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第一章 ハジマリの地下迷宮
第14話 街へ行くショウマその2
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「コギク、本当なのか?」
「うん。ショウマ兄ちゃん、前から冒険者になるって言ってた」
村ではショウマの両親がコギクと話している。
昨日ショウマが荷馬車で戻ってくるのではという予想は覆された。
荷馬車の御者は言っていた。
「アイツ都市に入った途端、荷物を下すのもロクに手伝わないで消えちまったんだぜ。
とんだ迷惑だよ。
しかも入都市税持ってないから、オレが立て替えたんだ。
払ってくれよ」
仕方が無いので父親は御者の男に金を払っていた。
「しかしアイツに冒険者になる能力なんて有るワケ無いだろう」
「ショウマ兄ちゃん、魔法が得意なんだよ」
「確かに『一般魔法』を器用に使えるのは知ってるが……」
「うん、使える時間がスゴイの。
一日中使っても平気だし、同時に幾つも使えるの」
「それだけじゃなぁ」
ちょっとだけコギクは後ろめたい顔になってる。
彼女は内緒にしてるコトが有るのだ。
父親は分かっているのである。
村長は荷物持ちくらいにはなれると言っていた。
が、ショウマにそんな根性は無い。
冒険者たちの荷物を持ってダンジョンを歩くなんて一時間と続くはずが無い。
「えいっ。えいっ」
“吸血蝙蝠”に果敢にケロ子はパンチを繰り出す。
ケロ子は素早い動きでパンチも意外に様になっている。
「ケロ子、危ないから避けてね」
『炎の玉』
「一撃で倒しましたっ!
ショウマさま、スゴイですっ」
ショウマとケロ子はダンジョンを歩いていた。
荷物は最初ショウマが持っていた。
ショウマも男の子である。
美少女に押し付けるのは気が引ける。
カバンを持っていないので持ち物を全て布団のシーツに包んで担いだのだ。
しかし10分も歩くと息の上がってしまったショウマ。
「なんでこんなにシンドイの
来た時は平気だったよ~」
「やっぱり荷物お持ちしますっ」
ショウマの担いでる荷物をさっと奪うケロ子。
「従魔のアタシが荷物持つのが当たり前ですっ」
「う~ん。
そう言われるとそうかも」
「このままだと今日中に街に辿り着きませんっ」
「分かった。
この道軽く傾斜してるよ。
迷宮に入って来た時は下り道だったから楽だったんだ。
登り道で荷物持ってれば疲れるよね」
「ケロ子、平気ですっ」
「山ガールだね。
戦闘になった時、疲れ切ってるワケにいかないし。
分かった。
ケロ子、お願いします」
「はいっ
ケロ子ヤマガエルですっ」
意味は分かってないけど同意するケロ子である。
「ケロ子の体力が29で防御力が15か
僕がLV12で体力38の防御力17
LV1の時幾つだったのかな」
「LV1から体力30位有って、LVによる上がり幅が少ない可能性もあるよね」
と言いつつショウマはその可能性は低いと思っている。
普通に考えると体力、防御力共にケロ子より低かったんじゃないだろうか。
迷宮に入ったばかりのショウマはコオモリの攻撃でも怖かったし、痛い思いもした。
今のショウマは怖いとも思わない。
ケロ子も見たところ恐怖を感じていない。
攻撃を受けてもほとんどダメージと感じていないようだ。
蝙蝠の攻撃ダメージを今のショウマならどう感じるだろうか?
「そんなの実験しないよ」
魔法を使わずにわざとコオモリの攻撃を喰らうほどショウマも酔狂じゃない。
そう言えば、鏡の前で声がしたのを思い出す。
『チームを編成しますか』
ショウマはするよと答えていた。
現在ショウマとケロ子はチームになっているのだろうか?
今のところ特に異常な様子は無い。
逆にケロ子の状態がショウマに伝わるとかそういったメリット要素も感じられない。
「うーん
戦闘に影響してるのかな」
今“吸血蝙蝠”を倒したのはショウマだ。
ケロ子もパンチでダメージを与えている。
LVアップは魔獣を倒して経験値を得ていると思われる。
今の戦闘で経験値はショウマのみに入ったのか?
ケロ子とショウマで分け合ったのか?
もしかすると『チーム編成』はそこいらに影響しているかもしれない。
鏡で見えたステータスに経験値欄は無かった。
ショウマは隠し部屋でステータスの研究もしたかったのだが、買い物に行かないと昼食が無い。
ケロ子によると食べられる植物はまだ有るらしいが、調味料が無い。
「ドレッシングの無いサラダ?
それってただの葉っぱじゃない?」
それに何より服が欲しい。
主にショウマの趣味で。
いや本当に必要なのだ。
「ケロ子がカワイイ格好してくれなかったら迷宮探索なんかしないよ」
ショウマはそう思っている。
本気である。
ショウマがしないと言ったらしないのだ。
ショウマたちはダンジョンを出るまでに“吸血蝙蝠”と2回遭遇した。
どちらもショウマの『炎の玉』で一瞬で終わった。
「ケロ子。コオモリが襲ってきたら、ガードしていて。
まだ武器を持っていないんだ。
攻撃なんて考えないでいーよ」
「戦闘、初めてですっ。
でもショウマさまを守るのがワタシの使命ですっ」
ショウマが魔法を使うので、自然ケロ子が前衛 ショウマが後衛となる。
ケロ子は勇敢に前に出るが、ショウマは気が気では無い。
「コオモリなんて一発だから。
今は自分を守る事だけ考えて。
LVが上がったら戦闘にも参加してもらうよ」
「『火の玉』の威力が上がってる気がする。
LVが上がってるし、魔法攻撃力も上がってるんだもの。
なんせチートだし。
当然」
「ミカエルは普通の村人になると言ってたのに。
けどまぁいいや。
チートだよ。チート。
転生はチートが普通なんだよね」
「はいっ。シートですね」
全然分かってないけど同意するケロ子。
ショウマにツッコミを入れるという選択肢はケロ子には無いのだ。
ショウマは口ではこう言っている。
でも内心では考察している。
仮説を立てている。
ミカエルが言っていたのは正しくはこうだ。
「普通の村人に産まれる
ステータスは今のキミの能力そのままになる」
もしもだ。
人間の知恵、知識というモノを数値化するとしたら。
学校が無い義務教育も無い時代の人間の知識と現代日本に生きる高校生の知識、どちらが多いだろうか。
読み書き出来ない人間の方が多数の世界で、日本語はもちろん実用出来ないと言われつつも一応は英語も教わっている少年。
情報と言えば近所の井戸端会議、たまに訪れる商人や吟遊詩人のウワサ話のみにしか触れない人々、対してインターネットやテレビにより世界中のあらゆる情報に触れてきた少年。
この世界の人々の平均的な知識量、情報量を基準に日本人の少年の知識量、情報量を計算するとどうなるだろう。
本物の知恵や頭脳の力とは言えないかもしれない。
それでも知恵という本来数値化出来ないモノを数値化するとしたら、どんな数値になるだろうか。
「うん。ショウマ兄ちゃん、前から冒険者になるって言ってた」
村ではショウマの両親がコギクと話している。
昨日ショウマが荷馬車で戻ってくるのではという予想は覆された。
荷馬車の御者は言っていた。
「アイツ都市に入った途端、荷物を下すのもロクに手伝わないで消えちまったんだぜ。
とんだ迷惑だよ。
しかも入都市税持ってないから、オレが立て替えたんだ。
払ってくれよ」
仕方が無いので父親は御者の男に金を払っていた。
「しかしアイツに冒険者になる能力なんて有るワケ無いだろう」
「ショウマ兄ちゃん、魔法が得意なんだよ」
「確かに『一般魔法』を器用に使えるのは知ってるが……」
「うん、使える時間がスゴイの。
一日中使っても平気だし、同時に幾つも使えるの」
「それだけじゃなぁ」
ちょっとだけコギクは後ろめたい顔になってる。
彼女は内緒にしてるコトが有るのだ。
父親は分かっているのである。
村長は荷物持ちくらいにはなれると言っていた。
が、ショウマにそんな根性は無い。
冒険者たちの荷物を持ってダンジョンを歩くなんて一時間と続くはずが無い。
「えいっ。えいっ」
“吸血蝙蝠”に果敢にケロ子はパンチを繰り出す。
ケロ子は素早い動きでパンチも意外に様になっている。
「ケロ子、危ないから避けてね」
『炎の玉』
「一撃で倒しましたっ!
ショウマさま、スゴイですっ」
ショウマとケロ子はダンジョンを歩いていた。
荷物は最初ショウマが持っていた。
ショウマも男の子である。
美少女に押し付けるのは気が引ける。
カバンを持っていないので持ち物を全て布団のシーツに包んで担いだのだ。
しかし10分も歩くと息の上がってしまったショウマ。
「なんでこんなにシンドイの
来た時は平気だったよ~」
「やっぱり荷物お持ちしますっ」
ショウマの担いでる荷物をさっと奪うケロ子。
「従魔のアタシが荷物持つのが当たり前ですっ」
「う~ん。
そう言われるとそうかも」
「このままだと今日中に街に辿り着きませんっ」
「分かった。
この道軽く傾斜してるよ。
迷宮に入って来た時は下り道だったから楽だったんだ。
登り道で荷物持ってれば疲れるよね」
「ケロ子、平気ですっ」
「山ガールだね。
戦闘になった時、疲れ切ってるワケにいかないし。
分かった。
ケロ子、お願いします」
「はいっ
ケロ子ヤマガエルですっ」
意味は分かってないけど同意するケロ子である。
「ケロ子の体力が29で防御力が15か
僕がLV12で体力38の防御力17
LV1の時幾つだったのかな」
「LV1から体力30位有って、LVによる上がり幅が少ない可能性もあるよね」
と言いつつショウマはその可能性は低いと思っている。
普通に考えると体力、防御力共にケロ子より低かったんじゃないだろうか。
迷宮に入ったばかりのショウマはコオモリの攻撃でも怖かったし、痛い思いもした。
今のショウマは怖いとも思わない。
ケロ子も見たところ恐怖を感じていない。
攻撃を受けてもほとんどダメージと感じていないようだ。
蝙蝠の攻撃ダメージを今のショウマならどう感じるだろうか?
「そんなの実験しないよ」
魔法を使わずにわざとコオモリの攻撃を喰らうほどショウマも酔狂じゃない。
そう言えば、鏡の前で声がしたのを思い出す。
『チームを編成しますか』
ショウマはするよと答えていた。
現在ショウマとケロ子はチームになっているのだろうか?
今のところ特に異常な様子は無い。
逆にケロ子の状態がショウマに伝わるとかそういったメリット要素も感じられない。
「うーん
戦闘に影響してるのかな」
今“吸血蝙蝠”を倒したのはショウマだ。
ケロ子もパンチでダメージを与えている。
LVアップは魔獣を倒して経験値を得ていると思われる。
今の戦闘で経験値はショウマのみに入ったのか?
ケロ子とショウマで分け合ったのか?
もしかすると『チーム編成』はそこいらに影響しているかもしれない。
鏡で見えたステータスに経験値欄は無かった。
ショウマは隠し部屋でステータスの研究もしたかったのだが、買い物に行かないと昼食が無い。
ケロ子によると食べられる植物はまだ有るらしいが、調味料が無い。
「ドレッシングの無いサラダ?
それってただの葉っぱじゃない?」
それに何より服が欲しい。
主にショウマの趣味で。
いや本当に必要なのだ。
「ケロ子がカワイイ格好してくれなかったら迷宮探索なんかしないよ」
ショウマはそう思っている。
本気である。
ショウマがしないと言ったらしないのだ。
ショウマたちはダンジョンを出るまでに“吸血蝙蝠”と2回遭遇した。
どちらもショウマの『炎の玉』で一瞬で終わった。
「ケロ子。コオモリが襲ってきたら、ガードしていて。
まだ武器を持っていないんだ。
攻撃なんて考えないでいーよ」
「戦闘、初めてですっ。
でもショウマさまを守るのがワタシの使命ですっ」
ショウマが魔法を使うので、自然ケロ子が前衛 ショウマが後衛となる。
ケロ子は勇敢に前に出るが、ショウマは気が気では無い。
「コオモリなんて一発だから。
今は自分を守る事だけ考えて。
LVが上がったら戦闘にも参加してもらうよ」
「『火の玉』の威力が上がってる気がする。
LVが上がってるし、魔法攻撃力も上がってるんだもの。
なんせチートだし。
当然」
「ミカエルは普通の村人になると言ってたのに。
けどまぁいいや。
チートだよ。チート。
転生はチートが普通なんだよね」
「はいっ。シートですね」
全然分かってないけど同意するケロ子。
ショウマにツッコミを入れるという選択肢はケロ子には無いのだ。
ショウマは口ではこう言っている。
でも内心では考察している。
仮説を立てている。
ミカエルが言っていたのは正しくはこうだ。
「普通の村人に産まれる
ステータスは今のキミの能力そのままになる」
もしもだ。
人間の知恵、知識というモノを数値化するとしたら。
学校が無い義務教育も無い時代の人間の知識と現代日本に生きる高校生の知識、どちらが多いだろうか。
読み書き出来ない人間の方が多数の世界で、日本語はもちろん実用出来ないと言われつつも一応は英語も教わっている少年。
情報と言えば近所の井戸端会議、たまに訪れる商人や吟遊詩人のウワサ話のみにしか触れない人々、対してインターネットやテレビにより世界中のあらゆる情報に触れてきた少年。
この世界の人々の平均的な知識量、情報量を基準に日本人の少年の知識量、情報量を計算するとどうなるだろう。
本物の知恵や頭脳の力とは言えないかもしれない。
それでも知恵という本来数値化出来ないモノを数値化するとしたら、どんな数値になるだろうか。
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