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旅行

捨ててはいけないもの

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つおしと、春夢は、
駐車場のホテルのトイレで
着替えをした。

そして、

車に乗り込む2人

つ「そや。カメラ持ってきてたんやね。」

カメラを見たとたん。
現実に引き戻されてしまった感じがした。
つおしは、

春夢に、こそっと

"まだ、あの雰囲気の余韻に浸りたかった"

と。

春夢の耳元で言った。

春夢も

一応定型文みたいに

春夢「そーゆうな。光も寂しい…

とか、言いながらも、

つおしの様子を気にする。

俯き加減に、助手席に座るつおしに、
春夢は、

一言光に言って、

コードを引き抜いた。

@@!!

つ「ええの!!」

春夢「俺の恋人は、光じゃなくて、
   お前。
   お前が嫌だゆーもん。
   しねーよ。」

つ「ごめんなぁ。」

春夢「だだ、後、辛いのは
   お前だぞ。」

つ「うん。分かってる。」

"つおしは、春夢の隣の心地よさ。
をこの3日で改めて感じていた。"


春夢「帰ろうか。
   明日はまだ朝が明けないうちに
   ホテル出ないと学校間に合わない。」

つ「休んだらあかん?」

春夢「なんだ。学校辞めんのか? 
   一緒に、アメリカ行くか?」

"そや。そやった。
春夢は、日本におれんのや。
学校に。会社に。
アメリカ行かなあかんねんや。"

"ぼくは、どうする。
大事なもの、捨ててアメリカ
行けるん?
光も、家族も友達も、皆日本におんねん。"

春夢「即答出来ないとこ、見ると
   無理そうだな。」

つ「うーん。」

春夢「俺もな、お前の側に
   いてーよ。
   日本だったら、いいんだろ、
   つおしは、」

つ「……」

春夢「けどな。
   男は、家族を守らないといけない。
   その為に必要なもんだな。
   学歴は、。
   それに、会社も…
   会社がなかったら、
   お前を遊びにも連れてけねーし
   何も買ってやれないんだぜ。
   生活も。できねーし。
   親にいつまでも、甘えらんねーだろ。
   いいか。
   "いつまでも、あると思うな親と金"だ。」

つ「なん?」

春夢「お前には難しすぎたかな。
   とにかくな、
   一時の感情で捨てていいもの。
   悪いものが、あるって事。
   で、俺にとって
   仕事や、学校が、
   捨ててはいけないものな訳!
   分かったか。」

つ「うん。なんとなく。」

春夢「まあ。けど、
   日本にも、ちょくちょく
   来てるだろ。お前に会いにさ!
   だから、お前もアメリカ行く
   決断できないんだったら
   今いる学校ちゃんと行かないとな、」

つ「うん、せやね。
  ぼく、頑張る。」

春夢「よし、じゃぁ、帰ろか。」

========================

そして、光。

真也に健の電話番号を教えてもらった
光は。

(もちろん、
 事前に真也から、健には連絡済み。)

健「なんすか、いきなり、
  真也から、電話あってビックリ
  しましたよ。」

ひ「わりー。
  ちょっと聞きたい事あってな。」

健「なんすか、聞きたい事って。」

ひ「あのよー。お前つおしの
  幼なじみやろ。」

健「そうっすけど、」

ひ「つおしの幼少時代から、  
  話してくんねー。」

健「えー。面倒くさい!!」

ひ「そうゆうなや、先輩が
  頼んでんねん。」

健「何が知りたいんすか?
  知りたい事だけ、教えますよ。」

ひ「つおしの保育園、幼稚園は、
  どんな子や、」

健「そりゃーめっちゃ、可愛いすよ。
  今みりゃー分かるでしょ。、」

ひ「まぁ、そうやよな。
  そん時好きだったものとかは?」

健「え~。そん時好きやったもんすか。
  ちょっと待って下さいね。
  考えますから。
  え~、、」

ひ「……」

健「あっ。ありました。
  おかんです!」

ひ「なに?おかん?」

健「そうです。
  つおしは、女の子みたいに
  可愛かったですからねー。
  つおしのおかんも
  ベタ甘ですよ。
  なんせ、姉ちゃんより可愛いから。」

ひ「おかんなー、」

健「おかんじゃ。あきませんか?」

ひ「まぁな、なんとなく、
  見れば分かるしな。
  じゃなくて、
  お前しか知らん情報ないんか?」

健「えー。僕しかですか?」

ひ「幼なじみやろ。」

健「うーん。」

ひ「しぼりだせ。好きやったんやろ。
  つおし追っかけて男子校、はいるくらい。」

健「そんなん言うてへんやん!」

ひ「まあ、まあ。」

健「なんか、あるかなあー。
  あっ。ありましたありました…

こうして、情報を手に入れた
光は早速それをもとに作業を開始した。
  
 


   
   
   
   



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