8 / 9
1章 カイモン先生がやってきた
7話 先生vsPTA
しおりを挟む
ミコトの脅迫もヘッチャラだったカイモン先生は相変わらず間のぬけた表情でミコトに、
「どうしたモォ~ン、話はもう終わりかモオオン?」
と挑発的にけしかける。
この先生のバカにした言葉によって、怒りマックスに達したミコトは眉をつりあげて、顔を真っ赤にしながら先生に向かってこう言った。
「はっきり言ってあなたは教師としてふさわしくありません。私のおばあ様は寛容な方で、おとなしくされてますが、私のママはアナタを許さないわ」
興奮ぎみにほえるように言うと、カイモン先生は、
「どういうことだモォ~ン」
とキョトンとした表情で、ミコトに質問した。ここまで言っても自分の脅しが通用しないからミコトはますます心の動揺を顔にだしていた。
「ど、どう、どういうことって……私のママはPTAなのよ。私がママにたのめば、今すぐにでも臨時の教育委員会の緊急収集を学校に要求してアナタをクビにさせることだってできるわ!」
と言うと、彼女はスカートのポケットからスマートフォンを取りだし、PTAの母親に電話をしようとした。
そこで2年C組の生徒全員が、
「おおおおぉぉぉ~~~」
と嬉しそうな歓声をあげた。
いくらなんでも、これで、勝負はあっただろう。PTAが動いて教育委員会まで巻き込んだら、いっかいの教師なんかすぐにクビだ。それくらい普通の高校生であるボクにだって分かる。
カイモン先生はただ者でないことは間違いないが、しょせんは学校に雇われた職員でしかない。雇い主がクビを言い渡せば終わりだ。
しかし、それでも、カイモン先生は平気だった。
そして、彼はとんでもないことをクチにした。
「そんな事をしてみろモォ~ン。お前のオナカをパンパンにしてやるもおぉぉぉおん」
「~~~~~~ッッ!!!!」
その一言で教室内に衝撃がおこった。
彼は冗談やハッタリでいったんじゃない。本気だった。それはボクだけでなく、この教室内にいる生徒全員が理解した。
それは久米ミコトにも理解できたに違いない。
彼女はあきらめた表情をすると、身の危険を感じて、スマートフォンをポケットに戻し、席に座ったまま下に顔を向けてクチを閉ざしてしまった。
「どうしたモォ~ン、話はもう終わりかモオオン?」
と挑発的にけしかける。
この先生のバカにした言葉によって、怒りマックスに達したミコトは眉をつりあげて、顔を真っ赤にしながら先生に向かってこう言った。
「はっきり言ってあなたは教師としてふさわしくありません。私のおばあ様は寛容な方で、おとなしくされてますが、私のママはアナタを許さないわ」
興奮ぎみにほえるように言うと、カイモン先生は、
「どういうことだモォ~ン」
とキョトンとした表情で、ミコトに質問した。ここまで言っても自分の脅しが通用しないからミコトはますます心の動揺を顔にだしていた。
「ど、どう、どういうことって……私のママはPTAなのよ。私がママにたのめば、今すぐにでも臨時の教育委員会の緊急収集を学校に要求してアナタをクビにさせることだってできるわ!」
と言うと、彼女はスカートのポケットからスマートフォンを取りだし、PTAの母親に電話をしようとした。
そこで2年C組の生徒全員が、
「おおおおぉぉぉ~~~」
と嬉しそうな歓声をあげた。
いくらなんでも、これで、勝負はあっただろう。PTAが動いて教育委員会まで巻き込んだら、いっかいの教師なんかすぐにクビだ。それくらい普通の高校生であるボクにだって分かる。
カイモン先生はただ者でないことは間違いないが、しょせんは学校に雇われた職員でしかない。雇い主がクビを言い渡せば終わりだ。
しかし、それでも、カイモン先生は平気だった。
そして、彼はとんでもないことをクチにした。
「そんな事をしてみろモォ~ン。お前のオナカをパンパンにしてやるもおぉぉぉおん」
「~~~~~~ッッ!!!!」
その一言で教室内に衝撃がおこった。
彼は冗談やハッタリでいったんじゃない。本気だった。それはボクだけでなく、この教室内にいる生徒全員が理解した。
それは久米ミコトにも理解できたに違いない。
彼女はあきらめた表情をすると、身の危険を感じて、スマートフォンをポケットに戻し、席に座ったまま下に顔を向けてクチを閉ざしてしまった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
はじまりはいつもラブオール
フジノシキ
キャラ文芸
ごく平凡な卓球少女だった鈴原柚乃は、ある日カットマンという珍しい守備的な戦術の美しさに魅せられる。
高校で運命的な再会を果たした柚乃は、仲間と共に休部状態だった卓球部を復活させる。
ライバルとの出会いや高校での試合を通じ、柚乃はあの日魅せられた卓球を目指していく。
主人公たちの高校部活動青春ものです。
日常パートは人物たちの掛け合いを中心に、
卓球パートは卓球初心者の方にわかりやすく、経験者の方には戦術などを楽しんでいただけるようにしています。
pixivにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる