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第六章 ぼくは君を許さない。
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「廉ちゃん、最近まただいぶん幼さと甘え方がうまくなった気がするんだけど。」
「大丈夫。廉くんはちょっと今心がいっぱいいっぱいなだけ。傷つくことが多すぎたからね。でも、俺も親父も嬉しいよ。」
「そりゃ廉ちゃんだからかわいいんだけどさ!!」
百々は最近幼くなる時がある廉を心配していた。
さっきもそうだが、なんだか今まで割と冷めていた廉が直人に行かないでと止めたりと、ずっとそばにいた百々からしたら驚くような言動が増えている。
メンタルの関係もあるのだろうが、さすがに最近不安に思ってしまう。
直人と百合が救急車に乗っていったあと、三人は警察と一緒に自宅の中に入った。
廉は自室のベッドに寝るように伝えて、ボスを置いて翔と百々だけ1階に降りてきた。
落ち着くようにヘッドホンをさせてオルゴールミュージックをかけてきた。
なんとなく今日は川のせせらぎじゃないかなと思ってオルゴール。
ボスはすぐさま廉のベッドに一緒に乗って丸くなっていたので、きちんとお守りをしてくれるだろう。
「廉ちゃん、クールで優しくてあんな甘えたさんじゃなかったのに、ここ最近なんかあんな感じで違和感がすごくて。」
「わかるよ。俺と親父なんて廉くんと仲良くなれるか不安に思った日もあったんだからね。」
「廉ちゃんの男性不信は一生治らないよ。」
「それは俺が一番身に染みて感じたよ。まあでも、廉くんもまた色々今回のことが落ち着けば変わるよ。あんまり心配しすぎないで大丈夫。この家に医者2人、看護師一人、未来の看護師が1人いるんだから。こんな家族中々ないよ?」
「そりゃそうだけど。」
「廉くん信じて今は廉くんがしたいように感情表現させてあげなよ。」
「うん・・・。」
「ありがとね。不安なこと教えてくれて。」
「うん・・・。」
「あ、玄関見てみる?穴開いちゃったかな?」
外から見たら血痕とかありそうなので家の中から見るとやはり2か所穴が開いていた。
警察が何人もまだ外にいる。
まぁ安心ではあるのだが。
「もうこれで廉くんを狙ってた人はみんな逮捕されたんじゃない?これからは平穏だ。」
「うん。まさかまだくるバカがいるとは思わなかったよ。」
「だね。」
リビングへ行くと窓側ぎりぎりにピーターがいた。
「あー。着替えた時というかここでおとしちゃったか。」
「焦ってたからね。届けてあげてもボスがいるからな。」
「ボロボロにされちゃうか。」
「うん、ここにあったほうがまだいいね。」
一応扉付きのもの置き場に置いておく。
いつボスがきてもピーターが触れれないように。
ピーターに何かあったら廉くんがボスと喧嘩するだろうから・・・。
「大丈夫。廉くんはちょっと今心がいっぱいいっぱいなだけ。傷つくことが多すぎたからね。でも、俺も親父も嬉しいよ。」
「そりゃ廉ちゃんだからかわいいんだけどさ!!」
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メンタルの関係もあるのだろうが、さすがに最近不安に思ってしまう。
直人と百合が救急車に乗っていったあと、三人は警察と一緒に自宅の中に入った。
廉は自室のベッドに寝るように伝えて、ボスを置いて翔と百々だけ1階に降りてきた。
落ち着くようにヘッドホンをさせてオルゴールミュージックをかけてきた。
なんとなく今日は川のせせらぎじゃないかなと思ってオルゴール。
ボスはすぐさま廉のベッドに一緒に乗って丸くなっていたので、きちんとお守りをしてくれるだろう。
「廉ちゃん、クールで優しくてあんな甘えたさんじゃなかったのに、ここ最近なんかあんな感じで違和感がすごくて。」
「わかるよ。俺と親父なんて廉くんと仲良くなれるか不安に思った日もあったんだからね。」
「廉ちゃんの男性不信は一生治らないよ。」
「それは俺が一番身に染みて感じたよ。まあでも、廉くんもまた色々今回のことが落ち着けば変わるよ。あんまり心配しすぎないで大丈夫。この家に医者2人、看護師一人、未来の看護師が1人いるんだから。こんな家族中々ないよ?」
「そりゃそうだけど。」
「廉くん信じて今は廉くんがしたいように感情表現させてあげなよ。」
「うん・・・。」
「ありがとね。不安なこと教えてくれて。」
「うん・・・。」
「あ、玄関見てみる?穴開いちゃったかな?」
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まぁ安心ではあるのだが。
「もうこれで廉くんを狙ってた人はみんな逮捕されたんじゃない?これからは平穏だ。」
「うん。まさかまだくるバカがいるとは思わなかったよ。」
「だね。」
リビングへ行くと窓側ぎりぎりにピーターがいた。
「あー。着替えた時というかここでおとしちゃったか。」
「焦ってたからね。届けてあげてもボスがいるからな。」
「ボロボロにされちゃうか。」
「うん、ここにあったほうがまだいいね。」
一応扉付きのもの置き場に置いておく。
いつボスがきてもピーターが触れれないように。
ピーターに何かあったら廉くんがボスと喧嘩するだろうから・・・。
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