シロトラ。

黒谷

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10:忍び寄る『魔』の手。

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 そんなわけで、函館市某所。
 わたしとロウはとある古寺に来ていた。
「いやあ、びっくりしたよー。トラコ才能あるんだねー」
 予定通り、法術と言ノ葉はある程度習得。
 その報告をバロックさんにしたところ、彼は少しだけ驚いた顔をしていた。
 予想通りでおもしろくない、わけではなく。
 予想通りでびっくりしたらしい。
 まったく意味がわからない。
 ちなみにルキノとのシゴトは先ほど完遂。
 結局何が言ノ葉で何が法術だったのかは全くわからなかったが、とりあえず退治すればいいということだけはわかった。
 ついでに、あの後ひげ面は「気分を害した」とかなんとか言って、どこかへと消えていった。
 何に気分を害したんだか。
 で、その後ルイスさんの作ったお昼ご飯を食べてから、ここにきたというわけだ。
「それで、わたしたちは古寺で悪さをしている鬼を退治すればいい、というわけなんですか?」
「んー、ちょっと違うかなあ」
 古寺へと続く階段をてくてくと上がる。
 現在は使用されていない古寺なので、階段も所々ボロボロで周囲も草木が生い茂っていた。
 ちょこちょことゴミが転がっているのは、若者たちが幽霊がでるとかで盛り上がり、ここを心霊スポットとしているからだ。
 現在は夜ではなく、真っ昼間なので、その心配はないだろう。ちなみにバロックさんから言わせれば、その『幽霊』と、今から退治しにいく存在は、また別なのだという。
 あくまで予想だそうだが。
「これから会うのはねー、ガキっていう悪魔だよ。ま、妖怪でもあってるけどね」
「害があると?」
「いや、いたずらする程度なんだけど、もし本当に心霊現象がここで起きているのなら、ガキも関わっているのかもしれないし」
 しれっとバロックさんから渡されたファイルをみながら、ロウは呟く。
 ていうか最初、退治っていったのはバロックさんだというのにまったく。誤謬だとか語弊だとか、そんなレベルの話じゃない気がしてくる。
「……もしかして、心霊スポットっていうの、信じてないんですか?」
「え? うん。当たり前じゃん」
 わたしの問いかけに、ロウはきょとんとした顔をした。
 上空をカラスが飛び立っていく。
 ざわざわと騒がしい。
「最近の人間たちは、科学で証明できる程度のものでも、心霊現象だとかいって騒ぐからね。実際目にするか、相当おかしなものでない限り、FAITHとしては信じないよ」
 とんでもないハナシだった。
 まるで神様に毎日祈りを捧げていたのに、神様は寝転がってばりばりとせんべい食べていたという現場を、偶然、みてしまった時のようだ。
「ちなみにロウ。わたしは幽霊が嫌いです」
「う、うん」
「なので本当に出たらロウを置いて逃げます」
「いやいやいや! 俺悪魔だよ? 幽霊も悪魔も妖怪もほとんど変わらないでしょ!」
 そうでもないということが、ロウにはわからないらしい。
 わたしは目を細める。
「そんなことありませんよ。ロウとは全く違います。やつらは半透明で打撃攻撃が有効ではありません」
「……トラコ。それはゲームのやり過ぎだよ……」
 何故だかロウに哀れな目で見つめられた。
 そんなことをしていると、階段も終わりになって、正面に本堂がみえる。
 屋根や壁が所々壊れていて、蜘蛛の巣が張っていた。
 本当に荒れ果てている。
「ここにガキとやらがいるんですね」
 こういうのはじじいのシゴトじゃないのか、と軽く思ったがわたしは気にしないことにした。
 ていうかきっとじじいのシゴトだ。
「うん。おーいガキー。いるんだろー、出てこいよー」
 わりと大きな声でロウは辺り一帯に向けて、叫んだ。
 ざわざわと、一際大きく森が鼓動する。
 カラスが鳴いて、草むらもざわざわと揺れた。
 風が一陣、吹き抜ける。
『……また来やがったなクソ悪魔……』
「!」
 牛鬼の時と、同じ。
 どこからか声が響いた。
 しかしどこか中性的な声だ。
 そう、声変わりをまだ迎えていない、子供のような。
「お前ここらへんでまたいたずらしてんのー? また苦情きてるんだけどー」
 相も変わらず、ロウは辺り一帯に向けて叫んだ。
 ロウにはどこにいるかわかっているのだろうか。
『ふん……。貴様らには関係ない。放っておいてくれ』
「そうもいかないんだってば。こっちもシゴトだし……」
 うーん、と困ったようにロウが唸る。
「……ロウ、ガキと知り合いなんですか?」
「まあね。前も会ったことあるし……」
 そんな知り合いを退治と言うとか、さすがは悪魔だ。
 普通はしないと思う。
 普通は。
『……今日は珍しいな。人間の、しかもこの土地の守り手を連れている』
「は?」
 声がわたしに向けられた気がして、わたしはキョトンと目を丸くした。
 この土地の、守り手?
『そこの、お前だ。……お前、柚原神社の跡継ぎだろう』
 言われて、わたしはドキリとした。
 鼓動が早くなる。
 ああ、じじいのことを、言ってるんだ、と。
「……わたしは跡継ぎではありませんよ」
『いいや、嘘をつくな。現役、あのなまくら神主が大声で喚いていった。お前が跡を継いでくれるから、安泰だってな』
「あのくそじじい……」
 わたしはじじいに改めて殺意がわいた。
 そして本当にじじいがシゴトをしていないことを理解、確信した。ガキとは知り合いで、しかもこうして問題になっても放置しているのだから。
「それよりもガキ! でてこいってば!」
『いやだね。お前らの指図は受けない』
 つーんと、ロウには厳しいようだ。
 わたしは少し思考してから、そうだ、と思いついた。
 この妖怪は、もしかしたら。
「ではガキ。わたしからのいうことでしたら、きいてもらえるでしょうか?」
『!』
「え、ちょ、トラコ!?」
 わたしの発言に、ロウが振り返って驚く。
 相変わらず大げさな男だ。
 目を丸くしてわたしをみている。
『………』
 少しの沈黙。
 ガキも考えているようだ。
「近頃、この近辺で心霊現象が起きる、と若者が騒ぎ、近所迷惑になっています。もし貴方が何か知っていれば教えてください。ていうか嘘ですといってください」
「そっち!? ねえ、トラコそっち!?」
『ああ、それなら知ってるぜ』
「お前もあっさり答えるのかよ!」
 ほほう、知っている、と。
 つまり別モノなのか……。
 うーん、残念です。
 ちょっとだけガキだったらよかったのにと、期待したわたしが馬鹿だったか。
『ここらへんはオレの縄張りだからな。……数ヶ月前のことだったかな……』
 ガキは姿をまったく現わすことなく、話を始める。
『ここに西洋の悪魔が来やがって、人間と何かやってやがったんだ』
「「人間と?」」
 ロウとわたしの声が重なった。
 わずかに沈黙が流れる。
『おう。高木と岸辺とかいう男二人と、西洋の悪魔が二人だ。……えーとなんだっけな、黒十字騎士団とか、名乗ってたっけか。本堂にあった仏像をもっていきやがって、たちまちここは幽霊どものたまり場よ。――抵抗してみたんだが、ダメだった』
 ……なるほど。
「逃げます」
「ちょっとストップ!」
 走りだそうとしたわたしを、すかさずロウが掴んだ。
「まだ昼間だしいないってば!」
「ではあと三十分したらここを離れます」
「まだ真っ昼間なのに!?」
 いちいちリアクションのおおきなやつだ。
 ここが幽霊のたまり場だとわかった今、わたしがここにいる理由はなくなった。
 替わりに、いなくなる理由はできたが。
『……お前、本当にこの地の守り手になるんだよな?』
「? ああ、気が向けばですが」
『………。まあいい。それなら、一つ頼みがある』
 すう、と風が一陣吹いて。
 わたしの目の前に、小さな男の子が現れた。
 ぱきり、と小枝が折れる音がする。
『この函館を、――あいつらから、守ってくれ』
 それは、運命の歯車が、動き出した音だった。




◇◇◇




 百万ドルの夜景が見える、函館山。
 その函館山、山頂。――数十時間前。
 一人の悪魔と、二人の男が展望台に立っていた。
「どうだね、ここから見える夜景は。素晴らしいものだろう。人間はこのようなものに価値を見いだす。……悪魔は違うのかな?」
 スーツを着た高木が、ワイングラスを回しながら、悪魔に尋ねる。
 悪魔はシルクハットをかぶり、同じようにスーツを着ていたが、その髪は銀髪で、瞳は金色に輝いていた。
「さあ、どうだろうね。人間と同じで、僕らもそれぞれ、好き嫌いっていうものがあるし。一概に価値をもたない、とは言えないかな」
 銀髪で片目こそ隠れてみえないが、もう片方の瞳は、とても楽しそうに伏せられていた。
 口元も、ゆるく弧を描いている。
 高木には、何が楽しいのか皆目検討がつかない。
「でもまあ、僕個人の意見をいうなら、美しいものは嫌いじゃないよ」
 視線は、眼下の夜景へとうつった。
 午前零時をすでに回っているというのに、街はより一層、煌びやかに光っていた。
「そうか。それは、よかった。ここが我々の第一拠点となり、ここから侵略を開始するのだから。美しい街でなければ、我々の本部とは言えんからな」
 ワインを一口、口に含んで、高木は笑った。
 グラスを満たしていた朱色は、高木の右目と同じ色をしている。
 すると高木の背後に立って、ずっと沈黙を保っていた岸辺がふいに、口を開いた。
「……それで、手はずはどうなっている? 例のブツは、きちんと手に入るのだろうな」
 岸辺の目は、真っ直ぐ悪魔を見つめていた。
 その瞳は灰色で、髪も真っ黒ではなく、どことなく灰色がかっている。
 感情のみえない、単調な口調だった。
「問題ない。全て、手はず通りだ」
 その質問に答えたのは、悪魔ではなく高木だった。
 ぴくりと岸辺の眉が動く。
「……お前にはきいていないのだが」
 ぴりぴりとした緊張の糸が張り詰めた。
 二人の男が放つ殺気が、わずかに充満し始める。
 が、そこで空気を入れ換えるように悪魔が口を開いた。
「まあそう急がないでよ。……手は打ってあるんだからさ。たとえ魔界の誇る『旧家』が一つ、『Alphest』だろうが、蘆屋道満の子孫だろうが、関係ないから。彼にはさ」
 二人を交互にみつめた悪魔は、そういって展望台の奥にある廊下へと視線をうつした。
 廊下から、わずかな足音。
 それは、徐々に近づいていた。
 ――彼らまであと数メートルの距離で、止まる。
「……」
 高木が、目を細めた。
「――これはこれは。皆さんお揃いで……華麗に悪巧みでもしていた、ということかな? この『オスカー』を統べる儂を差し置いて……実にいい度胸をしている」
 奥から歩いてきたのは、一人の悪魔だった。
 蝙蝠の生々しい羽根。悪魔特有の尻尾。月明かりに照らされる、真っ白な肌。
 そして――、濁った赤髪。
 その瞳は、野心に燃えている。
「……!」
 男二人は、身の毛がよだつような雰囲気に思わず息を呑んだ。
 殺意でも、敵意でもない。
 ただその場を支配する、支配者のオーラ。
「ハナシはそこの『堕天使』からきいている。――ふふふ。安心したまえ、人間くん。儂は儂の得になることしか考えていない。そして、君たちの計画は儂の得になる。つまりは、儂が全面協力を惜しまないと、そう言っているのだよ。ああ、狂喜乱舞してもかまわんよ」
「……あ、ああ」
ややあってから、高木が声を絞り出した。
傍らにたたずんでいた岸辺の方は、その視線を悪魔から外すことが出来ず、ただじっと見つめ、固まっている。
悪魔はそれを気にもとめず、ゆっくりと歩いてきた。
 月明かりに照らされて、悪魔の身につけている着物が目に映る。――深い深紅の着物だった。
「そうだな、『天沼矛回収』などという陳腐にして陳腐過ぎるこの計画は、『黒十字騎士団』などと……陳腐かつ、くだらない団体にはふさわしいが……儂のせがれを貸してやろう。なに、そこの堕天使には忠実に従うように、『調教』してある。問題は全くない」
 男たちは、耳を疑った。
(……せがれ? 息子を……調教?)
 部下というならばまだ話はわかるが、間違いなく、せがれと言った。
 いうまでもないが、普通、息子は調教するものではない。
 ましてや、貸すものでもない。
 そして内容その全てが、間違いなく、二人に対する侮蔑、いや差別そのものだった。
 この悪魔は、見下しているのだ。二人を。
 人間を。
 これが、悪魔という存在の本質なのだろうか。
「ふふふ。あの子使うの? ……ま、あの子なら、なんとか大丈夫か」
 そんな様子を楽しげにみていた銀髪の悪魔が、ニコニコと楽しそうに笑った。
「なんとかじゃない。全く問題ない」
 ギロリと、赤い悪魔が銀髪の悪魔を睨む。
「そんなことないよ。あの『Alphest』がいるんだし。僕の部下も同行させてあげる」
 しかし、視線をものともせず、銀髪の悪魔は人差し指をたてて言った。
 赤髪の悪魔が、明らかに不快だというふうに、ぴくりと眉を動かす。
「必要ない」
「いいや、保険は必要だね。――いいの? 帝王に気づかれたらまた計画が『パア』なんだから」
先ほどよりも、ぴりぴりとした空気が流れた。
 悪魔二人が人間を差し置いて、無言でにらみ合っているからだ。
 金色の瞳と、赤色の瞳。
 二つの視線が交差して、二つの殺気も交差した。
「………」
 数分の沈黙の中、人間たちは、冷や汗を流していた。
 放置されたままその間には、決してはいることができないでいた。
「……ふん。貴様の心配性も困ったものだな」
 少ししてから、赤髪の悪魔がため息をついた。
 どうやら、こちらが折れたようだ。
 ほんの数分のはずだったが、まるで一時間ほどの時間だったように、人間二人は感じていた。
「だが忘れるな。あくまでバック要因だ。……どうせ、あの鳩を使うのだろう?」
「まあね。でもあの子は例外なく、『強奪』することのできる使い勝手のいいコなんだから、お忘れ無く」
 銀髪の悪魔は、満足げに笑うと、続けて二入へと視線をうつして、再び。
ニコリと綺麗に、無邪気に微笑む。
「というわけだから。君たちはこの函館という街を、事実上支配してほしいかな。僕たちは人間とは無関係に支配をするからさ」
「……それについては問題無い。我々とて、もうすでに七割の掌握はすんでいる。五稜郭タワーも、当然すでに我々の私物と化した」
 高木は再びワイングラスを回しながら、夜景へと目を向けた。
 夜景の中、一際高い、明るいタワーに目は向けられた。
「そう。なら問題は無さそうだね。すぐにでも例のモノを手に入れるとしようか」
 ぱちっと、華麗にウィンク。
 そんな銀髪の悪魔のしぐさを受けて、赤髪の悪魔が嫌な感じに、とても楽しそうに、ニタリと笑った。
「楽しい宴の始まりだ」
 不意に辺りを照らしていた蝋燭の火が消えた。
「!」
 二人の男に、衝撃と緊張が駆け抜ける。
 目を一瞬、真っ暗闇になったからだ。
 次第に目は慣れてきて――月光のみの光の中、お互いの顔がぼんやりと見えるほどになった。
 わずかに夜景の光もあるものの、至近距離にいるはずのお互いの顔でさえ、本当にもやがかかったように、曖昧だ。
(……何が……)
 キョロキョロと、高木は辺りを見渡した。
「――忘れるな人間くん。儂は『支配者』。貴様らの態度次第で、この『力』、使うも使わないもできるのだから」
 声が響き渡った後、蝋燭の火が復活した頃には。
 銀髪の悪魔はおろか、赤髪の悪魔も姿を消していた。
「……始まった」
 岸辺が、単調な口調で、呟いた。
 
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