26 / 29
番外編 御厨夫人になりまして(温泉旅行編)
9
しおりを挟む
※ 艶シーンが続いてますが、まだもうちょっと続く予定です。
予定外に長くなってすみません←どこに向かって謝っているwww
***
「俺も体を洗ってくる」
そう言われて浴槽の中でぼーっとしたまま、彼が手早く体を洗う後姿を見ていると、じわりと先ほどまでされたことを思い出している。お腹の中が熱い。ああ、背中を流す約束をしたのに、それすらできてない。……なのにもっと……エッチな事をされたい。
(さっきから何度もイきそうなのに、ちゃんとしてくれないから、オカシクなる……)
少し冷静になって気づく。多分樹に意地悪されていることに。わざとイかさないようにされていることにも。
一人だけ勝手に翻弄されているのが悔しい。
(私だって……)
足も何とか動きそうだ。ざぶりと音を立てて、湯から立ち上がる。
「……莉乃亜?」
振り向いた彼ににっこり笑いかけて、莉乃亜はタオルで体を隠して通り過ぎる。
「先に出て待ってますね」
にっこり笑ってそのまま浴室をでた。
***
流石に莉乃亜を怒らせてしまったかと、体を洗って慌てて風呂に浸かると、子供のように早風呂で上がってしまう。既に脱衣所には彼女の姿はなく、慌てて濡れた体をタオルで拭い、備え付けてあった浴衣を羽織り、後を追う。
先ほどまでいた部屋にはおらず、慌てて奥の間に飛び込むと、遮光されて室内は暗くなっており、枕もとに行灯のようなライトがついているのみだ。突然昼間から夜の世界に連れていかれたようで目が慣れるのに少し時間がかかった。
「莉乃亜……」
そこに浴衣を着て簡単に髪を整えて上げた莉乃亜が鏡台に背を向けて、鏡の方を振り向いた状態で立っていた。男性の浴衣は備えつけのものだが、女性はもっと華やかなものがいくつか用意されており、その中で気に入ったものを頼んでいた記憶がある。
「好く似合っている」
思わずそう声を掛けると、こちらを振り向いた莉乃亜は普段あまりつけない赤みの強いルージュだけを引いており、ひどく妖艶に笑う。まるで誘惑されているようだな、と思った瞬間、心臓がドキンと高鳴った。
ゆっくりと近づくと、その手を引いてすでに用意されていた布団の上に誘う。ふわりと布団の上に腰かけると、ちらりと上目遣いで見上げられ、その艶っぽさに完全にやられてしまう。
「莉乃亜……」
声を掛けると、そっと頬に手を添わせ、莉乃亜は自分からキスをする。
「──っ……んっ」
普段深いキスを受けるばかりの彼女が舌を伸ばし、自分の仕草を真似するかのように舌を差し入れる。甘い舌を受け入れているうちに、先ほどから発散できてない欲望が起ち上がってくる。
「莉乃亜っ」
押し倒そうとした瞬間、するりと逃げる様にして、彼女は自分を避けてうつぶせに布団に横たわり、悪戯っぽくこちらを見上げて笑う。
「……やっぱり誘ってるだろう?」
そっちがその気なら、とうつぶせになった彼女に覆いかぶさり、おくれ毛に口付けを落し、そのまま首筋に舌を這わせる。肩を抱いて両手を差し入れて、綺麗に整えられた浴衣の襟を引き上げて抜きかけた。
先ほどまで明るい風呂場で散々素裸を見ていたはずなのに、こうして仄昏い部屋の中で、こうして襟を肌蹴けて、ちらりと見える白い胸元やうなじにたまらないほどの色香を感じる。
風呂の中では莉乃亜を好きなように弄んでいた樹だったが、当然その欲望は解消されてはいない。予想外の妻の様子にゾクリと背筋を震わせた。彼女の腰を抱え上げると、望んだとおり、莉乃亜は獣のように布団の上に腰を高くして這う。
下を向くと、肌蹴させた胸元から白い乳がまろびでて、誘われるように手を伸ばし、下からたゆたゆと揺らしてその重みとしっとりとした肌触りを楽しむ。
「んっ……ぁあっ」
先ほどまで悪戯めいた笑みを浮かべていた莉乃亜は、彼のいたずらに思わず甘い声を上げる。
「……あぁ、堪らないな」
普段見慣れない浴衣に、美しく整えられた帯が結ばれているのに、上半身は淫らな恰好をしている。それに……。
「……ああ、もう……お前は」
ぴったりと彼女の腰を覆う浴衣には余計な線が一つもなくて、確認するように、裾を割って、手のひらを内腿に這わせる。
「ぁっ……ダメっ」
「……何もつけてないのか?」
滑らせた指先が普段ならあるべきものに触れずに、温かく潤んだものを捕らえた。
「ひぅっ……」
緩く指で掻くと、それだけで蜜が一気に零れだす。ぞわりと昏い悦びが湧き上がってくる。
「さっきからずっと……して欲しかったのか?」
耳元に唇を寄せて尋ねると、莉乃亜は恥ずかしそうに真っ赤になりながら、小さな声で囁く。
「はぁっ、だって……樹さんがイかせないで、いっぱい、意地悪するから……」
喘ぎ交じりの甘えるような声が脳に染み込むようで、カッと全身に血が昇る。
「……だからこんなヤラシイ恰好して、俺を待ってたのか?」
恥ずかしい事を尋ねられて、小さく頷く真っ赤なうなじから湯香が漂う。思わず裾を捲り上げて、薄明りの中で浮き立つような艶やかな臀部を曝した。莉乃亜は寒いかのようにふるりと尻を震わせた。
「……本当に莉乃亜はいい子だな。こんなにとろとろに溶けて待ってたんだったら、思いっきり気持ち良くしてやらないとな」
樹はゾクゾクとするような征服欲を感じながら、浴衣の裾を絡げて、下半身をさらけ出したままの莉乃亜の淫らな秘所に自らの猛るものを押し当てた。
予定外に長くなってすみません←どこに向かって謝っているwww
***
「俺も体を洗ってくる」
そう言われて浴槽の中でぼーっとしたまま、彼が手早く体を洗う後姿を見ていると、じわりと先ほどまでされたことを思い出している。お腹の中が熱い。ああ、背中を流す約束をしたのに、それすらできてない。……なのにもっと……エッチな事をされたい。
(さっきから何度もイきそうなのに、ちゃんとしてくれないから、オカシクなる……)
少し冷静になって気づく。多分樹に意地悪されていることに。わざとイかさないようにされていることにも。
一人だけ勝手に翻弄されているのが悔しい。
(私だって……)
足も何とか動きそうだ。ざぶりと音を立てて、湯から立ち上がる。
「……莉乃亜?」
振り向いた彼ににっこり笑いかけて、莉乃亜はタオルで体を隠して通り過ぎる。
「先に出て待ってますね」
にっこり笑ってそのまま浴室をでた。
***
流石に莉乃亜を怒らせてしまったかと、体を洗って慌てて風呂に浸かると、子供のように早風呂で上がってしまう。既に脱衣所には彼女の姿はなく、慌てて濡れた体をタオルで拭い、備え付けてあった浴衣を羽織り、後を追う。
先ほどまでいた部屋にはおらず、慌てて奥の間に飛び込むと、遮光されて室内は暗くなっており、枕もとに行灯のようなライトがついているのみだ。突然昼間から夜の世界に連れていかれたようで目が慣れるのに少し時間がかかった。
「莉乃亜……」
そこに浴衣を着て簡単に髪を整えて上げた莉乃亜が鏡台に背を向けて、鏡の方を振り向いた状態で立っていた。男性の浴衣は備えつけのものだが、女性はもっと華やかなものがいくつか用意されており、その中で気に入ったものを頼んでいた記憶がある。
「好く似合っている」
思わずそう声を掛けると、こちらを振り向いた莉乃亜は普段あまりつけない赤みの強いルージュだけを引いており、ひどく妖艶に笑う。まるで誘惑されているようだな、と思った瞬間、心臓がドキンと高鳴った。
ゆっくりと近づくと、その手を引いてすでに用意されていた布団の上に誘う。ふわりと布団の上に腰かけると、ちらりと上目遣いで見上げられ、その艶っぽさに完全にやられてしまう。
「莉乃亜……」
声を掛けると、そっと頬に手を添わせ、莉乃亜は自分からキスをする。
「──っ……んっ」
普段深いキスを受けるばかりの彼女が舌を伸ばし、自分の仕草を真似するかのように舌を差し入れる。甘い舌を受け入れているうちに、先ほどから発散できてない欲望が起ち上がってくる。
「莉乃亜っ」
押し倒そうとした瞬間、するりと逃げる様にして、彼女は自分を避けてうつぶせに布団に横たわり、悪戯っぽくこちらを見上げて笑う。
「……やっぱり誘ってるだろう?」
そっちがその気なら、とうつぶせになった彼女に覆いかぶさり、おくれ毛に口付けを落し、そのまま首筋に舌を這わせる。肩を抱いて両手を差し入れて、綺麗に整えられた浴衣の襟を引き上げて抜きかけた。
先ほどまで明るい風呂場で散々素裸を見ていたはずなのに、こうして仄昏い部屋の中で、こうして襟を肌蹴けて、ちらりと見える白い胸元やうなじにたまらないほどの色香を感じる。
風呂の中では莉乃亜を好きなように弄んでいた樹だったが、当然その欲望は解消されてはいない。予想外の妻の様子にゾクリと背筋を震わせた。彼女の腰を抱え上げると、望んだとおり、莉乃亜は獣のように布団の上に腰を高くして這う。
下を向くと、肌蹴させた胸元から白い乳がまろびでて、誘われるように手を伸ばし、下からたゆたゆと揺らしてその重みとしっとりとした肌触りを楽しむ。
「んっ……ぁあっ」
先ほどまで悪戯めいた笑みを浮かべていた莉乃亜は、彼のいたずらに思わず甘い声を上げる。
「……あぁ、堪らないな」
普段見慣れない浴衣に、美しく整えられた帯が結ばれているのに、上半身は淫らな恰好をしている。それに……。
「……ああ、もう……お前は」
ぴったりと彼女の腰を覆う浴衣には余計な線が一つもなくて、確認するように、裾を割って、手のひらを内腿に這わせる。
「ぁっ……ダメっ」
「……何もつけてないのか?」
滑らせた指先が普段ならあるべきものに触れずに、温かく潤んだものを捕らえた。
「ひぅっ……」
緩く指で掻くと、それだけで蜜が一気に零れだす。ぞわりと昏い悦びが湧き上がってくる。
「さっきからずっと……して欲しかったのか?」
耳元に唇を寄せて尋ねると、莉乃亜は恥ずかしそうに真っ赤になりながら、小さな声で囁く。
「はぁっ、だって……樹さんがイかせないで、いっぱい、意地悪するから……」
喘ぎ交じりの甘えるような声が脳に染み込むようで、カッと全身に血が昇る。
「……だからこんなヤラシイ恰好して、俺を待ってたのか?」
恥ずかしい事を尋ねられて、小さく頷く真っ赤なうなじから湯香が漂う。思わず裾を捲り上げて、薄明りの中で浮き立つような艶やかな臀部を曝した。莉乃亜は寒いかのようにふるりと尻を震わせた。
「……本当に莉乃亜はいい子だな。こんなにとろとろに溶けて待ってたんだったら、思いっきり気持ち良くしてやらないとな」
樹はゾクゾクとするような征服欲を感じながら、浴衣の裾を絡げて、下半身をさらけ出したままの莉乃亜の淫らな秘所に自らの猛るものを押し当てた。
0
お気に入りに追加
1,961
あなたにおすすめの小説
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。