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帝国編
第十二話 龍疾ユングヴィ・ドラゴン 1~3
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「……いないって何がですか?」
とぼけたようでも悪戯のトーンでもない至って真面目に、普通に訊いてきた。
「え? なにがって……D.Sの幼体……」
咲夜は混乱しながら不安顔で尋ねた。
「「幼体?」」
二人が声を揃えて首を傾げた。咲夜は必死に幼体の事を伝えようとしたが二人は首を傾げるばかりか聞く耳をあまり持ってはくれなかった。
「んぅ……さくちゃん?」
完全に目を覚ましたらしい影兎がゆっくりと寝そべった状態から両手を使って起き上がった。
「影兎さんあまり無茶してはいけませんよ? 特に最後の一発は」
影兎は「気をつけます」と言うと両足を付けて地面に立ち上がった。それから
「魔力もHpも回復してる……ありがとうございます」
自分のステータスを確認し減少していた数字が回復していることに気がついた。すぐさまトリスさん達に向き直り礼をいった。そして咲夜の方にも身体ごと向くとゆっくりとまぶたを閉じた。
咲夜は何かあるのだろうと少し待った。少しするとトリスさん達には聞こえないくらいの小声で切羽詰まった様子で言った。
「……あのフード男、港にもいた」
「っ?!」
今日は驚くことばかりだ。横目でトリスさん達を見ると幸いにも二人で談笑しており、こちらの話は聞いていないようだった。
ため息をつき呼吸を整え影兎を見据えると額から汗が垂れていた。顔を窺うとかなり焦っているような、困惑しているような表情だった。咲夜と目が合うと意を決したように小声で話してきた。
「港についてすぐ物珍しくて辺りを見回してたんだけど……そのときにさっきもフード男がいて、鑑定したら……能力がおかしかった」
「能力がおかしい?」
すぐには理解できず反射的に聞き返した。
「うん……。職業、名前、属性が“不明”になって見れなかった。それにLvが確か67もあった」
「不明になって見えたのは鑑定のランクが足りないからとかじゃないの?」
「僕とさくちゃんの鑑定スキルはAランクまで来てるし……さすがにそれはないと思うけど」
「でもLvが67あるのはその人が経験値稼いでるからとしか言いようがないと思うよ」
さすがにこの世界に来たばかりの二人ではこれ以上なにも判らない。かといって今のトリスさん達が聞く耳を持ってくれるかどうかもかなり怪しい。
咲夜はトリスさんに一声掛け馬車に乗り込んだ。影兎も続いて馬車に乗り込んだ。
「トリスさん達は何してるの?」
影兎はD.Sの前に座り込んで何かをしているトリスさん達を見ながら言った。馬車の中からでは少し距離があり何をしているかまでは判らない。
「魔物の素材回収。冒険者ならあたりまえだよね」
影兎は物珍しそうに遠くを見据えた。咲夜は「定番よね~」と言いながら頭を左右に振った。
「それでえっちゃん、さっきのことなんだけ――」
「ねえ、あれ……何?」
咲夜の言葉は最後まで続かず影兎の怯えた声によってかき消された。
影兎があまりにも怯えた声で言うので咲夜も気になり同じ窓から外を一望した。影兎に促されそれを見た。
「なに……あれ……」
咲夜も影兎と同じ感想しか出なかった。いやそれ以外に言い表しようがなかったのだ。
――龍。いやファンタジー世界でよく見る神話の生き物“ドラゴン”だ。
漆黒の鱗に身を包む巨体は天高くから図体よりも遥かに大きい翼をはためかせ砂埃を撒き散らせながら舞い降りてきたのだ。
「ドラゴン?! トリスさん達がっ……?!」
危ない、という暇すらなくおかしな光景が目に映った。ドラゴンは地に足を付け二足歩行で立っているのだが、なぜかトリスさん達は逃げようとも戦おうともせず地に膝を付けている。
ここからでは遠すぎて顔の表情なんて窺えないが、なにせ相手は神話のドラゴンなのだ。威圧系のスキルや畏怖を与えるスキルでも持っていても不思議ではない。
咲夜はすぐさま助けに行こうと判断した。
「……? ちょ、えっちゃん?」
影兎は立ち上がろうとした咲夜の裾を掴んで止めた。
「あれは……まずい……やばい……」
影兎はそう呟いた。咲夜はそんなことは知っていると言わんばかりに頭を傾げた。
「それは見ればわかるでしょ? なにがそんなに……」
――そう一瞬の出来事だった。経った一瞬、目を離した隙にそれが起こったのだ。
咲夜は目を見開き、影兎は頭を抱えながら目を瞑った。
――次の瞬間咲夜は走り出していた。影兎が手を緩めた隙に窓から飛び出し駆け出したのだ。
「?! さくちゃん!」
影兎は咲夜に制止するよう促すが、その声は届くことなく瞬きをした一秒後には十メートルも先にいた。
(『疾風風紀』!! こんなところで出し惜しみしてる場合じゃない……速く、速く!)
咲夜は走った。
奔った。
一秒でも速く、光よりも速く、音よりも速く。
――トリスさん達が死ぬ前に。
疾風風紀の効果はたったの十秒間しか使えない。それに一度使うと再び使用するまで二分のクールタイムが必要になってくる。それでも今使わなければ後で後悔するかも知れない。そう一瞬で考えると、もうなりふり構わず走り出していた。
(もっと……もっと速くッッ!)
ここからトリスさん達までの距離は……およそ五十メートル。充分間に合う距離だ。だが、ドラゴンがいつ攻撃を始めるかは分からない。
咲夜は走りながら思考も加速させた。
スキル――身体能力上昇、風耐性――
毎秒十二メートルに飛躍した。
単純計算でここから約四秒で着くことが出来るようになった。
――っとその時だ。咲夜の視界上部、ドラゴンの少し上空で何かが煌めいた。決して眩しいことはなく、一瞬だったため何かが反射したのだろうとその時は思っていった。
残り十メートルというところで奇妙な音が聞こえた。それも複数。
キュォォォ……!
魔物の声とも聞き取れなくはないが周囲にはそれらしき姿は見えない。かといって上空には……!?
(な……なにあれ)
ドラゴンの遥か上空から無数の何かが降り注いでいた。まるで流星群のような……
咲夜は走りながら目で追い鑑定した。
名称 流星群
効果 使用者の魔力量によって放てる弾数が変わる。一発で大概の魔物は木っ端微塵に吹き飛ぶ。
(あれが……魔法? 一つで大概の魔物を木っ端微塵にできる威力のメテオが……一,二,三……十個くらい?)
このままではトリスさん達もあの魔法の餌食になりかねない。かくいう咲夜もだが。
――ようやくトリスさん達がいる場所まで到着できた。時間にすればすごく短い距離だったはずなのにとてつもなく長い時間走ってきたような感覚に咲夜は陥っていた。
ここからトリスさん達を抱えて……はさすがに無理だ。ならばえっちゃんに手伝って……もらうのも距離が、時間が掛かりすぎる。
ならばどうするか、答えは一つ。
――流星群は眼前まで迫っていた。
「ぶっつけ本番だけど、やるしかない……!! 『反射シールド』『竜巻』」
まだこちらの世界に来てから一度も使ったことがない魔法、反射シールドを咲夜自身の眼前に展開した。トリスさん達は咲夜の後ろで頭を抱えて絶望している。
さらにD.Sとの戦闘で大いに活躍した竜巻を反射シールドで覆いきれていない箇所に展開させた。これで一応は安全になったがはたして反射シールドの効果がどれほど持つのかそれだけに賭けるしかない。
「――まずい!」
不意にどこからかそんな声がした。
トリスさん達、じゃない。ならえっちゃん……でもない。男性の声だった。ここにはいない声だ。
だが今度は女性の声も混じっていた。
「土壁」
「氷壁」
「火壁」
眼前まで迫っていたメテオがドラゴンに直撃した。おしくもドラゴンに命中しなかったメテオは咲夜達の方へ牙を向けた。
とぼけたようでも悪戯のトーンでもない至って真面目に、普通に訊いてきた。
「え? なにがって……D.Sの幼体……」
咲夜は混乱しながら不安顔で尋ねた。
「「幼体?」」
二人が声を揃えて首を傾げた。咲夜は必死に幼体の事を伝えようとしたが二人は首を傾げるばかりか聞く耳をあまり持ってはくれなかった。
「んぅ……さくちゃん?」
完全に目を覚ましたらしい影兎がゆっくりと寝そべった状態から両手を使って起き上がった。
「影兎さんあまり無茶してはいけませんよ? 特に最後の一発は」
影兎は「気をつけます」と言うと両足を付けて地面に立ち上がった。それから
「魔力もHpも回復してる……ありがとうございます」
自分のステータスを確認し減少していた数字が回復していることに気がついた。すぐさまトリスさん達に向き直り礼をいった。そして咲夜の方にも身体ごと向くとゆっくりとまぶたを閉じた。
咲夜は何かあるのだろうと少し待った。少しするとトリスさん達には聞こえないくらいの小声で切羽詰まった様子で言った。
「……あのフード男、港にもいた」
「っ?!」
今日は驚くことばかりだ。横目でトリスさん達を見ると幸いにも二人で談笑しており、こちらの話は聞いていないようだった。
ため息をつき呼吸を整え影兎を見据えると額から汗が垂れていた。顔を窺うとかなり焦っているような、困惑しているような表情だった。咲夜と目が合うと意を決したように小声で話してきた。
「港についてすぐ物珍しくて辺りを見回してたんだけど……そのときにさっきもフード男がいて、鑑定したら……能力がおかしかった」
「能力がおかしい?」
すぐには理解できず反射的に聞き返した。
「うん……。職業、名前、属性が“不明”になって見れなかった。それにLvが確か67もあった」
「不明になって見えたのは鑑定のランクが足りないからとかじゃないの?」
「僕とさくちゃんの鑑定スキルはAランクまで来てるし……さすがにそれはないと思うけど」
「でもLvが67あるのはその人が経験値稼いでるからとしか言いようがないと思うよ」
さすがにこの世界に来たばかりの二人ではこれ以上なにも判らない。かといって今のトリスさん達が聞く耳を持ってくれるかどうかもかなり怪しい。
咲夜はトリスさんに一声掛け馬車に乗り込んだ。影兎も続いて馬車に乗り込んだ。
「トリスさん達は何してるの?」
影兎はD.Sの前に座り込んで何かをしているトリスさん達を見ながら言った。馬車の中からでは少し距離があり何をしているかまでは判らない。
「魔物の素材回収。冒険者ならあたりまえだよね」
影兎は物珍しそうに遠くを見据えた。咲夜は「定番よね~」と言いながら頭を左右に振った。
「それでえっちゃん、さっきのことなんだけ――」
「ねえ、あれ……何?」
咲夜の言葉は最後まで続かず影兎の怯えた声によってかき消された。
影兎があまりにも怯えた声で言うので咲夜も気になり同じ窓から外を一望した。影兎に促されそれを見た。
「なに……あれ……」
咲夜も影兎と同じ感想しか出なかった。いやそれ以外に言い表しようがなかったのだ。
――龍。いやファンタジー世界でよく見る神話の生き物“ドラゴン”だ。
漆黒の鱗に身を包む巨体は天高くから図体よりも遥かに大きい翼をはためかせ砂埃を撒き散らせながら舞い降りてきたのだ。
「ドラゴン?! トリスさん達がっ……?!」
危ない、という暇すらなくおかしな光景が目に映った。ドラゴンは地に足を付け二足歩行で立っているのだが、なぜかトリスさん達は逃げようとも戦おうともせず地に膝を付けている。
ここからでは遠すぎて顔の表情なんて窺えないが、なにせ相手は神話のドラゴンなのだ。威圧系のスキルや畏怖を与えるスキルでも持っていても不思議ではない。
咲夜はすぐさま助けに行こうと判断した。
「……? ちょ、えっちゃん?」
影兎は立ち上がろうとした咲夜の裾を掴んで止めた。
「あれは……まずい……やばい……」
影兎はそう呟いた。咲夜はそんなことは知っていると言わんばかりに頭を傾げた。
「それは見ればわかるでしょ? なにがそんなに……」
――そう一瞬の出来事だった。経った一瞬、目を離した隙にそれが起こったのだ。
咲夜は目を見開き、影兎は頭を抱えながら目を瞑った。
――次の瞬間咲夜は走り出していた。影兎が手を緩めた隙に窓から飛び出し駆け出したのだ。
「?! さくちゃん!」
影兎は咲夜に制止するよう促すが、その声は届くことなく瞬きをした一秒後には十メートルも先にいた。
(『疾風風紀』!! こんなところで出し惜しみしてる場合じゃない……速く、速く!)
咲夜は走った。
奔った。
一秒でも速く、光よりも速く、音よりも速く。
――トリスさん達が死ぬ前に。
疾風風紀の効果はたったの十秒間しか使えない。それに一度使うと再び使用するまで二分のクールタイムが必要になってくる。それでも今使わなければ後で後悔するかも知れない。そう一瞬で考えると、もうなりふり構わず走り出していた。
(もっと……もっと速くッッ!)
ここからトリスさん達までの距離は……およそ五十メートル。充分間に合う距離だ。だが、ドラゴンがいつ攻撃を始めるかは分からない。
咲夜は走りながら思考も加速させた。
スキル――身体能力上昇、風耐性――
毎秒十二メートルに飛躍した。
単純計算でここから約四秒で着くことが出来るようになった。
――っとその時だ。咲夜の視界上部、ドラゴンの少し上空で何かが煌めいた。決して眩しいことはなく、一瞬だったため何かが反射したのだろうとその時は思っていった。
残り十メートルというところで奇妙な音が聞こえた。それも複数。
キュォォォ……!
魔物の声とも聞き取れなくはないが周囲にはそれらしき姿は見えない。かといって上空には……!?
(な……なにあれ)
ドラゴンの遥か上空から無数の何かが降り注いでいた。まるで流星群のような……
咲夜は走りながら目で追い鑑定した。
名称 流星群
効果 使用者の魔力量によって放てる弾数が変わる。一発で大概の魔物は木っ端微塵に吹き飛ぶ。
(あれが……魔法? 一つで大概の魔物を木っ端微塵にできる威力のメテオが……一,二,三……十個くらい?)
このままではトリスさん達もあの魔法の餌食になりかねない。かくいう咲夜もだが。
――ようやくトリスさん達がいる場所まで到着できた。時間にすればすごく短い距離だったはずなのにとてつもなく長い時間走ってきたような感覚に咲夜は陥っていた。
ここからトリスさん達を抱えて……はさすがに無理だ。ならばえっちゃんに手伝って……もらうのも距離が、時間が掛かりすぎる。
ならばどうするか、答えは一つ。
――流星群は眼前まで迫っていた。
「ぶっつけ本番だけど、やるしかない……!! 『反射シールド』『竜巻』」
まだこちらの世界に来てから一度も使ったことがない魔法、反射シールドを咲夜自身の眼前に展開した。トリスさん達は咲夜の後ろで頭を抱えて絶望している。
さらにD.Sとの戦闘で大いに活躍した竜巻を反射シールドで覆いきれていない箇所に展開させた。これで一応は安全になったがはたして反射シールドの効果がどれほど持つのかそれだけに賭けるしかない。
「――まずい!」
不意にどこからかそんな声がした。
トリスさん達、じゃない。ならえっちゃん……でもない。男性の声だった。ここにはいない声だ。
だが今度は女性の声も混じっていた。
「土壁」
「氷壁」
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