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5章 あれはてる事務室
37話 黙視
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カイモン先生はエツコちゃんを後ろから抱くと、いきなりスカートのなかに手を突っ込んだぞ!
「うわああああ。あんた、なにしてんだあああ?」
さすがに錯乱状態だった清水さんもぶったまげた。
もちろん、ボクらも驚いた。
「あ、いや!やめてモンちゃん。……じゃなかった海電先生!!!」
エツコちゃんが赤面して嫌がってもカイモン先生はスカートの中に突っ込んだ手を引っ込めなかった。
それどころか……さらに、エツコちゃんの首スジを舌でレロレロなめはじめたではないか。
き、汚いなあー……
ここで、ボクの父がカイモン先生に厳しく注意した。
「よしなさい!カイモン先生。おいたがすぎますぞ。神聖な学舎(まなびや)で、なんてことをするんですか」
とオヤジは激怒した表情で、口ではマジメな事を言っていたが、体のしぐさがワクワクしていて、目がニヤニヤして、「もっとやってくれー」と言わんばかりに身をのりだしていた。
父が止めると、
「悶々……ここからが、本番だったんだんだけどな~」
と父に遠慮うして、カイモン先生は、エツコちゃんの首から顔をどけて、スカートに突っ込んだ手を引っ込めてエツコちゃんから離れる。
オヤジは(え?もう終わっちゃうの?)と言わんばかりにガッカリした表情を一瞬みせたが、すぐに顔を引き締めて、
「まったく、息子の前でこんなジョークは止めていただきたいですな…………チェ…………」
と格好をつけた。
だけどお父さん。最後に、惜しかったな~って言わんばかりに「ちぇっ」って舌打ちしてましたよ。ツメがあまいですね……
さっきまで、エツコちゃんと先生の恋仲を否定していた清水さんも、
「あ、申し訳ない。もう結構です!分かりました。お二人は恋人同士ですね」
清水さんは、大慌てで、前言を撤回しだしたぞ。そりゃそうだ。このまま、ほっといたら、この先生、もっと飛んでもないことをエツコちゃんにする所だったぞ。
そして……
「いやあー、ボクは冗談で言ったのになあー、まいったなー」
なんて清水さんは自分の後頭部を右手でなでながら、誤魔化して責任のがれしようとしはじめたぞ。
この人もまさかカイモン先生が恋人であることを証明するために憧れのエツコちゃんのスカートに手を突っ込むなんて想像もつかなかったのだろう。
そして父が止めていなかったら、もっとエスカレートして学校じゅう大騒ぎになっていたに違いない。そしたら、清水さんも責任をとらされるだろうから、言い訳したくなる気持ちもわかる。
他の方たちも何事もなかったかのような顔をして、というより、これ以上関わりたくない感じでただ黙ってこのイキサツを黙視していた。
「うわああああ。あんた、なにしてんだあああ?」
さすがに錯乱状態だった清水さんもぶったまげた。
もちろん、ボクらも驚いた。
「あ、いや!やめてモンちゃん。……じゃなかった海電先生!!!」
エツコちゃんが赤面して嫌がってもカイモン先生はスカートの中に突っ込んだ手を引っ込めなかった。
それどころか……さらに、エツコちゃんの首スジを舌でレロレロなめはじめたではないか。
き、汚いなあー……
ここで、ボクの父がカイモン先生に厳しく注意した。
「よしなさい!カイモン先生。おいたがすぎますぞ。神聖な学舎(まなびや)で、なんてことをするんですか」
とオヤジは激怒した表情で、口ではマジメな事を言っていたが、体のしぐさがワクワクしていて、目がニヤニヤして、「もっとやってくれー」と言わんばかりに身をのりだしていた。
父が止めると、
「悶々……ここからが、本番だったんだんだけどな~」
と父に遠慮うして、カイモン先生は、エツコちゃんの首から顔をどけて、スカートに突っ込んだ手を引っ込めてエツコちゃんから離れる。
オヤジは(え?もう終わっちゃうの?)と言わんばかりにガッカリした表情を一瞬みせたが、すぐに顔を引き締めて、
「まったく、息子の前でこんなジョークは止めていただきたいですな…………チェ…………」
と格好をつけた。
だけどお父さん。最後に、惜しかったな~って言わんばかりに「ちぇっ」って舌打ちしてましたよ。ツメがあまいですね……
さっきまで、エツコちゃんと先生の恋仲を否定していた清水さんも、
「あ、申し訳ない。もう結構です!分かりました。お二人は恋人同士ですね」
清水さんは、大慌てで、前言を撤回しだしたぞ。そりゃそうだ。このまま、ほっといたら、この先生、もっと飛んでもないことをエツコちゃんにする所だったぞ。
そして……
「いやあー、ボクは冗談で言ったのになあー、まいったなー」
なんて清水さんは自分の後頭部を右手でなでながら、誤魔化して責任のがれしようとしはじめたぞ。
この人もまさかカイモン先生が恋人であることを証明するために憧れのエツコちゃんのスカートに手を突っ込むなんて想像もつかなかったのだろう。
そして父が止めていなかったら、もっとエスカレートして学校じゅう大騒ぎになっていたに違いない。そしたら、清水さんも責任をとらされるだろうから、言い訳したくなる気持ちもわかる。
他の方たちも何事もなかったかのような顔をして、というより、これ以上関わりたくない感じでただ黙ってこのイキサツを黙視していた。
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