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久々の学校

真也と健、

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教室に残る
真也と健。

真也
「なんで、お前あんな事したんや。
 気持ちは分かるけどさー。」

健「かわいいねん。つおし。
  やっぱ、かわええんや。
  ずっと、会ってなくて、
  やからかもしれん。」

真也「まぁな。俺も
   つおし、久々見てかわええ。
   思ったしな。」

健「かたちが、ほしかってん。」

真也「なんやそれ?」

健「一つになるって、かたち。」

真也「あー。なるほどな。
   つおしを感じたかった訳か。」

健「俺のがつおしん中
  入ってんのやなぁ。って。」

真也「わからんくもない。」

健「羨ましい。光さんが。
  うっ、うっ、うっ。」

真也「なんや、お前泣いてんのか。」

"ボロボロ"涙が、溢れてくる健。

健「俺もずっーと。つおしが。
  好きやってん。
  つおしの、唇見ては、キスしたい。
  つおしの、家におるときなんか。
  "あー。押し倒したい。"
  って、ずっーと思って。」

真也「辛かったんやな。 」

健「いろいろ、思っててん。
  男同士やし。いきなり襲ったら
  つおに気持ち悪い思われないか
  とか。
  無理矢理したら、もう、
  友達でも、いられんくなるとか。
  とりあえず、告白から
  してみよか。思ってたら、」

真也「たら。」

健「さらっ。と、つおの唇うばいよった。」

真也「あー。あん時。」

健「ずっーと、悩んでたんに。
  あの一瞬で、簡単に。」

真也「あー。あれは、俺も
   驚いたわー。」

健「なんやってん。思った。
  男やしー。とか、考えとったん
  俺なんでキスせんかってん。 
  って。できたし、
  チャンスやて、沢山あっあたんに。」

真也「俺もあん時は、
   光は、ゲイか?思ったな、。
   男子校やし。いくら可愛くても。
   男やん。」

健「やけど、周りにどう思われても
  したかったから、したんやろ。」

真也「だろうな。
   光そーゆうとこあんねん。
   周りは、周り。俺は俺!みたいな。
   言いたい奴は勝手に言ってろ
   みないな。」

健「俺は、つおしに手ェだす勇気なかった
  んや。
  やから、光さんが、羨ましい。」

真也「けん。」

健「今更やん、光さんに
  奪われてから、焦ったって
  遅いんわかってんねん
  けど、、」

真也「けど、なんや。」

健「見てらんないねん。」

真也「何がや。」

健「どんどん、先に進んでく二人。」

真也「例えば?」

健「俺がずっーとしたかった、s○x
  して、2人で一緒に住んで。」

真也「そっか。」

健「なんで、俺じゃあかんの。」

真也「けん。
   光に追いつこうとしても、
   無理やで、
   諦めるしかないねん。
   絶対、光はつおしを手放したり
   せん。」

健「やけど、」

真也「光が、さらっと
   つおし、手に入れたと思うか?」

健「違うん」

真也「あいつやて、悩んだ時期あんねん。
   つおしはさー。
   あんなんやから。すぐ、
   誤解すんねん。
   光が、誰にでも手を出す奴やと、
   勝手に勘違いしてな、
   光から、離れていきよってん。」

健「ひかるさんが、」

真也「せ、やで。
   俺らが軽はずみに言った事に
   めっちゃ怒りよって、
   あいつは、もう。
   つおししか見えなかったんやろな。」

健「…………。」

真也「確かに、光は
   つおしに、一目惚れかもしれん。
   お前に比べたら
   期間も、短いやろ。
   やけど、初めてやであんな光。」

健「なんが?」

真也「いつも、なんか冷めた感じでさー。
   感情を表にださんくて、
   ところがやで、
   つおしん事になるとあれやで、
   雪崩るわ。怒るわ。
   お前も知っとるやろ。」

健「うん。」

真也「いつから、好きになったかやないねん。
   お前が、つおしの事思う以上に
   光はつおしが好きや。」

健「うん。」

真也「あいつの行動おかしいやろ。
   結婚するゆーたり、
   養ってやるゆーたり。
   俺らまだ。高校生やで。
   お前、そこまで、つおしに対して
   責任とれるか?」

健「うん。」

真也「好きや、かわいい。
   誰でもつおしに対して思うやろ
   できれば付き合いたいとかさー。」

健「………-。」

真也「やけど、養っていくねんで。
   高校生で、まだ仕事もしとらんのに、
   光なんてみてみー。
   防犯カメラ買うために由美さんに
   借金してん。」
   
健「…………。」

真也「お前は、そこまでできるか?
   つおしのために。
   つおしを守るのは、簡単やないで。」

健「…………。」

真也「どんだけ、狙われる思うてんねん。
   光やから、できるんかも
   しれんやろ。」

健「ごめんなさい。」

真也「2人に謝り行こうや。俺の教室いるやろ。」




   

   
   
  
    
  


 




  


  
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