ボーナスステージ。
1日2回までとか制限は?
無いの?
ホントウに?
やったね。
LVアップし放題。
ドンドン行こう。
『LVが上がった』
『ショウマは冒険者LVがLV21からLV22になった』
『ケロコは冒険者LVがLV18からLV19になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ハチコは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『ハチミは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『タマモは冒険者LVがLV9からLV11になった』
ハチ美が感じ取る“鋼鉄蛞蝓”の気配にショウマは魔法を使う。
さすがに近所にいた“鋼鉄蛞蝓”はこれで打ち止め。
でも5分も歩かないうちに又発見。
うーん。
『全てを閉ざす氷』ばかりじゃ芸が無い。
従魔少女にも任せてみようか。
『ツタ縛り』
みみっくちゃんの使う木属性の魔法。
相手を植物のツタのようなモノが縛り上げ、身動き取れなくする。
“鋼鉄蛞蝓”を縛るのにも成功したみたい。
「木属性はまだランク上がらないの?」
みみっくちゃんは魔術師。
木属性 ランク1なのだ。
ここ数日ショウマは迷宮に行ってないけど。
彼女はケロ子や亜人の村の戦士達と『野獣の森』探索している。
「ご主人様、みみっくちゃん魔術師になってまだ一ヶ月も経ってません。
そう簡単にランク上がる訳無いですよ」
「えー、一ヶ月じゃダメ?」
だってショウマは数日で火魔法ランク5までいったのだ。
ショウマの経験則で言えば、とっくにランク上がってていいハズ。
「それはご主人様が非常識だからです。魔力の数値がバグってます。ご主人様はバグキャラだと思うですよ。みみっくちゃん常識人です。一般常識に沿って成長してるです。普通の魔術師はランク1からランク2に成長するまで数年はかかるですよ」
「じゃあ“鋼鉄蛞蝓”にドンドン木魔法使おうよ。
ランクも上がるかも」
冒険者のLVが上がる経験値のようなモノ。
魔法のランクが上がる経験値のようなモノ。
この二つが同じとは限らない。
手強い魔獣を倒せばどちらも多量に手に入る。
“鋼鉄蛞蝓”はLVが上がる経験値のようなモノがやたらたくさん手に入るヤツ。
魔法のランクも上がるのか?
試す価値は有るだろう。
“鋼鉄蛞蝓”は木魔法に囚われてる。
ケロ子が棒で打ってみる。
ハチ子が槍で刺してみる。
カンと固い音がして撥ね返される。
「固いですっ」
「むう、聖槍を試してみるか」
「オレもやってみる」
タマモだ。
“妖狐”から従魔になったタマモ。
何故か彼女は斧戦士になった。
亜人の村の戦士には斧使いが割と多い。
戦士達のリーダーキバトラもそう。
森の中を進んでるのだ。
木の枝を切ったりするのにも便利。
そんな戦士達を見ていたからだろうか。
タマモが戦斧を振り上げる。
柄が長めのバトルアックス。
両刃で、柄の先端が槍状に尖っている。
バトルアックスと言うよりハルバードと呼んだ方が正解かもしれない。
「えいっ」
斧を振り下ろすけど、やっぱりはじかれる。
あっ。
『ツタ縛り』の効力が切れたのか。
“鋼鉄蛞蝓”が逃げようとする。
『全てを閉ざす氷』
『LVが上がった』
『ケロコは冒険者LVがLV19からLV20になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV18からLV19になった』
『ハチコは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ハチミは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『タマモは冒険者LVがLV11からLV13になった』
ついにショウマが“鋼鉄蛞蝓”1体じゃLVアップしなくなってしまった。
もう一体倒せばイケルだろうけど。
うーん。
エリカは言っていた。
「“双頭熊”に挑むならLV30からよ」
ベオグレイド側から『野獣の森』を探索してる冒険者達。
彼等の中ではそういう事になっている様だ。
『野獣の森』亜人の村側から入った奥。
そこには“双頭熊”がウヨウヨいると言う。
ショウマが進もうと思ってるのはその場所なのだ。
LV30くらいまで上げたい。
そう思ったのだけど、経験値ボーナスの“鋼鉄蛞蝓”を倒しても割と厳しい目標なのかも。
「はい、ショウマ王。
そこの枝にもいます」
ハチ美が指差す。
ショウマの近くの木の枝。
葉っぱに隠れて“鋼鉄蛞蝓”は見えない。
『全てを閉ざす氷』
ショウマは枝もかき分けず、魔法を使う。
“鋼鉄蛞蝓”を確認しなくてもいーや。
そんなコトしてると逃げるし。
枝ごと凍らせちゃえ。
『LVが上がった』
『ショウマは冒険者LVがLV20からLV21になった』
『ケロコは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『ハチコは冒険者LVがLV15からLV16になった』
『ハチミは冒険者LVがLV15からLV16になった』
『タマモは冒険者LVがLV7からLV9になった』
凍り付く“鋼鉄蛞蝓”を見てさえいないけど。
LVは上がった。
キター、キタキタ! 経験値ボーナスステージ。
1日2回までとか制限は?
無いの?
ホントウに?
やったね。
LVアップし放題。
ドンドン行こう。
『LVが上がった』
『ショウマは冒険者LVがLV21からLV22になった』
『ケロコは冒険者LVがLV18からLV19になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ハチコは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『ハチミは冒険者LVがLV16からLV17になった』
『タマモは冒険者LVがLV9からLV11になった』
ハチ美が感じ取る“鋼鉄蛞蝓”の気配にショウマは魔法を使う。
さすがに近所にいた“鋼鉄蛞蝓”はこれで打ち止め。
でも5分も歩かないうちに又発見。
うーん。
『全てを閉ざす氷』ばかりじゃ芸が無い。
従魔少女にも任せてみようか。
『ツタ縛り』
みみっくちゃんの使う木属性の魔法。
相手を植物のツタのようなモノが縛り上げ、身動き取れなくする。
“鋼鉄蛞蝓”を縛るのにも成功したみたい。
「木属性はまだランク上がらないの?」
みみっくちゃんは魔術師。
木属性 ランク1なのだ。
ここ数日ショウマは迷宮に行ってないけど。
彼女はケロ子や亜人の村の戦士達と『野獣の森』探索している。
「ご主人様、みみっくちゃん魔術師になってまだ一ヶ月も経ってません。
そう簡単にランク上がる訳無いですよ」
「えー、一ヶ月じゃダメ?」
だってショウマは数日で火魔法ランク5までいったのだ。
ショウマの経験則で言えば、とっくにランク上がってていいハズ。
「それはご主人様が非常識だからです。魔力の数値がバグってます。ご主人様はバグキャラだと思うですよ。みみっくちゃん常識人です。一般常識に沿って成長してるです。普通の魔術師はランク1からランク2に成長するまで数年はかかるですよ」
「じゃあ“鋼鉄蛞蝓”にドンドン木魔法使おうよ。
ランクも上がるかも」
冒険者のLVが上がる経験値のようなモノ。
魔法のランクが上がる経験値のようなモノ。
この二つが同じとは限らない。
手強い魔獣を倒せばどちらも多量に手に入る。
“鋼鉄蛞蝓”はLVが上がる経験値のようなモノがやたらたくさん手に入るヤツ。
魔法のランクも上がるのか?
試す価値は有るだろう。
“鋼鉄蛞蝓”は木魔法に囚われてる。
ケロ子が棒で打ってみる。
ハチ子が槍で刺してみる。
カンと固い音がして撥ね返される。
「固いですっ」
「むう、聖槍を試してみるか」
「オレもやってみる」
タマモだ。
“妖狐”から従魔になったタマモ。
何故か彼女は斧戦士になった。
亜人の村の戦士には斧使いが割と多い。
戦士達のリーダーキバトラもそう。
森の中を進んでるのだ。
木の枝を切ったりするのにも便利。
そんな戦士達を見ていたからだろうか。
タマモが戦斧を振り上げる。
柄が長めのバトルアックス。
両刃で、柄の先端が槍状に尖っている。
バトルアックスと言うよりハルバードと呼んだ方が正解かもしれない。
「えいっ」
斧を振り下ろすけど、やっぱりはじかれる。
あっ。
『ツタ縛り』の効力が切れたのか。
“鋼鉄蛞蝓”が逃げようとする。
『全てを閉ざす氷』
『LVが上がった』
『ケロコは冒険者LVがLV19からLV20になった』
『ミミックチャンは冒険者LVがLV18からLV19になった』
『ハチコは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『ハチミは冒険者LVがLV17からLV18になった』
『タマモは冒険者LVがLV11からLV13になった』
ついにショウマが“鋼鉄蛞蝓”1体じゃLVアップしなくなってしまった。
もう一体倒せばイケルだろうけど。
うーん。
エリカは言っていた。
「“双頭熊”に挑むならLV30からよ」
ベオグレイド側から『野獣の森』を探索してる冒険者達。
彼等の中ではそういう事になっている様だ。
『野獣の森』亜人の村側から入った奥。
そこには“双頭熊”がウヨウヨいると言う。
ショウマが進もうと思ってるのはその場所なのだ。
LV30くらいまで上げたい。
そう思ったのだけど、経験値ボーナスの“鋼鉄蛞蝓”を倒しても割と厳しい目標なのかも。
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