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旅行

忘れんで

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ホテルに帰った
つおしと、春夢。
残された時間はもう少し。

で、ホテルに着くと、
早速、
春夢の愛を与えられる、
つおし。
もう、恒例行事。
最終日だけあって、2人は
激しく愛し合う。

カメラは、側に置いておく。
けど、
足しか見えない位置に置いて…

何度も何度も愛し合う。
いつもは、"もう堪忍して"言うつおしも、
最終日だけあって
求められるだけ、応じる。

そして、とうとう、
お別れの時。

春夢「そろそろ、出なきゃな、。」

つ「せやね、」

春夢「光も、待ってる。」

つ「うん。」

春夢「じゃあ、行こうか?」

つ「なぁ、」

春夢「どうした?」

つ「これって、浮気やんな。」

春夢「まあ、光が本命ならな。」

つ「さいてー。な事してる思うねんけど…」

春夢「光はそれでいいんだろ。」

つ「やけど、やっぱり、あかんやん
  こんなん。」

春夢「俺、つおし離す気ないぞ。」

つ「分かってる、やから、」

春夢「光と、別れるのか。」

つ「その、つもり。」

春夢「いいのか?それで、」

つ「うん。ぼく、春夢とおって、
  光ん事考えなかった。」

春夢「じゃあ、アメリカ行くか?」

つ「まだ、行かへん、」

春夢「うん?どうゆう事だ。」

つ「春夢ん事好き。やけど…
  アメリカには、行かれへん、
  やけど、会いに来てくれるんやったら、
  待ってる。」

春夢「じゃあ、寮どうすんだ。」

つ「ぼく、一回実家出たから、帰られへん
  1人暮らしする。働くから
  なんとかなる。」

春夢「いやー。そんなんだったら、
   俺出してやるけどよー。
   本当にそれでいいのか?」

つ「光と話す。やから、寮に送って。」

春夢「分かった。」

そして、

深夜3時に

つおしは寮に着いた。
寮の駐車場に停める前に2人は
また、話し合う。

春夢「いいか。よく考えろよ。
   光は、お前いないと、死ぬぞ。」

つ「……………。」

春夢「お前は雰囲気に流されやすい。」

つ「うん。」

春夢「それに、1人暮らしって事は。
   誰も側にいれないんだ。
   俺も、日本では、暮らせない
   分かってるな。」

つ「うん。」

春夢「お前は気付いてないかも知れないが、
   光に散々守られてきたんだ、」

つ「うん、」

春夢「別れ話しする前に、よく考えろ。」

つ「うん。」
 
春夢「じゃあ、寮の駐車場に停めるぞ。」

つ「うん」

で、

"ブーン"

春夢の車は、
寮の駐車場に泊まった。

すると、

深夜にもかかわらず

光が玄関に飛び出して来る。
 
春夢「じゃあな。」

つ「うん。」

つおしはが車から降りると、
春夢の車は走り去った。

ひ「つおし♪会いたかったで~。」

と、つおしに飛びついてくる光。

つおしは、さっきの事もあり 
別れ話しなければならないので
しずんでいた。

ひ「つおし?」

ひかる♪って、来ないつおしに、
不安を感じる光。

つおしは、
"ボー"っと、突っ立ったまま。

"はぁ、
やっぱり行かせるんじゃなかったわ"(光)

ひ「とりあえず、中に入ろや。」

と、つおしの手を引き、
寮の中へと、
連れて来る光。

☆☆☆!!!☆☆☆!!!

つ「なんこれ!!@@!!」

目を丸くする、つおし

つおしが目にしたもの。

それは幼少期からのつおしの写真が
ズラーっと、
廊下に張り巡らされていた。

そして、
光が静かに口を開く。

ひ「これが、つおしが生まれた時やな。
  そして、これが赤ちゃんの時抱いてた
  ぬいぐるみや。」

つ「どないしたんこれ!!」

ひ「実家行って借りて来た。」

つ「うそやろ!!」

ひ「ほんま。
  そして、これが、
  5才の頃のつおし。
  女の子みたく。可愛いくて、
  おかん、ベタ甘やったんやろ。」

つ「なんで、知ってるん!!」

ひ「健に聞いた。」

つ「健に?」

ひ「そう。そして、
  これが。小学校のつおしやな。
  相変わらず可愛いねんけど、
  すごい、モテモテ  やったんやってな。」
      
つ「そんなん、しらへん。」

ひ「お前知らんくても健がラブレター
  持っとって、写メしてもらった。
  やから、読むで、
  "つおしくん
  一年生から、好きでした。
        ○○。"」

つ「○○ちゃん?
      ぼくん事好きやったん、」

ひ「そうらしいで…
  そして、中学やなあ。学ラン
  袖長くてまくっとったらしいなぁー。」

と、廊下を歩き
一枚づつ、写真を見ていく。
2人


ひ「そしてや…,」


ひ「これが、俺がお前と
  出会った日や。
  めちゃくちゃ可愛いお前に
  一目惚れして、
  お前に演劇させたんや。」

つ「ひかる。」

ひ「そして、これが、
  コンテスト出た日。」

つ「ひかる?」

ひ「そして、これが、
  修学旅行や。」

つ「ひか…

ひ「そして、これがやな。

つ「ひかる、聞いて。
  どないしてんこれ、
  1人で貼ったん?集めたん。」

ひ「せや。
  1人で、集めて貼ってん。」

つ「ひかる。」

ひ「そして、これが、教会で愛を誓った日。」

"ズキッ"(つ)

ひ「2人で永遠の愛を約束したんや。」

それを、見て息をのむ。つおし、

ひ「なぁ、つお、
  忘れんでなぁー。」

つ「……………。」

春夢「春夢とおって、楽しかったんやろ。
   あいつ、頭ええもん。
   喜ぶことしか。せんやろ。
   俺な。あいつより
   頭悪いし、金ないけど、
   嫉妬めっちゃするけど、
   お前を愛する気持ちは
   あいつに負けへんねん。」

つ「ひかる。」

ひ「一時の感情に流されんで、
  あの時、2人で、愛を誓った時の
  気持ち思い出してや。
  俺はお前の為なら
  なんだってしたる。
  したるから、。」

"ぎゅっ"

つおしを抱きしめる光。

両腕を下に垂らし抱かれたままのつおし
の瞳から、

"ポタッ ポタッ"

光の首に雫が落ちる。

ひ「つおし?」

つ「大変やったやろ、こんなに、」

ひ「お前の為やったら、
  大したことやない。」

つ「いろんな人に、ぼくん事聞いたんやね。」

ひ「まあな。」

つ「こんなに、ぼくん事
  愛してくれてんのに
  ぼくは…」

ひ「ぼくはどないした?」

つ「ひかると、別れようとした…」

"ズキッ"(光)

光の胸に、針が刺さる。

動揺をするも、それを必死に隠して

ひ「した…そして、、。」

つ「間違いや。気付いた。」

ひ「つお♪」

つ「ひかるがぼくを見つけてくれたんやね
  ひかるがおらんかったら、
  今の、ぼくは、ないねん、。
  ひかるに会ってぼくは、
  平凡な毎日が刺激的な毎日に
  変わってん。
  運命的な出会いやってん。
  それをなしには、できひんよね、」  

ひ「つお♪」

つ「あんな。ぼく、弱いかも知れん。
  頭悪いし。
  で、すぐ影響うけるし、
  やけど、それでもええ。」

ひ「ええよ。
      お前の気持ちがフラフラした日は
  俺の愛で引き戻したる。」

つおしの、腕が光の背中に回る。
光は、
"ほっ"と、胸を撫で下ろした。

"ほんま、つおしを誰かと
長い期間一緒にさせたらダメやな。"
そう心に決めた光。

"次はないかも、分からへん"


と、1人納得し、

ひ「部屋はいろか?」

と、部屋に入る。










  



  
  













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