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第二章 迷宮都市はオドル
第115話 カトレアの帰郷その6
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「下がっててくれ。
スキルを使う」
村人たちを下がらせてカトレアは前に出る。
「グゥゥー」
野犬は威嚇してくる。
が、警戒してるのか襲ってはこない。
好都合だ。
『矢の雨』
カトレアから矢が放たれる。
一本では無い。
無数の矢が野犬の群れに向かう。
「キャイーン」
「ウガガァッ」
野犬が倒れていく。
残ったのは半分くらいだろうか。
暗がりに紛れて残った数が良く分からない。
見えてる群れの中にひと際大きい野犬が混じっている。
「ボスってのはあれかい」
「グゥルルゥ」
確かに風格が有る。
唸り声を上げてる。
カトレアは矢を打ち込むが、相手は避けて見せた。
「カトレア!」
ユリだ。
「アレ。やるわ。『明かり』」
「分かった。慌ててるとこを仕留めるぜ」
相手は子供の頃からの親友。
グダグダ説明しなくても分かる。
ユリの特技だ。
『明かり』を狙ったとこに放って見せる。
普通使った人間の上あたりをウロウロしてる光の玉。
それをユリは器用に的を目掛けて放つのだ。
『明かり』
攻撃力があるわけじゃない。
でも眩しい光の玉がいきなり群れの真ん中に放られたのだ。
犬どもは慌ててる。
「キャインッ」
「ガウッ」
慌てる犬を的に矢を当てていく。
さっきまで暗がりに隠れてた相手がハッキリ見える。
カトレアの視界に入る逃げようとするボス犬。
「おっと。
お前は逃がさないぜ」
『一点必中』
「ガァッ」
カトレアの矢はボス犬の脳天を貫いた。
一瞬で絶命しただろう。
「ボスも倒したし
群れも相当数を減らしたわ。
しばらくは大丈夫そうね」
「へッへッヘー。
これで護衛に就職の話は無しかな」
犬の群れは逃げていった。
ボスが倒れたのを見るや一目散だった。
村人が追い立てたし、カトレア以外にも猟師はいる。
弓矢でさらに数頭は倒していた。
学習能力が有れば、しばらくは襲ってこないだろう。
「ユリの『明かり』器用だよな。
久々に見たぜ」
「アレ?。
ショウマが攻撃魔法使ってたの見たって言ったでしょ。
それでアタシにも出来ないかって練習したの。
攻撃魔法は無理だった。
『明かり』を動かすのがせいぜいね」
フーン。
そりゃ知らなんだ。
「カトレアさん。スゴイです。
ショウマ兄ちゃんもスゴイけど、
カトレア姉さんもスゴイです」
コギクがキラキラした目でカトレアを見てる。
なんだなんだ。
お世辞を言ってもお土産はもう無いぞ。
「フフフフ」
何だよ。
ユリがまた笑ってる。
「カトレア。本当に子供の頃と変わらないわ。
アナタ、いつもショウマのグチをわーっと言うだけ言って。
猟師なんて辞めてやるとか言うくせに、
翌日になるとケロっとして弓矢の練習してたわ」
「何だよ。
ウチが単純バカみたいじゃんか」
「そうね。
フツーの単純バカじゃない。
愛すべき単純バカよ」
「褒められてる気が全くしないぞ」
まあいいや。
「ユリ。グチ付き合ってくれてあんがとな。
ウチもう迷宮都市に帰るよ」
「そうなの、明日出るのかしら。
見送り行くわよ」
「いや、今からもう行くよ」
「い、今から!」
「昼寝したからな、ちょうどいいよ」
街道は真っ暗。
適当な村人からカトレアは松明を貰う。
遅れてやってきた父親と母親に挨拶してカトレアは歩き出す。
娘の行動には慣れてる二人だ。
文句も少なかった。
やる事がたくさんある。
早く行きたい。
ガンテツのヤロウ。
ウチに子チームのリーダーなんかやらせて。
ガンテツの役割を徐々にウチにやらせるつもりだったんだ。
オマエの目論見くらい分かってる。
思い通りにいくもんか。
ウチは単純バカなんだ。
オマエみたいにチーム全員の都合なんて考えてられない。
『不思議の島』までは来るって言ってた。
アレやれ、コレが無いと遠慮せず言ってやる。
ドンドン役割を押し付けてやろう。
ガンテツの事だ。
断れない。
そのままチームに居座らせてやる。
キョウゲツの強くなりたいという気持ちはわかる。
仮にもリーダーだし。
『不思議の島』は付き合ってやろう。
ウチも海渡るの初めてだし、一度は行ってみたい。
斧戦士とベテラン剣戦士は当人次第だな。
年齢だ。
アイツラはガンテツより年上。
そろそろ引退してもおかしくない。
なんならウチが村の護衛の仕事を紹介してもいいな。
他のヤツらは無理にでも連れて行こう。
行った事の無い所だ。
一遍くらいは経験だって言って無理やり連れだそう。
魔術師はどうするかな。
アイツは地下迷宮でも食っていける。
魔術師はレア。
どこのチームでも喜んで迎え入れる。
いーや、逆らったらあの事をチームメンバーにばらすと言ってやろう。
魔術師は酔って、カトレアを口説いてきたことが有る。
どんなセリフで口説いたか面白おかしく語ってやる。
そう言えば、絶対一緒に来るハズ。
歩きながら考えるカトレア。
彼女はもう冒険者なのだ。
もし彼女の前に
「冒険者なんて簡単だよ。
簡単になれる。
全然大した事ないよ、冒険者なんて。」
そんな事を言うヤツが現れたならぶっ飛ばすだろう。
それがカトレアだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ショウマは馬車の後ろから外を見ている。
広がるのは荒野。
「動いてる群れがいます」
ハチ美が言ったのだ。
「魔獣じゃありません。野生動物でしょう」
「野犬だっ。野犬の群れです。
ショウマさまっ」
『炎の玉』
ショウマの攻撃魔法が飛んでいく。
荒野を走っていた野犬の群れに火が激突する。
「少し可哀そうですっ。ショウマさまっ」
「ケロ子お姉さま。思ってるより野犬は危険ですよ。元々肉食ですし、集団で行動すると人間の村だって襲います。子供を野犬に殺されたなんて話は良くあります。狂犬病も移すし、仕方ないですよ」
「いや、
ついクセでやっちゃった。
動物愛護団体に怒られる?」
昔、練習してたのだ。
動く的に攻撃魔法を当てる練習。
村の外れをブラつくとちょうど良い練習台が現れてくれた。
ショウマは葡萄酒の瓶に口をつける。
「その葡萄酒がお気に召しましたか?」
「うん。
なんか美味しい気がする」
昔は良くブドウジュースを飲んだ。
あれは誰に貰ったんだっけ。
お隣のコギクの家じゃない。
村長かな。
村長のとこはブドウ栽培をしてた。
「最近、人気が出てきた葡萄酒です。今年取れたブドウから作った新酒。爽やかな味わいが売りで、アルコール分も抑え目にして女性人気が高いですな。迷宮都市の近くで作られた物の筈です」
キューピー会長はさすがに商品情報に詳しい。
フーン。
適当に聞き流すショウマ。
葡萄酒に興味は無い。
でもこの葡萄酒は美味しい。
良く飲んだような味がする。
スキルを使う」
村人たちを下がらせてカトレアは前に出る。
「グゥゥー」
野犬は威嚇してくる。
が、警戒してるのか襲ってはこない。
好都合だ。
『矢の雨』
カトレアから矢が放たれる。
一本では無い。
無数の矢が野犬の群れに向かう。
「キャイーン」
「ウガガァッ」
野犬が倒れていく。
残ったのは半分くらいだろうか。
暗がりに紛れて残った数が良く分からない。
見えてる群れの中にひと際大きい野犬が混じっている。
「ボスってのはあれかい」
「グゥルルゥ」
確かに風格が有る。
唸り声を上げてる。
カトレアは矢を打ち込むが、相手は避けて見せた。
「カトレア!」
ユリだ。
「アレ。やるわ。『明かり』」
「分かった。慌ててるとこを仕留めるぜ」
相手は子供の頃からの親友。
グダグダ説明しなくても分かる。
ユリの特技だ。
『明かり』を狙ったとこに放って見せる。
普通使った人間の上あたりをウロウロしてる光の玉。
それをユリは器用に的を目掛けて放つのだ。
『明かり』
攻撃力があるわけじゃない。
でも眩しい光の玉がいきなり群れの真ん中に放られたのだ。
犬どもは慌ててる。
「キャインッ」
「ガウッ」
慌てる犬を的に矢を当てていく。
さっきまで暗がりに隠れてた相手がハッキリ見える。
カトレアの視界に入る逃げようとするボス犬。
「おっと。
お前は逃がさないぜ」
『一点必中』
「ガァッ」
カトレアの矢はボス犬の脳天を貫いた。
一瞬で絶命しただろう。
「ボスも倒したし
群れも相当数を減らしたわ。
しばらくは大丈夫そうね」
「へッへッヘー。
これで護衛に就職の話は無しかな」
犬の群れは逃げていった。
ボスが倒れたのを見るや一目散だった。
村人が追い立てたし、カトレア以外にも猟師はいる。
弓矢でさらに数頭は倒していた。
学習能力が有れば、しばらくは襲ってこないだろう。
「ユリの『明かり』器用だよな。
久々に見たぜ」
「アレ?。
ショウマが攻撃魔法使ってたの見たって言ったでしょ。
それでアタシにも出来ないかって練習したの。
攻撃魔法は無理だった。
『明かり』を動かすのがせいぜいね」
フーン。
そりゃ知らなんだ。
「カトレアさん。スゴイです。
ショウマ兄ちゃんもスゴイけど、
カトレア姉さんもスゴイです」
コギクがキラキラした目でカトレアを見てる。
なんだなんだ。
お世辞を言ってもお土産はもう無いぞ。
「フフフフ」
何だよ。
ユリがまた笑ってる。
「カトレア。本当に子供の頃と変わらないわ。
アナタ、いつもショウマのグチをわーっと言うだけ言って。
猟師なんて辞めてやるとか言うくせに、
翌日になるとケロっとして弓矢の練習してたわ」
「何だよ。
ウチが単純バカみたいじゃんか」
「そうね。
フツーの単純バカじゃない。
愛すべき単純バカよ」
「褒められてる気が全くしないぞ」
まあいいや。
「ユリ。グチ付き合ってくれてあんがとな。
ウチもう迷宮都市に帰るよ」
「そうなの、明日出るのかしら。
見送り行くわよ」
「いや、今からもう行くよ」
「い、今から!」
「昼寝したからな、ちょうどいいよ」
街道は真っ暗。
適当な村人からカトレアは松明を貰う。
遅れてやってきた父親と母親に挨拶してカトレアは歩き出す。
娘の行動には慣れてる二人だ。
文句も少なかった。
やる事がたくさんある。
早く行きたい。
ガンテツのヤロウ。
ウチに子チームのリーダーなんかやらせて。
ガンテツの役割を徐々にウチにやらせるつもりだったんだ。
オマエの目論見くらい分かってる。
思い通りにいくもんか。
ウチは単純バカなんだ。
オマエみたいにチーム全員の都合なんて考えてられない。
『不思議の島』までは来るって言ってた。
アレやれ、コレが無いと遠慮せず言ってやる。
ドンドン役割を押し付けてやろう。
ガンテツの事だ。
断れない。
そのままチームに居座らせてやる。
キョウゲツの強くなりたいという気持ちはわかる。
仮にもリーダーだし。
『不思議の島』は付き合ってやろう。
ウチも海渡るの初めてだし、一度は行ってみたい。
斧戦士とベテラン剣戦士は当人次第だな。
年齢だ。
アイツラはガンテツより年上。
そろそろ引退してもおかしくない。
なんならウチが村の護衛の仕事を紹介してもいいな。
他のヤツらは無理にでも連れて行こう。
行った事の無い所だ。
一遍くらいは経験だって言って無理やり連れだそう。
魔術師はどうするかな。
アイツは地下迷宮でも食っていける。
魔術師はレア。
どこのチームでも喜んで迎え入れる。
いーや、逆らったらあの事をチームメンバーにばらすと言ってやろう。
魔術師は酔って、カトレアを口説いてきたことが有る。
どんなセリフで口説いたか面白おかしく語ってやる。
そう言えば、絶対一緒に来るハズ。
歩きながら考えるカトレア。
彼女はもう冒険者なのだ。
もし彼女の前に
「冒険者なんて簡単だよ。
簡単になれる。
全然大した事ないよ、冒険者なんて。」
そんな事を言うヤツが現れたならぶっ飛ばすだろう。
それがカトレアだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ショウマは馬車の後ろから外を見ている。
広がるのは荒野。
「動いてる群れがいます」
ハチ美が言ったのだ。
「魔獣じゃありません。野生動物でしょう」
「野犬だっ。野犬の群れです。
ショウマさまっ」
『炎の玉』
ショウマの攻撃魔法が飛んでいく。
荒野を走っていた野犬の群れに火が激突する。
「少し可哀そうですっ。ショウマさまっ」
「ケロ子お姉さま。思ってるより野犬は危険ですよ。元々肉食ですし、集団で行動すると人間の村だって襲います。子供を野犬に殺されたなんて話は良くあります。狂犬病も移すし、仕方ないですよ」
「いや、
ついクセでやっちゃった。
動物愛護団体に怒られる?」
昔、練習してたのだ。
動く的に攻撃魔法を当てる練習。
村の外れをブラつくとちょうど良い練習台が現れてくれた。
ショウマは葡萄酒の瓶に口をつける。
「その葡萄酒がお気に召しましたか?」
「うん。
なんか美味しい気がする」
昔は良くブドウジュースを飲んだ。
あれは誰に貰ったんだっけ。
お隣のコギクの家じゃない。
村長かな。
村長のとこはブドウ栽培をしてた。
「最近、人気が出てきた葡萄酒です。今年取れたブドウから作った新酒。爽やかな味わいが売りで、アルコール分も抑え目にして女性人気が高いですな。迷宮都市の近くで作られた物の筈です」
キューピー会長はさすがに商品情報に詳しい。
フーン。
適当に聞き流すショウマ。
葡萄酒に興味は無い。
でもこの葡萄酒は美味しい。
良く飲んだような味がする。
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