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つおしさんは離さない

限界突入

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あれから、4日
つおしの居場所は、分からないまま。

学校でも、
話題になり始める。

「つおし、誘拐やて。」

「えー。ほんま。」

「3年が必死になって、つおしの
 居場所探しとるで」

「へー。犯人は?」

「一年らしいわー。」

「うそやろ。1年が3年の彼女誘拐か!」

「せや、やから、3年必死やで、」

「で、その1年は?」

「学校来とらんのやて」

「実家は?」

「実家にも帰ってないらしいねん。」

「どうやって、居場所探すんや。」

「さぁな。」

====================

先生「えー。と、
   このクラスは、日々教室が
   荒れていくが
   どうしたんかな。」

ひ「……………。」

真也「ふれないで下さい。」

先生「あ、そっか。」

和「はい。」

先生「光、お前の可愛い彼女どうした?
   最近見ないな。」

"バキッ'

持っていたシャープペンを折る光

和「先生、それも、禁句です。」

先生「あー。えっと、
   じゃあ、無駄話やめにして
   授業にするか。」

クラスメート
「そう、して下さい!」

先生「あ。はい。」

===============

そして、監禁から5日目。

つおしは、
帰ってくる前に
逃げ出したいと、

手錠を切るものがないか
探した。
しかし。
"のあ"だって馬鹿じゃない
つおしの手足が届くとこに
そんなもの、置くわけがない。

"神様。まだ、僕のこと
許してくれへんの、"

"ひかる。会いたい
助けて。"

そんな時。

「なー、飯食い行かねー、」

倉庫の外で、そんな声がした。

====================

真也「光、つおしの居場所は?」

ひ「わかんねー。八方塞がりや。」

和「"のあ"が。実家にも帰ってない
  とすると。探りようがないな。」

真也「お前大丈夫か?」

ひ「大丈夫じゃねー。泣きそうや。」

真也「光。」

和「なんで、こーなった。話せよ。」

しぶしぶ、一部始終を話した光。

和「お前、つおしをおとりにつかったのか?」

真也「丸山をつおしだと思って!!
   丸山に"のあ"抱かせたのか?!」

ひ「…………。」

和「お前、、それは、ひでーよ。
  "のあ"が、どんだけ
  つおしの事好きか、知ってんだろ。」

ひ「あー。やけど、
  丸山となんか。できるかよ!
  となる思ったら。ならへんくて。」

真也「そりゃ、そやろ。
   気になる人、が丸山に見える訳やろ。
   つおしに言われへんやん。」

和「確かに可哀想やわ。」

真也「よー。考えてみろよ。
   逆だったら、どうやねん。
   めっちゃくちゃ好きな人から。
   一回だけね。
   って言われて、目の前にいるの
   別人やねん。
   つおし、やなくて、俺やったら
   お前どーなんや。
   つおしの前で気になる人が俺やって
   言えるか?」

ひ「せやな。」

真也「そりゃ、あいつ怒るの
   無理ないで。」

和「まあ、俺らもつおし。好きやから
  よーわかるわ、
  つおしに、
  抱いてええよ、
  言われたら浮かれるでー、」

ひ「せやな。」

真也「反省しー、」

和「そうやな。仕方ないな。
  今回はお前らが悪い。」

ひ「はい、。」

======================
そして、
つおしは…

倉庫の外にいる人に
助けを求めようとして、
やめた。

"ぼくは、助けられる
立場やないねん、ぼくは、
とんでもない罪を犯したんや。
ぼくは、のあ君の
心の傷が癒えるまで、
側におらんとあかん、"


で…




のあ「ただいま。♪」

つ「おかえり。」

のあ「初めて、お
   帰りゆーてくれたんやね。」

つ「僕の為に働いてんのやろ。」

のあ「せや。♪つおし君とおる為。」

つ「そんなに、僕の事好き?」

のあ「大好き♪つおしさん
   以外いらへん、、。」

つ「のあちゃん。」

のあ「ぼくなー、、初めて見た時から
   ずーっと。好きやねん」

つ「そーやよね。」

のあ「世の中にこんな可愛い人おるんや。
   って。衝撃やった。」

つ「そうなん。ありがとおなぁ。」

のあ「ずーっと、ずっーーーと、
   ネット見たり、ずーっと
   1人恋してた、
   つおしさんから、
   一回だけな。
   言われた時
   死ぬほど嬉しかってん。」

つ「………ごめん。」

のあ「それが、目の前に現れたんは
   つおしさんじゃなくて、
   丸山やねん。」

つ「………ごめん。」

のあ「めちゃくちゃ、悩んで眠れんほど
   悩んで、
   嘘や。って丸山に聞いた時。
   酷い。純粋な僕の恋心騙して
   って、思ったら、悔しくて。」

つ「のあちゃん、。」

のあ「つおさんには、僕が、どんだけ、  
   つおさんの事好きか分からんねん。」

つ「のあちゃん…ほんま、ごめんな。
  ぼく…せやな、ひどいやんな。
  "のあ"ちゃん、
  抱いて、、、ぼく自分がした罪
  反省しなあかん。」

のあ「つおしさん♪」

つ「ええよ。"のあ"ちゃんが、
  満足いくまで、抱いてええ。
  それだけの事、ぼくしたんやから。」

のあ「すいません。もう無理です。
   大好きな。つおさんに、
   抱いて、言われたらとまりませよ。」

つ「ええよ。おいで。」

のあ「つおしさん♪大好きです。♪」

つ「ありがとうなぁ。そないに、
  ぼくを愛してくれてありがとぁ、」

つおしは、くりくりの大きな目を光らせて、
"のあ"を向かいいれた。
   

何度も、つおしを抱く"のあ"
それは、
変わらない。

けど、一つ違ったのは、
つおしの両手に手錠は、なかった。
でも、つおしは逃げなかった。
そして、
つおしは"のあ"の許しがでるまで、
側にいる事を決意した。

"好きでもない、丸山君に抱かせて
ほんまごめん"

つおしは、心からそう思った。

深夜。"のあ"は
つおしの為に働きに出た。
つおしは、のあが買ってきた
食材で簡単な料理を作って待った。

で、のあが帰ってくると、

"にこっ"って笑って

つ「おかえり♪お疲れ様。」

って言った。

のあ「つおしさん♪大好き♪」

つおしに、飛びついて、
"ちゅっ♪"ちゅっ♪する"のあ"。

つ「ごはんたべよ♪」

のあ「うん♪やけど、その前に…」

つおしは、ピンと来た

で、

つ「あなた♪おかえりなさい。
  お風呂にする?ごはんにする。
  それとも、あ・た・し?♪」

と、おっきい目を、ウィンクすると

のあ「つおしさぁ~ん♪にするぅ
   つおしさん、大好き♪」

と、飛びついて来た。

つ「まっとって、今服脱ぐから。」

つおしは、"のあ"に買ってもらった。
服と、エプロンをとると、

つ「どうぞ、」

と、言った。

"のあ"は、つおしに飛びついた。
幸せだった。
ずーっと。こうしてたい。
ずーっと。




















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