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第二章 迷宮都市はオドル
第102話 旅立ちの支度その6
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翌日。
迷宮都市の正門前。
コノハとタマモは待っている。
高速馬車に本当に乗れるんだろうか。
実はコノハは迷宮都市に来るときも使っている。
普通に馬車に乗る事は出来ない。
そんなお金は持っていない。
護衛という枠で乗せてもらったのだ
高速馬車は貴重品の輸送もしている。
盗賊に狙われる。
野生の猛獣だって危険。
『野獣の森』近辺では魔獣に襲われる事だってあるのだ。
護衛は必須である。
旅の冒険者が護衛を引き受ける。
高速馬車の運賃は無料。
その替わり護衛代は出ない。
賊との戦闘で相手を捕獲したり、獣を仕留めれば多少の礼金が出る。
そんな仕組みだ。
高速馬車専任の護衛隊長指揮下に入り、隊長の指示に従わなくてはいけない。
キチンとした客席などは無い。
馬車の荷台、その後ろの空いた空間に寝るのだ。
それでも歩いて旅するよりはいい。
希望者は多い。
いきなり行って護衛になれる訳ではない。
コノハは知り合いが口を利いてくれて、事前に約束した。
今回は何の約束も無いのだ。
人数もショウマ一行と自分達。
6人と一匹だ。
気軽に受け入れられる人数じゃない筈。
「コノハさんっ
おはようございますっ」
「おはようございます」
ケロコさんの声。
続けて、ショウマさんの一行。
あれ。
みんな手ぶら?
武器を持ったりはしてるけど、手荷物すらない。
コノハはもちろん荷物を持ってる。
麻で出来た背負い袋に食料、水、薬やらを詰め込んでる。
一行は今日は戦士スタイル。
メイド服じゃない。
メイド服は予備が無いし、馬車は盗賊に狙われる事も有ると言う。
これから『野獣の森』別の迷宮に向かうのだ。
すぐ迷宮探索に入る訳じゃないが、一応戦闘スタイルにしている。
さて迷宮都市の入り口、正門前で集合した一行。
ショウマ、ケロ子、みみっくちゃん、ハチ子、ハチ美、
さらに従魔師コノハ、“妖狐”タマモ、キューピー会長。
8名にもなる一行である。
「どうぞ、どうぞ こちらですよ」
キューピー会長が愛想良く、馬車の元へ案内する・
高速馬車は4台有った。
馬車と言えば、ショウマが乗った事が有るのは村の荷馬車だけだ。
村の荷馬車は元々ショウマがイメージした物より小さかった。
高速馬車はイメージしてた物に近い。
車輪が4輪、箱状の荷台に付いてる。
2t~4tトラック位のサイズは有る。
しかし馬が違う。
2頭の馬が1台の馬車を引いている。
その馬がショウマの知ってる馬じゃない。
足が多いのだ。
「変なウマキター?!」
「王よ、あれは魔獣だ」
「魔獣です」
「あれは“八本脚馬”と呼ばれる魔獣ですね。みみっくちゃんも見るのは初めてですよ。『不思議の島』に出るというウワサを聞いてます。伝説では天を駆けるとか、大陸を3日で走る事が出来るとか、寝ずに走り続ける事が出来ると言われてるですよ」
「馬車で2日で行けるなんておかしいと思ったら、こんなカラクリだったですか。普通馬車の移動距離と言ったら一日20キロから30キロがいいところです。健脚な旅人だったらもっと早く移動できると言われる程度なんですよ」
「そうなの?
じゃ馬車の意味ないじゃん」
「ご主人様。荷物を運んでるんですよ。荷物が無きゃもちろん人より早いでしょうけど、1t以上の荷物を運ぶんです。それで速度も速くと言ったってムチャというモノですよ」
そっか。
1tというと5キロの箱が200個。
「なるほど。
フツーの人なら5キロも荷物持ったらまともに歩けないよね」
「いや、それはご主人様だけですよ」
そんないつも通りのショウマ達にいきなり話しかけて来た者がいる。
「コノハー」
「クレマチスさん!」
「御者になってくれる気になったかい」
「違います」
女性だ。
コノハの知り合いらしい。
「コノハさんのお友達ですかっ?」
「クレマチスさん。
この高速馬車の御者をしてる方で従魔師なんです」
「そうだよー。
クレマチスだよ。
よろしくね」
そうか。
魔獣が馬車を引いてると言う事はその魔獣を操ってる従魔師がいるのだ。
年上の女性。
コノハさんの一回り上くらいだろうか。
なんだか、コノハさんと距離が近い。
百合!?
百合なのか。
「ワタシ、ケロ子ですっ」
「みみっくちゃん、みみっくちゃんといいますですよ」
ハチ子、ハチ美は様子見している。
“八本脚馬”に対して警戒しているらしい。
魔獣だしね。
女同士の会話に男が入るのは無粋だぜ。
ショウマはそんな風情で距離を置く。
もちろんホンネは初対面の相手に自己紹介するのが苦手なだけだ。
後ろから会話を盗み聞くショウマである。
「私、迷宮都市に来るときもこの馬車に載せてもらったんです。
護衛として乗るのに紹介してくれたのがクレマチスさんです」
「コノハには高速馬車のコト知ってもらって、
行く行くは馬車の御者をやってもらいたいからねー」
「クレマチスさん。
だから私は冒険者になるので、御者は出来ませんと」
「いいんだよ、すぐじゃなくて。
従魔師の能力を鍛えるのも必要だからね。
冒険者に飽きたら御者ってコトで考えといてよ」
「いえ。冒険者じゃなかったら、薬師になるつもりなので…」
「えーっ 冷たいねぇ。
じゃ、3番目。
冒険者が失敗して、薬師も上手くいかなかったらおいで」
「クレマチスさん。そのセリフはヒドイです」
へー
馬車の御者の仕事へスカウトか。
大型トラックの運ちゃんみたいなモノかな。
もしくは高速バスの運転手。
どちらも激務でなりてが少ないっていうもんね。
「馬車を1台借り切るっていうから、
どんな金持ちかと思って見たら、コノハだったなんてね」
「え! クレマチスさん。今なんと」
「1台借り切ってるんだよ。この馬車を」
「はい。
1台。ショウマさん達のため貸し切りでご用意させていただきました」
答えたのはキューピー会長だ。
ええええっ!
コノハは絶句した。
迷宮都市の正門前。
コノハとタマモは待っている。
高速馬車に本当に乗れるんだろうか。
実はコノハは迷宮都市に来るときも使っている。
普通に馬車に乗る事は出来ない。
そんなお金は持っていない。
護衛という枠で乗せてもらったのだ
高速馬車は貴重品の輸送もしている。
盗賊に狙われる。
野生の猛獣だって危険。
『野獣の森』近辺では魔獣に襲われる事だってあるのだ。
護衛は必須である。
旅の冒険者が護衛を引き受ける。
高速馬車の運賃は無料。
その替わり護衛代は出ない。
賊との戦闘で相手を捕獲したり、獣を仕留めれば多少の礼金が出る。
そんな仕組みだ。
高速馬車専任の護衛隊長指揮下に入り、隊長の指示に従わなくてはいけない。
キチンとした客席などは無い。
馬車の荷台、その後ろの空いた空間に寝るのだ。
それでも歩いて旅するよりはいい。
希望者は多い。
いきなり行って護衛になれる訳ではない。
コノハは知り合いが口を利いてくれて、事前に約束した。
今回は何の約束も無いのだ。
人数もショウマ一行と自分達。
6人と一匹だ。
気軽に受け入れられる人数じゃない筈。
「コノハさんっ
おはようございますっ」
「おはようございます」
ケロコさんの声。
続けて、ショウマさんの一行。
あれ。
みんな手ぶら?
武器を持ったりはしてるけど、手荷物すらない。
コノハはもちろん荷物を持ってる。
麻で出来た背負い袋に食料、水、薬やらを詰め込んでる。
一行は今日は戦士スタイル。
メイド服じゃない。
メイド服は予備が無いし、馬車は盗賊に狙われる事も有ると言う。
これから『野獣の森』別の迷宮に向かうのだ。
すぐ迷宮探索に入る訳じゃないが、一応戦闘スタイルにしている。
さて迷宮都市の入り口、正門前で集合した一行。
ショウマ、ケロ子、みみっくちゃん、ハチ子、ハチ美、
さらに従魔師コノハ、“妖狐”タマモ、キューピー会長。
8名にもなる一行である。
「どうぞ、どうぞ こちらですよ」
キューピー会長が愛想良く、馬車の元へ案内する・
高速馬車は4台有った。
馬車と言えば、ショウマが乗った事が有るのは村の荷馬車だけだ。
村の荷馬車は元々ショウマがイメージした物より小さかった。
高速馬車はイメージしてた物に近い。
車輪が4輪、箱状の荷台に付いてる。
2t~4tトラック位のサイズは有る。
しかし馬が違う。
2頭の馬が1台の馬車を引いている。
その馬がショウマの知ってる馬じゃない。
足が多いのだ。
「変なウマキター?!」
「王よ、あれは魔獣だ」
「魔獣です」
「あれは“八本脚馬”と呼ばれる魔獣ですね。みみっくちゃんも見るのは初めてですよ。『不思議の島』に出るというウワサを聞いてます。伝説では天を駆けるとか、大陸を3日で走る事が出来るとか、寝ずに走り続ける事が出来ると言われてるですよ」
「馬車で2日で行けるなんておかしいと思ったら、こんなカラクリだったですか。普通馬車の移動距離と言ったら一日20キロから30キロがいいところです。健脚な旅人だったらもっと早く移動できると言われる程度なんですよ」
「そうなの?
じゃ馬車の意味ないじゃん」
「ご主人様。荷物を運んでるんですよ。荷物が無きゃもちろん人より早いでしょうけど、1t以上の荷物を運ぶんです。それで速度も速くと言ったってムチャというモノですよ」
そっか。
1tというと5キロの箱が200個。
「なるほど。
フツーの人なら5キロも荷物持ったらまともに歩けないよね」
「いや、それはご主人様だけですよ」
そんないつも通りのショウマ達にいきなり話しかけて来た者がいる。
「コノハー」
「クレマチスさん!」
「御者になってくれる気になったかい」
「違います」
女性だ。
コノハの知り合いらしい。
「コノハさんのお友達ですかっ?」
「クレマチスさん。
この高速馬車の御者をしてる方で従魔師なんです」
「そうだよー。
クレマチスだよ。
よろしくね」
そうか。
魔獣が馬車を引いてると言う事はその魔獣を操ってる従魔師がいるのだ。
年上の女性。
コノハさんの一回り上くらいだろうか。
なんだか、コノハさんと距離が近い。
百合!?
百合なのか。
「ワタシ、ケロ子ですっ」
「みみっくちゃん、みみっくちゃんといいますですよ」
ハチ子、ハチ美は様子見している。
“八本脚馬”に対して警戒しているらしい。
魔獣だしね。
女同士の会話に男が入るのは無粋だぜ。
ショウマはそんな風情で距離を置く。
もちろんホンネは初対面の相手に自己紹介するのが苦手なだけだ。
後ろから会話を盗み聞くショウマである。
「私、迷宮都市に来るときもこの馬車に載せてもらったんです。
護衛として乗るのに紹介してくれたのがクレマチスさんです」
「コノハには高速馬車のコト知ってもらって、
行く行くは馬車の御者をやってもらいたいからねー」
「クレマチスさん。
だから私は冒険者になるので、御者は出来ませんと」
「いいんだよ、すぐじゃなくて。
従魔師の能力を鍛えるのも必要だからね。
冒険者に飽きたら御者ってコトで考えといてよ」
「いえ。冒険者じゃなかったら、薬師になるつもりなので…」
「えーっ 冷たいねぇ。
じゃ、3番目。
冒険者が失敗して、薬師も上手くいかなかったらおいで」
「クレマチスさん。そのセリフはヒドイです」
へー
馬車の御者の仕事へスカウトか。
大型トラックの運ちゃんみたいなモノかな。
もしくは高速バスの運転手。
どちらも激務でなりてが少ないっていうもんね。
「馬車を1台借り切るっていうから、
どんな金持ちかと思って見たら、コノハだったなんてね」
「え! クレマチスさん。今なんと」
「1台借り切ってるんだよ。この馬車を」
「はい。
1台。ショウマさん達のため貸し切りでご用意させていただきました」
答えたのはキューピー会長だ。
ええええっ!
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