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16.年下の男の前で素直になる方法
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アウローラ視点です。
――――――――――
「あいつは……よかったのか? お前に告白してきたやつ」
「は……?」
今日くらいずっと浮かれた顔をしていればいいのに、むすっとした表情ののテルルが「あいつは実戦で強いタイプだ」となおも言い募る。テルルがそれを言うのかよって一瞬怒りたくなったけど、なんだか可哀想になってやめた。
そもそも僕のことを好きといって、一緒に仕事しているときは散々口説いてきたくせに、配置が別れてからとんとテルルは寄ってこなくなった。まぁ、僕だって逃げてたけど。
あの……オメガのヒートに出くわしたときだって、よく分からないまま強引にイカされた。好きなシチュエーションに興奮した僕はそのまま襲われることも覚悟したのに、テルルは僕の服を整えて帰ってしまったから拍子抜けだった。
テルルこそ、なんなんだと思う。昨日まで僕のことを放置しておいて……って別に、放っとかれたことを不満に思ってるわけじゃないけど! 今日になって急に、口説くのを再開することにしたんだろうか。
「あんなの眼中にないよ。ていうか、テルルこそネリオー先輩と仲良さそうだったじゃない」
「先輩? なんのことだ?」
「あのひと、オメガでしょ。あ、もしかして振られたから僕のとこに戻ってきたの? 先輩は去年結婚してるし」
「え…………嫉妬してくれてんの?」
嫉妬、というワードが耳に届いて脳が処理した瞬間、馬鹿みたいにあんぐりと口を開けてしまった。はぁっ? なんで僕が?
しかしよくよく自分の発言を思い返してみると、そう思われても仕方がない気がした。先輩と楽しそうに話していたテルルを見たとき、僕は確かにおもしろくない気持ちになっていた。
あれって、嫉妬だったの? 嫉妬って、どういうときにするものだっけ?
……自分がわからない。混乱して、恥ずかしくて、悔しくて……目が潤んできた。いつの間にかゴブレットには水が満たされていたけど、とっくに酔っているみたいだ。
「は? めちゃくちゃ可愛いんだが……今日はどうしたんだ、アウローラ」
「僕だってわかんないよ! テルルがあっちこっちフラフラするから……僕のこと好きだって言ったくせに」
「はぁ~っ……」
深いため息を吐いたテルルが立ち上がって、僕の方へと数歩の距離を詰めた。座ったまま見上げて、今さらながらに感じる。この子は、いつの間にこんなにも成長したんだろう。
それは身体の大きさだけじゃなくて、精神的にも、ぜんぜん成長しない僕を追い越してしまったみたいだ。子どもみたいに喧嘩してしまったのを止められたり、ヒートに当てられて昂ぶった身体を収めてもらったり。どうしようもない性癖だって……受け入れてくれている。
「今日はもう帰る。明日出勤だろ? ちゃんと怪我した身体を休めてくれ」
「えっ。もう?」
テルルはテーブルの上をさっと片付けて、玄関に向かった。ぽけっとしていた僕は慌ててテルルの後を追う。
扉の前で振り返ったテルルはまた僕の手を取り――ゆっくりと、手のひらに唇を近づけた。
今日は僕の手が大人気らしい。
そんな冗談を頭に思い浮かべていた僕は、包帯の巻かれていない手の中心にテルルの薄い唇が触れた瞬間……ピリ、と電流のような快感を感じて、ビクゥッと全身を震わせた。
手のひらが、手の甲よりもよっぽど敏感なことを、いま初めて知った。
頬にかっと血が集まっている。それを見てどう思っているのか、テルルは切なげに笑って「じゃあな」と帰っていった。
扉が閉じた瞬間、へなへなと玄関で座り込む。あっさりと帰ってしまったテルルにホッとしたような……残念なような。あんな、動作一つでひとの心を揺さぶるような男だっただろうか。
テルルを家に上げた時点で、僕はなにかが起こると期待していたことに今さらながら気付く。だって、前に来たときがあれだったし……
あれ以来、自分の寝台で横になるだけであの夜のことを思い出してしまう。
怪我が治って以降は、ひとりでする時も想像の相手がテルルしか出てこなくなってしまった。僕がテルルを避けていたのは、それが恥ずかしかったのもある。
しかも最悪なのが、あの日以上の興奮と快感は、どうしても一人では得られないと気づいてしまったことだった。
たった一回で、僕の身体はテルルに作り変えられてしまったのだ。
テルルはデートを賭けて剣術大会で勝利してしまうくらい、僕のことを好きらしい。
だから今日家にわざわざ来たのだって、そういう目的があるのかと勘違いしまったって、おかしくないよね? さっき寝台横のおもちゃを片付けに行ったときも、なんとなくシーツを手で整えてみたりした。
よく考えたら、今日はテルルだってかなり疲れているはずだし、僕もこんな……見るに堪えない状態だ。抱こうなんて、そんな雰囲気になるはずがなかった。
「は~~~っ、ばかみたい」
今日の剣術大会はすごかったな。いままで見に行ったこともなかったのは、騎士団関係者が出揃うと必ず馴れ馴れしく話しかけてくる人がいるからだ。
でも自分も剣を扱う者として、強い者ばかりが戦う試合を見るというのは……すごく面白くて、滾った。
テルルは強い。それは分かっていたけれど、実際に剣を持って戦う様子を見たのは初めてだった。サファイアブルーの真剣な目がヘルム越しにチラリと見えるだけで、観客の女性たちは黄色い声を上げ、僕の心臓もドキンと跳ねた。
あの目に間近で見つめられたときの感覚を知っているのは、僕だけだ。
朝から胸がざわついていたのは、あの準決勝のことを予感していたんだと思う。短剣に太陽が反射しキラッと光る、その寸前に「何かある」と気づいてテルルに声を掛けることができて、よかった。
――あの一瞬。心臓が凍りついたように全身が強張り、呼吸を忘れた。
もしテルルが怪我をしたら。もし、急所に当たって死んでしまったら。いまは戦争がないおかげで殉死者は少ないけれど、騎士という仕事は常に死と隣り合わせだと、分かっていたはずなのに。
テルルが危機を回避したあとも、胸の苦しさは消えなくて……それを振り払うように、つい、怒りに任せて行動してしまった。
喧嘩を止められて落ち着いてくると、すぐ自分の馬鹿らしさに気づいて恥ずかしくなった。仕方ないな、と笑うテルルが無傷で生きていることが、嬉しくて……言葉が出てこなかった。
膝に頭を乗せてきたテルルを見下ろしていると、胸の奥がキュウっと痛くなる。あれは……生まれたばかりの妹たちを抱っこしたときに感じた『愛おしさ』に近いものだった。守ってあげたい、っていうのは可笑しい話だけど。
僕はどうしてしまったんだろう。テルルに対してだけ、いろんな相反する感情が生まれてきて振り回される。
騎士になりたての若者が憧れの目でテルルを見つめ、「かっけー……」と何度も呟いていた。どんどん相手を打ち負かし勝ち上がっていくテルルは、本当に格好よかったな。
それを伝えたっけ? たぶん、おめでとうしか言ってないなぁ。あのぶすくれた顔のテルルに、教えてあげればよかった。
そうしたら……また、包み込むように抱きしめてくれたかもしれない。
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「あいつは……よかったのか? お前に告白してきたやつ」
「は……?」
今日くらいずっと浮かれた顔をしていればいいのに、むすっとした表情ののテルルが「あいつは実戦で強いタイプだ」となおも言い募る。テルルがそれを言うのかよって一瞬怒りたくなったけど、なんだか可哀想になってやめた。
そもそも僕のことを好きといって、一緒に仕事しているときは散々口説いてきたくせに、配置が別れてからとんとテルルは寄ってこなくなった。まぁ、僕だって逃げてたけど。
あの……オメガのヒートに出くわしたときだって、よく分からないまま強引にイカされた。好きなシチュエーションに興奮した僕はそのまま襲われることも覚悟したのに、テルルは僕の服を整えて帰ってしまったから拍子抜けだった。
テルルこそ、なんなんだと思う。昨日まで僕のことを放置しておいて……って別に、放っとかれたことを不満に思ってるわけじゃないけど! 今日になって急に、口説くのを再開することにしたんだろうか。
「あんなの眼中にないよ。ていうか、テルルこそネリオー先輩と仲良さそうだったじゃない」
「先輩? なんのことだ?」
「あのひと、オメガでしょ。あ、もしかして振られたから僕のとこに戻ってきたの? 先輩は去年結婚してるし」
「え…………嫉妬してくれてんの?」
嫉妬、というワードが耳に届いて脳が処理した瞬間、馬鹿みたいにあんぐりと口を開けてしまった。はぁっ? なんで僕が?
しかしよくよく自分の発言を思い返してみると、そう思われても仕方がない気がした。先輩と楽しそうに話していたテルルを見たとき、僕は確かにおもしろくない気持ちになっていた。
あれって、嫉妬だったの? 嫉妬って、どういうときにするものだっけ?
……自分がわからない。混乱して、恥ずかしくて、悔しくて……目が潤んできた。いつの間にかゴブレットには水が満たされていたけど、とっくに酔っているみたいだ。
「は? めちゃくちゃ可愛いんだが……今日はどうしたんだ、アウローラ」
「僕だってわかんないよ! テルルがあっちこっちフラフラするから……僕のこと好きだって言ったくせに」
「はぁ~っ……」
深いため息を吐いたテルルが立ち上がって、僕の方へと数歩の距離を詰めた。座ったまま見上げて、今さらながらに感じる。この子は、いつの間にこんなにも成長したんだろう。
それは身体の大きさだけじゃなくて、精神的にも、ぜんぜん成長しない僕を追い越してしまったみたいだ。子どもみたいに喧嘩してしまったのを止められたり、ヒートに当てられて昂ぶった身体を収めてもらったり。どうしようもない性癖だって……受け入れてくれている。
「今日はもう帰る。明日出勤だろ? ちゃんと怪我した身体を休めてくれ」
「えっ。もう?」
テルルはテーブルの上をさっと片付けて、玄関に向かった。ぽけっとしていた僕は慌ててテルルの後を追う。
扉の前で振り返ったテルルはまた僕の手を取り――ゆっくりと、手のひらに唇を近づけた。
今日は僕の手が大人気らしい。
そんな冗談を頭に思い浮かべていた僕は、包帯の巻かれていない手の中心にテルルの薄い唇が触れた瞬間……ピリ、と電流のような快感を感じて、ビクゥッと全身を震わせた。
手のひらが、手の甲よりもよっぽど敏感なことを、いま初めて知った。
頬にかっと血が集まっている。それを見てどう思っているのか、テルルは切なげに笑って「じゃあな」と帰っていった。
扉が閉じた瞬間、へなへなと玄関で座り込む。あっさりと帰ってしまったテルルにホッとしたような……残念なような。あんな、動作一つでひとの心を揺さぶるような男だっただろうか。
テルルを家に上げた時点で、僕はなにかが起こると期待していたことに今さらながら気付く。だって、前に来たときがあれだったし……
あれ以来、自分の寝台で横になるだけであの夜のことを思い出してしまう。
怪我が治って以降は、ひとりでする時も想像の相手がテルルしか出てこなくなってしまった。僕がテルルを避けていたのは、それが恥ずかしかったのもある。
しかも最悪なのが、あの日以上の興奮と快感は、どうしても一人では得られないと気づいてしまったことだった。
たった一回で、僕の身体はテルルに作り変えられてしまったのだ。
テルルはデートを賭けて剣術大会で勝利してしまうくらい、僕のことを好きらしい。
だから今日家にわざわざ来たのだって、そういう目的があるのかと勘違いしまったって、おかしくないよね? さっき寝台横のおもちゃを片付けに行ったときも、なんとなくシーツを手で整えてみたりした。
よく考えたら、今日はテルルだってかなり疲れているはずだし、僕もこんな……見るに堪えない状態だ。抱こうなんて、そんな雰囲気になるはずがなかった。
「は~~~っ、ばかみたい」
今日の剣術大会はすごかったな。いままで見に行ったこともなかったのは、騎士団関係者が出揃うと必ず馴れ馴れしく話しかけてくる人がいるからだ。
でも自分も剣を扱う者として、強い者ばかりが戦う試合を見るというのは……すごく面白くて、滾った。
テルルは強い。それは分かっていたけれど、実際に剣を持って戦う様子を見たのは初めてだった。サファイアブルーの真剣な目がヘルム越しにチラリと見えるだけで、観客の女性たちは黄色い声を上げ、僕の心臓もドキンと跳ねた。
あの目に間近で見つめられたときの感覚を知っているのは、僕だけだ。
朝から胸がざわついていたのは、あの準決勝のことを予感していたんだと思う。短剣に太陽が反射しキラッと光る、その寸前に「何かある」と気づいてテルルに声を掛けることができて、よかった。
――あの一瞬。心臓が凍りついたように全身が強張り、呼吸を忘れた。
もしテルルが怪我をしたら。もし、急所に当たって死んでしまったら。いまは戦争がないおかげで殉死者は少ないけれど、騎士という仕事は常に死と隣り合わせだと、分かっていたはずなのに。
テルルが危機を回避したあとも、胸の苦しさは消えなくて……それを振り払うように、つい、怒りに任せて行動してしまった。
喧嘩を止められて落ち着いてくると、すぐ自分の馬鹿らしさに気づいて恥ずかしくなった。仕方ないな、と笑うテルルが無傷で生きていることが、嬉しくて……言葉が出てこなかった。
膝に頭を乗せてきたテルルを見下ろしていると、胸の奥がキュウっと痛くなる。あれは……生まれたばかりの妹たちを抱っこしたときに感じた『愛おしさ』に近いものだった。守ってあげたい、っていうのは可笑しい話だけど。
僕はどうしてしまったんだろう。テルルに対してだけ、いろんな相反する感情が生まれてきて振り回される。
騎士になりたての若者が憧れの目でテルルを見つめ、「かっけー……」と何度も呟いていた。どんどん相手を打ち負かし勝ち上がっていくテルルは、本当に格好よかったな。
それを伝えたっけ? たぶん、おめでとうしか言ってないなぁ。あのぶすくれた顔のテルルに、教えてあげればよかった。
そうしたら……また、包み込むように抱きしめてくれたかもしれない。
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