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112話 妊活

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車で疲れて寝ている莉子を起こして部屋まで連れて来た。少し莉子の部屋で寝かせよう。
俺はそれから夕飯を仕度して、風呂も準備。洗濯もして片付けた。う~ん、莉子は風呂に入る元気があるかなあ?
もしかしたら、夕飯も食べないで朝まで寝る可能性もあるからな。

そうだ、小川先生に連絡をしよう。昨日カフェに行った帰りに中村に良い店を教えて貰ったんだよ。
フランス料理がおいしい店で、コース料理もアラカルトもあるそうで、店内も落ち着いた明るい雰囲気でだそうだ。有名ホテルで修業したシェフがいるそうだ。

場所は駅の反対側に出て、徒歩で5分くらいだそうだ。そういえば、駅の反対側ってあまり店がなくて住宅地だもんなあ。だからあまり行くこともないから知らなかったよ。

小川先生に電話してみよう。あさっての土曜はどうかなあ?
午後に勉強を教えて貰って、そのまま夕食へ出かけるのはどうだろう?都合を聞いてみよう。

さっそく電話したら、両方ともOKだった。とすると、教えて貰ったフランス料理の店にも電話して6時で予約した。こっちもOKだった。これで良し。

さて、莉子はどうかな?起こさないと駄目だよね。下手をするとこのまま朝まで寝ちゃうよ。
おい、莉子起きろよ。ご飯を食べよう。莉子の大好きな海老たっぷりのグラタンだよ。それもアツアツ。
早く起きろよ~。ふう~片目もあけないよ。良し、上半身を引っ張って起こし抱きしめてキスのシャワーだ。
こら、莉子さん、起きてください。食べますよ~。両手がだらっとしてるよ。

莉子、今夜は赤ちゃんを何人作る? オレすごく頑張るよ。どうですか??
ばちっと目を開けた!!あら反応したよ、全く。作る気満々ですか?
「うん」恐るべし女の執念だな。はい、じゃあ起きて夕飯をたべよう。今食べないと明日の元気がでないんだよ。

それから夕飯を食べてお風呂に入った。莉子、疲れてたんじゃないの? 大丈夫? 無理しなくてもいいよ。
無理しないと赤ちゃんが出来ないもん。うふっ。そうなんだ。1回や2回無理しなくても大丈夫だよ。

莉子、妊活って毎日体温を測って自分の排卵期を知らないと駄目なんだよ。で、その時だったら出来る可能性が上がるんだよ。卵子が出て来ることが大事なんだ。でも今はまだそんなに必死にならなくてもいいんだよね。川瀬に言われただろう?まだ術後だから、内膜症の治療をもっとしてからにしましょうって。

俺は莉子と一緒にいられればそれで幸せだからいいんだよ。
「分かった。じゃあ今夜は寝るね。ごめんね」ふふふ。わかったよ。寂しいけど死ぬほど我慢するよ。はあ~。

「早くベッドに行きたい」うんわかったよ。莉子と俺はざっと身体を拭くと、そのまま抱っこしてベッドに行った。
じゃあ、莉子おやすみ。ゆっくり寝てねといって明かりを消した。

俺は酒でも飲んでソファでいじけて寝るよ。音楽でも聴くかな。今の気持ちはヴィバルディの「夏」の気分だ。
頭の中にがりがり、がりがりと弦を引っ掻くような音が鳴り響いているよ。男はさみしいねえ。
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